白髪が増えてきた方に人気なスタイルの、綺麗なグレイヘアやアッシュにするために「白髪をブリーチしたらより白くなるのでは?」と考える方もいるようです。
結論からいいますと、白髪をブリーチしても白さが際立つことはありません。また、白髪が伸びてきたらブリーチをするということを何度も繰り返していると、白髪や抜け毛が増える危険性があります!
今回は、白髪をブリーチすると何色になるのか?また伸びてきた白髪を隠すために繰り返すブリーチの危険性を解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、最後にはセルフでブリーチしてから染める白髪染めは髪が傷むか、市販の白髪染めやブリーチを使うと白髪が増える?などの噂についてもご紹介します。
白髪をブリーチすると何色になる?
グレイヘアーやアッシュカラーのハイライトをしていると黄ばみが気になり、白髪をより白くするためにブリーチしたいと考える方がいらっしゃいます。
白髪をブリーチすると何色になるのか、実際に白髪をブリーチした際に現れる色について解説していきましょう。
白髪をブリーチすると何色になるか:薄黄色
本来、黒や茶色の髪の毛には赤と青が混ざったユーメラニンと、黄色のフェオメラニンという2種類の色素があり、混ざり合ったバランスによって黒や茶色に見えています。
自然に生えてくる白髪には赤色の色素がなく、青いユーメラニンと黄色いフェオメラニンのバランスで白く見えているのです。
この白髪にブリーチを行うと、青いユーメラニンだけが分解されて残った黄色いフェオメラニンが目立つようになるため、薄黄色に見えることがあります。
白髪をブリーチすると何色になるか:白色
一方で白髪をブリーチすると何色になるかというと、青いユーメラニンが多い場合はより白くなったりせず、白髪のまま変わりません。
ブリーチの作用で青いユーメラニンはある程度の量が分解されますが、元々のメラニン色素の中で黄色のフェオメラニンが少なくユーメラニンが多い方だと白髪のままです。
ただ、ブリーチで薄黄色にならない場合でも、パーマ液や汗・プールなどの成分に含まれるアルカリが熱に反応することによって、黄ばみが現れることもあります。
ブリーチより白髪を黒髪に戻す方法を選ぼう
白髪を目立たせないためにブリーチをすると、髪の毛や頭皮が傷むというのはご存知でしょう。頭皮が傷むと、白髪がより増えてしまう可能性を高めてしまうので、今以上に白髪を増やさず黒髪を増やす方法を選びませんか?
白髪として生えてきた髪の毛を黒髪に戻すのは難しいですが、40代以下の方ならメラニン色素を生み出す色素幹細胞を減らさないよう維持しつつ、見た目に黒髪を増やすことは可能なケースがあります。
頭皮環境を適切な状態にしつつ、食生活や血流促進など白髪を減らして黒髪を増やす方法のアドバイスは、薄毛の専門家にお任せください!
地毛が伸びてきたら白髪が目立つ!白髪を隠すためのブリーチは危険?
ハイライトなどのおしゃれ染めや白髪染めをしていると、地毛が伸びてきた分白髪が目立つため気になってしまうものです。
少しでも白髪が目立たないよう、地毛が伸びてきたらブリーチをして隠したいと思いがちですが、そのブリーチは果たして安全なのでしょうか?
白髪を隠すために何度も繰り返してしまうブリーチの危険性について解説していきます。
伸びてきた白髪を隠すために何度もブリーチするのは危険
地毛の黒さと白髪では色の差がはっきりしてしまうため、髪の毛が伸びてきたらブリーチをして白髪が目立つのを抑えたいと思う方が少なくありません。
しかし、根元の伸びてきたところへ薬剤を頭皮に付けないよう、的確にブリーチするのは一般的に美容師でも至難の業です。
また、ブリーチは黒い地毛・白髪のキューティクルや内部組織を壊す、頭皮に強いダメージを与えるなどしてしまうため、多少伸びてきたからと言ってブリーチを繰り返すのはやめましょう。
市販のブリーチを使ってセルフでリタッチをするのも危険
現在は、ドラッグストアなどでさまざまな市販のブリーチが販売されています。そのため、白髪を隠すためにセルフでブリーチをしてしまう方がいるのですが、髪や頭皮の為にも避けてください。
なぜセルフでのブリーチでリタッチをしてはいけないのかというと、市販のブリーチ剤に使用されている過酸化水素(2剤)の働きが強いからです。
さらに、すでに明るくした地毛と新しくブリーチするところに色の差ができる、ムラになる・頭皮にブリーチ剤がつくなど、セルフではダメージを避けにくく危険なので行わないようにしましょう。
セルフで市販のブリーチを使ってハイライトやアッシュにするのは難しい
市販のブリーチやカラー剤を使い、白髪が目立たないようにセルフでハイライトやアッシュカラーを入れたいという方も多いです。
しかし、ハイライトやアッシュカラーをセルフで行うと、期待していた通りにならなかったりアッシュではなく緑がかった色になるなど失敗してしまいます。
おしゃれ染めや白髪染めの経験がある場合は、よりその傾向が強くなってしまうため、ハイライトやアッシュカラーを希望している方は美容師にお願いしましょう。
白髪をブリーチすることにまつわるQ&A
地毛や白髪をブリーチして、白髪隠しや色味を明るくおしゃれにしたい方も多いのですが、一方で髪の毛や頭皮に与えるダメージを不安視する方もいます。
セルフでブリーチするよりは美容室に行った方がダメージが少なく、また仕上がりも綺麗で希望の色味に近づけるでしょう。
最後に、白髪をブリーチすることにまつわる3つの質問にお答えしていきます。
ブリーチや白髪染めをすると白髪が増えるって本当?
まず、ブリーチや白髪染めは強い成分が入った薬剤ですので、髪の毛はもちろん頭皮にもダメージを与えてしまいます。
白髪が気になるとブリーチや白髪染めをする頻度が短くなり、薬剤に含まれるアルカリ剤や過酸化水素が髪や体内に残って、メラニン色素を作る細胞を破壊してしまうのです。
また、頭皮や毛根に成分が残ると体内で活性酸素が発生するため、髪の毛を作る細胞を老化させて結果的に白髪が増えてしまう、薄毛になりやすくなるというケースもあります。
白髪染めした白髪をブリーチすると色が残る?
今まで暗い色味の白髪染めをしていた方が明るくしたい時、白髪染めしていたところをブリーチしても綺麗に色が抜けないケースが多いです。
ブリーチは、髪の毛の内部で色素を分解する作用を持つ薬剤ではあるのですが、色素が多く含まれる白髪染めをしているとブリーチをしても赤みが残る場合があります。
特に市販の白髪染めを使っていた方だと、色残りにムラが出たりダメージが強すぎるため、美容室で「ブリーチは出来ない」と言われるケースもあるようです。
ブリーチしてから染める白髪染めは髪の毛が傷む?
地毛の色を明るくして白髪を目立たせなくする場合は、一般的な美容室でもブリーチしてから染める手法をとります。しかし、できる限りダメージを減らす対応を取るのが通常です。
ブリーチに使われる強力な薬剤で、無理やりキューティクルをこじ開け内部のメラニン色素を壊し、さらに明るい白髪染めの薬剤を使えばよりダメージを与えるので髪の毛が傷みます。
白髪が気になると、伸びてくるたびに継続してブリーチや白髪染めを繰り返すため、その分ダメージが蓄積されて白髪が増えたり薄毛になる危険性が高まるので注意しましょう。
白髪をブリーチすると何色になるの?地毛が伸びてきたら目立つ白髪の危険な隠し方まとめ
本記事では、白髪をブリーチすると何色になるのか?白髪を隠すブリーチの危険性などを解説しました。
白髪はブリーチをしても、色が変わらないか薄く黄色みがかって見えるため、安易にブリーチするよりも美容師の方に相談することをおすすめします。
市販のブリーチや白髪染めを使って、セルフでハイライトやアッシュカラーにするのは技術的にも難しく、失敗する可能性が高いので止めましょう。
どうしても白髪が気になるという40代以下の方は、まだ黒髪に戻るチャンスがあります。また、これまでに蓄積したダメージで薄毛の不安がある方も、私たち専門家が適切なケア方法をアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。