コンビニやお菓子など身近に存在する食べ物の中にたくさん入っている食品添加物。この食品添加物は、1つの惣菜だけでも数多く含まれていることも多くあります。
食品添加物は、許容範囲内であれば、体への影響はないと言われています。しかし知らず知らずのうちに摂りすぎてしまうと、体に悪影響を出す可能性もあり、その一つとして薄毛にも影響すると言われているのです。
今回は、薄毛・抜け毛の原因になる可能性がある食品添加物の一つである「トランス脂肪酸」についてご紹介していきます!
薄毛の危険があるトランス脂肪酸(ショートニング)とは
トランス型脂肪酸とは、油のなかでも不飽和脂肪酸に分類される油脂です。主に使われるのは「マーガリン・ショートニング・パン・揚げ物」など家庭でも顔なじみの食品に多く含まれている食品添加物となります。
トランス型脂肪酸の摂りすぎにはどんな影響があるの?
不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)とは?
不飽和脂肪酸とは、主に植物や魚などに含まれている、脂肪を構成する「脂肪酸」の一つです。人間の体内では作り出すことが出来ない為、食事から摂取することが大切な「必須脂肪酸」のうちに含まれます。
ただし、摂りすぎは良くありません。
「トランス脂肪酸」は、摂取量が多すぎると、血中の善玉コレステロールを低下させ悪玉コレステロールの濃度を増加させる作用があります。現代病を引き起こしやすくする食品添加物なのです。この状態が続くと、血管が詰まりやすくなり、ドロドロの血液となります。最悪の場合、動脈硬化など重篤な疾患を引き起こす危険もあります。
血管が詰まりやすくドロドロになるということは、健康面だけでなく髪の毛への栄養供給量が減ってしまい、良い酸素や栄養を与えることが出来なくなり抜け毛の原因となる可能性があります。
トランス脂肪酸の他の影響
健康面への被害だけでなく、血流が悪くなることから髪の毛への影響も大きいことが分かりました。
また、小さい子供や幼児の時期からの摂取量が多いと、発達障害や健康被害も認められています。
このような体に良くない作用があることから、実は、このトランス脂肪酸は、2018年6月よりアメリカでは使用禁止とされています。にもかかわらず日本では当たり前のように使用されているのです。
トランス脂肪酸はアメリカのみならず、デンマークやオランダ、スイス、オーストラリアでも規制しているのじゃ!
トランス型脂肪酸(マーガリン等)の1日の許容量は
国際機関(食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合)が定めた、トランス脂肪酸の許容量は、総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくすることを勧告しています。
ということは、日本人の1日の摂取カロリーを1900~2100kcalと考えると、その1%である1.9g~2.1g以下に抑える必要があります。
総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくするよう勧告をしている為、日本人が1人が1日にとるエネルギー量の平均は約1,900 kcalであり、この1%に相当するトランス脂肪酸の量は約2グラムです。
では、日本でのトランス脂肪酸の含有量は、どの食品にどれくらいの量が一般的なのでしょうか。下記でご紹介していきます。
トランス脂肪酸の含有量が多い食品は?
そんなトランス脂肪酸はどんな食品に多く含まれているのでしょうか?トランス脂肪酸が多い注意すべき食品をご紹介しますね。
トランス脂肪酸が多い:マーガリン
マーガリンは少量でも非常にトランス脂肪酸が多い食品です。大体マーガリンの4~10%程度トランス脂肪酸が含有されています。以前までは、その倍ぐらいの量が含有されていましたが、少しずつ減少傾向にはあります。
ちなみにトランス脂肪酸含有量7%のマーガリンを食パン1枚に塗って食べるとどれだけのトランス脂肪酸が摂取されるのか計算してみました。
食パン1枚分のマーガリン10gを目安とすると、
10g(マーガリン)×5%=0.7g(トランス脂肪酸摂取量)
大体食パン1枚で、トランス脂肪酸の許容量の半分は摂取していることになります。また1g以下が良いとされているため、食パンにマーガリンを付けすぎるだけで許容量ギリギリとなってしまうのです。
トランス脂肪酸が特に多い:ショートニング
ショートニングとは、動物油や植物油を原料として作られた、クリーム状の食用油脂のことです。
マーガリンなどのようにそのまま使用するのではなく、無味無臭であることからパンやクッキーの生地に入れて使用することで触感が軽くなり、パンならふんわり、クッキーならさっくり仕上がるといった特徴がある優れものです。
しかし、ショートニングがマーガリンなどと並んで「体に悪い」と言われるのは、食品の中でもとくに「トランス脂肪酸」が多く含まれているからなのです。
前述までの通りトランス脂肪酸は体に良い脂質と呼ばれている不飽和脂肪酸の一つですが、量を多くとりすぎることでデメリットになってしまいます。
その他でトランス脂肪酸が多いものは?
参照:食品安全委員会
この表を見て分かる通り「マーガリン・ショートニング・クリーム類」はトランス脂肪酸が特に多く含まれています。次に「バター・ビスケット類・マヨネーズ」などが目立ちますね。
トランス脂肪酸の摂りすぎは血流が悪くなるだけでなく、肥満の原因にもなりやすいものが多く含まれています。生活習慣も乱れやすくなるため、薄毛・抜け毛が進行しやすくなる大きな原因の一つなのです。多すぎず、適度に摂取することが大切ですね。
摂取する量を工夫することが大切
ただ適量と言われてもわかりにくいですよね。
例えば食パン1枚にマーガリンを塗って朝食で食べ、その日に更にアイスとビスケットを食べてしまうと1日の許容量を超えてしまっています。
「毎日アイスが欠かせない」「甘いもの沢山食べてしまう」こんな生活をしている人周りにいっぱいいませんか?そのままの生活を続けていると、生活習慣病になりやすいだけでなく薄毛の原因にも繋がりますし、血流がどんどん悪くなってしまいます。
要するに、1日の許容量に合わせてなるべく食べる量を工夫してあげることが大切なのです。
朝、食パンにマーガリンを使うのだったら、トランス脂肪酸の含有量が約1/3のバターを使用して少しでも1日の摂取量を軽減してあげたり、今日はアイスかクッキーのどちらかにしよう等、薄毛進行を遅らせるためにも食べ方を変えるようにしましょう。
ショートニングなどの代用品は?
ではショートニングの代わりとなる、代用品の油はあるのでしょうか。
お菓子作りをされる方は特に必見です。
ラード
実は元々ショートニングの代用品として作られたのがラードになります。
見た目も白くよく似ていて、無味無臭なところも同じです。そのことから、よく代用品として使われます。ショートニングのトランス脂肪酸含有量に比べると10分の1ほどですので、使いやすいでしょう。
バター
バターもトランス脂肪酸の含有量は多い方ですが、ショートニングに比べると少ないのが前述の表でわかりました。そのため、多少の代用品としては有効だと言えるでしょう。ただし、バターの特徴はバターならではの風味が出るため、素材の味や香りを生かしたい時には不向きかもしれません。
最後に
いかがでしたか?実は身近な所に多く使われている食品添加物。知らず知らずの内に沢山取ってしまっていることが良くあります。たとえ摂りすぎる生活が数か月続いても体調面ではほとんど変化しませんが、数年後に蓄積分が体調の変化として現れることも…。
健康診断で、LDLやHDLの値がちょっと引っかかるなぁと思った人は、油っこいものを控えるだけでなく、こういった食品添加物にも着目してみてはいかがでしょうか?
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ショートニングを日ごろから取っていると、血流の流れが悪くなり、ビタミン・ミネラル・タンパク質などの髪の毛の合成に必要な材料が行き渡りにくくなってしまうんだ!