仕事での安全を守るために欠かせないヘルメット。
特に、工事現場や警備会社、食品工業などで仕事柄1日8時間など、被りっぱなしの人は少なくありません。
長時間ヘルメットを被っていると、「ヘルメットの影響でハゲるの?」と不安になったことはありませんか?
ヘルメットは衝撃から頭部を保護する性質上、通気性が少なく、硬く頑丈な作りとなっているため、汗で蒸れてしまいがちです。
ヘルメットを被る作業を数年続けることで気づいた時には薄毛になっていたなどの話も良く耳にします。
では、このヘルメットを被ると禿げるといった噂は本当なのでしょうか?
今回は、ヘルメットとハゲの関係について薄毛治療の専門家が解説します。
ヘルメットだけでなく、日常的に帽子を被る人にも参考になる記事となっています。
また、動画でも解説していますので宜しければ併せてご確認下さい。
ヘルメットでハゲるって本当?気を付けることは3つ
ヘルメットで本当に薄毛になってしまうのかどうか、結論からお伝えしますと、ヘルメットを日常から長時間の間着用している人は、以下のことを気をつけないとハゲる原因となります。
- ヘルメットの使用方法
- ヘルメットのサイズ
- ヘルメットの被り方
元々通気性の悪いヘルメットの内部は、高温多湿になりやすく、頭が蒸れてかゆくなりやすい為、これが原因になりやすいのです。
頭皮が蒸れている状態は、毛穴が開いている状態でもあるため、毛穴の中に雑菌が入り込みやすくなります。
ヘルメットでハゲない為に気をつけること①「使用方法」
ヘルメットで薄毛になってしまわないよう、又は薄毛を進行させないようにするために気をつけたいこと1つ目は「使用方法」です。
毎日たくさんの汗を吸って、頭皮の皮脂や汚れが付いたまま被り続けているヘルメット。
このような状態では、お世辞にも良い頭皮状態とは言えないでしょう。
このまま気にせずに同じヘルメットを着用し続けた場合、頭皮環境の悪化は、更に進行して抜け毛やハゲの原因となります。
つまり、ヘルメットをなるべく清潔な状態で保つ必要があります。
この機会に一度、使用方法を見直してみましょう。
~薄毛を防止するためのヘルメットの使用方法~
- ヘルメットを定期的に洗う
- 寝る前に必ずシャンプーをする
- 育毛剤や頭皮ケア用品を合わせて使用する
ヘルメットの正しい洗い方についてもご紹介いたしますので、定期的に洗い、清潔な状態を保てるようにしていきましょう。
ヘルメットの正しい洗い方
1,まずは内装を分解します。
(※構造が複雑なものを使っている方や、一度分解してしまうと再度組み立てるのに不安がある方は、分解せずにふき取ってみてください)
2,清潔なタオルで中の汚れを拭き取りましょう
3,耳アゴひもを取り外して、中性洗剤で丸洗いしましょう。手洗い・洗濯機どちらでも構いません。
4,風通しの良いところ、直射日光にしっかりと当ててよく乾燥させます。
5,乾燥したら各パーツを組み立てて元に戻しましょう。
中でも大切なのは生乾きのままにしないことです。しっかりと乾かしてから使うことをお勧めします。
ヘルメットでハゲない為に気をつけること②「頭に合ったヘルメットのサイズを選ぶ」
ヘルメットで薄毛になってしまわないよう、又は薄毛を進行させないようにするために気をつけたいこと2つ目は「ヘルメットのサイズ」です。
ヘルメットには、洋服などと同じくサイズがありますが自身の頭のサイズに合ったものを使わなければ、摩擦などの影響や締め付け過ぎによる血流悪化などで薄毛を進行させてしまう恐れがあります。
同じメーカーのものでも、種類によってヘルメットのサイズが変わってきますので自分に合ったものを選ぶようにしてください。
自分の頭に合ったヘルメットの選び方
ヘルメットのサイズ表記と共に表記されてる「00㎝~00㎝」といった数字は、額の一番高いところを一周したときの頭部のことを指し、この部分のことを「鉢まわり」と呼びます。
まずは家や人などに鉢まわりの長さを測ってもらい、メモしてからヘルメットを選ぶ際の基準にするとよいでしょう。
ヘルメットでハゲない為に気をつけること③「ヘルメットの被り方」
3つ目にご紹介するヘルメットで薄毛になってしまわないよう、又は薄毛を進行させないようにするために気をつけたいことは「ヘルメットの被り方」です。
ヘルメットはただ顎紐がきつく締めてあればいいといことではなく、顎紐を締めた後に後ろから押して、前方に回転しない(ズレない)、逆に前から押したときに後方に回転しない(ズレない)かどうかを確かめる必要があります。
回転してしまったり、緩いのであれば正しく被れていませんのでもう一度確認してみましょう。
ヘルメットが正しく被れていないと、摩擦による頭皮悪化や、ケガや事故にもつながります。
ヘルメットで頭皮環境は悪化するの?
ヘルメットの誤った被り方を続けることで薄毛が進行してしまうともに、頭皮環境も悪化しやすくなっていきます。
ヘルメットによって薄毛になる原因は、大きく4つ挙げられます。
- ヘルメットの中が蒸れる
- ヘルメットの雑菌が頭皮に移る
- ヘルメットによる摩擦
- ヘルメットによる頭皮の締め付け
もし、1つでも当てはまるようでしたら、何故その理由が薄毛につながるのか以下で確認してみましょう。
①ヘルメットの中が蒸れる
ヘルメットを普段から着用する人は一番に思い当たる理由ではないでしょうか?
ヘルメットは、夏はもちろん冬でもヘルメットの内部は汗で蒸れてしまいがちです。冬などだったらヘルメットを外した時に湯気が頭から出る経験したことがある人は少なくありません。
この汗まみれ・皮脂まみれの状態が続くと、毛穴詰まりの原因につながり頭皮環境の悪化に繋がります。
最終的には脂漏性脱毛症のような痒みを伴う抜け毛によりはげる原因となります。
脂漏性脱毛症について詳しく知りたい人は、下記も合わせて確認してみてください。
②ヘルメットの雑菌が頭皮に移る
ヘルメットは、使い終わったらそのまま洗わずに放置。なんてことはザラです。
こんなヘルメットは、雑菌の大喜びの繁殖場と言えるでしょう。ヘルメットの内部には、1日分の頭皮の汗、皮脂が付着しています。これらは雑菌にとってフレンチのフルコースを食べるぐらい美味しいエサと言えるでしょう。
夜の間そのまま放置し、頭皮の汗や皮脂をエサに大量に増えた雑菌ヘルメットを、翌日にまた長時間被ると、その雑菌は頭皮へ乗り移り、頭でも繁殖を始めます。
結果として頭皮環境の悪化へ繋がります。
食品工業などの衛生面を気にする場所では、毎回ヘルメットや帽子を滅菌しているところもありますが、工事現場ではヘルメットを使いまわす所も少なくありません。
ヘルメットを付ける⇒そのまま放置⇒雑菌が増える⇒ヘルメットを付ける⇒…
この悪循環によって、ハゲへの一歩を進み始めているのです。
③ヘルメットによる摩擦
ヘルメットは、衝撃から頭を守るために、どうしても隙間があります。そのため、ヘルメットが動くたびに髪や頭皮と擦れて、頭皮ダメージにつながることも。
この頭皮ダメージに、ヘルメットについた雑菌が侵入すると、痛み・痒みを伴う炎症を引き起こしやすくなり、頭皮環境悪化の原因となります。
仕事柄ヘルメットを週5日長時間被る人も少なくなく、繰り返し摩擦することによって、毛根が弱くなり抜け毛の原因にもなります。
外的衝撃により、本来は数年伸び続けるはずだった髪の毛が数か月程度で抜けてしまうとこで、ヘアサイクルが乱れてしまうことも想定されます。
AGA(男性型脱毛症)などヘアサイクルの乱れについて詳しく知りたい方は下記も参考にしてみて下さいね。
③ヘルメットによる頭皮の締め付け
薄毛を進行させないために気を付けるべきポイントでもお伝えしましたが、ヘルメットは合うサイズを見つけることがとても大切です。
ワンサイズ小さいヘルメットを使っている状態は、頭皮の血流を締め付けてうっ血させている状態と言っても過言ではありません。頭皮には、毛根へ栄養や酸素を送るために、毛細血管が張り巡らされています。
毛細血管は、非常に細く、外からグッと押されるだけで、流れを止めることが出来るぐらいです。そのため、ヘルメットのような硬い被り物で頭を覆うと、簡単に血行を滞らせることが出来てしまいます。
この状態が長時間続くと、毛根まで酸素・栄養が届かず、髪の毛はやせ細り抜け毛となります。そして気づいた時は、ハゲているなんてことも…。
Question?
人が一日にかく汗の量はどれくらい?
Answer.
夏の外気温30度前後の中で体重65㎏の人が室内で活動した場合の汗の量は、約3000ml。つまり3リットルにも及びます。更に活動していたり、もっと気温が高い場所であれば汗の量はぐんと増えますし、冬の間でも最低2500mlの汗が流れています。
寝てる間でも350ml、コップ1杯分の汗が流れているのです。
つまり、人間は1日に頭皮からも多くの汗が流れているため、ケアは欠かせません。
バイクや工場のヘルメットではハゲるの?
工場などの現場で使用するヘルメットではハゲるの?
工場や現場で頭を守るためのヘルメット。これらも、これまでご説明したとおり使用方法やお手入れ方法を誤っていると薄毛が進行してしまう原因になると言えます。
中がクッション素材ではなく、発泡スチロール素材のものなどであれば、水洗いが難しいものもあると思います。
そんな時は、除菌ウェットシートなどで使用の前後に内部をしっかりと拭いてから使用するようにする、耳アゴ紐は定期的に洗濯するように心がける、などの対策を行う必要があるでしょう。
バイク用のヘルメットではどうか?
ヘルメットにも多くの種類があり、中でもバイク用のヘルメットを使っている方もいらっしゃいますよね。
一般的に現場で使用するヘルメットでも、今までご紹介した原因で薄毛になりやすくなりますが、バイクのヘルメットも正しい使用方法で使用していなければハゲの原因となってしまいます。
特にバイク用のヘルメットは、分厚く、内部全体がクッション素材で作られてることが多いです。
つまり、ヘルメットを定期的に洗っていなければ、皮脂や汗などの汚れがしみこみ、そこから雑菌が繁殖してしまうことでそれが頭皮でも繁殖し、薄毛を進行させる原因となっていきます。
ただ、バイクのヘルメットは通気性を良くするための作りになっていることも多く、お手入れ方法も丸ごと洗ってしっかりと乾かしやすいためなるべくお手入れを欠かさないようにしてあげてくださいね。
除菌スプレーなどでのお手入れだけではだめなのか?
NGなわけではありませんが、クッション素材の奥までしみ込んでしまっている汗や皮脂などは、中性洗剤を少量使用して丸洗いすることでしっかりと落とすことができます。
出来ないときはスプレーでもよいかもしれませんが、あくまで一時的なものであることは認識しておきましょう。
ヘルメットの下にタオルを挟むのはNG?
冬場でさえ、長時間被っていると汗をかくヘルメット。
ヘルメットの中にタオルを巻いてからヘルメットを被る方をよく見かけたり、している方も多いのではないでしょうか。
実はヘルメットの中にタオルを巻いてから被ることは良くないとされています。
そもそもヘルメットは頭部をケガなどから守るために装着しているものであって、これはTPOにより法律で決められているものがあります。
とはいえ、「タオルを巻いてはいけない」という法律はありませんから、あくまでルールにはなりますが、タオルを巻いてからヘルメットを被ると、ヘルメット本来の機能・効果が損なわれるため「良くない」と言われています。
また、数時間も同じタオルのままであれば、雑菌も繁殖しやすくなり薄毛の大きな原因にもつながりますので気を付けましょう。
ヘルメットでハゲないための対策5選!
薄毛にならないために一番必要なことは、ヘルメットを被る頻度を減らすことですが仕事や生活上そうもいかないという方も多くいらっしゃいますよね。
そこで今回は、ヘルメットでハゲないための対策をご紹介して参ります。
是非参考にしてみて下さいね。
ヘルメットでハゲないための対策その1「ヘルメットを洗う」
ここまででもお伝えしてきた通り、現場で使用するヘルメットは分解できることがほとんどです。
分解できなくても、なるべく洗える部分は使う毎・そうでなくてもシーズンごとに洗うようにしましょう。
清潔なヘルメットの状態を保つことで、良い頭皮状態を保つことができ、薄毛防止に繋がっていきます。
ヘルメットでハゲないための対策その2「摩擦を防ぐ」
ヘルメットとの隙間があり、摩擦が起きると頭皮に刺激を与えてしまい薄毛になりやすくなります。
ですから、ヘルメットは自分の頭のサイズに合うものを選び、摩擦をなるべく避けるようにすることが大切です。
なかには、ヘルメットとの摩擦を防ぐための「ライナー」と呼ばれるものもありますので、ご自身に合う方法で対策を行いましょう。
ヘルメットでハゲないための対策その3「締め付けによる血行不良対策」
ヘルメットはどうしても頭に密着し、固定されてしまうので締め付けは避けられない状況になってしまいます。
ですが、頭皮の毛細血管はかなり細く短く少ないため、締め付けによる血行不良は薄毛に繋がります。
休憩中や外した後はしっかりと頭皮マッサージを行ったり、頭皮だけでなく首や肩回りをほぐしてあげて、血行不良防止のためにケア・対策を行うようにしてあげてください。
頭皮マッサージ方法はコチラの動画を参考にしてみてくださいね!
ヘルメットでハゲないための対策その4「シャンプーを欠かさない」
疲れて帰ってきて、そのまま寝てしまうことが多い…そんな方は特に要注意です。
頭皮は1日に沢山の汗をかき、皮脂や汚れが詰まりやすい場所です。
汚れたまま洗わずに放置してしまうと、寝ている間に雑菌が増殖し、薄毛の原因となってしまいますし、どんなにヘルメットを清潔に保っていたとしてもシャンプーをしていなければ、頭皮が汚いままヘルメットを被ることになってしまい、元も子もありません。
薄毛防止のためには、なるべく、夜必ずシャンプーをしてから就寝することを心がけてくださいね。
シャンプーの選び方や、正しいシャンプーのやり方は下記をを参考にしてみてくださいね。
ヘルメットでハゲないための対策その5「直射日光を避ける」
直射日光、特に夏にかけて日差しが強くなるとその分紫外線も強くなっていきます。
紫外線は帯び続けることでシミや皺の原因となりますが、頭皮も例外ではなく、頭皮の場合は頭皮状態の悪化に繋がり、薄毛・抜け毛の原因となってしまいます。
主に、頭皮が乾燥しやすくなったり、乾燥による痒み、詰まりやフケの原因になりやすいのです。
外出する際は帽子を被ったり、髪の毛・頭皮用の日焼け用品を使用するなどで対策をしていきましょう。
ヘルメットはハゲる、帽子ではどうなの?
薄毛を防止する対策の一つとして帽子をかぶることをお勧めしましたが、帽子も正しく使用してい寝ければヘルメットと同様、高温多湿となり、雑菌が増えやすい環境であると言えます。
おしゃれの為に帽子を被る人は、多いと思いますが、下記の対策を行うことがお勧めです。
- 帽子を日光で干す
- ファブリーズなどで除菌する
- 長時間被らない
- 寝る前は毎日必ずシャンプーをする
また、短時間被るのも不安といった人も少なくありませんが、上記の対策を行っている場合、ほとんど問題はありません。
ただし、長時間被り続けるのは、頭皮には悪影響であるため、店内に入ったら帽子を脱ぐなど一工夫してあげましょうね。
まとめ:【ヘルメットでハゲる?】ヘルメットによる薄毛の原因と対策とは?
今回はヘルメットや帽子でハゲるのか、について解説いたしました。
ヘルメットや帽子を使用していく際は、正しい「被り方・お手入れ方法」を守り、対策を行うことがハゲ防止に向けて大切なことです。
それでもなかなか薄毛の進行が止まらない、抜け毛が止まらなくて困っている、なんでお悩みもあると思います。
そんな方はAGAの進行の速度が速い場合や、ホルモンバランスの影響の可能性もあり、一概にヘルメットのみが原因とは言いきれません。自分は何が原因かわからない、そんな方は薄毛の専門家へご相談ください。お待ちしております。