「タバコは薄毛を進行させる」「喫煙はハゲる原因」などと言われていますが、実際に喫煙は薄毛の原因になり得る要因が複数ある事をご存知でしょうか?
「タバコを吸うとハゲる」という噂は実は事実です。理由はタバコに含まれている有害な成分が深く関係しています。
ところが現代では「電子タバコ」も多く普及していますよ。紙巻きタバコを吸うとハゲるのであれば、ニコチンやタールなどの有害物質が少ないと言われている電子タバコや加熱式タバコでもハゲることがあるのでしょうか?
そこで今回は電子タバコや加熱式タバコでもハゲるのか、喫煙と薄毛の関係性を詳しく解説していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
別の記事・動画も合わせてご覧ください。
そもそもタバコで本当にはげるのか?
タバコだけで本当に薄毛になるのでしょうか?
結果からお伝えすると、タバコだけでも薄毛になりやすいと言えます。
「タバコ」と一括りで言っても、タバコのタール含有量や吸っている本数、吸い方でリスクに差が出ることも事実ですが、「タバコを吸っている」以上は薄毛になる可能性は高いでしょう。
例えばタバコの箱に記載のある数字は、タール含有量を示しています。数字が大きいほどタール含有量が重く、吸いごたえがあります。そしてその分薄毛になるリスクや発がんリスクも高くなります。
1日に吸うたばこの量が多ければ多いほど、それだけ沢山の有害な成分を体に取り入れていることになりますし、少なくても長期間続けている、あるいは吸っている時点で薄毛・体には悪影響と言えるでしょう。
有害物質が体に影響を及ぼすことで、本来髪の毛に必要な栄養素が行き届かないのはもちろんのこと、タバコを吸うことで髪の毛に必要な「ビタミン」が大量に消費されてしまうことから徐々に健康な髪の毛が生えづらくなります。
1日に成人が必要なビタミンは100㎎に対して、タバコは1本につき25mgのビタミンを消費してしまうのです。
また、健康な髪の毛が生えづらくなるだけでなく、今現在生えている髪の毛に対しても影響を及ぼし、抜け毛の大きな原因となるのです。
タバコを吸うことのリスク
- タールの含有量が多いほど薄毛になるリスクが高い
- タバコを吸うことで髪に必要なビタミンが大量に消費されてしまう
- タールの量が少なくても長期的にタバコを吸うことで薄毛のリスクあり
喫煙ではげる理由4つ【ニコチン・一酸化炭素・タール・DHTの増加】
喫煙することではげるだけでなく、身体に大きな悪い影響を及ぼします。その原因は主にタバコに含まれる体に悪影響を与えるといわれるタバコの成分の影響なのです。
タバコに含まれている悪影響を及ぼす成分3つ
- ニコチン
- 一酸化炭素
- タール
これらの成分以外にも、発がん性物質や添加物などが加えられている事が多いですが、ここではこの3つの成分が、どういう形で体に悪影響を及ぼすのかを解説していきます。
喫煙ではげるタバコの成分 その①:ニコチン
喫煙で薄毛を進行させるだけでなく悪影響を及ぼすタバコの成分の中でも、特にニコチンには注意が必要です。
強く血管を縮小させる作用があり、血流の流れを著しく悪化させてしまうことで毛細血管まで血液が循環しなくなり、酸素や栄養が運ばれにくくなってしまいます。
頭皮は心臓から比較的遠い場所にあります。そのため生命維持とのかかわりが比較的薄く、栄養素を届ける順番が最後の方になってしまうことから、血流量が低下することで髪の毛を作る細胞まで血液が届かずに毛母細胞の活性度が低下してしまうのです。
また、ニコチンには麻薬と同等の依存性があるとも言われているほど依存性が高いもので、喫煙によって体内に侵入したニコチンを分解・代謝することで生成されるニトロソアミンには発がん物質としても知られています。
ニトロソアミンとは?
ニトロソアミンとは、それぞれ単独では問題とならない2つの物質である「亜硝酸」と「アミン類」が化学反応することで生成される発がん物質のことです。
様々な食品にそれぞれの物質が含まれており、それを摂取した際に酸性である胃の中で化学反応を起こし発がん物質である「ニトロソアミン」が発生すると考えられています。長期間大量に摂取し続けることで癌のリスクが上がってしまいます。
喫煙ではげるタバコの成分 その②:一酸化炭素
続いての喫煙で薄毛に悪影響を及ぼすタバコの成分は一酸化炭素です。
酸素の運び屋である赤血球(の中でもヘモグロビン)と結合してしまうことで、赤血球の働きを低下させてしまうことにより、身体を酸欠状態にしてしまいます。
赤血球中のヘモグロビンと高い親和性を持っているため、一酸化炭素は、酸素より先に赤血球に結合してしまい、その結果体内に酸素が回らなくなってしまうのです。
タバコと一緒に一酸化炭素を吸い込むことで毛細血管に傷がつき、これが続いてしまうことで毛細血管が硬くなってしまうことから血流の流れが悪くなるため髪の毛にまで栄養や血液が行き届かず、薄毛になるリスクがどんどん上昇していきます。
【喫煙者の方は要注意!】一酸化炭素のリスク
ニコチンに次に有害な成分である一酸化炭素。一酸化炭素は毛細血管を傷つけたり、血液ドロドロにするだけでなく、他にも体内に取り込むことで強いリスクが伴います。
もちろんこれは薄毛に繋がりやすいことでもある為、注意してみてください。
喫煙ではげる一酸化炭素のリスク1:常に酸欠状態?!
ヘモグロビンと結合した一酸化炭素が減少するまでには3~4時間程かかるため、喫煙者のほとんどは慢性的に酸欠状態となってしまい脳や筋肉・臓器などの各細胞にも酸素が届かず機能が低下する、また酸素を運ぶために赤血球が増加する事による動脈硬化などのリスクも増えます。
喫煙ではげる一酸化炭素のリスク2:周りのひとにも被害が?!
一酸化炭素は、赤血球の成分であるヘモグロビンとの親和性がなんと酸素の200倍以上もあり結合しやすい性質があります。そのため一酸化炭素と優位に結合してしまい、酸素不足になりやすくなります。
またタバコ1本を吸った場合の一酸化炭素濃度は、主流煙で約31.4mg、副流煙にはその約4.7倍ほどの148mgが含まれることから、副流煙の方が体に悪いと言われているのです。
知らず知らずのうちに周りに影響を及ぼしている可能性もありますので注意しましょう。
喫煙ではげるタバコの成分 その③:タール
喫煙で薄毛に悪影響を及ぼすタバコの成分3つ目はタールです。
タバコの煙からガス状になっている成分や一酸化炭素を取り除いた残りの成分を指し、喫煙者の歯や部屋の壁などを黄色くする成分(ヤニ)のことを指します。
口腔(※こうくう)喫煙であれば口腔内や咽頭・食道などに付着する事で細胞をガン化しやすくなります。
肺喫煙をしていると喫煙者の肺に付着して肺の機能を低下させ気管支炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因にもなります。
正常な肺とタバコを数年間吸った肺を比べた画像は、誰しもが一度は見たことあるかと思いますが、その黒くなった肺の原因のタールによって1回の呼吸で取り込む酸素量が減少してしまい、体が常に酸素不足となってしまうのです。
※口腔喫煙(こうくうきつえん)とは?
鼻腔などの単語のように「腔(こう)」と読むため「こうこう喫煙」とも呼ばれますが、呼び方に決まりはないようです。口腔喫煙とは、吸った煙を肺にまで入れず、口の中だけで楽しむ吸い方のことで、一般的には「ふかしタバコ」と呼ばれます。
口腔喫煙は肺にまで煙を入れないため、発がんリスクは肺喫煙の約半分ほどと言われていますが、リスクがなくなるわけではありません。
喫煙ではげるタバコの成分 その④:ジヒドロテストステロン(DHT)の増加
1994年に出版されたアメリカの医学雑誌では、ハーバード大学が研究した「タバコと男性ホルモンの因果関係」についての記載がありました。
アメリカの中年男性の喫煙者と非喫煙者合計1241名を比較した際に、喫煙者の方が体内の男性ホルモンの濃度が高いことが証明されています。更には、その男性ホルモンの中でもAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の濃度が非喫煙者に比べて14%も高いことが研究によりわかっています。
つまり、タバコを吸い続けることで体内のDHTの濃度が上昇し、薄毛になるリスクが格段に上がってしまうのです。
参考:
【ハゲるリスクが変わる?】電子タバコ・加熱式タバコと紙タバコ
電子タバコや加熱式タバコは、販売開始が2015年とまだ日が浅いにもかかわらず若者を中心にユーザー数が増えている製品で、使い捨て式やカートリッジ式の電子タバコや、タバコ葉を使用した加熱式タバコがあります。
- 電子タバコ
- フレーバー付きの液体を加熱して発生する蒸気を吸引するタバコのようなもの
- 加熱式タバコ
- タバコ葉を専用機械の中で加熱して発生する蒸気を吸引するタバコ
どちらも火をつける必要が無いものではありますが、日本で販売される電子タバコにはニコチンやタールが入っておらず、加熱式タバコの場合は実際にタバコ葉を使用するためニコチンが含まれるという違いがあります。
日本でユーザーが多いのは加熱式タバコで、「IQOS(アイコス)」「glo(グロー)」「Ploom TECH(プルームテック)」が販売されると急速に普及していき、2020年には喫煙者全体の約30%程が加熱式タバコを利用しているというデータがあるほどです。(参考:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団)
ユーザー数が増えている加熱式タバコと紙巻きタバコには、どのような違いがあるのかについて解説させていただきます。
電子タバコ・加熱式タバコと紙巻きタバコの3つの違いとは?
電子タバコ・加熱式タバコと紙巻きタバコとの違いは次の3つとなります。
- 電子タバコはニコチンが含まれるものもある(日本では販売が規制されている)
- 電子タバコはタールが含まれないがアセテートやグリセリンなどの添加物が含まれている
- 加熱式タバコはタバコの有害物質9割カット
- 加熱式タバコはタールがほとんど含まれない(わずかには含まれます)
- 加熱式タバコは副流煙に有害物質がほとんど含まれない
以上の事から、紙巻きタバコを吸うよりも加熱式タバコの方が人体や髪の毛に影響が少ないことが考えられますが、加熱式タバコにも当然、有害物質やタールが含まれています。
とはいえ、上記の違いはアイコスやグロー・プルームテックといった加熱式タバコの会社が発表している情報であり、どれだけの健康被害が起こるのかというデータは発表されていません。
アメリカでは電子タバコの吸入による肺疾患が増加しているという情報があるため、電子タバコに関しても一概に安全であるとは言えない状況にあります。
加熱式タバコは薄毛のリスクが少ないって本当?
2019年に日本禁煙学会から発表された「加熱式タバコ:4つの真実」によると、加熱式タバコと紙巻きタバコではニコチンやタール量や周囲の人への影響に差が無いといった問題点が出ているのが現状です。
結論としては、加熱式タバコは紙巻きタバコより薄毛や抜け毛の原因になりにくい、とはいえハゲる原因があることには変わらないと言えるでしょう。
また電子タバコや加熱式タバコには、5年10年と電子タバコを吸い続けた臨床結果が無く、長期間継続した場合の健康被害というものがまだ検証されておらず、薄毛より重篤な健康被害が起こる可能性もあるので注意が必要です。
電子タバコや加熱式タバコもハゲる?
紙巻きタバコよりも電子タバコ・加熱式タバコの方がハゲるリスクが少ないのなら乗り換えようかな?と考える方もいらっしゃるとは思いますが、現在のところ確実に紙巻きタバコよりも電子タバコ・加熱式タバコの方がハゲるリスクが少ないとは言えません。
加熱式タバコには紙巻きタバコと同様にニコチンやタールが少量でも含まれていますし、逆に電子タバコにはこれまでの歴史の中で喫煙するものではなかった成分が入っているので、今後どのような健康被害が起きるか分からないのです。
電子タバコ・加熱式タバコの薄毛への影響は?
ここまでお話させて頂いている通り、加熱式タバコにはニコチンやタールが含まれているため血流悪化や依存によるストレス、また含まれている成分の分解には紙タバコと同じく大量のビタミンが消費されてしまうなど、薄毛になるリスクまで削減されているとは言い難いものです。
有害物質を9割カットしているというアイコスやグロー・プルームテックであっても、喫煙する事で体内にニコチンが吸収されて血流が悪化してしまいますし、また有害物質の吸収・分解によって栄養素が不足してしまいます。
電子タバコでは、ニコチンが入っていないリキッドを選ぶことで血流の悪化リスクは下がります。主成分のプロピレングリコールや植物性グリセリン・ビタミンEアセテートなどを加熱した状態でどのような悪影響が起こるか、また海外製品のリキッドにはニコチンが混入している場合があるので注意しましょう。
タバコを吸っている方のハゲ対策方法3つ
では、現時点で喫煙されている方は薄毛対策としてどのようにしたらよいのでしょう。
喫煙者でもできる薄毛対策をご紹介していきます。
ただし、これらをしたからと言ってタバコを吸い続けても薄毛にならないわけではありません。ご自身にあった対策で、薄毛・抜け毛を予防していきましょう。
喫煙者でもできる薄毛対策1:タバコの本数を減らすことから始める
タバコには依存性のある「ニコチン」が含まれていることから、辞めるとなるとかなりの努力がいります。病院には禁煙外来も存在するくらいですから、タバコを完全に辞めるとなると精神的にもストレスがかかります。
ですが、タバコ吸わなくなったことで得られるメリットもかなり多く、禁煙するためにも様々な方法があります。
禁煙するメリット
・薄毛、発がんリスクの低下
・血流の流れの改善
・副流煙被害の心配がなくなる
・臭い(口臭やヤニ臭さ)の改善
・部屋が汚れなくなる
・タバコの消し忘れによる火災などの防止
・タバコの誤飲による健康被害の防止
禁煙方法
・ひたすら我慢
・ガムや飴などで口さみしさを紛らわせる
・周囲に知らせておく
・身近な人に声掛けしてもらう
・タバコ関係のものを一掃する、処分してしまう
・禁煙外来に行く
・ほかに夢中になれるものを探す
禁煙するメリットも、禁煙方法も沢山ありますね。
禁煙方法の中には、禁煙できたときに得られるメリットを実感するために頑張る方もいらっしゃいます。どうしても禁煙が厳しい方は、禁煙外来で相談してみるもの一つの手でしょう。
また、禁煙したことで「ご飯の味が美味しく感じるようになった!」という噂は、タバコの有害な成分により味覚がマヒしていたものが、舌の細胞が復活することで「美味しく感じるようになった」という可能性が高いと言われています。
しかしこれにも感じ方に個人差があり、喫煙していた時でも変わらずおいしかったという声もありますが、有害物質の影響により血流の流れが悪くなっていることから、禁煙している時の方が食べ物の栄養の吸収率は良いといえるでしょう。
喫煙者でもできる薄毛対策2:紙タバコから電子タバコに変える
これまでご紹介したように、紙タバコに比べると電子タバコの方が、有害物質の含有量が少ないことがわかります。ですので、紙タバコを吸っている方は、まずは禁煙への第一歩として電子タバコに変えてみることをお勧めします。
ただし、電子タバコに変えたからと言って薄毛のリスクがなくなったわけではありませんので要注意です。
例えば電子タバコに変えても、紙タバコと同じ量吸ってしまったり、有害物質が少ないからと安心して喫煙量が増えてしまえば元も子もありません。あくまで薄毛へのリスクが多少減ったということを認識するようにしましょう。
喫煙者でもできる薄毛対策3:タバコ以外の気分転換を考えてみる
暇になったとき、頑張った後などにどうしても吸ってしまいたくなる場合は、タバコを吸うという行為自体を別の事に置き換えて考えてみるのも良いかもしれません。
いつも必ず仕事後に毎日喫煙していたならば、「今日は美味しいものを食べるために頑張ってみよう」でしたり、「大好きな漫画を読もう」など、まずは些細なことで構いません。
それでも口寂しい場合は、ガムや飴を常備して、吸いたくなったら食べてみてもよいと思います。
ハゲを気にするなら電子タバコ・加熱式タバコでも禁煙した方が良い
先ほどもお伝えした通り、紙巻きタバコより電子タバコ・加熱式タバコの方が薄毛や抜け毛の原因になりにくいとはいえ、ハゲる原因があることには変わりはありません。
既に薄毛や抜け毛が気になる人は、電子タバコや加熱式タバコであっても喫煙を控えることが賢明です。本気で薄毛を治療したい場合は、完全に禁煙することをおすすめします。
喫煙や生活習慣の乱れはAGA治療薬の効果の低下に繋がりますので、段階を踏んで徐々にタバコを辞めていくのが良いでしょう。
禁煙の為に電子タバコ・加熱式タバコを使うのはアリ?
紙巻きタバコを喫煙している方の中には、禁煙の為に電子タバコや加熱式タバコを利用する方もいるのですが、国立がん研究センターが調査したところ電子タバコ・加熱式タバコを利用した方が、禁煙の成功率が38%も低かったという結果が出ています。(参考:「紙巻タバコの禁煙方法と有効性を調査」)
このことから、禁煙するのであれば禁煙外来などで医師の協力のもとに行うか、強い意志を持ってタバコと決別することが必要です。
とはいえ依存性の高いタバコをストレスなくやめるのは大変ですので、ここからはおすすめの禁煙方法や喫煙しながらハゲるリスクを下げる方法をご紹介させていただきます。
ハゲない為の自分でできる禁煙方法7選
喫煙者の方でもできる薄毛対策はご紹介いたしましたが、やはりしっかりと髪の毛を生やしていくためには「禁煙」をすることが一番効果的でしょう。
では、自分でできる禁煙方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
禁煙外来などの病院も存在しますが、まずはお金をかけずに頑張りたいと思う方も多いと思います。しかし、禁煙は精神的なストレスを感じやすいため、ご自身に合う方法で少しずつ禁煙していくことをお勧めします。
ハゲない為の自分でできる禁煙方法7選
- ひたすら我慢!
- ガムや飴などで口さみしさを紛らわせる
- 周囲に知らせておく
- 身近な人に声掛けしてもらう
- タバコ関係のものを一掃する、処分してしまう
- 禁煙外来に行く
- ほかに夢中になれるものを探す
自分でできる禁煙方法1「ひたすら我慢」
かなり古典的なやり方にはなりますが、自分でできる禁煙方法1つ目は「ひたすら我慢」することです。
何もなしにひたすら我慢するのもよいと思いますが、これからご紹介していく方法も合わせて試してみると、よりストレスを感じることなく禁煙をしていくことができそうです。
禁煙は1日目は大丈夫でも、2~3日目が一番ニコチンの禁断依存症状が出やすいと言われているためそこを乗り越えていくために精神的にストレスがかかります。
10日ほどで症状が消える方が多いとも言われていますが、人によって症状の現れ方は様々ですので注意しましょう。
自分でできる禁煙方法2「ガムや飴などで口さみしさを紛らわせる」
暇なときやいつもタバコを吸っていたちょっとした空き時間には、どうしても吸いたくなってしまうものです。そういう時は、ガムや飴を常備しておいて、吸いたいと感じたときに食べるようにしてみるのも効果的と言えます。
最近では「ニコチンガム」と呼ばれる、禁煙のためのガムも沢山の種類が出ています。
ニコチンガムはニコチンの禁断症状を和らげるために必要な量のニコチンを体内に安定して供給しながら無理なくすこしずつ禁煙させていく、いわば置換療法です。
このようなガムは禁煙補助薬と呼ばれており、薬局などで手に入れることができますし、ガムだけでなく肌に貼るパッチタイプもでています。
使用方法が異なる為、肌が敏感な方や入れ歯の方はそれぞれ自分に合うものを選ぶことができるので無理なく始めやすいでしょう。
また、禁煙補助薬には病院で処方してもらえる飲み薬などがありますが、デメリットとして副作用「吐き気・頭痛・便秘・上腹部痛・異常に夢をみる・不眠」などがあります。
個人差はあるものの、ニコチンでの刺激をガムや飴の刺激に置き換えることで禁煙をしていくことがでます。まずはその刺激の代わりとなるミント味やハッカ味、ノンシュガーのものがお勧めです。
自分でできる禁煙方法3「周囲に知らせておく」
自分一人だけでは自信がない方も多いかと思います。
そんな時は周りの人に手伝ってもらうのも一つの手です。家族やご友人、職場の方に自分が禁煙をすることを知らせて置き、宣言しておくことで自分の意識改善に繋がります。
我慢同様、少し古典的な方法にはなりますが、一人でやる場合と意識の違いが生まれやすくなりますのでお勧めです。
自分でできる禁煙方法4「身近な人に声掛けしてもらう」
上記の知らせておくことと同様に、周りの方に頼んで禁煙を声掛けしていてもらう方法もあります。
自分自身だけではつい甘えてしまい「1本だけなら大丈夫だろう」と吸ってしまうと、また禁煙する前の状態に戻ってしまいますので周りの身近な方に吸わないように声を掛けてもらうだけでも頑張る事ができます。
しかし、禁断症状の時はイライラしやすかったり、自律神経が乱れやすくもありますので、自分で頼んだのにも関わらず言われ過ぎて周りに八つ当たりしてしまうこと等のないように、自分を追い詰めすぎない程度が大切です。
自分でできる禁煙方法5「タバコ関係のものを一掃する、処分してしまう」
周りにタバコを吸える環境があったり、物がそろっていると「1本だけなら大丈夫」という感覚に陥りがちです。
そうならないためにも、身の回りのタバコ関係のものは全て処分してしまうのも1つの方法です。タバコはもちろん、ライターや灰皿、携帯灰皿なども全て処分し、タバコのにおいがするものも一緒に処分することがお勧めです。
ただし、やり過ぎて精神的に不安定にならないように気をつけてくださいね。
自分でできる禁煙方法6「禁煙外来に行く」
最終手段にしても良いですし、禁煙外来に通いながら少しずつ試す方法もよいと思います。
専門家の話を聞いて、一緒に禁煙をしていくことで無理なく禁煙することができますし、自分にあったお薬などを処方してもらうことができます。
と言っても最初から禁煙外来に行くのが億劫な方は、自分に合う方法を試したうえで検討することをお勧めします。
自分でできる禁煙方法7「ほかに夢中になれるものを探す」
タバコが唯一の楽しみになっている方も少なくありませんよね。
ですが、髪の毛を生やしていくためにも体の健康のためにも禁煙を決意したのであれば、タバコ以外に興味を持てるものを探してみるのも大切です。
何もないまま頑張り続けるのではなく、目標や楽しみをもって禁煙をすることで、自律神経も乱れにくくなりますし、新しい趣味が見つかればストレス発散方法にもなります。
ストレスを溜めないことは、新しい髪の毛を生やしていくためにもとても重要で、血流の流れなどにもかかわっていきますので一度考えてみてもよいのではないでしょうか。
しかし、趣味も適度に楽しめるものにとどめて置き、浪費してしまったり熱くなりすぎてしまう場合には注意しましょう。
ハゲるリスクを下げる禁煙方法
禁煙で最もハゲるリスクを高めてしまう原因はストレスです。ストレスを感じると自律神経やホルモンのバランスを乱してしまい、血流の悪化や男性ホルモンの増加を促進してしまいます。
少しでもストレスの影響を抑えるためには、タバコを吸いたいと思った時に「少しだけ後にしよう」と考えたり、タバコの代わりにガムや昆布などを口に入れる・冷たい水を飲むなど、ほんの少しリフレッシュできる事を探してみてください。
タバコの禁断症状としてはイライラや頭痛・眠気、体のだるさやタバコへの欲求がありますが、これらのピークは3日間ほどとなり約2週間ほどで減っていきますので、ドラッグストアなどでも購入出来る禁煙補助薬等を上手く使ってみることがおすすめです。
喫煙しながらハゲるリスクを下げる方法
禁煙した方が良いとはわかっていても喫煙をやめられないという方は、まず1日の本数を少しずつ減らしていくことを試してみましょう。
タバコを吸うことで大量に消費されるビタミンを補うため、ビタミンCの豊富な柑橘類などを積極的に摂取し、さらにタンパク質やミネラルなどを髪の毛に必要な栄養バランスの整った食生活に改善していくようにしてください。
また、髪の毛や体の細胞は寝ている間に成長と修復を行いますので、しっかりと質の良い睡眠を6~8時間取れるような生活習慣にして、頭皮を労わるように正しいシャンプーの方法を行うようにするとハゲるリスクを下げることが出来ます。
禁煙すればハゲないというわけではない
AGAや薄毛は進行性のものです。禁煙をすれば今後全く薄毛にならない、若しくはこれ以上薄毛になる事はないという訳ではありません。
しかし、喫煙を続けている方に比べれば、禁煙することで血流の流れが改善し、健康な髪の毛が育ちやすい頭皮環境に近づきますし、体への悪影響も少なくなります。
AGAや薄毛は生活習慣が悪ければ悪いほど進行の速度が上がっていってしまいますので、薄毛改善のためにも禁煙することを強くお勧めします。
電子タバコや加熱式タバコでもハゲる?喫煙と薄毛の関係性やリスクを徹底解説!まとめ
今回は喫煙する事による体への影響や、電子タバコ・加熱式タバコの薄毛リスク、禁煙方法などについて解説させて頂きました。
紙巻きタバコや電子タバコ・加熱式タバコは、ニコチンやタール・一酸化炭素だけでなく他の有害物質でもハゲる可能性がありますので、出来るだけ減煙または禁煙していただく事が薄毛対策になります。
また喫煙は活性酸素やジヒドロテストステロンの量を増やしてしまい、AGA(男性型脱毛症)やFPHL(女性型脱毛症)を進行させてしまうこともあるため、既にハゲが気になる・薄毛が進行している人は早めに対策を講じることが必要です。
早期に対策を実践することにより、ほとんどの方が平均半年程度で髪の毛が生えたと実感しています。
禁煙しながら薄毛対策したい方、禁煙を目指しながら薄毛を改善したい方は、是非気軽にご相談ください。