年齢と共に側頭部の髪の毛がスカスカになってしまい、具体的な原因や改善方法が知りたい方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、側頭部の髪の毛がスカスカになる現象はホルモンバランスの乱れなどが原因とされていますが、原因に合わせた対策方法で解決する可能性があります!
この記事では、女性に多い側頭部の髪の毛がスカスカになる薄毛の特徴や関連する脱毛症のほか、対策の具体例をご紹介していくのでぜひ最後までご覧ください。
女性に多い「側頭部の髪の毛がスカスカになる薄毛」の特徴とは?
男性の薄毛は生え際や頭頂部に発生しやすいのに対して、側頭部の髪の毛がスカスカになるのは女性に起こりやすい現象とされています。
まずは、女性に多い側頭部の髪の毛がスカスカになる薄毛の特徴や、対策に必要な心構えといった基本情報から確認していきましょう。
側頭部の薄毛は主にこめかみ付近の髪の毛が薄くなる
女性の場合は髪全体のボリュームがダウンする「びまん性脱毛症」が多い一方で、まれに側頭部の髪の毛が薄くなり始める女性も居ます。
特に食べ物を噛むと動く、耳と目の間の「こめかみ」が薄毛になってしまうため、ウィッグなどを着用してもカバーしにくいのが難点です。
男性より女性の方が側頭部の薄毛になりやすい
男性の場合は生え際が交代してM字型になったり頭頂部がハゲることが多いですが、男性と比べて女性は側頭部の薄毛を発症する可能性が高いのが特徴です。
原因の詳細は後ほど解説しますが、女性ホルモンのバランスが乱れたり、長期的なストレスによって丈夫な髪の毛が生えにくくなることが理由と考えられます。
目立ちやすい側頭部の薄毛には早めの対策が必要
側頭部やこめかみ付近の薄毛は、相手の視線に近い場所であるためどうしても目立ちやすく、早めの対策が必要になります。
薄毛の原因は体質や生活習慣など多くの要因が挙げられるため、自力で対策するよりも専門家の診断・治療を受けることが改善の近道です。
女性の側頭部の髪の毛がスカスカになる6つの原因
女性の側頭部の髪の毛がスカスカになる薄毛の特徴が分かったところで、具体的な原因の例を確認していきましょう。
側頭部やこめかみ付近の髪の毛は、眼精疲労や肩こりといった肉体的疲労から、ストレスなどの精神的疲労まで様々な原因で薄毛になる可能性があります。
ここからは、女性の側頭部の髪の毛がスカスカになる原因を6つのパターンに分けて解説していくので、心当たりがないかをぜひチェックしてみてください。
- 眼精疲労
- 肩こりや首こり
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- ホルモンバランスの変化
- 甲状腺の病気
薄毛の原因①:眼精疲労
パソコンやスマホを長時間使用するといった目の負担で眼精疲労になると、目の周辺の筋肉がコリ固まって血流が低下します。
結果としてこめかみや側頭部の血流が悪化すると毛根へ栄養が届かなくなり、髪の毛が細くなったり抜け毛が増えてしまうため目の疲労感を放置するのは危険です。
薄毛の原因②:肩こりや首こり
肩こりや首こりを放置していると、首から上の頭部全体に血液が流れにくくなり、髪の毛へ十分な栄養素を届けることができなくなります。
特にデスクワークの方は長時間同じ姿勢を取り続けることで肩や首がコリやすくなっているので、筋肉疲労を日頃からケアしていく必要があるでしょう。
薄毛の原因③:生活習慣の乱れ
食生活や睡眠の質が低下して、生活習慣に乱れが生じると健康的な髪の毛が育ちにくくなります。
日々の食事をインスタント食品やファストフードで済ませたり、好物ばかりを食べていると栄養が偏って髪の成長を妨げてしまいます。
また、眠っている間に成長ホルモンが分泌されるので、睡眠を削って深夜までスマホを見たりしていると、薄毛が進行する原因になってしまうでしょう。
薄毛の原因④:ストレス
日々のストレスによって交感神経が刺激されると、血管が収縮するため毛根へ血液が流れにくくなり、結果として薄毛が進行する可能性があります。
また、常に交感神経が優位で自律神経が乱れていると、次のホルモンバランスの乱れを引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
眼精疲労や肩こりといった肉体面だけでなく、心の負担を解放するといった精神的な健康面にも意識を向けてみてください。
- 散歩やストレッチなどの軽めの運動
- 読書や映画で感情を動かす
- 趣味に集中する
- 会話を楽しむ
- お風呂でリラックスする
- 十分な睡眠を取る
薄毛の原因⑤:ホルモンバランスの変化
出産や加齢によって女性ホルモンのバランスが変化すると、ヘアサイクルに乱れが生じて抜け毛が増える可能性があります。
女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛のしなやかさや丈夫さに関係しているので、食事の見直しなどでホルモンバランスを整えることが重要です。
- ストレス
- 睡眠不足
- 過度なダイエット
- 加齢、更年期
- 出産後
- ピルの飲み始め・服用を止めた時
薄毛の原因⑥:甲状腺の病気
心身の疲労や変化だけでなく、甲状腺の病気が薄毛の原因になっているケースも考えられます。
「甲状腺機能低下症」は抜け毛以外にも、倦怠感・疲労感・集中力の低下・むくみ・便秘といった症状が現れるので、心当たりがあれば専門のクリニックを早めに受診してください。
複数の原因によって女性の側頭部がスカスカになっている可能性もある!
女性の側頭部がスカスカになる原因をご紹介してきましたが、どれかひとつが直接の原因とは限らず、複数の要因が絡み合っている場合もあります。
特に、甲状腺などの病気が原因である場合は自力での特定や改善は難しく、症状が深刻になる前に早期治療を行うことが大切です。
当店は女性の薄毛に関する専門的な治療やアドバイスを行っているので、おひとりで抱え込まずぜひお気軽にご相談ください。
地肌が見える女性の薄毛には脱毛症の可能性もある
髪の毛がボリュームダウンして地肌まで見えてしまう場合は、何らかの脱毛症を引き起こしている可能性があります。
ここからは、こめかみや側頭部などの地肌が見える女性に考えられる3つの脱毛症を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 牽引性脱毛症
- 円形脱毛症の蛇行型
地肌が見える脱毛症①:FAGA(女性男性型脱毛症)
FAGAはFemale(女性)のAGAを指す言葉で、女性の体内で分泌される男性ホルモンが影響を及ぼす脱毛症のことです。
こめかみや側頭部だけでなく髪の毛全体のボリュームが落ちていると感じる場合は、FAGAを発症している可能性が高いでしょう。
脱毛症の種類 | 髪・頭皮の状態 | 主な原因 |
---|---|---|
FAGA (女性男性型脱毛症) |
・細い髪が多い ・全体的に薄い |
・ホルモンバランスの乱れ |
地肌が見える脱毛症②:牽引性脱毛症
牽引(けんいん)性脱毛症とは、髪の毛を結ぶヘアスタイルで頭皮に負担が掛かり、こめかみや生え際の抜け毛が進行する脱毛症です。
特に同じ髪型を長期間・長時間続けている女性に多い脱毛症であり、物理的な影響による症状なので年齢を問わず発症する可能性があります。
脱毛症の種類 | 髪・頭皮の状態 | 主な原因 |
---|---|---|
牽引性脱毛症 | ・こめかみやおでこの髪の毛が薄くなる | ・髪の毛を引っ張るヘアスタイル ・頭皮がダメージを受けている |
地肌が見える脱毛症③:円形脱毛症の蛇行型
円形脱毛症は10円ハゲが局所的に発生するタイプから、生え際に沿って曲線状に抜け毛が発生するタイプまで様々です。
こめかみや耳の周りに沿って曲線状に薄くなっている場合は、円形脱毛症の「蛇行型」を発症している可能性があります。
蛇行型は円形脱毛症における重度の症状のひとつなので、心当たりがあれば早めに専門のクリニックを受診してください。
脱毛症の種類 | 髪・頭皮の状態 | 主な原因 |
---|---|---|
円形脱毛症の蛇行型 | ・帯状の脱毛が生え際に見られる ・後頭部や側頭部、おでこの上が脱毛する ・治療には数年かかるケースが多い |
・自律神経の乱れ ・自己免疫疾患 |
側頭部の髪の毛が薄い女性におすすめの5つの対策方法
ここまで側頭部の髪の毛が薄い女性の原因や考えられる脱毛症を解説してきましたが、原因に合った対策方法に取り組むことで改善するケースもあります。
最後に、側頭部やこめかみがスカスカになっている女性におすすめの対策方法を5つご紹介していくので、ぜひできる範囲で実行してみてください。
- 目の疲れを癒やす
- 生活習慣を見直す
- 頭皮へのダメージを減らす
- ボリュームが出る髪型にする
- 発毛サロンで治療を受ける
対策方法①:目の疲れを癒やす
眼精疲労は目の周りの血流を悪化させるため、目の疲れを癒やすと血流が改善して髪の毛が生える可能性があります。
仕事でパソコンやスマホを眺める時間が多い方は、1時間に1回は遠くを見たり、目をぐるりと回してストレッチするといった方法を試してみてください。
- 1時間に10分程度目を休める
- パソコンを使わない作業をする
- 眼球を動かす
- まぶたを温める
- 遠くを見る
対策方法②:生活習慣を見直す
普段の食事からタンパク質・ミネラル・ビタミンをバランスよく摂取して、髪の毛を育てる栄養素を蓄えましょう。
睡眠時間は最低でも7時間は確保して、寝る直前にスマホの明るい画面を見ないようにするなど、睡眠の質を高めることも同時に意識してみてください。
また、ウォーキングなどの運動や趣味の時間に没頭するなど、ストレスを溜め込まずに解消していくことも薄毛改善に効果的です。
対策方法③:頭皮へのダメージを減らす
こめかみや側頭部のスカスカが気になる時は、一時的にヘアカラーやパーマを控えて頭皮への負担を最小限に減らしてください。
外へ出る際は帽子や日傘を使ったり、日焼け止めスプレーをすることで紫外線のダメージを大幅にカットできます。
また、髪を引っ張るヘアスタイルをやめたり、分け目を定期的に変えることで牽引性脱毛症を改善する効果も期待できるでしょう。
- カラーリングやパーマを控える
- 濡れた髪はすぐに乾かす
- ドライヤーの風量と温度に注意する
- ドライヤーの前にはヘアケア剤を使う
- 帽子などで紫外線への対策をする
対策方法④:ボリュームが出る髪型にする
こめかみや側頭部のスカスカを早く対策したい方は、ボリュームが出る髪型に変えてみるのもおすすめです。
例えばショートボブなどはボリュームが出しやすいだけでなく、サイドを下ろすことで側頭部をナチュラルにカバーできます。
薄毛をカバーするヘアスタイルが分からない場合は、普段から利用している美容院で相談してみてはいかがでしょうか。
対策方法⑤:発毛サロンで治療を受ける
毎日の生活習慣やヘアスタイルで薄毛を対策することも可能ですが、根本的な治療を目指したい方は発毛サロンで治療を受けるのがおすすめです。
発毛サロンではご自身の薄毛の原因を正確に特定できるほか、スカスカな部分をカバーするヘアスタイルを相談することもできます。
専門的な治療と並行しながら、日々の生活でできる対策に取り組むことが、側頭部がスカスカな状態から回復する最善の方法と言えるでしょう。
女性の側頭部が薄い・髪の毛がスカスカになる原因とは?地肌が見える薄毛の対策方法まとめ
この記事では、側頭部やこめかみがスカスカになる薄毛の特徴と主な原因のほか、地肌が見える薄毛の対策方法をまとめてご紹介しました。
側頭部がスカスカになる薄毛は女性に多く、眼精疲労や肩こりのほか、ホルモンバランスの乱れやストレスといった様々な原因が考えられます。
場合によっては病気が薄毛を引き起こしている場合もあるので、専門家のもとで安心して治療に取り組みたい方はぜひ当店へお気軽にご相談ください!