生まれつき髪が細いことや柔らかいという特徴がある方には、ボリュームが出なかったり頭皮が見えるのは薄毛なのでは?という悩みを持つ方が多いです。
本記事では、髪の毛が細い人の特徴は遺伝が原因になっているのか、生まれつき髪が細い原因や髪の毛を太くすることは可能かを解説していきます。
髪の毛が細いという悩みは男性・女性の区別なくあるものですので、ぜひ参考にして頂き丈夫な髪の毛を手に入れてください。
髪の毛が細い人の特徴は遺伝が原因になっている?
一言で髪の毛が細いといっても、生まれつき髪が細い人や成長や年齢と共に細くなった方がいます。髪の毛が細い人の特徴は似ているため原因が共通していると考える方が多いでしょう。
まずは、髪の毛が細い人の特徴とそれぞれの原因は遺伝なのかを解説します。
髪の毛が細い人の特徴①:髪の色が明るい
1つ目の髪の毛が細い人の特徴は、元々の髪の色が明るいことです。染めたりブリーチをしていないのに、金髪に近いほど明るかったり茶色がかっている方が当てはまります。
両親や祖父母、曽祖父母より前の先祖から引き継いだ遺伝子の情報によってメラニン色素の含有量が少ない、または遺伝子疾患である色素欠乏症の可能性があるため原因は遺伝です。
年齢を重ねたり、紫外線やドライヤーの熱・ストレスなどが原因で髪の毛が明るくなるケースもありますが、これらはダメージが積み重なった結果なので遺伝ではありません。
髪の毛が細い人の特徴②:髪の毛が柔らかい
髪の毛が柔らかいためすぐ絡まったり、静電気でフワフワっとしやすいなども髪の毛が細い人の特徴です。切れ毛が多い、湿気の多い日はうねったりボリュームが出ないという悩みを持つ方が当てはまります。
柔らかい髪の毛の原因は遺伝で、髪内部のタンパク質量が少ない・キューティクルが重なる枚数が少なく薄いため、髪の毛自体が細く弾力も少なく柔らかいのです。
大人になってから急激に細く柔らかい髪の毛が増えた場合は、栄養不足や生活習慣の乱れ・AGAなどが原因ですので、遺伝だけが髪の毛が細い人の特徴とは言えません。
髪の毛が細い人の特徴③:ボリュームが出ない
いくら髪の毛をセットしてもすぐ崩れる、ワックスをつけるとペタンとなりやすいなど、髪にボリュームが出ないことも髪の毛が細い人の特徴です。
髪の毛が細いとスタイリング剤の油分でまとまってしまい重くなるため、立ち上げたスタイルを維持できなくなりすぐ崩れてしまいます。
髪の毛の生え方が頭皮に沿っているという場合もありますが、頭皮を触った指に皮脂がついたり年齢を重ねてボリュームが無くなった場合は、栄養の偏りや加齢・頭皮の乾燥が原因です。
髪の毛が細い人の特徴④:ダメージを受けやすい
紫外線を短時間浴びるだけで、髪にダメージが出てしまいやすいのも髪の毛が細い人の特徴です。特に生まれつき髪が細い方で、うねったり広がりやすい方が当てはまります。
髪の毛内部のタンパク質が少ないために変性しやすい、保持する水分量が少ないことの原因は遺伝で、ハリやコシが失われやすく乾燥しダメージを受けやすい髪質です。
元々髪の毛が太い人でも、パーマやヘアカラーを頻繁に行ったり加齢などが原因となり、ダメージを受けやすい髪の毛になります。
髪の毛が細い人の特徴⑤:毛量が少なく頭皮が見える
日本人は平均して10万本、髪の毛が多い方だと13~15万本生えているのですが、毛量が少ない原因が遺伝の場合は5~7万本と約半分程度の毛量になり、頭皮が透けて見える方もいます。
生まれつき髪が細い人で毛量が少ないと、どうしても髪と髪が生える密度が低くなってしまうため、頭皮が透けて見える可能性も高いでしょう。
元々の毛量が多かったのに、ここ数年で毛量が減って頭皮が見えるようになった場合はAGAやFPHLを発症している可能性があるため、早期に専門家に相談する事をおすすめします。
生まれつき髪が細い原因は?
ここまでは髪の毛が細い人の特徴の原因が遺伝なのか、それとも後天的な理由があるかを解説しましたが、遺伝と後天的な理由の両方が原因になっている特徴ばかりでした。
ここからは、生まれつき髪が細いという場合の原因は遺伝だけなのか、別の原因があるかに加えて後天的に髪が細くなる原因も解説します。
生まれつき髪が細い原因は遺伝だけではない
生まれつき髪が細いのは、親や祖父母より前の血縁関係から引き継ぐ遺伝子が原因で起こる遺伝が深く関わっています。
しかし母体にいる胎児の頃に何らかの影響を受けたり、受精から胎児になるまでの間に遺伝子異常が起こることもあるため、一概に遺伝だけが生まれつき髪が細い原因になるとは考えられません。
髪が細いと悩んでいる方の中には、先天性乏毛症や縮毛症の方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合は遺伝や体質で毛包のサイズが小さいケースがほとんどです。
後天的に髪が細くなる原因は複数ある
生まれつきではなく、大人になってから髪の毛が細くなる原因は、以下のように複数あります。
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- AGA(男性型脱毛症)
- FAGA(女性型脱毛症)
- 加齢
- 栄養不足
- ストレス
- 髪へのダメージ(パーマやヘアカラーなど)
- 喫煙
- 頭皮環境の悪化…など
上記に挙げた原因以外には、睡眠不足や運動不足・過剰なヘアケアも髪の毛を細くしてしまうため、日常生活において髪の毛を細くする原因を取り除くようにしましょう。
また、女性の場合は出産や服用していたピルを休止する、閉経などによって女性ホルモンの分泌が減り、男性ホルモンとのバランスが乱れるということも原因になります。
後天的に髪が細くなったら薄毛の進行を疑おう
数年~数か月の間に抜け毛が急に増えた、髪の毛が細くなったり柔らかくなった場合、男性ならAGA・女性はFAGA(FPHL)という薄毛を進行させる疾患を疑いましょう。
男性ホルモンが起因する薄毛の症状で、その多くは進行性のため早期の治療が必要とされていますが、男性ホルモン以外にも原因があるため適切な診断と対策が必要です。
早期の状態で正しい対策を選べば、薄毛は短期間で改善する可能性が高いので、ぜひ発毛技能士の私共へ相談してください。
細い髪を太くする方法はある?
生まれつき髪が細い場合は遺伝的に毛包が小さいため、髪を太くすることはできません。しかし、髪の毛が細い人の特徴になったのが後天的な理由であれば太くすることは可能です。
最後に、細くなってしまった髪の毛を太くする方法を6つご紹介していきますので、生まれつき髪が細い人も今以上に細くならないよう試してみてください。
細い髪を太くする方法①:ヘアケア・頭皮ケアを行う
細い髪を太くする方法の1つ目は、頭皮の血流を促進し髪の毛を育てる細胞に栄養を届けるヘアケア・頭皮ケアを行うことです。
柔らかい頭皮にするために頭皮マッサージを正しく行う、シャンプーは帰宅後に行い清潔な頭皮にしてから寝る、ブラッシングは優しく行うなどに気をつけましょう。
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細い髪を太くする方法②:食事の栄養バランスを整える
細い髪を太くする方法の2つ目は、髪の毛の元となる毛母細胞を活性化させる栄養を摂るため、食事の栄養バランスを整えることです。
髪の毛は約85%のタンパク質と11~13%の水分、2~4%の脂質で作られており、タンパク質をケラチン(シスチン)に変えるビタミンや鉄・亜鉛などのミネラルも必要となります。
以下の参考記事では必要な栄養素と食材を詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
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細い髪を太くする方法③:睡眠の質を高める
3つ目の細い髪を太くする方法は、髪の毛を育てるために必須の成長ホルモンを十分に分泌させ、毛乳頭細胞へ届ける睡眠の質を高めることです。
そのために必要なことはリラックスすることと起床時に朝日を浴びること、1日3食しっかり食べて生活のリズムを崩さないなど、生活習慣を整えることが大切だといえるでしょう。
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細い髪を太くする方法④:髪質に合ったシャンプーを使う
細い髪を太くする方法、続いて4つ目は髪が細い・柔らかいなど髪質に合ったシャンプーを使うことです。ボリュームが出るものや髪の毛のハリやコシを与えるものなどを選びましょう。
洗浄力が優しく頭皮に刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを使い、正しい方法でシャンプーを行いドライヤーで乾かす際は乾かし過ぎに注意してください。
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細い髪を太くする方法⑤:紫外線を避ける
5つ目の細い髪を太くする方法は、キューティクルが薄くダメージを負いやすい細い髪の毛を紫外線から守ることです。
外出時や紫外線量の多い時間帯は帽子や日傘を使う、髪用のUVスプレーをかけたりトリートメントやアウトバス専用の保湿剤を使い、アフターケアにも気をつけてください。
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細い髪を太くする方法⑥:ストレスを軽減する
最後にご紹介する細い髪を太くする方法は、血流悪化やホルモンバランスを乱す元になるストレスを軽減することです。ストレスの蓄積は睡眠不足にも関わるので、こまめに解消しましょう。
生活していくうえで避けられないストレスも多くありますが、ウォーキングなど軽い運動や友人との会話・カラオケ、笑ったり泣く・寝るなど簡単にできることを試してみてください。
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生まれつき髪が細い原因は遺伝?髪の毛が細い人の特徴や髪を太くする方法まとめ
本記事では、髪の毛が細い人の特徴は遺伝が原因なのか、また生まれつき髪が細い原因と髪を太くする方法を解説いたしました。
髪の毛が細い人の特徴には遺伝・後天的な原因の両方があり、生まれつきの場合は遺伝以外に何らかの影響・異常が関係しています。これは男性・女性という性差は関係ありません。
生まれつき髪が細い人が髪を太くするのは難しいですが、外部からケアを行うと丈夫な髪になります。後天的に細く柔らかい髪になった・頭皮が見えるという場合は薄毛が進行している可能性もあるため、早期に専門家へ相談しましょう。