薄毛が気になる40代以降の方だけでなく、前髪の分け目が広がってきた気がする…というお悩みは、10代のまだ若い方にも多いものです。
分け目がハゲる原因や男性・女性別の対策、また前髪の分け目ハゲを改善する方法について解説します。
早めに対策すると改善出来ることが多いので、前髪の分け目ハゲで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
前髪の分け目がハゲる原因
毎日のスタイリング時や外出時に気になってしまう前髪の分け目は、なぜハゲるのでしょうか?
前髪の分け目がハゲる原因には、男性・女性で大きな違いはなく共通することばかりです。まずは前髪の分け目がなぜハゲるのかを解説していきましょう。
紫外線の影響
最近は女性だけでなく男性も紫外線対策を行っている方が増えていますが、頭部まで紫外線対策をしている方は少ないでしょう。
頭部は顔の3倍ほども紫外線を浴びてしまいますし、分け目は髪の毛に守られておらずダイレクトに紫外線を浴びてしまいます。その結果、頭皮の炎症や乾燥・老化を促進させ、前髪の分け目がハゲる原因になるのです。
頭皮が老化してしまうと、新しい細胞を生み出す働きや血流を悪化させてしまい、抜け毛・薄毛の原因になるために前髪の分け目がハゲることに繋がります。
長年同じ分け目
ヘアスタイルを変えても分け目だけはいつも同じにしている方は、長年同じ場所に分け目があることも前髪の分け目がハゲる原因です。
また、同じ分け目を続けると一方向に重力がかかる、結んでいる場合は強い力で引っ張られてしまうことで牽引性脱毛症になり、前髪がハゲてしまうこともあります。
これは頭皮に負担がかかることで血流が悪化し、髪の毛を作る細胞まで必要な栄養が届かなくなるため、髪の毛が細くなったり成長途中で抜けてしまったりするのでハゲて見えるようになってしまうのです。
生活習慣の乱れ
髪の毛は、普段口にする食べ物の栄養やホルモンの影響によって成長しています。そのため生活習慣が乱れていると、髪の毛は十分に成長することが出来なくなってしまうのです。
栄養が偏った食生活や血流悪化につながる運動不足、多くの成長ホルモンを分泌するタイミングの睡眠が十分でない場合は、分け目がハゲる原因を自ら作ってしまっているといえます。
また喫煙は血流悪化や体の老化、過度の飲酒は栄養素を合成する働きがある肝臓に多くの負担をかけ、髪の毛に必要な栄養を奪ってしまうので注意が必要です。
ストレス
日常の中に潜んでいる環境的なものや不安・悩みといった心理的なもの、仕事や人間関係という社会的なものなど、さまざまな要因があるのがストレスです。
人の体はストレスが過剰になると自律神経やホルモンバランスが乱れるため、血流の悪化や不眠が起こる、自己免疫機能に異常をきたすなどして抜け毛の増加やヘアサイクルの短縮が起こることがあります。
また過剰なストレスによって頭皮が硬くなる、皮脂の分泌が増えてしまうなど頭皮環境が悪化する原因にもなるので、改善が必要になるでしょう。
脱毛症
遺伝や性ホルモンが原因で起こる男性型脱毛症のAGAや女性型脱毛症のFPHL、円形脱毛症や出産後脱毛症、脂漏性脱毛症なども前髪の分け目がハゲる原因の脱毛症です。
AGAは男性ホルモンのテストステロンと5α-リダクターゼという酵素が結びつき、変化したジヒドロテストステロン(DHT)の働きによってヘアサイクルが乱れ、正常に成長できなくなることで薄毛になってしまいます。
FPHLは女性ホルモンの分泌が減少すること、またその結果として男性ホルモンが優位になることが原因で、円形脱毛症は自己免疫疾患、脂漏性脱毛症は皮脂が過剰に分泌され頭皮環境が悪化することで抜け毛が増えてしまうというのが原因です。
前髪の分け目ハゲ改善方法
男性・女性にかかわらず、人目につく前髪の分け目がハゲてしまうのは嫌なものですし、できるなら1日でも早く改善したいと思うでしょう。
結論から申し上げますと、分け目ハゲになる原因をひとつずつ解決することが改善方法になります。上記で解説した前髪の分け目がハゲる原因から改善方法を5つご紹介していきます。
紫外線を避ける
気になる前髪の分け目ハゲを改善するためにも、日頃からしっかりと紫外線を避けるようにしましょう。日中に長時間外にいる時は男性でも女性でも日傘や帽子を使う、髪の毛用の日焼け止めスプレーの使用もおすすめです。
帽子は長時間かぶっていると蒸れてしまうことがあるので、こまめに外して汗を拭き蒸れを防止してください。
また、日焼け止めスプレーを使用した場合は、帰宅後に成分が頭皮に残らないようにしっかりとシャンプーで洗い流すようにしましょう。
頭皮マッサージをする
男性・女性にかかわらず、何年も同じ場所に分け目を作っているという方は、頭皮にかかっている負担を減らすためにも頭皮マッサージを行ってみてください。
朝のスタイリング前や入浴時にマッサージを行い、頭皮の血行を促進して毛細血管まで栄養を行き届かせて髪の毛を成長させる環境を整えましょう。
マッサージをする時は頭皮用のオイルやローションを使用し、指の腹や手のひらを使って気持ちいい程度の力で行うようにしてください。
生活習慣を改善する
食事の栄養のバランスが偏っている、運動不足や睡眠の質が悪いということに心当たりがある方は、まず生活習慣の改善を試みてください。
休日でもできるだけ平日と同じ時間に起床し、1日の中で栄養バランスを考えた食事をとり、なるべく歩くなど軽い有酸素運動を行って早めに就寝することを意識してみましょう。
タバコやお酒はできるだけ控えるようにし、1日のサイクルを崩さないようにすることが大切です。
ストレスを発散する
ストレスは完全に無くしたり避けることが出来ないものですが、こまめに発散してストレスを溜めないようにしましょう。
何事にも完璧を求めず、人の目を気にしすぎない、時間と心に余裕をもって生活するなど、考え方や行動を変えるとストレスに感じることが減っていきます。
ストレスを発散する方法は人により異なりますが、暴飲暴食やギャンブル、やけ買いや飲酒は身体的にも精神的にもよくないので避けてください。
脱毛症の治療をする
AGA・FPHL、円形脱毛症や脂漏性脱毛症など、さまざまある脱毛症で前髪の分け目ハゲになっている、また病気や治療のための薬が原因の場合は、まず治療することが先決です。
AGAやFPHLは発毛サロンや発毛剤の使用、円形脱毛症ならステロイドなどそれぞれの脱毛症に合った治療法がありますし、病気が治り薬が不要になれば前髪の分け目はげは改善されます。
治療方法は外用薬をはじめ、内服薬や光線治療に注射など多岐に渡り、複数の治療を併用する場合もあります。
いち早く分け目はげを改善するなら専門家へ相談
前髪の分け目がハゲてきていると不安で、その原因がAGA・FPHLの可能性が高い、また病院でも改善されない円形脱毛症や原因がわからない方は、まず薄毛の専門家へ相談してみましょう。
皮膚疾患や内分泌疾患は皮膚科や内科でないと解決出来ませんが、その他の薄毛や分け目ハゲは薬を使わずに改善出来る可能性があります。
体の内側と外側から働きかけることで、丈夫で元気な髪の毛を取り戻し前髪の分け目ハゲを改善することができるので、まずは気軽にご相談ください。
男性・女性別!前髪の分け目ハゲ対策
上記でご紹介した分け目ハゲを改善する方法は、魔法のように試した翌日に治るものではありません。
前髪の分け目ハゲを改善するためには継続して行わなければなりません。改善までの間にできる対策を男性・女性別にご紹介していきますので、改善方法とともにおこなってみてください。
分け目の位置を変える
前髪の分け目がハゲて見えるという時は、まず分け目の位置を少しずらしてみましょう。もちろん正反対の位置に変えてもかまいません。
髪の毛の根元から濡らし、立たせた状態でドライヤーを使い乾かします。この時は作りたい分け目の場所をまたぐように、少し太めにとって乾かすようにしてください。
男性なら次項の分け目を作らない髪型にすることもおすすめですし、女性は左右どちらか好みの方向がある方も多いので、定期的に1cmずつずらしたり分け目をギザギザにしてぼかすと目立たなくなります。
分け目を作らない髪型にする
男性やショートカットの女性におすすめな前髪の分け目ハゲ対策が、分け目を作らない髪型にすることです。
頭頂部の方から前にふんわりと髪の毛を流し、分け目ハゲの部分を隠してしまいましょう。男性ならソフトモヒカンや短髪のツーブロックで髪の毛を立たせるスタイリングもよいでしょう。
ロングヘアの女性であれば、前髪を作らずにかきあげたようなスタイルにすると大人びた雰囲気になります。
頭皮やヘアケアの見直し
男性用のシャンプーは洗浄力が強いものが多く、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。また女性は髪のパサつきやうねり、色落ちなどを気にしてシャンプーを選ぶ傾向があります。
また男性・女性共に有名メーカーの商品を選びがちなのですが、シャンプーを選ぶ時は洗浄成分と保湿や頭皮ケア成分を基準にすることがおすすめです。
リンスやコンディショナーは頭皮に付いてしまうと洗い流すのが大変なので、毛先から中間までにだけ使用するようにし、洗髪後は必ずドライヤーを使って根元を中心に全体を乾かしてください。
前髪が分け目ハゲになる原因は?男性・女性別の対策と改善方法まとめ
今回は前髪が分け目ハゲになる原因と改善方法、そして男性・女性別の対策を解説いたしました。
前髪が分け目ハゲになる原因は紫外線や生活習慣などですが、対策や改善方法がありますし脱毛症の場合も治療が可能です。
前髪の分け目が広くなった、ハゲてきたと感じている方は、その原因を明らかにするためにも医療機関や薄毛の専門家に相談し、最適な改善方法を教えてもらうようにしましょう。