「生え際が薄いからおでこを出す髪型ができない、後退してきた気がする…」など、薄毛・ハゲではないかと不安を抱える方が大勢いらっしゃいます。
薄毛になりやすいとも言われる生え際ですが、生まれつき生え際が薄い人もいますし、基準が分かりづらいものです。
今回は、生え際がハゲてきたかの基準や薄くなる原因、生まれつき生え際が薄い人でも改善できるかを解説いたします。
おでこ全体やM字部分など、生え際の髪の毛が薄いという悩みに対する対策や隠す方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
生まれつき生え際が薄い人とハゲは違う
おでこが広く生え際が薄い…という方の中には、生まれつきの方もいれば年齢を重ねるごとに気になっていく方もいます。
生まれつきおでこが広いだけでも、人から見ると生え際が薄いハゲだと思われるのでは?と不安になる方が少なくありません。
生え際が薄いという同じ悩みでも、生まれつきの方と後天的に生え際が薄くハゲた方では違いがあるということを解説していきましょう。
生まれつき生え際が薄い人の特徴
生まれつき生え際が薄い人には、以下のような特徴があります。
- 全体的に髪の毛が細い
- おでこやM字部分の形が変わらない
- 幼少期から髪質や毛量が変わっていない
- 生活習慣に問題がない
生まれつき生え際が薄い人は、髪の毛が細い猫っ毛であったり、幼少期から髪質や毛量がほとんど変わらないという方が多いです。
食事や運動・睡眠など生活習慣には問題がないというのが、生まれつき生え際が薄い人の特徴といえます。
後天的に生え際が薄くハゲた人の特徴
生まれつきではなく、年齢を重ねるごとに生え際が薄いと感じる、いわゆるハゲてきた人には以下のような特徴があります。
- 生え際以外の髪の毛は太い
- おでこやM字部分の形や角度が変わる
- 思春期以降に髪質や毛量が部分的に変化する
- 生え際の産毛が増える
- 生活習慣に問題がある
後天的に生え際が薄くなるケースでは、側頭部や後頭部と前髪を比較すると太さが違う、年単位で振り返った時に髪質や毛量が部分的に変化していきます。
おでこやM字部分の形や角度に変化が現れた場合には、生活習慣に問題があることも多いです。
生え際が薄いのは生まれつき?ハゲてきたかの基準を解説
自分の生え際が薄いのが生まれつきなのか、それともハゲてきたのかの特徴だけでは判断がつきにくいという方のために、見分ける基準を解説していきましょう。
客観的に判断するためには第三者の目線も必要ですが、誰にも悩みを打ち明けられず悩んでいる方は、まず基準を確認してご自身の目で判断してみてください。
生まれつきか生え際ハゲかを判断する基準:ハミルトン・ノーウッドや高島分類
現在、医療機関でも使われている生まれつきか生え際ハゲかの明確な基準はありません。
しかし、生え際の薄毛が進行しているかどうかの判断は可能です。
ハミルトン・ノーウッド分類はアメリカなど欧米で多く使われているAGAの基準ですが、日本では日本人向けに開発された高島分類が主に使われています。
生え際やM字部分の形がどのように変化しているのか、ハゲてきたと感じる部分の髪が軟毛化しているかなどの確認をするための基準として使われている分類です。
生まれつきか生え際ハゲかを判断する基準:おでこと生え際の距離
続いてご紹介する生まれつきか生え際ハゲかの基準は、おでこと生え際の距離を測ることです。
鏡を準備していただき、上目遣いで眉毛を上げるとおでこにシワができますよね?
一番上にあるシワと生え際の間に、何本指が入るかを確認してみましょう。
1~3本であれば生まれつき生え際が薄い、3本よりも多く指が入る隙間があるようならハゲてきていると考えられます。しかし、人によって指の太さも異なるので、あくまでも目安として判断してください。
生まれつきか生え際ハゲかを判断する基準:生え際の産毛の量
生まれつきか生え際ハゲかの基準、続いては生え際の産毛の量を確認してみましょう。
産毛の量に変化がない、または産毛だったのにしっかりした髪の毛になったという場合は、生まれつき生え際が薄い人です。
反対に産毛の量が増えた、前髪が伸びない・産毛があったはずなのに無くなったという方は後天的な生え際ハゲになっていると考えられます。
生まれつきか生え際ハゲかの判断は難しい
ここまで、生まれつきか生え際ハゲかの基準をご紹介してまいりましたが、一般の方が生まれつきか生え際ハゲかを確実に判断できるかというと、かなり難しいでしょう。
後天的に薄い生え際ハゲになったという方ならまだしも、生まれつき生え際が薄いのにクリニックでAGAだと言われたというケースもあるので、安易に受診できないという方もいます。
治療が不要ならハッキリ治療の必要がないというのが本来の専門家です。生え際の悩みが生まれつきなのか、治療が必要な後天的な問題なのかという判断を求めている方は、ぜひ気軽に相談してください。
生え際が薄い状態になる原因と改善のための対策
生まれつきではなく、後天的に生え際が薄い状態になるには何らかの原因があります。原因がある場合はもちろん、生まれつきの方も丈夫な髪の毛になるなど改善が期待できます。
薄い生え際になる主な5つの原因、それぞれの原因にあった対策をご紹介していくので、生まれつき生え際が薄い方も今以上薄くならないための参考にしてください。
薄い生え際になる原因と改善する対策①:加齢・遺伝
薄い生え際になる原因の1つ目は、生きている以上避けることができない加齢や遺伝です。
加齢によって薄い生え際になる原因には、髪の毛を作る細胞の減少や働きの衰え、血流の悪化などがあります。この場合は改善が難しいですが、健康的な生活を送ることが対策です。
また、薄毛は男性ホルモン(テストステロン)が活性度の強いジヒドロテストステロンになることも原因の1つで、遺伝が深くかかわっています。遺伝での薄毛を改善する対策は、以下の原因と共通していますので参考にしてください。
薄い生え際になる原因と改善する対策②:血流
薄い生え際になる原因の2つ目は血流の悪化です。生え際の中でも、特にM字部分は毛細血管が少ないので、薄い状態になりやすいと言われています。
髪の毛を作る毛乳頭細胞は毛細血管から栄養や酸素を取り込み、髪の毛になる毛母細胞を分裂・増殖させているため、循環しやすい血液にすることが改善のための対策法です。
血流を改善するためには、体を無理に締め付けずこまめに水分補給をし、日頃から有酸素運動を行い入浴時は湯船に浸かるのがおすすめです。
薄い生え際になる原因と改善する対策③:生活習慣
3つ目の薄い生え際になる原因は、生活習慣が乱れていることです。
栄養が偏った食事では髪の毛を作るための栄養が足りず、運動や睡眠が不足すると血流悪化や成長ホルモンの不足、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こします。
薄い生え際を改善するためには、栄養バランスを考えた食事を摂り適度な運動を欠かさず、質の良い睡眠をとるという3つの対策 が重要です。
薄い生え際になる原因と改善する対策④:シャンプー
薄い生え際になる原因、4つ目はシャンプーの選び方や洗い方が間違っていることです。
頭皮はとても薄く敏感で、必要以上に皮脂を取りすぎるとすぐに乾燥しますし、刺激にも弱い組織です。洗浄成分が強いシャンプーを使ったり、洗う時の力が強い、すすぎが不十分な場合は頭皮の奥まで悪影響を及ぼしてしまいます。
アミノ酸系の刺激が少ないシャンプーを使い、正しい洗い方で頭皮を洗うことが薄い生え際を改善する対策法となるので、以下の記事も併せて参考にしてください。
薄い生え際になる原因と改善する対策⑤:ストレス
5つ目の薄い生え際になる原因はストレスです。これまで数々の研究結果により、ストレスは薄毛の原因であるとわかりました。
ストレスは体内で自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし、血流悪化や睡眠不足をはじめ消化機能の低下、食欲不振による栄養不足などの要因になります。
リラクゼーション効果の高い有酸素運動や自然とのふれあい、創作活動や大声を出すなどが薄い生え際を改善するおすすめの対策です。
薄い生え際は髪型を工夫して隠すのがおすすめ
ここまで思い当たる原因があった方は、改善するようにそれぞれの対策を行ってみてください。
とはいえ、対策を試したからといってすぐに効果が現れるわけではなく徐々に改善していくものですので、納得できる効果が出るまでは髪型を工夫して隠すのがおすすめです。
薄い生え際を隠す髪型には、ツーブロックやフルバングショート、前髪を散らして降ろすソフトモヒカンやニュアンスパーマをかけるのもうまく視線を外してくれて取り入れやすいでしょう。
「ハゲ」と言われる薄い生え際の基準は?生まれつきでも改善できるのかを解説まとめ
今回は「ハゲ」と言われる薄い生え際かを判断する基準、生まれつき生え際が薄い人でも改善できるか対策を5つ解説しました。
生まれつきでも後天的に薄毛になった人と対策が共通しているので、ぜひ試してみてください!また、対策を行い改善を待つ間は隠す髪型にしておくと、生え際が薄いことを目立たせないのでおすすめです。
自分だけでは改善が難しい、1日でも早く改善させたいという場合は、発毛サロンの手を借りると早期改善が期待できます。どのような対策があるのか、まずは気軽にご相談ください。