植物由来の「ヘナ」。極力髪の毛にダメージを与えずに染めることを考えた人は一度は聞いたことがあるかと思います。
しかし、ヘナを使用したカラーは「色が定まらない、時間がかかる、香りが残る」などの理由から、ほとんどの方が市販のカラー剤や美容院で染めるのではないでしょうか。
しかしヘナカラーには髪を染めるだけでなく、髪の毛のケアにも有効であることをご存知でしょうか?
本記事ではヘナインストラクターの資格を所有する私がヘナに期待される育毛効果を解説します。合わせてヘナの選び方や使用方法をご紹介しますのでぜひご覧ください。
そもそもヘナって?
ヘナは幸運を呼ぶ植物として知られているハーブの一種です。
実は、古来より美容に使用されており、クレオパトラも愛用していたハーブです。このヘナは天然のトリートメントと言われ髪にツヤを出す効能が期待されています。ヘナの用途は様々あり、虫刺され、吹き出物、打ち身、菌の殺菌など髪を染める以外にも様々な働きがあります。
また、ヘナは色素が強い植物であり、ヘナタトゥーとしても使用されてることがあります。1週間程度で自然に落ちるためリゾート地で、気軽にできるおしゃれとしても用途があります。
こちらがヘナタトゥーです。インドでは、結婚式に花嫁がヘナタトゥーが使用されることも多いそうです。ヘナは髪の毛に使用するとオレンジ色に発色することから、髪染めとしても使用されています。
ヘナの体への効能は?
ヘナを皮膚に塗布することで体に良い影響がたくさんあることをご存知ですか?
人の体は口からだけでなく皮膚を介しても体に吸収されることがわかっています。このヘナも皮膚に塗布することで吸収されるのです。
吸収されたヘナは取りこまれた後、血管やリンパ管などの管を通り体をめぐります。では、ヘナに含まれる成分がどのような働きをするのでしょうか。
ヘナの葉に含まれる「ローソニアアルベ」
デトックス効果がある成分として知られています。
体に溜まった老廃物やストレスをきれいにする力をもつ成分
ヘナの葉に含まれる「ナフトキノン」
女性ホルモンのバランスを整える効果が期待されます。
そのため、妊活をしている人がヘナを使い始めて子供が出来たケースも少なくないようです。
それ以外にも、ヘナの葉には人の本来持っている生命力に働きかける作用があり、皮膚から健康を整え、体の内側から体を元気保つ力を引き出すともいわれています。
ヘナを使用することで期待される3つの効果とは?
これまでに、ヘナが体へ様々な効能があることをご紹介しましたが、もちろん髪の毛にも良い効果づくめなのです。
- ヘアトリートメント効果
- カラーリング効果
- 脱毛予防/育毛促進
優れたトリートメント効果
ヘナは髪の毛を構成する「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質に結合する性質があり、ヘナを使用すると傷んだ髪の毛をコーティングしてくれます。
コーティングすることで、くせ毛が落ち着き、ハリ・コシを与え、さらには紫外線から髪の毛を保護することが可能なのです。
カラーリング効果
ヘナは、髪や頭皮を保護しながらカラーリングすることが可能です。この際、配合量を変えることで、好みの色にと調合することが可能です。
脱毛予防/育毛促進
ヘナには、脱毛を防止するだけでなく、育毛を促進する効果も期待されています。
ヘナパックで頭皮に直接ヘナを付けると、頭皮についていた汚れ・皮脂・シャンプーかすなど全て包み込んで落としてくれるのです。
そのため、ヘナパックを30分ほど行うだけで痒みが取れたり、その後の育毛剤の入りが良くなる効果が期待されます。
当店でも、1週間に一度ヘナパックと足湯を推奨しております。意外なことに女性だけでなく、男性のお客様にも好評なのです。
時間がかかることと、独特の香りのため苦手意識を持つ方が多いのですが、一度使うと満足してしまう方が多く、中にはヘナのファンになる方もいます。
「白髪染めをする必要がなくなった」や「体調が良くなった」など薄毛治療だけでなく他の喜びの声もたくさん頂いております。
特に抜け毛が心配の人にはお勧めです。続けていくことで、知らず知らずの内に抜け毛が減り髪の毛の量が増えた方もいらっしゃいます。
ヘナカラーのやり方
私も愛用しております。ヘナの使い方についてご紹介します。
初めて挑戦してみる人には必見です。私は、髪の毛を染める用途でなく、頭皮の健康のために使用しておりますので、髪の色問わず使ってみてくださいね。
今回はヘナハーブは4種類を使用することで好みの色や効果を生み出していきます。今回使用しているヘナは、高純度・高品質にこだわったIPM社から仕入れたものとなります。
販売時は密閉された袋に入っていますが、使用時に100均に売っているようなプラスチックケースにそれぞれの粉を入れて使用するとより利便性が増します。
香りで、どのハーブからわかるようになりましたが、他の容器に入れるときは、袋の一部を切り取り入れるケースの上に張ると間違えずに使うことが出来ます。
用意するもの・やり方
事前準備
- ハーブを混ぜるようの容器
- 大さじ・小さじの軽量スプーン
- 40℃~42℃に温めたお湯(短い髪の毛だったら300mlで足ります)
- くし(手につくと色がつくこともあるため)
- 手袋(色付き防止)
- 泡だて器(ヘナを混ぜるときに使用)
使用方法
髪の毛の染めたい色や目的に応じて必要量それぞれ取り配合していきます。染めたい髪色などに合わせて分量を決めていきます。
必要量をボウルに入れ、お湯を入れたら混ぜます。
1)必要量をボウルに入れ、お湯を入れたら混ぜます。
2)全体が滑らかになる、艶が出るまでしっかりと混ぜる。
しっかりと混ぜたら、全体的にとろみがあり、ツヤが出てきますのでこれが混ぜ終わりの合図です。
この後はお風呂場で行うことをお勧めします。
ヘナの効果を最大限発揮できるだけでなく、部屋が汚れずにすみます。
このヘナを手やコームを使いとり、頭皮から直接塗布していきます。
全体的にしっかり塗りこんで下さいね。全体に塗り終えたらタオルやラップなどでくるんで20分~1時間待つだけです。
そのあとはしっかりヘナを落としてあげて下さいね。ヘナパックを行ったときは次の日はシャンプーを控えて頂きます。
しばらく、髪の毛からは独特の香りがしますが、髪の毛に良いことと考えて目をつぶってあげましょうね。
ヘナのお値段はどのぐらい?
ヘナカラーは高いイメージがありますが、実は自分で行うとヘナの価格は美容院で染めるより、圧倒的に安いです。
金額の一例
- リーフヘナ:1500円(税別)
- インディゴパウダー:2000円(税別)
- スパイスアーマラキーパウダー:1500円(税別)
- ハーバルブレンドパウダー:1800円(税別)
全てを購入しても1万円せずに購入することが出来ます。買って頂いたらこれを組み合わせて使用して頂きます。
最初は分からないことだらけかと思いますので当店ではその都度使い方についてお伝えしております。
この4つを使用すると髪の毛の長さが肩ぐらいですと5回ほど染めることが出来、1回あたり2000円かからず染めることも可能です。
まとめ
本記事ではヘナカラーに期待される育毛効果や実際にヘナカラーをする上での用意するものなどをご紹介させて頂きました。
ヘナは髪の毛を傷つけずに染めることができるため、髪の毛のハリやツヤが気になる人は一度試してみてはいかがでしょうか?