「髪のコシがなくなった」「抜け毛が増えた」「セットが決まらない」といった髪の毛のトラブルはAGAなど脱毛症(薄毛)の予兆かもしれません。
進行した薄毛や脱毛は元に戻すことが大変難しいため、薄毛や禿げの進行が疑われる場合には早期対策が必要です。
この記事では禿げやすい人の特徴や薄毛の対策方法について解説しています。
頭皮や髪の毛の問題を早期発見できれば、禿げや薄毛となるリスクを減らすことができるので是非参考にしてください。
【日本は禿やすい人が多い？】20歳以上の男性の3割が悩んでいる！？
日本では20歳以上の男性のおよそ3割、女性では1割の方が、薄毛の悩みを抱えていると言われています。
薄毛に対して強いコンプレックスを持つ人も少なくありません。薄毛や禿げは直接的に生命を脅かすものではないため軽く考えられがちですが、本人にとっては深刻な問題です。
ハゲは心理的苦痛やストレスの原因にも
薄毛や禿げは見た目に影響を与えるため、大きな心理的苦痛になりやすいのも特徴です。特に女性にとっては、身体的な魅力や美しさが失われるのは、耐え難い苦しみでもあります。
また、容姿に対する自信を失うと、人はアクティブな行動が取りづらくなり、発言や考え方が消極的になることも多いです。
例えば「テレビで髪の毛の話題が出ると不安になる」「人の目線が頭に向いているような気がする」「合う人みんなに笑われているのではないかと心配になる」といった悩みを抱えている薄毛の人は、既に容姿への自信を失っているかもしれません。
結婚を強く意識する20代から30代の方の悩みは深刻で薄毛や禿げの人は実年齢よりも老けて見えるため、異性から見た魅力が下がりやすくなってしまうのです。
それゆえに、薄毛に悩む人の多くは何かしらの対策をとっており、主な対処方法は「育毛剤」「カツラ」「植毛」などです。
自力で薄毛を治すのはリスクがある
素人判断で選択した対処法は大きな成果を上げないことが多く、それどころか頭皮状態を悪化させたり、薄毛や禿げを進行させてしまうことも少なくありません。
髪の毛が減ってきているような気がしたら、まず自分の髪の毛や頭皮の状態をつぶさに観察し、状態を正しく把握することが大切となります。
禿げやすい人にみられる5つの特徴
近い将来、薄毛や禿げに悩むであろう人には、次のような5つの特徴があります。
薄毛が気になる人は自分が5つの特徴に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
ハゲやすい人の特徴①：抜け毛が増えているか？
第1の特徴は「抜け毛が増えている」ということです。
抜け毛は生理的な現象のため、どのような人であっても1日50本から100本ほどの髪は抜け落ちています。それを上回る本数の髪の毛が毎日抜け落ちているのであれば、それは薄毛が進行している可能性が高いです。
風呂場の排水溝や枕に付いた抜け毛が明らかに増えている場合は、特に注意しなければなりません。
ハゲやすい人の特徴②：家族に薄毛の人がいるのか？
第2の特徴には「家族に薄毛の人がいる」ことが挙げられる。脱毛症の多くは生活環境や遺伝によって起こりやすくなります。
そのため、家族に薄毛がいる人は禿げやすいといわれ、なかでも「AGA（Androgenetic Alopecia、男性型脱毛症）」は遺伝によって発症することがよく知られている脱毛症のひとつです。その確率は75%から90％と非常に高く、母型家系の遺伝は強く影響します。
家族にAGA型の薄毛の人がいる方は、なるべく早く対策をとり、薄毛を予防する必要があるといえます。
ハゲやすい人の特徴③：生活習慣は乱れていないか？
第3の特徴は「生活習慣の乱れ」です。
睡眠時間が足りなかったり、栄養に偏りのある食生活が続いていると、髪の毛は十分に成長できなかったり抜け落ちやすくなります。また、日常的に喫煙をする人は、ニコチンの影響によって血管が収縮しているため、髪の毛を育てるための栄養が頭皮に十分に行きわたっていない場合があります。
ハゲやすい人の特徴④：ストレスがかかっていないか？
第4の特徴は「過度なストレス」です。
ストレスによってホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが増加し、薄毛や禿げを引き起こす場合があります。これが日常的にストレスが多い人ほど禿げやすいと言われる理由です。
ハゲやすい人の特徴⑤：誤ったヘアケアはしていないか？
第5の特徴は「誤ったヘアケアをしている」ことが挙げられます。
薄毛や禿げになることを心配して、ヘアケアをしている人は少なくないでしょう。正しくない対処法は逆に髪の毛の成長を阻害します。
例えば、頭皮の洗いすぎも一つの原因です。頭皮を衛生的に保つことは薄毛や禿げの防止に効果的ではありますが、頭皮を洗浄しすぎるとかえって髪の毛の成長によくない頭皮環境を生み出す場合もあります。
育毛剤の使いすぎも要注意です。
何らかのヘアケアを自己流で行っている人は、正しいケアかどうか調べ直すとよいでしょう。
薄毛や禿げの前兆？気を付けるべき5つの症状
薄毛や禿げはいきなり起こるわけではありません。
徐々に症状が進行していき、一定のレベルを超えたときに気が付きはじめるものです。手遅れとならないためにも、前兆ともいえる症状を見逃さないことが大切です。
以下では薄毛や禿げに見られる5つの症状について解説します。
薄毛やハゲの前兆①：てっぺんハゲ
「つむじ周りの髪の毛が薄い」といった症状が見られる場合は注意しなければなりません。
いわゆる「てっぺんハゲ」と呼ばれるものが進行している可能性が高いからです。つむじ周りの毛髪量は、自分の手で直接触って確認するとよいでしょう。
地肌に直接指が触れられるのであれば、それは薄毛や禿げが進行しているといえます。また、合わせ鏡などでつむじ目視するのもよいチェック方法です。もし、周囲の髪の毛が弱々しかったり、地肌がはっきりと見えるなら、薄毛が進行していると考えてよいです。
薄毛やハゲの前兆②：前髪が薄い
「前髪が薄い」といった症状がでている場合も気を付けるましょう。
薄毛や禿げの進行によっておでこが後退する際に、前髪が薄くなっていくからです。特に男性に多いAGAはおでこの両脇から薄毛が始まることが多い。これはM字ハゲと一般的に呼ばれている。
薄毛やハゲの前兆③：ヘアセットがやりづらい
「ヘアセットが難しくなった」場合、薄毛の前兆かもしれません。
髪の毛全体のボリュームが減ってくると、ヘアセットが難しくなるからです。ヘアセットをしても髪が思い通りの立ち上がり方をしないときや、髪にコシが感じられなくなったときは、薄毛や禿げを疑いましょう。
薄毛やハゲの前兆④：頭皮の赤身や痒み
「頭皮のかゆみや赤みがおさまらない」症状がある場合は、頭皮環境が何らかの理由で著しく悪化している可能性が高いです。
原因には洗いすぎや肌に合わないシャンプーやヘアケア用品の使用が考えられます。
原因がわからないのであれば、専門家による受診が必要でしょう。
薄毛やハゲの前兆⑤：フケや皮脂が多い
「フケが多い」症状がある場合は、注意です。
脱毛症の多くで初期段階にフケの増加が見られるからです。フケが皮脂と結びつくと髪の毛の成長を著しく阻害するので頭皮の炎症を引き起こす原因ともなります。
最近フケが目立つ気がするときは、薄毛や禿げが進んでいないかチェックする必要があります。
ヘアサイクルを正常にする5つの方法【髪の毛を早く伸ばす方法】
髪の毛はどのような仕組みで伸びるのでしょうか。
髪の毛が薄くなったと感じている方はヘアサイクルが乱れていることが原因の場合があります。まずは髪の毛の成長には欠かせないヘアサイクルの仕組みとヘアサイクルを正常にする方法を解説していきます。
ヘアサイクルの仕組み【ハゲ対策に欠かせない知識】
髪の毛は毛根にある「毛母細胞」が分裂を繰り返すことによって長く伸びていきます。しかし、髪の毛は永遠に成長し続けるわけではありません。一定の期間が経過すると、髪の毛は抜け落ち、また新しく髪の毛が生み出されます。この一連の流れを「ヘアサイクル（毛周期）」と呼びます。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階で成り立っています。
成長期は髪が成長を続ける期間（2年から6年）、退行期は髪の成長が止まる期間（およそ2週間）、休止期は髪が抜け落ちて新たな毛が生まれるまでの期間（3カ月から4カ月ほど）である。
髪の毛が伸びる長さは、1日当たり0.3mmほどでしかありません。つまり計算上では10日で3mm、1カ月で約9mm、1年間では約11cm、髪の毛は伸びます。もし、何らかの理由でヘアサイクルが崩れてしまうと、髪の毛の成長が進まなくなり、髪があまり伸びなくなります。
薄毛や禿げを気にする人の中には「髪の成長が遅い気がする」といった悩みを持つ方もいるでしょう。髪の毛を早く伸ばしたいのであれば、正常なヘアサイクルを取り戻すことを意識するべきです。
ヘアサイクルを正常にする方法①：頭皮環境の改善
1つ目は「頭皮環境を改善させる」ことです。頭皮環境の悪化は髪の成長を妨げます。
例えば、皮脂や汚れで毛穴がつまると、ヘアサイクルを乱れさせて薄毛を引き起こします。しっかりとシャンプーで頭を洗い、頭皮を清潔に保つことで髪は成長しやすくなるのです。ただし、洗浄が過ぎてしまうと頭皮を乾燥させてしまったり傷つけたりする原因ともなるので注意が必要です。
なお、頭皮に優しいシャンプーを選んだり、頭皮マッサージや頭皮の保湿を心掛けることでも、髪の成長には効果があります。
ヘアサイクルを正常にする方法②：育毛剤の使用
2つ目は「育毛剤を使って髪の成長を促す」ことです。
育毛剤には髪の成長に必要な成分や頭皮環境をよくする成分が含まれており、使うことで髪が伸びやすくなります。くわえて頭皮マッサージなどのヘアケアを並行して行えば、より高い効果が期待できるでしょう。
ヘアサイクルを正常にする方法③：睡眠時間の確保
3つ目の方法には「十分な睡眠時間を確保」が挙げられます。
髪の成長には「成長ホルモン」の関わりが重要です。ですが成長ホルモンは睡眠時に分泌されるため、睡眠不足が続くと髪の成長に悪い影響を与えてしまいます。
なるべく毎日6時間以上の睡眠時間を取るとよいでしょう。就寝時間も決めなるべく同じ時間に寝ることで睡眠の質も安定させることも大切です。
ヘアサイクルを正常にする方法④：バランスの良い食事
4つ目は「バランスのよい食生活を心がける」ことです。
髪の成長には5大栄養素（たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル）のすべてが必要です。偏った食事を取っていると、栄養のバランスが崩れてしまい、髪の成長を阻害するからです。
髪を早く伸ばしたいのであれば毎日の食事を見直してバランスのよい献立を心がけましょう。
ファストフードやインスタント食品、脂質が多い食べ物は食事のバランスを乱しやすいため注意が必要です。
ヘアサイクルを正常にする方法⑤：適度な運動
5つ目は「適度な運動習慣を持つ」ことです。
運動不足は血行不全を招きます。血行不全になると、髪の毛を作る毛母細胞に十分な栄養が行き届かなくなり、毛髪の成長が遅れてしまいます。適度な運動習慣を持つことで血行が促進され、髪が伸びやすくなることが期待できます。
また運動することでストレスを軽減させたり、自律神経を整えたり、有酸素運動で汗をかくことで薄毛の原因であるジヒドロテストステロンを体外に排出することも可能です。
ヘアサイクルを正常にする方法：まとめ
髪の毛の成長には当然ながら個人差があります。薄毛や脱毛が進行していないのであれば、平均値よりも髪の毛の伸びが多少遅くとも、過剰に心配する必要はありません。
今回紹介した髪の毛を伸ばす5つの方法は、すべて乱れたヘアサイクルを正常化させるのに効果的な方法です。
そのため、薄毛や禿げの予防にも効果が見込めるので、もし髪の毛に不安を感じたときには5つの方法を実践してみましょう。
【ハゲる原因】薄毛を引き起こす病気(脱毛症)とは？
本来生えるはずの髪の毛が生えてこなくなる状態を指して「脱毛症」と呼びます。
医学的には、生来の毛髪密度の50%以下になった状態のことです。人は加齢によっても髪の毛が薄くなっていきますが、薄毛が脱毛症によることも少なくはありません。以下ではよく見られる脱毛症について解説します。
自分がそれぞれの症状に当てはまるかチェックしてみましょう。
AGA（男性型脱毛症）
「AGA（男性型脱毛症）」とは、男性ホルモン（ジヒドロテストステロン）によるヘアサイクルの乱れを引き起こし髪の毛を薄くしていく脱毛症です。徐々に髪の毛の生え際や頭頂部から薄くなるという特徴を持ちます。てっぺんハゲや前髪が薄いといった症状はAGAであることが多いです。
AGAは日本人男性の約3人に1人が発症するとされている。その発症率は20代で約10%、30代では約20%、40代では約30%、50代以降では40%を超します。日本人男性の薄毛や禿げの多くはAGAに起因しています。
また AGAは遺伝を理由とする発症例が多いです。
しかし、食生活や睡眠の乱れ・運動不足・喫煙習慣・ストレスなどによって引き起こされる場合もあり、放置しても自然に回復することはまず起きないため、徐々にではあるが確実に髪の毛が薄くなっていきます。
そのため、AGAが疑われる場合は、早期の対策が必要です。
FAGA（女性型脱毛症、Female Androgenetic Alopecia）
「FAGA（女性型脱毛症、Female Androgenetic Alopecia）」とは、更年期の女性が発症しやすい脱毛症です。「FPHL（Female Pattern Hair Loss）」とも呼びます。
FAGAはAGAと名前こそ近いがはその原因が異なり、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量の低下によって引き起こされると考えられており、明確に原因が特定されているわけではありません。
エストロゲンは20代後半から体内での生成量が少なくなっていき、それゆえに更年期になるとFAGAを発症しやすくなるとされています。
ただしFAGAも生活習慣などが起因となって発症する場合もある。
また、経口避妊薬（ピル）の中止によってホルモンバランスが崩れた場合にも発症しやすいです。
びまん性脱毛症
女性が発症しやすい脱毛症では「びまん性脱毛症」というものもある。びまん性脱毛症は髪全体のボリュームが失われていくタイプの脱毛症です。
AGAのように頭頂部や生え際などが薄くなっていくという事例は見られない。頭部全体からまばらに毛が失われていくため発症に気づきにくいのが特徴です。放置しておくと頭部全体の髪が薄くなっていき地肌が見えやすくなる。
びまん性脱毛症は、ホルモンバランスの変化・血行不良・日常的なストレスなど、さまざまな要因が合わさって発症すると考えられています。
円形脱毛症
「円形脱毛症」もよく見られる脱毛症の1つです。
髪の毛の一部分が、円形状あるいは楕円状に抜け落ちてしまうタイプの脱毛症です。多くの場合10円\硬貨から500円硬貨のサイズで、まれに頭皮全体に円形脱毛症が広がったり、まつ毛や眉毛など、髪の毛以外の部位にも発症します。
原因は不明な部分が多く、円形脱毛症は心身の疲労によって起きる自己免疫性疾患の1つだと考えられています。
はげを治したい？薄毛治療にはどんなものがある？
はげの前兆が見られた時には「仕方がない」とあきらめて放っておくと症状は進行してしまいます。
薄毛や禿げを治したいという気持ちを持って、それぞれの症状に応じた対策をとることが大切です。以下では代表的な薄毛治療の方法を紹介します。
投薬治療
「専門医による投薬治療」によって薄毛治療を行うことが可能です。
・【内服薬】主にホルモンバランスを整え、薄毛の原因を抑制する
・【外用薬】頭皮に直接薬剤を浸透させることで発毛を促す
・【注射】頭皮に直接注射で投薬
上記3種類の方法があります。
ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドといった薬剤のほかプラセンタなどが用いられることが多いです。治療に取り掛かる時期が早いほど高い効果が期待できるのです。
植毛
「自毛植毛による増毛」でも薄毛を改善できる。
自毛植毛とは、毛量がある部位から薄毛になっている部位に、髪を生やす組織ごと髪の毛を移植する方法です。自分の髪の毛を用いるため周囲の髪の毛に馴染みやすいことが特徴です。移植した髪の毛はヘアサイクルによって抜け落ちた後もまた新しく生えてきます。
完全に毛根が失われた部位であっても、自家植毛であれば髪の毛を生やすことも可能です。
ただし、毛根ごと移植しなければならないため、メスを用いた外科処置をしなければならなりません。
サロンによる頭皮環境の改善
「サロンによる頭皮環境改善」も薄毛治療に効果的です。
育毛サロンやAGA発毛サロンで行う施術は、頭皮を健やかな状態にすることによって自然な形で薄毛を治療できます。主に施術内容は頭皮の洗浄や頭皮マッサージなどで、サロンによっては遠赤外線による頭皮の血行促進や育毛剤を塗布する場合もあります。
サロンでの薄毛治療はリラクゼーション効果も期待できるため、日頃ストレスをためている人にも向いてます。もちろん、頭皮の状態や髪の毛についての悩みを相談することも可能です。
【まとめ】薄毛や禿げの対策には早期発見と早期対策が大事！
髪の毛に不安を感じたらサロンに相談してみよう！
今回紹介した、禿げやすい人にみられる5つの特徴を備えている人は、将来において薄毛や禿げになる可能性があります。
しかし薄毛や禿げの症状が出たとしても、健康な頭皮環境を取り戻すことができれば、健康な髪の毛を生やすことは可能です。それには、早期発見と早期対策が欠かせません。
「髪の毛が薄くなったかも？」と感じたときは、なるべく早くAGA発毛サロンや育毛サロンに相談してみましょう！
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