複数のQ&Aサイトで多数見かけたのですが、シャワー中に何本もの抜け毛が指に絡まる、抜け毛の量が多いと薄毛になるのでは?と多くの方が不安に感じているようです。
実際に当スーパースカルプ吉祥寺駅前店・渋谷店でも、シャワー時の抜け毛が気になるという相談は多く、髪の毛が抜ける仕組みから抜け毛の原因、正しい洗い方の説明をさせていただいています。
本記事では、シャワー中にたくさん髪の毛が抜ける原因をはじめ、抜け毛を増やすシャワー時の行動や頭皮や髪の毛の正しい洗い方を解説いたしますので、抜け毛が気になる方はぜひ参考にしてください。
シャワー中に髪の毛がたくさん抜ける?その原因を解説
人の髪の毛は平均して約10万本あり、その中の大体0.1%ほどの80~100本程度が風や寝具との摩擦など、さまざまな刺激で抜け毛となります。
とはいえ、季節や生活習慣・加齢などでも抜け毛の本数は変化しますし、髪の毛を結んでいる場合はシャワー時にまとめて目の当たりにするため、抜け毛が多いと感じるかもしれません。
1日を通した中でも、シャワー中にたくさん髪の毛が抜けると感じる原因について、まずは解説していきましょう。
シャワー中にたくさん髪の毛が抜ける原因①:抜ける予定の髪の毛
髪の毛は、髪の毛を太く強く育てる成長期(2~7年)から抜ける準備をする退行期(2~3週間)、そして抜け毛となり次の髪の毛を育てる準備をする休止期(約3か月)というヘアサイクルを繰り返しています。
ヘアサイクルは髪の毛1本1本がそれぞれ独立して繰り返しているため、一度にまとめて髪の毛が抜けることは基本的にありません。正常なヘアサイクルで抜け毛になる時期を迎えた髪の毛だったということです。
休止期にある髪の毛は、引っ張る力がわずか数gでも痛み無くスルッと抜けるもので、シャワー時のみであれば平均して50~60本程度の抜け毛なら心配は不要だと考えられます。
シャワー中にたくさん髪の毛が抜ける原因②:洗っている時に抜いてしまう
抜ける時期を迎えた以外の原因でシャワー中にたくさん髪の毛が抜ける理由としては、シャンプーの選び方や洗い方が間違っていることも挙げられます。
シャンプーの洗浄力が強いと頭皮の必要な皮脂まで洗い流してしまう、また洗い方が強く成長期途中の髪の毛が抜けるケースもあるのです。
ブラッシング時に引っ張ってしまうこともありますし、爪を立てて洗えば髪の毛が切れるということも考えられるため、シャンプーの選び方や洗い方を見直してみましょう。
シャワー中の抜け毛をチェックすると危険度がわかる
シャワー中にたくさんの髪の毛が抜けると、このまま薄毛になっていくのでは?と不安になりがちですが、季節によっては1日で200本以上が抜け毛になることもあるので、一概に危険だとは言い切れません。
危険度を確認するためには、抜け毛の状態や毛根をしっかりチェックすると、ご自身でもある程度のことが分かります。そのため、シャワー中の抜け毛を集めてご自身でチェックすると良いでしょう。
ご自身で確認するのが難しい、抜け毛をチェックしても分からないという方は、専門家へ相談してください。危険度の判断はもちろん、今後の対策までしっかりとアドバイスいたします。
抜け毛を増やすシャワー中のNG行動
シャワー中には退行期で自然に抜ける時期にある髪の毛が、シャワーの水圧や頭皮に触れるほどの力で抜け落ちているため、日中に比べて抜け毛が多く感じられます。
しかし、シャワー中の行動によっては抜け毛を増やしてしまうケースがあるため、以下で解説するNG行動を避けるようにしてください。
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動①:合わないシャンプーの使用
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動、1つ目は頭皮の肌質に合っていないシャンプーを使うことです。
シャンプーは皮脂や汚れを洗い落とす役割がありますが、必要な分の皮脂まで洗い流してしまうと頭皮は過剰に皮脂を分泌してしまいます。
洗浄成分や添加物など、しっかりと成分表示も確認して使用するシャンプーを選ばないと、抜け毛が増える可能性が高くなるので注意しましょう。
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動②:シャワーの温度が高い
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動の2つ目は、シャワーの温度が40℃以上と高く頭皮が乾燥してしまうことです。
基本的にシャンプー時には37~39℃ほどのぬるま湯がおすすめで、40℃以上となると頭皮の皮脂を取り過ぎ乾燥を招きます。
頭皮の乾燥はフケやかゆみの原因となり、症状が悪化すると炎症を起こし髪の毛の成長に悪影響ですので、シャンプー時だけでもシャワーの温度には気をつけてください。
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動③:シャンプー時の力が強い
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動、3つ目はシャンプー時の力が強く頭皮をこすったり爪をあててしまうことです。
頭皮を強くこすってしまうと、角質を傷つけるため乾燥しやすくなったり成長し始めた髪の毛を引っ張って抜いてしまう、爪があたると頭皮に傷がついて炎症を起こす可能性もあります。
力を入れないと洗った気がしないという方もいますが、頭皮へ過剰な負担をかけて抜け毛を増やす行為ですので、力加減に気をつけるようにしましょう。
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動④:間違った洗い方をしている
4つ目のシャワー中の抜け毛を増やすNG行動は、シャンプー時に間違った洗い方をしていることです。
シャンプーは髪の毛を洗うものと認識している方が多いのですが、本来は頭皮表面についた余分な皮脂やフケ、ほこりなどの汚れを洗い流す目的で行います。
髪の毛を軽く濡らすだけ、手に取ったシャンプーをそのまま髪の毛につけて泡立てる、1日に何度もシャンプーするなどは間違った洗い方なので避けてください。
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動⑤:すすぎが不十分
シャワー中の抜け毛を増やすNG行動、最後はすすぎが十分にできていないことです。
この後にご紹介する正しい洗い方で詳しく解説いたしますが、シャンプーは「すすぎ(予洗い)に始まりすすぎで終わる」と言っても過言ではありません。
シャンプー前のすすぎ(予洗い)で7割程度の汚れを落とし、シャンプーの後に行うすすぎではシャンプー剤を一切残さないということを忘れないでください。
シャワー中の抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方
シャワー中に抜け毛を増やすNG行為をご紹介しましたが、洗い方次第で抜け毛を減らすこともできるのか?と感じた方もいるでしょう。
ここからは、シャワー中の抜け毛を減らすための正しい頭皮や髪の毛の洗い方を解説していきますので、抜け毛が気になるという方はぜひ試してみてください。
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方①:ブラッシングする
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方、まずは髪の毛を濡らす前にブラッシングを行いましょう。ワックスなど整髪料がついている場合は指でほぐしてください。
ブラッシングをすることで皮脂や汚れ・フケを浮き上がらせて洗い落としやすくなります。使うブラシは先端が丸くなったクッションブラシやパドルブラシがおすすめです。
ブラッシングの際には頭皮に強い刺激を与えないよう、毛先から絡まりをほどくように優しく全体的に行ってください。
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方②:予洗いをする
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方、続いては髪の毛だけでなく頭皮までしっかりと38℃ほどのシャワーをあてて予洗いしましょう。
片手にシャワーを持ち、もう片方の手は指の腹を使って髪の毛をかき分けながら、触っていない所がないように頭皮を優しく円を描くように動かしていきます。
予洗いがしっかりできると、全体の汚れを7割落とせるほど重要な工程です。シャワーの温度は必ず37~39℃までにして、頭皮への負担を軽減しましょう。
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方③:シャンプーを軽く泡立てる
気になる抜け毛をを減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方、予洗いをしっかり行ったら手のひらに取ったシャンプーを軽く泡立て、髪の毛の表面に乗せましょう。
髪の毛をこすらないように、空気を入れる感覚で円を描くように全体に馴染ませるとしっかり泡立つので、手のひらの上でしっかりと泡立てる必要はありません。
もしも泡立ちが悪いと感じた場合は、シャンプーを追加するのではなく一度泡を洗い流して、もう一度シャンプーを手のひらで泡立てる所から始めてください。
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方④:優しく頭皮を動かし洗う
気になる抜け毛をを減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方、続いて頭部全体に泡が行き渡ったら指の腹で細かく動かしながら頭皮を洗います。
洗い残しがちな耳の裏や襟足、頭頂部は汗や皮脂分泌の多い所なのでしっかりと優しくマッサージするように洗ってください。
シャンプーをつけている時間はできるだけ短くすると、頭皮の乾燥を防ぐことに繋がりますので、全体をくまなく洗いながらも短時間で済ませるようにしましょう。
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方⑤:十分にすすぐ
気になる抜け毛をを減らす、正しい頭皮や髪の毛の洗い方で2つ目に重要なポイントが、シャンプーの泡をしっかりとすすぎ残しがないよう十分にすすぐことです。
少しでもシャンプーの成分が残ってしまうと、頭皮の乾燥や炎症が起きる可能性があるので、予洗いやシャンプーをしたのと同じくらいの時間をかけ、しっかりとすすいでください。
動かしている手にシャワーが当たるように動かしていくと、すすぎがしっかりと行えます。この時も指の腹を使って、細かい部分まですすぎ忘れのないように注意しましょう。
気になる抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方⑥:速やかにドライヤーで乾かす
気になる抜け毛をを減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方の最後は、シャンプー後はタオルドライで髪の毛の根元にある水分をしっかり取り、ドライヤーで乾かします。
髪の毛が濡れている時間が長いと雑菌の繁殖や頭皮の乾燥を招くので、タオルで頭皮をこすらないように気をつけながらドライヤーの時間を短縮できるようにタオルで水分を取ってください。
ドライヤーは頭皮から最低でも20cmほど離す、最初は根本付近に風を当てて耳周りなどの乾かしにくい部分から全体へ、最後は全体に冷風をあててキューティクルを引き締めましょう。
シャワー中に髪の毛が抜ける原因とNG行動、抜け毛を減らす正しい洗い方まとめ
本記事では、シャワー中に気になる抜け毛が増える原因と髪の毛が抜けるNG行動、抜け毛を減らす正しい頭皮や髪の毛の洗い方を解説いたしました。
基本的にシャワー時の抜け毛は、50~60本程度であれば心配することはありません。また季節や日中のヘアスタイルによっては100本程になることもあるでしょう。
しかし、急激に抜け毛の本数が倍以上になった場合や抜け毛の状態や毛根に異常があるケースでは、薄毛の兆候が出ている可能性があるので、不安な方は薄毛の専門家まで気軽に相談してください。