仕事での安全を守るために欠かせないヘルメット。
特に、工事現場や警備会社、食品工業などで仕事柄1日8時間など、被りっぱなしの人は少なくありません。
長時間ヘルメットを被っていると、「ヘルメットの影響でハゲるの?」と不安になったことはありませんか?
ヘルメットは衝撃から頭部を保護する性質上、通気性が少なく、硬く頑丈な作りとなっているため、汗で蒸れてしまいがちです。
ヘルメットを被る作業を数年続けることで気づいた時には薄毛になっていたなどの話も良く耳にします。
では、このヘルメットを被ると禿げるといった噂は本当なのでしょうか?
今回は、ヘルメットとハゲの関係について薄毛治療の専門家が解説します。
ヘルメットだけでなく、日常的に帽子を被る人にも参考になる記事となっています。
また、動画でも解説していますので宜しければ併せてご確認下さい。
【結論】ヘルメットは、かぶり方や使用法を意識しないとハゲる

ヘルメットを日常から長時間のあいだ、着用している人は以下のことを気をつけないとハゲる原因となります。
- ヘルメットの使用方法
- ヘルメットのサイズ
- ヘルメットの被り方
通気性の悪いヘルメットの内部は、高温多湿になりやすく、頭が蒸れてかゆくなりやすいのです。
頭皮が蒸れている状態は、毛穴が開いている状態でもあるため、毛穴の中に雑菌が入り込みやすくなります。
このような状態は、お世辞にも良い頭皮状態とは言えないでしょう。
このまま気にせずに同じヘルメットを着用し続けた場合、頭皮環境の悪化は、更に進行して抜け毛やハゲの原因となります。
ヘルメットをかぶるとハゲやすくなる理由4選
ヘルメットによって禿げる原因は、大きく4つ挙げられます。
もし、1つでも当てはまるようでしたら、何故その理由が薄毛につながるのか確認してみましょう。
ヘルメットの中が蒸れる
ヘルメットを普段から着用する人は一番に思い当たる理由ではないでしょうか?
ヘルメットは、夏はもちろん冬でもヘルメットの内部は汗で蒸れてしまいがちです。冬などだったらヘルメットを外した時に湯気が頭から出る経験したことがある人は少なくありません。
この汗まみれ・皮脂まみれの状態が続くと、毛穴詰まりの原因につながり、最終的には脂漏性脱毛症のような痒みを伴う抜け毛により禿げる原因となります。
脂漏性脱毛症について詳しく知りたい人は、下記をクリック。
⇒脂漏性皮膚炎で頭皮が痒い!!抜け毛まで…その原因・対策は?
ヘルメットの雑菌が頭皮に移る
ヘルメットは、使い終わったらそのまま洗わずに放置。なんてことはザラです。
こんなヘルメットは、雑菌の大喜びの繁殖場と言えるでしょう。ヘルメットの内部には、1日分の頭皮の汗、皮脂が付着しています。これらは雑菌にとってフレンチのフルコースを食べるぐらい美味しいエサと言えるでしょう。
夜の間そのまま放置し、頭皮の汗や皮脂をエサに大量に増えた雑菌ヘルメットを、翌日にまた長時間被ると、その雑菌は頭皮へ乗り移り、頭でも繁殖を始めます。現場ではこの繰り返しとなっています。
食品工業などの衛生面を気にする場所では、毎回ヘルメットや帽子を滅菌しているところもありますが、工事現場ではヘルメットを使いまわす所も少なくありません。
ヘルメットを付ける⇒そのまま放置⇒雑菌が増える⇒ヘルメットを付ける⇒…
この悪循環によって、ハゲへの一歩を進み始めているのです。
ヘルメットによる摩擦
ヘルメットは、衝撃から頭を守るために、どうしても隙間があります。そのため、ヘルメットが動くたびに髪や頭皮と擦れて、頭皮ダメージにつながることも。
この頭皮ダメージに、ヘルメットについた雑菌が侵入すると、痛み・痒みを伴う炎症を引き起こしやすくなります。仕事柄ヘルメットを週5日長時間被る人も少なくなく、繰り返し摩擦することによって、毛根が弱くなり抜け毛の原因になります。
外的衝撃により、本来は数年伸び続けるはずだった髪の毛が数か月程度で抜けてしまうとこで、ヘアサイクルが乱れてしまうことも想定されます。
AGA(男性型脱毛症)などヘアサイクルの乱れについて詳しく知りたい人は下記をクリック。
⇒AGA(男性型脱毛症)が発症するその原因と対策は?
ヘルメットによる頭皮の締め付け
仕事場によっては、自分の頭のサイズとヘルメットのサイズが合わずに、ワンサイズ小さいヘルメットを着用せざる得ない時はございませんか?(実は、私も頭が大きくヘルメットを被ろうと思ってもサイズが小さく頭がいつも圧迫されていました。)
このワンサイズ小さいヘルメットを使っている状態は、頭皮の血流を締め付けてうっ血させている状態と言っても過言ではありません。頭皮には、毛根へ栄養や酸素を送るために、毛細血管が張り巡らされています。
毛細血管は、非常に細く、外からグッと押されるだけで、流れを止めることが出来るぐらいです。そのため、ヘルメットのような硬い被り物で頭を覆うと、簡単に血行を滞らせることが出来てしまいます。
この状態が長時間続くと、毛根まで酸素・栄養が届かず、髪の毛はやせ細り抜け毛となります。そして気づいた時は、ハゲているなんてことも…。
ヘルメットはハゲるリスクあり。では帽子はどうか?

帽子もヘルメットと同様、高温多湿となり、雑菌が増えやすい環境であると言えます。おしゃれの為に帽子を被る人は、多いと思いますが、下記の対策を行うことをおススメします。
- 帽子を日光で干す
- ファブリーズなどで除菌する
- 長時間被らない
- 寝る前は毎日必ずシャンプーをする
また、短時間被るのも不安といった人も少なくありませんが、上記の対策を行っている場合、ほとんど問題はありません。
ただし、長時間被り続けるのは、頭皮には悪影響であるため、店内に入ったら帽子を脱ぐなど一工夫してあげましょうね。