コーヒーと薄毛の関係性について多くの諸説が唱えられてきました。


いやいや、コーヒーを飲むと薄毛になるよ!
確かに、コーヒーにはカフェインなど様々な成分が含まれているため、育毛効果があるのか薄毛を進行させるのかあいまいなところです。また、毎日コーヒーを欠かせない人には、髪への影響を知りたい人は少なくありません。
そこで今回は、コーヒーの成分と薄毛との関係を検証したところ、コーヒーは薄毛を進行させる効果もあるし、育毛させる効果も期待できることをが明らかとなりました。
そのため、コーヒーは飲むタイミングと量がカギとなるのです。
そこで今回は、コーヒー愛好家の為へ体の健康かつ頭皮の事を考えた薄毛対策を紹介します。
動画でもコーヒーと薄毛の関係について解説しております。良ければご覧ください。
コーヒーの成分から薄毛になるのか検討した結果
まず、コーヒーにはどんな成分が含まれているのでしょうか?
髪の毛に関係がある可能性がある成分は主に3種類です。
その①:カフェイン
その②:クロロゲン酸(ポリフェノール)
その③:タンニン
これら3つの成分が髪の毛と関係があると考えられている成分であり、コーヒーと薄毛の関係性を明らかにすることができます。

それぞれの成分について効果と髪への影響をお伝えしますね。
コーヒーの成分カフェインが薄毛へ与える影響とは?
カフェインは言わずと知れたコーヒーに含まれている成分です。熱にも強く、コーヒー豆を焙煎しても影響がなく成分としてしっかり残ります。
カフェインは摂取後20~30分で吸収され始め、血液に乗って全身へと行きわたります。
カフェインは脳にまで到達し、ドーパミンやノルアドレナリンといった興奮性の神経伝達物質の活性化を促す作用があります。そのため、眠たかった脳が覚醒し、集中力が上がったり、活発的に行動できるようになります。
カフェインが髪へ与える影響とは?
カフェインは、髪に良い影響も与えますが、それと同時に飲む時間によっては、悪い影響も与えてしまいます。
まずは、カフェインの良い影響からお伝えします。
カフェインの育毛効果
カフェインの育毛効果は大きく2つ。
- 1:血管拡張作用
- 2:利尿作用によるAGAの原因ホルモンの排出
カフェインには血管拡張作用があり、コーヒーを飲むことで血行が改善されやすくなります。血管が拡張されるとその分、頭皮などの末端まで血液を送りこむことが出来、毛根への良い刺激となります。
血流が薄毛を改善することは、発毛剤であるミノキシジルが証明しております。
※このミノキシジルは男性型脱毛症診療ガイドラインにおいても薄毛に対して有効性が示されています。
ミノキシジルについて詳しく知りたい人は「ミノキシジルの副作用と正しい効果の理解度チェック【使用前の確認しよう】」をご覧ください。
コーヒーを飲むとトイレが近くなるとおり、カフェインには利尿作用が存在します。利尿作用には、実は薄毛の原因物質であるジヒドロテストステロンを排出させる効果があります。
とは言え、注意があり、必要以上のカフェインを摂取すると、他のホルモン(テストステロン量)を減らしてしまい結果として血中ジヒドロテストステロン量を増加させる可能性があります。
ジヒドロテストステロンについて詳しく知りたい人は「AGAはジヒドロテストステロン(DHT)が原因|テストステロンの影響は少ない」をご覧ください。
夜のカフェインは薄毛を進行させる
カフェインの育毛作用を紹介してきましたが、コーヒーは飲む時間によっては薄毛を進行させることも理解しておきましょう。
薄毛を進行させるNGな行動とは【睡眠の4~5時間前にコーヒーを飲むこと】です。
コーヒーには脳の覚醒作用が非常に強く、その効果は摂取してから約4~5時間継続します。夜の8~10時にコーヒーなどカフェインを多く含むものを摂取すると、効果は深夜1時~3時まで継続してしまうのです。
髪の毛の成長は睡眠の質に密接に関係しており、しっかり寝れないと成長ホルモンの分泌がされません。さらに、神経が興奮してるせいで、リラックス出来ずに血流不足を引きおこします。
ついつい、夜寝る前まで作業するためにコーヒーなど遅い時間まで飲んでいませんか? 寝る時間を考えてコーヒーを飲むようにしましょうね。
コーヒーの成分クロロゲン酸(ポリフェノール)が薄毛へ与える影響とは?
コーヒ―に含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの1種であり、コーヒーの『苦味』成分でもあります。クロロゲン酸は、コーヒーポリフェノールとして愛称があるほど注目されている成分です。
- その①:血糖値の上昇を抑制
- その②:老化防止
- その③:胃液の分泌を増やす
クロロゲン酸は育毛効果が期待できる
クロロゲン酸は、育毛効果が期待できる成分です。とはいえ、胃液の分泌を増やしてしまうため、空腹時などには避けた方が良いでしょう。
クロロゲン酸に期待できる育毛効果は、血糖値の上昇を抑えるだけでなく、毛細血管を広げる作用があるためです。血行が良くなり髪の毛まで栄養が届きやすくなります。
※)コーヒーを飲むときの注意もあります。コーヒーに砂糖を大量に入れる人は、これらのあまり効果が弱まってしまうことがあります。砂糖には、体を糖化させる作用が強く、【血流を悪化させる】原因にも繋がるためです。
砂糖と薄毛の関係については「砂糖が薄毛の原因になる?糖質と抜け毛の関係【スイーツ好き要注意】」をご覧ください。
コーヒーの成分タンニンが薄毛へ与える影響とは?
3つ目がコーヒーの渋みの成分であるタンニンです。タンニンはコーヒー以外にもお茶などに多く含まれる成分となります。
お茶では別名「茶カテキン」とも言われ、抗酸化作用などあり多くの人が風邪予防などで摂取している人の多いのではないでしょうか。
タンニンには、髪へ良くない働きがある
実はあまり髪の毛にとっては悪影響があるといわれています。
髪の毛の合成に関与する亜鉛の吸収を抑制する働きがタンニンには含まれるためです。亜鉛は体の中で合成されない成分の一つであるため、過剰にタンニンを取ると、亜鉛不足を引き起こす恐れがあります。
亜鉛の重要性については「【亜鉛と抜け毛の深い関係】薄毛を防ぐ亜鉛の上手い使い方とは」をご覧ください。

タンニンは直接髪の毛につける分には良い効果があります。
カラー剤やパーマ剤などにダメージケア、ツヤ出し効果として配合されているものもあります。
タンニンには、血中コレステロールを下げる働きもある
タンニンには、育毛にとって良くない効果もありますが、抗酸化作用が非常に強く血糖値が高い人などは積極的に摂取した方がよい栄養素でもあります。
柿に含まれる柿タンニンは糖尿病による脂肪肝を改善するなどいった実験結果も明らかとなっています。
参考文献:Induction of uncoupling protein-1 and -3 in brown adipose tissue by kaki-tannin in type 2 diabetic NSY/Hos mice.
コーヒーに含まれる成分の薄毛への影響まとめ
今回お伝えした髪に関与するコーヒーに含まれる成分は3つ。
- その①:カフェイン
(育毛効果も薄毛を進行させる作用もある。コーヒー飲む時間が大切。) - その②:クロロゲン酸(ポリフェノール)
(血管拡張作用による育毛効果が期待できる。) - その③:タンニン
(亜鉛の吸収を抑制してしまう。とはいえ、実は抗酸化力もあるため摂取する量が適正なら問題ない。)
そのため、成分的に見ると、適正量を守ってコーヒーを飲むことは髪の毛によっても良い影響が強いと言えるでしょう。逆に取り過ぎてしまうと、体への負担にもなりますし、薄毛を早める原因になりかねません。
薄毛予防のために、コーヒーは一日多くても4杯まで
実は、コーヒーに含まれるカフェインの摂取量の目安は国立がん研究センターにて公表されています。
『カフェインは、成人では1日成人では1日400mg未満に抑え、1回の摂取量が200mgを超えないようにするべき』とする提言されています。
コーヒーに換算すると1日約4~5杯程度。
カフェインはコーヒー意外にも様々な物に含まれているため、コーヒーは1日4杯までと制限を決めた方が取り過ぎによる薄毛への影響を軽減できそうですね。
ただし、人によってカフェインやその他の成分に対する感度が変わってくるため、1日2~3杯程度の方が髪にとって良い人もいます。そのため、飲み過ぎず適度にコーヒーを活用してあげましょう。
【結論】コーヒーを飲む時間は、朝or昼、量は4杯まで
いかがでしょうか?
コーヒーは飲む量、飲む時間を把握した上で摂ることで薄毛にとっても良い作用が期待できます。とはいえコーヒーの飲みすぎは、亜鉛の吸収を抑制したり、寝つきが悪くなるなど薄毛を進行させる原因にもなります。
適度な量でコーヒーライフを楽しみましょう。
- コーヒーは朝~昼間に飲む
- コーヒーは1日4杯まで
- コーヒーは寝る4~5時間前から飲まない
- 空腹時は避ける
既に髪の毛の悩みがある人は当HPよりご相談下さいませ。
コーヒーには育毛効果があるよ。