帽子は、夏の紫外線対策や冬の防寒対策として非常に有効です。また、帽子の役割はそれだけでなくM字ハゲやつむじハゲを人の目から隠す事が出来るアイテムとして活用している人も少なくありません。
薄毛が進行し始めている時は、1つ1つの行動が薄毛に影響しないか気になるもの。特に帽子で薄毛を隠している人は、一度は「帽子を被ると蒸れて薄毛になる」と不安になったことはありませんか?
インターネットで調べてみても、メリットを主張しているもの。デメリットを主張しているもの。と意見が分かれています。そこで今回は、毛髪診断士、かつ発毛技能士の私が、「帽子を被ると薄毛になるのか?」この噂について正しく解説します。
帽子を使用した所で、ハゲるほど人の髪はヤワじゃない。
結論からお伝えすると、帽子を使用したからハゲるといった直接的な関係はありません。
むしろ、その程度で髪が抜け落ちしてしまうようでしたら、ここまで帽子は流行らないですし、誰も使用しないです。
むしろ、帽子には次のような髪に良い効果を発揮します。
外からの刺激から頭皮を保護する
帽子は、外からの刺激から頭皮を保護する働きがあります。
例えば、紫外線です。
頭皮や髪は、他の体の部位と比較して約3倍もの紫外線量を受けていると言われています。特に日本の春から夏にかけて紫外線量は危険レベルです。
直接、紫外線を浴び続けると、頭皮は炎症を起こし、皮膚の硬化と共に血行不良の原因になります。このような強い外からの刺激から頭皮を保護する働きがあるのです。
冬には、ニット帽などを使用することで、頭皮を温め、血流の循環を高めることも可能です。特に末端冷え性の人にはお勧めします。頭皮も指先と同様に末端部分です。
しっかりと温めてあげ、血流の流れをよくしてあげましょう。
帽子で薄毛になる・ハゲるかも知れないと考えられている理由とは?
では、帽子を使用するとハゲる。薄毛になると考えられているのでしょうか?その理由としては、2つあります。
①:帽子の中が蒸れる
真っ先に考えるのは、「帽子を長時間使うと汗を掻いて頭皮が蒸れるからハゲる」です。
原理としては、「帽子の中が蒸れる⇒頭皮に良くない⇒抜け毛が増える」かと思われます。
確かに、帽子を使用し続けると、帽子の中が高温多湿状態となり、衛生的に良くありません。その結果、頭皮の中の常在菌が増えすぎてしまうこともあります。
この対策は非常に簡単です。「汗を掻き始めたらタオルやハンカチで拭いてあげる」「室内に入ったら、帽子を脱ぐ」
これだけを行って頂ければ、十分です。
②:帽子は清潔じゃない
先ほどの薄毛になる理由と通ずるものがありますが、「帽子の汚れ」です。
確かに汗を掻いてそのまま、また使うのは頭皮や髪にとっては良くありません。頭皮の炎症の原因に繋がります。
この不安は、使用後のケアで解決可能です。
- 1:帽子を脱いだら、除菌スプレーを使用する。(70%エタノール液を推奨)
- 2:通気性の良い所に置く
- 3:天日干しをたまに行う
清潔じゃない帽子を使用し続けることで、薄毛にはならないものの、痒みや炎症の原因に繋がる可能性があります。面倒くさいと感じてしまう人もいるかも知れませんが、最低限のケアは行いましょうね。
既に頭皮の痒みが気になる人は、「脂漏性皮膚炎で頭皮が痒い!!抜け毛まで…その原因・対策は?」をご覧ください。
帽子は使用した後のケアが大切【薄毛の心配はいらない】
帽子は、使用した後のケアを意識することで、外からの刺激による抜け毛を防ぐ効果が期待できます。外からの刺激が強い【夏や冬】はむしろ帽子を被ることで、頭皮に良い効果が期待できます。
とはいえ、帽子を使用する時は、使用した後、「除菌をする・通気性の良い所に置く」などケアをしてあげましょうね。