毎日のスタイリング時に「つむじ割れ」してしまっていると、薄毛になってしまったのではないかと不安になりますよね。
自分では見えにくい場所にあるつむじですが、後頭部にボリュームが出ない場合はつむじ割れしている可能性が高いです。
単なる寝癖やつむじの位置によってつむじ割れしていることもありますが、薄毛が原因の場合は早期に治療を行わないと薄毛が進行してしまいます。
そこで今回は、つむじ割れとは?薄毛の違い・つむじ割れする原因と簡単な直し方を、男性と女性別に分かりやすく解説いたします!つむじ割れにお悩みの方は是非参考にして下さい。
つむじ割れは薄毛と違う?
まずは、つむじ割れとはどのようなものなのか、また薄毛との違いについて分かりやすく解説いたしましょう。
パッと見ただけでは、つむじ割れなのか薄毛の前兆なのかが分かりづらいかもしれません。
しかし、つむじ割れと薄毛それぞれの特徴を理解すると、ご自身でも簡単に判断がつくことが多いですので、以下のつむじ割れ・薄毛の特徴をご覧ください。
つむじ割れの特徴
つむじ割れの特徴としては、髪の毛の太さや質が側頭部や後頭部と同じで、つむじ周辺の頭皮の色が青白い・または白っぽい状態になっていることです。
またつむじの渦を巻いている方向がはっきりとしていて、渦の中心がはっきりしていることが挙げられます。
その上で、つむじを中心に縦や横にパックリと割れてしまっているのが「つむじ割れ」です。
単なるつむじ割れであれば、基本的に薄毛の心配はありませんが、広範囲につむじ割れしていると直すのに時間がかかりますし、頭皮が目立って薄毛のように見えてしまうこともあるでしょう。
薄毛の特徴
つむじ割れとは違い、薄毛になっている場合の特徴としては、つむじ周辺の髪の毛が側頭部や後頭部の髪の毛と比較して細く弱い・短くなっていることがあります。
つむじの渦がぼんやりとしていて、渦の中心もぼやけて頭皮が透けて見える範囲が広くなっていることが多いです。
また頭皮の色も赤っぽくなっていて、乾燥や炎症を起こしていたりするなど頭皮トラブルを抱えている方が少なくありません。
髪の毛1本1本の立ち上がりが弱く、頭皮に沿うようにペタッとしているということも薄毛の特徴の一つですが、つむじ割れでも髪の毛が寝てしまうことがあり、はっきりと違いを確認することが難しい場合があります。
つむじ割れの原因は男性と女性で違うのか?
続いては、男性と女性別のつむじ割れになる原因や、男性と女性に共通しているつむじ割れになる原因を解説いたします。
男性や女性特有の薄毛が原因でつむじ割れすることもありますが、薄毛以外では男性と女性で原因が異なることは少なく、ほとんどの場合では原因が男性と女性で共通していることが多いです。
一体どのような原因でつむじ割れしてしまうのか、薄毛が原因となるつむじ割れと薄毛以外によるつむじ割れの原因をご覧ください。
男性特有の薄毛(AGA)によるつむじ割れ
男性特有のつむじ割れには、AGAが原因になっていることがあります。AGAになると髪の毛の質が細く弱々しくなり、十分な本数があっても頭皮が透けて見えてしまうのです。
AGAは、悪玉男性ホルモンの増加と毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体が結合し、ヘアサイクルが短縮されてしまうことで発症します。
この悪玉男性ホルモンと呼ばれるジヒドロテストステロン(DHT)は、胎児期の男性外生殖器の発達・形成や筋肉量の増加・二次性徴などに必要不可欠なのですが、薄毛の原因にもなってしまうため成長期以降はデメリットが目立ってしまうホルモンです。
女性特有の薄毛によるつむじ割れ
女性特有のつむじ割れの原因には、女性ホルモンのバランスが乱れていることが挙げられます。
女性ホルモン(エストロゲン)には髪の毛の成長を促進する作用があるのですが、分泌量が低下してしまうと髪の毛が細くなりパサつき・うねりなどの原因になってしまうのです。
一般的には、加齢によって女性ホルモンの分泌量が低下する原因はFPHLであることが多いのですが、過度なストレス・ダイエットや妊娠・出産などでもホルモンバランスは乱れやすいですし、原因がわからない休止期脱毛症の可能性もあります。
また、女性に多い甲状腺ホルモン分泌の乱れで引き起こされる甲状腺疾患により、抜け毛が増えてしまうことでもつむじ割れすることがあるので、急激に抜け毛が増えたと感じる方は甲状腺疾患を疑ってみても良いかもしれません。
男性と女性に共通する薄毛ではないつむじ割れの原因:寝癖
男性と女性に共通するつむじ割れの原因で最も多いのは、寝ている間についてしまった寝癖です。
髪の毛をドライヤーで乾かしていない、よく寝汗をかくという方に多く、湿気を吸うことで水素結合が切れてしまった髪の毛が寝返りを打つ、寝具と擦れるなどすることでつむじ割れを起こしてしまいます。
髪の毛には4つの結合があるのですが、水素結合は一番弱い結合で髪の毛を濡らすことで結合が切れ、乾かすと結合するという仕組みです。
髪の毛は乾く直前くらいでその形を固定するため、寝ている間に結合が切れてしまってつむじが分かれた状態で乾くと、その形のまま固定されてしまうということで、つむじ割れになってしまいます。
男性と女性に共通する薄毛ではないつむじ割れの原因:間違ったスタイリング
男性と女性に共通するつむじ割れの原因には、間違ったスタイリングをしまうことで起こることもあります。
つむじ割れやハネなどを直すためにスタイリングしているのに、反対につむじ割れになってしまうこともあるので注意しましょう。
- つむじ割れしているままスタイリング剤を付けている
- スタイリング剤の使用量が多すぎる
- 頭頂部の真上からドライヤーを当てている
- スタイリング剤を根元に付けている
- スタイリング前に根元から髪の毛を濡らしていない
つむじの髪の毛にボリュームを持たせようと、根元にワックスを使用する方も多いのですが、ワックスの油分により髪の毛が寝てしまうことがあります。
またワックスやスプレーなどが頭皮に付いてしまうと、毛穴の詰まりを引き起こし髪の毛の成長が阻害されることがある他、抜け毛を増やしてしまうことにも繋がりかねないので、スタイリングは正しく行うようにしましょう。
男性と女性に共通する薄毛ではないつむじ割れの原因:生え癖・頭の形
男性と女性に共通するつむじ割れの原因には、生まれつきの生え癖や頭の形が関係していることもあります。
元々、髪の毛が細く柔らかい方や頭皮に沿った形で髪の毛が寝てしまう生え癖がある方は、つむじ割れしやすいです。
また後頭部のふくらみが無い絶壁と呼ばれる頭の形でも、つむじの下あたりに髪の毛が集まりやすいことでつむじ割れしやすくなってしまいます。
さらにつむじが頭頂部に複数あるという場合も、その毛流れによってつむじ割れのような状態になることがありますし、頭蓋骨の成長によって頭の形が変わりつむじ割れしやすくなるということもあります。
男性と女性に共通する薄毛ではないつむじ割れの原因:何年も髪型を変えていない
男性と女性に共通するつむじ割れの原因には、何年も髪型や分け目を変えていないことで起こることがあります。
分け目は少し変えるだけでも印象が変わりやすく、気に入った分け目や髪型を何年も続けているという方も多いでしょう。
しかし、同じ髪型や分け目を続けていることで、その部分にダメージや負荷がかかってしまい、頭皮が硬くなる・分け目が広がるなどしてしまいます。
生え癖で分け目を変えにくいという方でも、根気よく別の分け目に変えるように乾かし癖づけると、数日で簡単に分け目を変えることができるので、是非一度試してみてください。
男性と女性に共通する薄毛ではないつむじ割れの原因:頭皮のダメージ
男性と女性に共通するつむじ割れの原因として、先述した髪型を変えていないことにも繋がるのですが、頭皮の同じ場所に紫外線を浴び続ける・パーマやヘアカラーなどで頭皮にダメージを受けてしまうことがあります。
頭皮がダメージを受けることで、皮脂の分泌が増える・頭皮が乾燥するなどして頭皮環境が悪化すると、髪の毛の質が細く弱くなり、つむじ割れしやすくなってしまうのです。
また、頭皮の血流が不足してしまうと髪の毛に必要な栄養が届かなくなってしまうため、細く弱い髪の毛になり抜け毛が増えてしまうことにより、つむじ割れや抜け毛が増えることもあります。
つむじ割れの原因が薄毛の場合は早期治療が重要
もしも、つむじ割れしている場所の髪の毛が側頭部や後頭部と比べて細い・短いなど髪質が違っている場合は、男性ならAGA・女性であればFPHLという薄毛が原因になっている可能性があります。
AGAやFPHLは治療をせずに放っておくと、どんどん進行してしまい治療する際に時間がかかってしまうため、出来るだけ早く治療を開始することが重要です。
ご自身でつむじ割れの原因がわからないという時は、薄毛の専門家に相談することが一番ですので、まずは気軽にご相談ください。
つむじ割れの直し方とは?
出来てしまったつむじ割れは、なかなか簡単に直せないと思っている方も多いのですが、実は3ステップの直し方をすると意外と簡単につむじ割れを直すことができます。
日頃からつむじ割れに悩んでいる男性や女性は、髪の毛を乾かす時のドライヤーの使い方が間違っていることもあるので、正しいドライヤーの使い方を再度確認してみることも大切です。
まずは、男性と女性問わず使えるつむじ割れした時の直し方をご紹介していくので、髪の毛を乾かす時にも応用してみましょう。
つむじ割れの直し方 STEP1:つむじ割れしている場所の髪の毛を濡らす
つむじ割れの直し方でまず大切なのは、つむじ割れしている周辺の髪の毛を根元までしっかりと濡らすことです。
霧吹きに水道水(煮沸後に冷ましたものがおすすめ)を入れて使用しても良いですが、髪の毛が短い男性や女性の場合はシャワーでしっかりと濡らしてしまっても良いでしょう。
霧吹きを使用する場合は、つむじ割れしている場所の周囲までかき分けながら根元を濡らし、軽く指先でこすって頭皮に馴染ませます。
寝癖直しウォーターやヘアミストでも構わないのですが、シリコン入りだと髪の毛が寝てしまいやすくなり、アルコールが入っているものは髪の毛や頭皮を乾燥させる原因になるので、使用の際は十分に成分を確認しましょう。
つむじ割れの直し方 STEP2:つむじ割れしている線をまたぐように乾かす
つむじ割れの直し方 、続いては頭皮までしっかり濡らした髪の毛を乾かしていきましょう。
ドライヤーは上から下へあてることが基本とはいうものの、つむじ割れしている場合は根元を中心に線をまたぐように上下左右からドライヤーをあて、しっかりと指で髪の毛を立ち上げるように軽く持ち上げ、ジグザグに動かします。
根元がある程度乾いたら、つむじから髪の毛が流れる方向と反対に向かってつむじを隠すように軽く引っ張り、中間部分から毛先を乾かすことがポイントです。
つむじの下側もしっかりと上に持ち上げ、つむじの上や左右はふんわりとつむじを隠すようにすると、ボリュームがしっかりと出るようになります。
つむじ割れの直し方 STEP3:冷風をあてて整える
つむじ割れの直し方として、温風で8割程度乾かした後に冷風を全体にあてて髪の毛の流れを整えましょう。
髪の毛は温まると柔らかくなり冷やすと固まるという特性があり、冷風をあてることでキューティクルがしっかりと閉じるためダメージを受けにくくなります。
また、キューティクルがしっかりと閉じることで、髪の毛の流れが維持できるようになり、つむじ割れしにくくなりスタイルをキープさせられるのです。
ここまでのつむじ割れの直し方への注意点として、温風を当てる際は髪の毛から20cmほどドライヤーを離すようにし、乾かしすぎないようにしてください。
つむじ割れと薄毛の違いや直し方とは?男性と女性別の原因を解説まとめ
つむじ割れは寝癖や生まれつきの生え癖によって起こりやすいのですが、薄毛の前兆として現れることも多い現象です。
今回はつむじ割れとは?薄毛との違いや原因を男性と女性別に解説し、つむじ割れが起こった時の直し方をご紹介いたしました。
単なるつむじ割れであれば簡単な直し方で対処できますが、薄毛が原因となると進行を止めて髪の毛を取り戻す治療が必要です。
ご自身のつむじ割れの原因が薄毛なのかを判断するためにも、まずは薄毛の専門家に確認してもらい、治療が必要かどうかを判断してもらいましょう!