髪のボリューム感が少なくなってきた時に、気軽にボリューム感を上げることが出来るパーマメント。しかし、パーマをかけた時に、髪のダメージと共に気になるのが頭皮への影響ではないでしょうか?
特に最近髪のボリューム感が気になる人は、パーマをあてることで、より髪が薄くなってしまうのでは…?と不安になる人は少なくありません。
今回は、パーマが頭皮や髪の毛に与える影響を解説します。カラーや白髪染めが薄毛に与える影響は「白髪染めやヘアカラーが抜け毛を増やす理由と対策とは?」をご覧ください。
パーマをかけると抜け毛や薄毛になるの?
パーマをかけると薄毛や抜け毛が増える原因になりうることがあります。というのも、パーマ液には頭皮や髪の毛の形状を変えることでフワッとしたボリューム感を作り出すためです。
パーマは、髪の毛の形変えるために、1剤・2剤による化学反応を利用します。
パーマがかかるメカニズム
- 1剤(アンモニア系のアルカリ性薬剤)を頭皮や髪に塗布して、弱酸性の髪の組織結合(SS結合)を切断させます。
- 切断されることで、髪の柔軟性が増す為、その時にカーラーなどで固定します。
- カーラーによって癖がついたら、2剤によって再度髪の組織を結合させることでカールした状態で定着させる。
パーマが頭皮と髪に与えるダメージとは?
1剤には、髪のタンパク質を分解する作用もあるため、髪の毛が細くなりやすくなります。これにより髪のハリ・コシが少なくなり切れ毛が増える原因になります。
パーマ液は当然、頭皮にもついてしまいます。
その結果、毛穴からパーマ液が入りこんで、炎症を起こす原因になることもあります。炎症が起きるとヘアサイクルの乱れに繋がり、抜け毛が増える原因となるのです。
パーマによって抜け毛や切れ毛増えたときのケア方法とは?
すでに、パーマによって抜け毛や切れ毛が増えてしまった時はどのようにケアを行えば良いのでしょうか?
パーマで抜け毛や切れ毛が増える原因としては、炎症・頭皮ダメージ又は、髪の内部まで薬剤によるダメージを受けてしまっている状態です。
そのため、それぞれのパターンに分けてケア対策を紹介します。
炎症・頭皮ダメージ
炎症や頭皮ダメージによって抜け毛が増える時は、頭皮にかゆみ・赤み・むくみなどの症状が現れるのが特徴です。そのため、まずは頭皮環境を整える必要があります。
頭皮環境を整えるには、まずは頭皮への刺激となるものを極力減らし、保湿してあげることです。
- 使用しているシャンプー・トリートメントを刺激性の少ないアミノ酸系へ変更する。
- ホホバオイルなどで頭皮を保湿する。
- パーマやヘアカラーを控える
痛みや痒み、フケが酷い場合は、皮膚科にて抗炎症剤を処方して貰いましょう。
髪がダメージを受けてしまっている
髪の毛自体は、生きている細胞ではなく、死んだ細胞で構成されています。皮膚や骨など生きている細胞であれば、自己修復力があるため、多少傷んでも回復します。
しかし、髪の毛は修復能力が全くないため、外側から補修することが必要となります。とはいえ、外から行えるケアは剥がれかけたキューティクルをコーティングする程度となります。
洗い流さないトリートメントなどを、頭皮には塗布せず、毛先を中心に付けてケアしてあげましょう。
どうしてもパーマをかけたい!刺激が少ないパーマの種類は?
パーマは簡単にボリューム感を出す事ができ、魅力的です。とはいえ、パーマをかけるとダメージを避けることは出来ません。そのため、パーマをどうしてもやりたい人向けにダメージの低い順にご紹介します。
パーマは大きく分けて2つあります。コールドパーマとホットパーマです。ホットパーマとコールドパーマの違いは、パーマ剤を塗布したあとに熱処理を加えるか加えないかという点です。
ホットパーマは、熱処理を加えることで、しっかりとした強いパーマをあてることは出来ますが、その分髪や頭皮に与えるダメージは大きくなります。
- コールドパーマを行う。
- ダメージの少ない薬剤で行うように美容師にお願いする。
パーマによる抜け毛や炎症が悪化してしまった場合は?
パーマによる抜け毛や炎症が悪化してしまった場合は、自分で何とかしようとせず、皮膚科や薄毛の専門家に相談することをおススメします。
頭皮が炎症している場合は、専用の医薬品を使用する必要がありますし、抜け毛が増えてきた時期や行った行動から対策する必要があるからです。
当サロンは、頭皮トラブルや頭皮環境を整える上で特化した施術を行っております。薄毛が抜け毛の悩みがございましたらぜひご相談下さいませ。