この記事はこんな人にオススメ
○髪の毛の洗い方が知りたい
○頭皮のベタつきやフケ、臭いが気になっている
○自分にあったシャンプーの選び方を知りたい
髪の毛の洗い方について、あなたは正しく知っていますか?
髪の毛の洗い方や洗面器の使い方、下向きか上向きか、ロングヘアのケア方法など、髪の毛の健康な維持には様々なポイントが存在します。また、髪の毛の臭いやフケの問題にも悩まされている方も多いはずです。
そこで今回の記事では髪の毛の専門家、発毛技能士である私が髪の毛の洗い方とケアに関する正しい方法を詳しく解説します。
髪の毛をサラサラで健康的に保つためのヒントや正しいシャンプーの選び方についてもご紹介します。正しい髪の毛のお手入れ方法を知り、美しい髪と頭皮を手に入れましょう。ぜひ最後までご覧ください。
髪の毛を洗う理由3つ解説【シャンプーの本当の目的は頭皮洗浄】
髪の毛を洗うためのシャンプーといえば、多くの人が髪の毛の清潔さや美しさを追求するために使用しています。
しかし、実はシャンプーの本来の目的は髪の毛そのものではなく、頭皮の洗浄にあることをご存知でしょうか。この記事では、シャンプーが頭皮に与える影響について解説します。
髪の毛の美しさを保つためには、まずは頭皮の健康を守ることが重要なのです。
メリット3つ
①頭皮を洗浄し臭いをなくす
②フケをなくす
③髪の毛の空洞化を防ぐ
髪の毛を洗うメリット①:頭皮を洗浄し臭いをなくす
シャンプーを使用する際、私たちは髪の毛の清潔さや美しさを追求することが多いですが、実はシャンプーの目的は頭皮の洗浄にあります。
頭皮には皮脂や汚れが溜まりやすく、これが頭皮の臭い原因となります。
頭皮を正しく洗浄することで、この問題を改善し、美しい髪の毛が生えやすい環境を作ることができます。
髪の毛を洗うメリット②:フケをなくす
頭皮の毛穴から毎日分泌される皮脂は、頭皮の健康を保つために必要な成分ですが、過剰に分泌されると髪の毛にベタつきやニオイ、フケの原因となってしまいます。
シャンプーは頭皮の皮脂を引き出し、洗い流すことで頭皮の汚れを除去します。頭皮を洗う際には適度な刺激を与えることが大切です。
ただし、強い力でこすったり、頻繁に洗いすぎると逆に頭皮を刺激し過ぎてしまい、かえって頭皮トラブルの原因になってしまいます。
髪の毛を洗うメリット③:髪の空洞化を防ぐ!「ためしてガッテン」でも紹介
日本で長く愛されている科学バラエティ番組「ためしてガッテン」で、シャンプーの目的は頭皮の洗浄であることが紹介されました。
この番組では、髪の毛の空洞化を防ぐために、頭皮の洗浄が重要であることが強調されています。
髪の毛が空洞化すると、ハリやコシがなくなり、薄毛や抜け毛の原因にもなります。髪の毛を美しく保つためには、シャンプーを通じて頭皮の洗浄をしっかりと行い、髪の毛の空洞化を予防することが大切です。
正しい髪の毛の洗い方【9ステップで解説】
髪の毛を洗う時、皆さんはどのような洗い方をしていますか。
洗う方向やシャンプーの使い方によって、髪の毛の状態や頭皮の健康に大きな影響を与えることがあります。ここでは、髪の毛の洗い方を詳しく解説します。
髪の毛を洗う際には、洗面器を使って下向きに洗うこと、髪の毛を上向きにすすぐことでサラサラの仕上がりになる理由などを紹介します。
また、洗い方によって解消できる髪の毛の臭いやフケの問題にも触れていきます。正しい洗い方のポイントを知って、髪の毛の美しさと頭皮の健康を守りましょう!
正しい髪の毛の洗い方9ステップ
①髪の毛は下向きに洗う
②ブラッシングでトラブルを回避
③シャンプー前の「予洗い」をしっかりと
④洗面器を使って洗いましょう
⑤シャンプーの泡立てをしっかりと行う
⑥髪を上向きにすすぐ
⑦トリートメント(コンディショナー)をつける
⑧優しくタオルドライする
⑨生乾きはNG・ドライヤーで手早く乾かす
正しい髪の毛の洗い方ポイント①:髪の毛は下向きに洗う
髪の毛を洗う際、下向きに洗うようにしましょう。
なぜなら、髪を上向きに洗うと、頭皮の汚れや余分な油が髪に広がり、フケや臭いの原因となる可能性が高まります。
下向きに洗うことで、髪の毛をつたい汚れ等が流されるので、これらの問題を予防することができます。
さらに、下向きに洗うことは頭皮の血行を改善し、髪の成長を促進する助けにもなります。髪の毛を洗う際は頭皮をマッサージするように行うと、髪根に栄養が届き、健康な髪を育てるのに役立ちます。
正しい髪の毛の洗い方ポイント②:ブラッシングでトラブルを回避
髪の健康と美しさを維持するためには、洗う前の正しいブラッシングが重要です。洗髪前のブラッシングには様々な意味があります。
頭皮の血行促進
ブラッシングすることで頭皮を血行促進へと導きます。血行がよくなることで栄養が届きやすく、シャンプー等の効果を高めることができます。髪の根本から優しくブラッシングし、無理に引っ張らないようにしましょう。
シャンプーの泡立ちがアップする
濡らす前にブラッシングをしておくことで、シャンプーやトリートメント(コンディショナー)が髪全体にいき届きやすく、泡立ち良く洗髪できるので、洗う際の摩擦を最小限におさえることに繋がります。
※特にロングヘアの方は、しっかりと優しくブラッシングを行いましょう。これにより、髪の毛の絡まりを解き、洗髪時のトラブルを防ぐことができます
正しい髪の毛の洗い方ポイント③:シャンプー前の「予洗い」をしっかりと
シャンプー前の予洗いをすることによって、髪の毛と頭皮の臭いの元になる汚れや余分な油、フケを取り除くことができます。
さらに、頭皮の血行を促進する効果もあります。38度程度のぬるま湯で十分に濡らしたあと、指の腹で頭皮をマッサージしながら付着した汚れや油をしっかりと洗い流しましょう。
予洗いをすることによって、シャンプー時の泡立ちが良くなります。また、予洗い後にシャンプーをすることで、余分な油や汚れが取り除かれ、髪の毛がさっぱりとサラサラな状態に洗い上げることができます。
正しい髪の毛の洗い方ポイント④:洗面器を使って洗いましょう
髪の毛を洗うときは、洗面器を使うのがポイントです。
お湯をはった洗面器に頭を入れることで、髪の毛全体を洗うことができ、節水にもなります。
また、洗面器を使うことで、優しく洗い上げることができるので、こすり洗いで髪の毛が傷つくのを防いでくれます。
正しい髪の毛の洗い方ポイント⑤:シャンプーの泡立てをしっかりと行う
シャンプーで洗髪する際には、しっかりと泡立てることが重要です。泡立てることで、泡が髪や頭皮に密着し、汚れ臭い、フケなどをしっかりと落とすことができます。
また、きめ細かな泡を作ることで、髪を傷めずに洗うことができます。手のひらでしっかりと泡立てるか、泡立てネットを使うと簡単で便利です。
正しい髪の毛の洗い方ポイント⑥:髪を上向きにすすぐ
洗髪後のすすぎは、髪を上向きにするようにしましょう。
上向きにすすぐ理由は以下の4つです。
1.キューティクルに傷がつくのを防いでくれる
キューティクルのウロコは上から下へ向かっているため、この流れに逆らわないように、下向きでシャンプーを流すとキューティクルが傷つくのを防ぐことができます。
2.シワができにくくなる
下向きで流すと水圧がかかり、頭皮がたるみ顔や首にシワのできる原因になってしまいます。お風呂で温まった頭皮は特に影響がでやすいので上向きに流すことで、シワ予防になります。
3.薄毛の原因の予防になる
下向きで流すと水圧がかかり、毛穴がたるみ血行不良になり、薄毛の原因になります。また、薄毛防止以外にも毛穴がたるむことで髪の毛がペタンとなりやすいため、上向きに流すことで髪の毛のボリュームアップが期待できます。
4.シャンプーをしっかりと洗い流すことができる
洗い残しがあると、毛穴が詰まり、臭いやフケ、ベタつき薄毛など、様々な症状の原因になってしまいます。しっかりと洗い流すことで頭皮が綺麗になり、丈夫な毛が生えてくる手助けになります。
正しい髪の毛の洗い方ポイント⑦:トリートメント(コンディショナー)をつける
トリートメント(コンディショナー)を使用する際、頭皮につかないように気を付けましょう。
これらは主に髪の毛を補強し、保護する役割を果たしています。頭皮につけると、毛穴を詰まらせ、過剰な油分を生み出す原因となる可能性があります。
使用する際は、頭皮から遠ざけるように指でやさしく髪を滑らせるように馴染ませましょう。
正しい髪の毛の洗い方ポイント⑧:優しくタオルドライする
十分にすすいだら、タオルドライをしましょう。
髪の毛を優しく押さえるようにして水分を取り除きます。濡れた髪の毛はとても傷つきやすいため、力を入れすぎないように注意が必要です。
また、髪の毛をこするように拭いてしまうと、摩擦によって髪が傷ついてしまうことがあります。タオルドライをする際は優しく、水分を吸い取るようにしましょう。
正しい髪の毛の洗い方ポイント⑨:生乾きはNG・ドライヤーで手早く乾かす
シャンプー後に髪が生乾きになると、髪がうまくスタイリングできないだけでなく、頭皮の湿気でカビや雑菌が繁殖し臭いフケの出る原因になります。
そのため、シャンプー後はすばやくしっかりと髪を乾かすことが重要です。ドライヤーを使用すれば、自然乾燥よりもずっと短時間で髪を乾かすことができます。
ドライヤーで乾かすポイント
ドライヤーで髪の毛を乾かすポイントは適切な温度と風量を選ぶことです。
高温の風を当て続けると、髪が傷んでしまうことがありますので、温度を低めに設定しましょう。また、風量も強くしすぎないように注意が必要です。髪の根元から乾かしていくと、頭皮の湿気をしっかりと取り除くことができます。
毛先から乾かすと、髪の毛がパサついてしまう可能性がありますので、しっかりと根元から乾かすようにしましょう。また、ブラシを使って髪をときながらドライヤーを当てると、髪の毛を均一に乾かすことができます。
髪の毛の正しいシャンプーの選ぶ3つのポイント
髪の毛の健康は、私たちの美しさや自信に直結する大切な要素です。
しかし、環境の変化や生活習慣の影響により、髪の毛に悩みを抱える方も少なくありません。そのため、適切なシャンプーの選択が大切です。ここでは、髪の毛の正しいシャンプーの選び方について解説します。
髪のタイプや頭皮の状態に合わせた成分や効果を考慮しながら、自分に最適なシャンプーを見つける方法をご紹介します。
①頭皮に優しいシャンプーを選ぼう
②シャンプーの種類は様々、自分に髪や頭皮に合ったものを
③シャンプーの使用量をしっかりと守る
シャンプーの選び方①:頭皮に優しいシャンプーを選ぼう
髪の毛の健康を保つためには、頭皮の状態を考慮したシャンプー選びが重要です。
頭皮は毛穴や皮脂腺が集まっている部位であり、適切なケアが必要です。頭皮に刺激の強い洗浄成分を含むシャンプーを使用すると、頭皮のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみの原因となることがあります。
頭皮に優しいシャンプーを選ぶためには、以下のポイントに注意しましょう。
1.界面活性剤の種類
界面活性剤はシャンプーの泡立ちや汚れの浮き上がりを助けますが、頭皮に刺激を与えることもあります。できるだけ刺激の少ない界面活性剤(アミノ酸系や植物由来のもの)を選ぶとよいでしょう。
2. 添加物の有無
シリコンやパラベンなどの添加物は、頭皮に負担をかけることもあります。そのため、自然成分やオーガニック成分が含まれているシャンプーがおすすめです。
3. 優しい洗浄力
頭皮の汚れや余分な皮脂を取り除くためにも、シャンプーの洗浄力は重要です。ただし、強力な洗浄力がある製品は避け、バランスの取れた洗浄力を持つシャンプーを選びましょう。
シャンプーの選び方②:シャンプーの種類は様々、自分に髪や頭皮に合ったものを
シャンプーは髪のタイプや状態によって選ぶべき成分や効果が異なります。自分に合ったシャンプーを選ぶためには以下のポイントを考慮しましょう。
1. 髪のタイプ
髪の状態によって必要な成分や効果は異なります。例えば、乾燥した髪には保湿成分が、脂っぽい髪には余分な皮脂を抑える成分が適しています。自分の髪のタイプに合ったシャンプー選びが大切です。
2. スカルプケア
髪の毛の健康に欠かせないのは頭皮の状態です。頭皮トラブルを抱えている場合は、頭皮をケアする成分が配合されているシャンプーがおすすめです。
3. 特別なケア
髪のダメージやパーマ、カラーリングなど、特別なケアが必要な場合は、髪を補修する成分が含まれているシャンプーを選ぶといいでしょう。
シャンプーの選び方③:シャンプーの使用量をしっかりと守る
シャンプーの使用量も髪の健康に影響を与えます。
適切な量を守ることは、余分な洗浄や刺激を防ぎ、髪を優しく洗うことができます。また、「髪の毛の洗い方」でも解説した通り、シャンプーを十分に泡立て、頭皮全体に優しくマッサージすることで、毛穴の奥に詰まった汚れを取り除くことができます。
逆に、シャンプーの量が足りないと、洗い残しが生じ、頭皮の臭いやフケの原因になることがあります。
一般的なシャンプーの使用量は以下の通りです。
・ショートヘア 5ml(1.5プッシュ)
・ミディアムヘア 6ml(2プッシュ)
・ロングヘア 8ml〜10ml(3プッシュ前後)
*プッシュ式のシャンプーの1プッシュの量は3ml程度です
※こまめにシャンプーを洗い重ねることは髪への負担になるため、汚れがしっかり落ちるまで丁寧に洗いましょう。
正しい髪の毛の洗い方を解説【臭いやフケが残る原因も解消?】まとめ
本記事では、「髪の毛の洗い方」についてご紹介しました。
結論として、シャンプーの目的は頭皮の洗浄であり、髪の毛を洗うことではありません。正しい髪の毛の洗い方は、以下のポイントに注意することが重要です。
是非、今回の記事で紹介したポイントを参考にして、髪の毛を健やかに保ちましょう。
正しい髪の毛の洗い方9ステップ
①髪の毛は下向きに洗う
②ブラッシングでトラブルを回避
③シャンプー前の「予洗い」をしっかりと
④洗面器を使って洗いましょう
⑤シャンプーの泡立てをしっかりと行う
⑥髪を上向きにすすぐ
⑦トリートメント(コンディショナー)をつける
⑧優しくタオルドライする
⑨生乾きはNG・ドライヤーで手早く乾かす