ほぼ毎日使うものですが、シャンプーにも使用期限があるとご存知の方は少ないのではないでしょうか?
実は、期限切れのシャンプーを使うと、頭皮や髪の毛に悪影響を与えてしまう可能性があるため、注意しなくてはなりません。
本記事では、開封済み・未開封シャンプーの使用期限やどこに記載しているか、古いシャンプーを使うとどうなるのかを解説いたします。
髪の毛に有害?使用期限が切れた古いシャンプーを使うとどうなるか解説
使用期限が切れたといっても、ほとんどのメーカーは3年以上経過しても品質に問題がでないよう製造しています。
とはいえ、5年以上前に製造されているものや、開封して数年が経過するほど古いシャンプーを使うとどうなるか、気になってしまう方も多いでしょう。
頭皮や髪の毛へ有害な成分へと変化していないのか、どのようなトラブルが起きる可能性があるかを解説します。
古いシャンプーを使うとどうなる?①かゆみや発疹が出る
使用期限が切れた、古いシャンプーを使うとどうなるのかというと、シャンプーに水分や雑菌が混入して成分が劣化し、頭皮のかゆみやフケ・発疹が起きる可能性があります。
頭皮に傷があったり免疫力が低下している方ですと、皮膚炎や敗血症、肺炎の原因になることもあるので、気をつけなければいけません。
かゆみや湿疹ができた状態は、頭皮環境が悪化しているため、髪の毛に悪影響を与えるといえるでしょう。
古いシャンプーを使うとどうなる?②抜け毛が増える
使用期限が切れた古いシャンプーを使うとどうなるのか、2つ目の影響としては頭皮環境が悪化するため、抜け毛が増える可能性があります。
頭皮が炎症を起こしていたり、フケやかゆみがあるような環境では、髪の毛が正常に成長できず抜け毛となってしまうのです。
特に、防腐剤を使用していないオーガニックシャンプーは使用期限が短く、腐りやすい製品なので保管には十分注意しましょう。
古いシャンプーの見分け方
開封済み・未開封にかかわらず、香りや見た目が以前と異なる場合は、シャンプーが古くなって劣化していると考えられます。
上記の表をご覧いただき、香りや質感に古くなった特徴がある場合は、そのシャンプーを使用しないようにしましょう。
シャンプーのボトルを洗って乾かさない、残り少ない時に水を足して使う、ボトルを洗わず詰め替えを継ぎ足していると成分が劣化しやすいので、正しく詰め替えるようにしてください。
使用期限切れのシャンプーで抜け毛が増えたかも?
「最近抜け毛が増えてきたのはシャンプーが使用期限切れだったからかも・・・」と不安になったら、頭皮の状態を確認するためにも専門家に相談しましょう。
当院では、カウンセリングとマイクロスコープで頭皮の炎症や腫れ、かゆみ・抜け毛の原因を突き止め、最適な改善方法をお伝えしています。
シャンプーが原因で抜け毛が増えたのか、このまま薄毛になるのでは?と気になっている方は、些細なことでもお気軽に専門家へご相談ください。
シャンプーの使用期限!開封済み・未開封はいつまで使える?
シャンプーには、水や洗浄・補修成分に香料・防腐剤など、さまざまな成分が使われています。
私たちが食べたり使用する商品のほとんどは賞味・使用期限が設けられており、健康や身体の清潔さを損なわないようになっているのです。
普段意識することがない方も多いかと思いますし、開封済み・未開封でも異なるので、これを機にシャンプーの使用期限を把握しておきましょう。
シャンプーの使用期限①開封した場合は半年から1年
本体や詰め替えなど、形態が違うものであっても使用しているものの場合は、開封してから半年~1年以内に使い切るようにしましょう。
日頃から浴室に置いたままにすると、高温多湿の環境で保管されていますし、容器の隙間から水分が入り込んで雑菌が繁殖しやすくなります。
また、一度でも開封したものは空気に触れ、製品が徐々に劣化してしまうため、できるだけ早く使い切るようにしてください。
シャンプーの使用期限②未開封なら製造から3年以内
反対に、購入してから未開封のシャンプーは、使用期限が製造から3年以内を目安とされています。
多くの有名メーカーを調査してみたところ「未開封の場合、製造から3年以上経過してもすぐに品質が劣化することはありません」とのことです。
しかし、保管場所が高温多湿や直射日光が当たるなどの場合は、3年以内であってもシャンプーが劣化するケースもあるため、使用前に確認しましょう。
シャンプーの使用期限③オーガニックは製造から2年以内が目安
オーガニック成分を使用したシャンプーは、石油系成分や香料・防腐剤が無添加の商品が多いため、使用期限は製造から2年以内を目安にしてください。
未開封で適した保管状態の場合なら3年以内を、開封後は3か月を目安に使用するよう推奨しているメーカーもあります。
購入時に製造年月日を確認できるのか、それについては次の項目で詳しくお伝えさせていただきましょう。
5年前、10年前のシャンプーを使うとどうなる?
今のシャンプーと昔のシャンプーは一体どんな違いがあるかご存知でしょうか?
古いシャンプーを使うことは、髪や頭皮に悪影響を及ぼすリスクがあります。 保存状態によっては、シャンプーの成分が分離してしまい効果が大幅に低下することがあります。また防腐剤の効き目が失われることで、バクテリアやカビが発生する可能性も高まります。
これにより、頭皮のかゆみや炎症、さらには髪のダメージや抜け毛といったトラブルを引き起こす可能性があるのです。 また、古いシャンプーは香りやテクスチャーが変化することもあるため、 使用感が悪くなるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼしかねません。
安全性を確保し、効果的に髪をケアするためにも、シャンプーは常に新しいものを使用するのが最善でしょう。
シャンプーの使用期限はどこに記載されてるのか見方を解説
食品を購入する時には、賞味・消費期限を確認するという方は多いですが、シャンプーの使用期限を確認する方はいないかもしれません。
それどころか「シャンプーの使用期限なんてどこに記載されているの?」と感じる方がほとんどでしょう。
この項では、シャンプーの使用期限がどこに記載されているのか、その見方を解説していきます。
国内で使用期限を記載しているシャンプーは少ない
実のところ、一般的なシャンプーには使用期限を掲載する義務がありません。
化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則
第6条
引用:化粧品公正取引協議会
規約第4条第6号に規定する「厚生労働大臣が定める化粧品」とは、医薬品医療機器等法第61条第5号の規定に基づき厚生労働大臣が指定する化粧品とする。ただし、製造又は輸入後適切な保存条件の下で3年を超えて性状及び品質が安定な化粧品を除く。
しかし、メーカーや商品によってはシャンプーボトル本体や詰め替えのパックに、製造年月日や使用期限を記載しています。
製造年月日があれば、遡って使用期限を計算できるので、どこに記載されているかを確認してみましょう。
どこに記載?シャンプーの使用期限①ボトルの底面
シャンプーの製造年月日や使用期限がどこに記載されているのか、まずはボトル本体の底面を見てみましょう。
規則性のない数字やアルファベットがある場合は、製造番号なので消えてしまわないように保管してください。
「製造」「MDF」「EXP」の後に数字6~4桁がある場合は、製造年月日か使用期限のどちらかが記載されています。
どこに記載?シャンプーの使用期限②バーコードや製造販売者情報の近く
ボトル本体の底面に何も書かれていない場合、シャンプーの製造年月日や使用期限がどこに記載されているのかというと、裏面のバーコードや製造販売者情報の近くです。
製造年月日や使用期限の年月が記載されている場合もありますが、海外製品だとクリームの容器を開けたようなマーク(PAO表示)に「〇M」と書かれています。
PAO表示はEUの化粧品指令によって定められた表記のため、EUから輸入されたものやEUで流通しているようなブランドの商品に記載されているマークです。
古いシャンプーを使って痒が出た場合はどうすれば良い?
古いシャンプーを使って痒みが出た場合、まずは使用を直ちに中止することをお勧めします。
古いシャンプーは成分が変質していることがあり、肌に刺激を与えてしまうことがあります。痒みが出てしまった場合は、清潔な水でよく洗い流し、保湿効果のあるやさしいシャンプーを使用してください。
もし痒みや赤みが続く場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。 古いシャンプーは定期的にチェックし、期限が過ぎたものは廃棄することが大切です。
使用期限切れのシャンプーは髪の毛に有害?使用期限の見方やどこに記載されてるかを解説まとめ
本記事では、使用期限が切れたシャンプーは髪の毛に有害か、使用期限の見方やどこに記載されているかを解説しました。
シャンプーは開封済み・未開封で使用期限が変わるものの、できるだけ早く使い切る方が安全です。
かゆみや炎症など、髪の毛に有害な事象を起こすこともあるため、古いシャンプーを使うとどうなるかを考え、詰め替え時も正しく行いましょう。
使用期限以外にも、シャンプーの成分で髪の毛の成長が妨げられる、頭皮環境を悪化させるケースもあるので、髪の毛のことで不安になったら気兼ねなく専門家へ相談してください。