薄毛を治そうと考えた時にまず思いつく方法といえば「育毛剤」ではないでしょうか。
特に最近では、お風呂上がりに頭に塗るだけや、1日1錠飲むだけで生えるなど簡単に続けることができ、髪の毛を増やすことが出来るので気軽に始めることが出来る薄毛ケアですよね。
しかし、ふと考えてしまうことはありませんか?
「確かに…。」と思った方も少なくないでしょう。
薄毛の進行がスタートすると、とりあえず髪の毛を増やしたい!この一心で生えた後のことを考えずに始めてしまいますよね。金額も、育毛剤だけなら月々1万円程度で購入可能であるため、携帯代とほとんど変わりません。
始める前の人ほど考えてほしい、使った後の薄毛ケアですが、とはいえ、「多くの人が育毛剤を使って生えた後にどうしたら良いんだろう?」となりがちです。
今回は、育毛剤で生えたその後に着目して、使用を辞めてもよいのか・生えた後も育毛剤を継続する必要があるのか?生えた後のケアについてお話したいと思います。
育毛剤よって生えた髪は辞めたらどうなるの?
育毛剤の使用を辞めたら、育毛剤の力で生えてきた髪の毛がどうなるのか?が一番気になりますよね。
育毛剤の効果を感じられた分だけその後のケアが気になる所です。
また、育毛剤を使用して、自分では効果を感じなかった場合でも、使用を辞めるとより薄毛が進行するかもしれないと不安になることもあります。そんな育毛剤の効果をあまり感じられなかった場合は、次の2つのパターンではないでしょうか。
- 現状をキープ出来ているのが育毛剤のおかげ
- 育毛剤の効果が全くない
そのため、辞めたとしても、薄毛の進行が、育毛剤を使用する前の進行スピードと変わらないことが多く、仮に育毛剤の使用を辞めても、髪の毛の量は「変わらない・少し減る程度」がほとんどです。
では、自分で満足する効果を実感している状態で、育毛剤の使用をやめた場合、髪の毛はどうなるのでしょうか?
育毛剤による髪の生やし方は2種類のパターン
育毛剤は、2つの種類の方法で髪の毛を増やし生やす働きがあります。そのため、育毛剤の種類によっては、使用を辞めると薄毛に戻ってしまう可能性もあります。
代表的な育毛剤として知られているのが、「フィナステリド」を成分としたものと、「ミノキシジル」を成分とした2つでしょうか。名前も違えば、これらの薬の育毛メカニズムも全くことなります。
- フィナステリド:フィナステリドの働きによって男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する。
- ミノキシジル:血管を拡張させ、頭皮への血液の巡りを良くして発毛させる。
これらの成分を車で例えるとフィナステリドは「ブレーキ」の働きを持ち、ミノキシジルは「アクセル」の働きを持ちます。
では、この2種類の育毛剤のうち、どちらが無くなると薄毛の進行を早めてしまい、薄毛に戻ってしまう可能性があるのでしょうか?
→薄毛の進行を停止させる力が無くなると、薄毛の進行が再び始まってしまうので、「フィナステリド」を辞めてしまうと薄毛に戻るリスクが高いのです。
育毛剤の種類によってやめる難易度が異なる
前述でもお伝えした通り、育毛剤には2種類あります。
薄毛に対する効果も、副作用・そして育毛剤の使用を辞める難易度も全くことなります。
今、ご自身が使用している育毛剤がどっちの種類か確認してみましょう!
薄毛の進行を抑える育毛剤は、辞め時が難しい
前述でもお伝えした通り、フィナステリドを含む育毛剤は、薄毛の原因を阻害することで、抜け毛を減らす効果をもたらしています。この抜け毛の予防には、AGA(男性型脱毛症)のメカニズムが関与しています。
髪の毛の一生は、成長期→退行期→休止期と言ったサイクルを繰り返しています。このヘアサイクルが乱れると薄毛になりすくなり、乱れる原因であるのが、悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)なのです。
ジヒドロテストステロンは、毛根の毛乳頭に結合することで、成長抑制因子を分泌させます。その結果、髪の毛が成長しなくて良いと判断を起こして、抜け毛となってしまうのです。
この状態を抑制するのが、フィナステリドが含まれた育毛剤です。
フィナステリドの服用(塗り薬)を辞めた場合、薬によって抑制されていたジヒドロテストステロンがまた生成されるようになり、再び薄毛に戻ってしまう可能性が高いと示唆されています。
最近では、このジヒドロテストステロンを抑制するとされるサプリメント(ノコギリヤシ)・化粧品(キャピキシル)薬(ザガーロ)が他にも流通しております。
副作用がないといわれているノコギリヤシについてもっと詳しく知りたい人は下記を参考にして下さい。
髪の毛を発毛させる作用の育毛剤を辞めたらどうなるの?
髪の毛を発毛させる効果が強い育毛剤であるミノキシジルの服用(飲む・塗る)を辞めた場合は、発毛効果が減少するだけであるため、薄毛の進行を止める育毛剤より、離脱症状がフィナステリドよりは少ないと言われています。
育毛剤を使用すると、血管が広り、体の隅々まで血液が行きわたります。当然頭皮の血流も増加します。そのため、より多くの酸素と栄養を毛母細胞に働きかけ、発毛するのです。
ミノキシジルはあくまで髪の毛を育てる・発毛させることに作用する効果が強い育毛剤であるため、少しずつ量を減らすことで辞めることが出来る場合があります。
【中まとめ】
育毛剤は効果が高い分、辞めるタイミングの見極めが難しいです。
そのため、辞めて抜けてしまった…そんな声をよく耳にします。
仮に辞めたいときは、医師の相談のもと進めていくようにしましょうね。
育毛剤の効果を最大限にするには、生えた後のケアを続けることが大事
育毛剤の効果を最大限で維持するためには、生えた後も引き続きケアすることが最も大事です。
とはいえ、この記事を読んでいる人は、いつか育毛剤を辞めたいと思っている人ややめた時のリスクを知りたい人が多いと思います。
何とかして辞めたいッ!もうそろそろしんどいと思っている人へ育毛剤を引き続き続けた場合・育毛剤の量を減らした場合・育毛剤の使用を完全にやめた場合の3パターンを紹介します。
育毛剤を続けた場合【最も毛量を維持できる】
当たり前ですが、髪の毛が生えた後も育毛剤を使用し続けることが最も生えてきた髪の毛を維持することが出来ます。
今の状態から「絶対に減らしたくない!」という人は、使用し続けていくことをおススメします。
そのため、下記のような比較を自分の中で行ってみるのが良いでしょう。 髪の毛 vs 育毛剤の手間・価格・副作用
また、育毛剤の効果は、生活習慣を正していくことでより高めることが可能です。薄毛は、生活習慣の乱れがあると、血行不良やジヒドロテストステロンの増加を引き起こし、進行を早めます。
育毛に効果的な運動を知りたい人は、こちら。(どのぐらいの強度の運動が育毛に効果的か解説しています。)
育毛に効果的な食事を知りたい人は、こちら。(食事にも髪の毛への良し悪しがあります。)
育毛剤の量を減らした場合
育毛剤は、飲むタイプと塗るタイプがありますが、2つを使用している場合、月々のコストや日々のメンテナンス作業が大変です。
その場合は、下記のことから行ってみて、髪の毛の量が維持できるか試してはいかがでしょうか。
体への負担が大きい飲むタイプの育毛剤をやめてみる
使用する育毛剤の濃度を下げる
ただし、これらを実施するときは、勝手な判断で行わず、医師との相談のも少しずつ調整していくようにしましょう。
自分が満足できる髪の毛の量で調整すれば今より、経済的にも日々のケアも楽にすることが出来ますよ。
育毛剤の使用を辞めた場合
育毛剤には、「少なからず副作用があるため、使用自体を辞めていきたい」という考えの方もいるでしょう。
また、「妊活に入るから子供作りに薬が不安」といった方も多く見受けられます。
そんな人は、数週間辞めた場合にどうなるか?確認してみることも一つの手ではあります。
使用を辞めてみて、薄くなってきた・不安だなと思ったら育毛剤を再開するなどして髪の毛の維持を行ってあげるようにしましょう。
育毛剤は使用期間が長いほど、慎重になる必要がある
頭の片隅に入れてほしいことは、育毛剤の使用期間が長いほど、辞める時は慎重に行う必要があります。というのも、使用し続けた期間は、育毛剤の働きによって髪の毛は維持することが出来ています。
しかし、元々使用していなかった場合は、薄毛は進行していきます。
そのため、下記のようなグラフの減少が起きかねません。
育毛剤を未使用の場合は、「あぁ…薄毛が進行しているなぁ」ぐらいの体感で済みますが、育毛剤を辞めて上記のグラフのような髪の量の変動が起きたときのショックは強いでしょう
人によっては、たった半年程度で生えている髪の毛の半分ぐらいがまた抜けてしまうこともあります。
そのため、育毛剤を辞める時は、慎重に行うようにしましょうね。
まとめ
いかがでしょうか?
簡単に始めることが出来る育毛剤ですが、辞める時は、慎重に行う必要があるのです。
とはいえ、何としても辞めてみたいという人も少なくありません。そのような人は一度専門家に相談してみることをおススメします。
また、育毛剤を辞めて抜けてしまって何とかしたい人も、自己流のやり方で行うのではなく、正しい方法を聞いた上で薄毛対策をするようにしましょうね。
育毛剤って生えたらもう辞めていいの?