髪の毛が薄くなってきたことをきっかけに、人工毛植毛をやってみようと考える人は多いですが、中にはデメリットや危険性に不安を感じている方も居るはずです。
結論から言うと、人工毛植毛は皮膚障害などのリスクが大きい上に、コスト面での負担も大きくなるため、根本的な薄毛の治療に取り組むことをおすすめします。
この記事では人工毛植毛をやめた方がいい理由や、メリット・デメリットを詳しくご紹介していくので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
人工毛植毛をやめた方がいい理由や危険性とは?
人工毛植毛とは、化学繊維で作られた人工毛を直接頭皮に植え込む医療行為で、薄毛に悩む方が選ぶ選択肢のひとつとして数えられます。
まずは、人工毛植毛の危険性とやめた方がいい理由について詳しく解説していくので、植毛をするか迷っている方もぜひ目を通してみてください。
人工毛植毛は費用に対してリスクが大きい行為
人工毛植毛をやめた方がいい理由のひとつとして、まず費用とリスクが釣り合わない点が挙げられるでしょう。
体質や施術の質によっては頭皮に感染症を引き起こす危険性があるほか、定期的なメンテナンスを必要とすることから、長期的に見ると高額の費用が必要になります。
場合によっては高額の費用を払ったにも関わらず、頭皮がかぶれてすぐに全部抜くことになったという悲惨な事例もあるので、注意が必要です。
人工毛植毛が原因の皮膚障害を引き起こす危険性がある
人工毛植毛を行った場合、植えた部分から皮膚障害を引き起こすリスクがあることを念頭に置いておきましょう。
デメリットが表面化しづらいことも、人工毛植毛のリスクが広く認知されていない原因と考えられます。
例えば皮膚科を受診した際などに、恥ずかしさから過去に人工毛植毛をしたことを医師に申告しないケースも多く見られます。
日本皮膚学会も人工毛植毛を推奨していない
人工毛植毛は皮膚障害を引き起こすリスクがあることから、日本皮膚学会も推奨していない医療行為です。
アメリカでは人工毛が有害器具に指定されており、安全性の高さを保証する根拠が現時点では得られていないことが、人工毛植毛をやめた方がいい理由として挙げられます。
人工毛植毛の施術方法や使用される素材を解説
人工毛植毛の危険性とやめた方がいい理由が分かったところで、実際に使用される人工毛の素材や施術の流れが気になった方も居るでしょう。
ここからは、具体的な人工毛植毛の施術方法と使用される素材に加えて、薄毛の問題に安全にアプローチする方法についても解説していきます。
人工毛植毛の施術方法・手順
人工毛植毛の前に担当医と希望する髪型や髪色を相談して、方向性が決まったら専門のスタッフが洗髪して、頭皮を清潔な状態に整えます。
清潔な状態の頭皮に局所麻酔をかけて、髪の密度や生えている方向を見ながら1本ずつ人工毛が植え込まれていき、あらかじめ指定した本数の植毛が終わると施術完了です。
人工毛植毛に使用される素材はポリエステルやナイロンなど
人工毛には、ポリエステルやナイロンといった合成繊維を使用するのが一般的です。
上記の素材は天然の毛髪に近い質感と構造を持っており、施術後に自前の髪の毛と馴染みやすいとされています。
しかし、前述のように体質によってはアレルギーなどで炎症を起こすデメリットや危険性があるので、リスクについては十分に理解しておく必要があるでしょう。
人工毛植毛への疑問・不安は専門家への相談で解消できる!
人工毛植毛には危険性やデメリットがあるため、一人で不安や疑問を抱えて迷っている方も多いでしょう。
当店が行う薄毛治療であれば早めに取り組むことで費用を安く抑えられるほか、髪質や体質に合った最適な改善方法をアドバイスできるので、ぜひお気軽にご相談ください!
人工毛植毛の3つのメリット
人工毛植毛の危険性について解説してきましたが、自毛植毛と比べていくつかのメリットもあります。
ここからは人工毛植毛の3つのメリットをご紹介していくので、植毛方法や薄毛治療の選び方でお悩みの方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
- 手術費用が安い
- 植毛する本数に制限がない
- すぐに増毛の効果を実感できる
メリット①:手術費用が安い
人工毛植毛は、自毛植毛と比べて手術費用が安い点が最大のメリットと言えるでしょう。
例えば、M字に後退した生え際に人工毛を1,000本~1,500本ほど植毛すると、約30万円~40万円の費用が必要になります。
一方で自毛植毛の場合は、同様の施術内容で90万円ほどの費用が必要になるため、植毛のコストを抑えたい方におすすめにです。
メリット②:植毛する本数に制限がない
人工毛植毛は自毛植毛のように移植に必要な髪の毛を採取する必要がないため、植える本数に制限がないこともメリットです。
つむじの範囲が広い方や生え際の後退が目立つ方は、植毛本数に制限がなくコストが低い人工毛植毛が向いているでしょう。
メリット③:すぐに増毛の効果を実感できる
自毛植毛では、施術後に髪の毛が抜けてしまう「ショックロス」という現象が起こることもあり、新たな髪の毛が生えるまでには時間が掛かります。
人工毛植毛は、拒否反応が出ない限り植えた人工毛がそのまま残り続けるので、短期間で薄毛をカバーしたい方や、すぐに効果を実感したい方におすすめです。
人工毛植毛の7つのデメリット
記事の前半でも解説しているように、人工毛植毛は様々な失敗のリスクや危険性を孕んでいます。
続いては、人工毛植毛の7つのデメリットを詳しく解説していくので、植毛の失敗が不安な方もぜひチェックしてみてください。
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- 拒否反応を起こす可能性がある
- 人工毛は成長しない
- 自毛と馴染まない場合がある
- 髪型を変えづらい
- カラーリングが難しい
- メンテナンスが必要
- 将来的に自毛植毛よりも高くつく場合もある
デメリット①:拒否反応を起こす可能性がある
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット1つ目は、頭皮が異物と判断して拒否反応を起こす可能性があることです。
化学繊維を使用する人工毛は、体質次第では免疫反応によって頭皮がかぶれる場合があり、ひどいかゆみや外見の変化にストレスを感じる事例が多く報告されています。
デメリット②:人工毛は成長しない
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット2つ目は、人工毛は成長しないことです。
自毛植毛と違い人工毛は伸びることがなく、一度抜けてしまうと元には戻りません。短期的に増毛の実感が得られる一方で、施術直後よりもボリュームが減っていくリスクがある点に注意しましょう。
デメリット③:自毛と馴染まない場合がある
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット3つ目は、自毛と馴染まない場合があることです。
時間の経過と共に髪が伸びた結果まばらな印象になったり、自毛の髪色が変化することで不自然な仕上がりとなるため、周囲に人工毛がバレてしまう可能性もあります。
全体的な統一感やナチュラルな仕上がりを求めている方には、自毛植毛や根本的な薄毛治療が向いているでしょう。
デメリット④:髪型を変えづらい
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット4つ目は、毛が伸びないために髪型を変えづらいことです。
毛の長さが変わらない人工毛と、成長した自毛のバラつきを整えるためには、人工毛の長さを基準にして自毛をカットする必要があります。
また、人工毛をカットする場合は専門のサロンへ行く必要があり、美容院の選択肢が狭まることもデメリットと言えるでしょう。
デメリット⑤:カラーリングが難しい
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット5つ目は、カラーリングが難しいことです。
ヘアカラーの染料は人工毛には馴染まず、自毛を白髪染めする場合などに色合いが不自然になりやすいため、自力でのカラーリングはかなり難しくなるでしょう。
デメリット⑥:メンテナンスが必要
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット6つ目は、定期的なメンテナンスが必要であることです。
自然なサイクルで成長と生え変わりが続く自毛植毛とは違い、人工毛は定期的に見た目や耐久性を維持するためのメンテナンスをしなければなりません。
人工毛植毛に対応するクリニックには専門の美容室が完備されていることも多いですが、こまめに時間と費用をかける必要がある点は大きなデメリットと言えるでしょう。
デメリット⑦:将来的に自毛植毛よりも高くつく場合もある
人工毛植毛をやめた方がいい理由とデメリット7つ目は、長期的に見て自毛植毛よりも高くつく可能性があることです。
自毛植毛よりも値段が安い点が人工毛植毛のメリットと解説しましたが、定期的なメンテナンスが必要になるため、長期的に見ると自毛植毛よりも高くなる可能性があります。
短期的な増毛効果を求めるのか、長期的なコストが抑えられる点を重視するのかが、植毛方法を選ぶポイントとなるでしょう。
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人工毛植毛に失敗するとどうなる?悲惨な実例・失敗談を解説
人工毛植毛のデメリットを解説しましたが、もしも失敗すると具体的にどうなってしまうのかが気になった方も居るはずです。
ここからは、実際に人工毛植毛で起きた悲惨な実例と失敗談を解説していくので、リスクを検討する上での参考にしてみてください。
悲惨な実例①:人工毛を異物と認識したケース
人工毛植毛の失敗談・悲惨な事例1つ目は、人工毛を異物と認識して頭皮がかぶれたケースです。
100万円以上の費用を掛けて植毛した人工毛によって頭皮がかぶれてしまい、最終的に全て抜き取ることになった結果大金が無駄になったというケースは少なくありません。
悲惨な実例②:人目につく程の手術痕が残ったケース
人工毛植毛の失敗談・悲惨な事例2つ目は、他人が見て気付くほどの目立つ手術痕が残ってしまったケースです。
皮膚の強さや人工毛植毛の施術内容によっては、頭皮に釘を打ったようなクレーター痕が残ることで、薄毛をカバーするつもりが逆に人目を引いてしまう可能性もあります。
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人工毛植毛に関する2つの質問に回答
ここまで、人工毛植毛に失敗するリスクや危険性を解説してきましたが「人工毛植毛は何年くらい持つの?」などの疑問が湧いた方も居るでしょう。
最後に人工毛植毛の失敗例や、耐久性に関する質問に回答していくので、興味のある項目に目を通してみてください。
質問①:手術が失敗することはある?
頭皮がかぶれるなどのリスクが極めて低い自毛植毛でも、毛量が多すぎる・少なすぎるなどで不自然な仕上がりになるケースがあります。
人工毛植毛でも同様の失敗例は報告されているので、施術前にしっかりと髪型のイメージを固めて担当医と共有しておく必要があるでしょう。
質問②:人工毛植毛は何年もつ?
一般的に、人工毛植毛には約1年~2年程度の耐久性があると言われています。
しかし、体質によっては人工毛が頭皮にうまく定着せず、1年と経たずに半分から9割以上が抜けるケースもある点には留意しておきましょう。
質問③:人工毛植毛のアフターケアはどのようなことが必要ですか?
施術後の数日間は頭皮に傷がある状態の為、頭皮を過度に触れたり、強い圧力をかけたりしないようにしましょう。
また、人工毛は熱に弱いため、過度なドライヤーやヘアアイロンの使用推奨されません。髪の毛を乾かさない場合菌が繁殖しやすくなる為、ドライヤーは冷風も使用し、人工毛が傷まないようにケアしましょう。
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人工毛植毛の危険性やデメリットとは?悲惨な失敗談などやめた方がいい理由まとめ
この記事では、人工毛植毛の危険性や失敗するデメリットのほか、やめた方がいい理由について詳しく解説しました。
人工毛植毛は費用に対して失敗する危険性が高い上に、頭皮が感染症を引き起こすリスクや長期的なメンテナンス費用の負担が大きい点が、やめた方がいい理由として挙げられます。
当店では植毛に関する相談にも対応しているほか、薄毛治療に関する専門的なアドバイスを行っているので、不安やお悩みをお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください!