頭皮や髪の毛に良い効果があると言われる湯シャンは、一方で「頭皮のべたつきが気になる」「臭いや抜け毛の原因になった」「フケが大量に出た」という声も耳にします。
頭皮環境の改善や抜け毛・白髪の抑制に良いと言われる湯シャンは人によって合う・合わないがキッパリと分かれる頭皮ケアで、私も1週間以上湯シャン生活を続けた結果、効果を実感できずにデメリットのみを感じた次第です。
今回は湯シャンのメリット・デメリットと効果、そして湯シャンの正しいやり方や体質に合うかどうかの判断方法を解説していくので、ハゲることに不安がある方は是非最後までご覧ください。
湯シャンをするとハゲる?抜け毛が減る?
そもそも、湯シャンをするとハゲるという噂は本当なのか?また湯シャン推進派の言う抜け毛が減るという意見は本当なのかについて解説いたしましょう。
結論から言うと、湯シャンでハゲる人もいれば抜け毛が減る人もいます。これは、湯シャンをする方の体質によって合う・合わないが起こるため、合う人は抜け毛が減りますし、合わない人は抜け毛が増えてハゲると言えます。
まずは、湯シャンがどういうものなのか、そして湯シャンが合う体質と合わない体質についてお話していきますので、湯シャンに興味がある方はご自身の体質に合うかを確認してください。
湯シャンとはぬるま湯で頭皮を洗うもの
湯シャンとは、お風呂に入って髪を洗う際にお湯のみで洗い上げることを総称しています。場合によっては重曹や塩を使うこともありますし、仕上げにクエン酸やお酢を使っていることもあります。
湯シャン派の人が推奨する意見をまとめ、一覧にしたものをご覧ください。
- シャンプーは人工物であり、頭皮に悪影響がある
- ホームレスの人は髪を洗っていないのにハゲていない
- お湯のみで頭皮の7割以上の汚れが取れるため、シャンプー剤は不要
このような意見を耳にしますが、はたして本当なのでしょうか?たしかに「自然な状態でケアしていくことこそ、人間に最も適している」と考える気持ちも分かります。
しかし人工物で溢れきった普段の生活の中で、本当にこの湯シャンのみの方法がベストな頭皮ケアなのでしょうか?反対意見が溢れていることで不安な方も多い湯シャンについて調査してみた結果、湯シャンが合う・合わない体質があるということが分かりました。
湯シャンに向いている人はどんな人
湯シャンでの頭皮ケアが向いている人は、乾燥肌や敏感肌の頭皮の人でアトピー性皮膚炎に悩んでいる方です。
湯シャンは誰にでも効果的な頭皮ケアではありません。オイリー肌の人が湯シャンを続けてしまうと、頭皮の詰まりやべたつきがより悪化して、脂漏性皮膚炎を引き起こす原因に繋がります。
自分の頭皮が乾燥肌・敏感肌なのか、オイリー肌・混合肌なのかについて、どちらなのかを見極めるポイントを紹介します。
湯シャンに向いている:乾燥肌・敏感肌の頭皮の特徴
乾燥肌の頭皮は、文字の通り頭皮が乾燥してカサついている状態で、特に乾燥肌の頭皮はシャンプーにより皮脂を取り過ぎてしまっているため、入浴後など体温が上がっている時に痒みが強く出る傾向にあります。
また頭皮のバリア機能が低下しているため、頭皮を軽く触るとパラパラとしたフケが出やすくなり、季節の変わり目である夏や冬に抜け毛が目立つ人が多いのが特徴です。
乾燥肌の方は敏感肌にもなりやすく、アレルギーや花粉症などに悩む方が少なくありません。
湯シャンに向いていない:オイリー肌・混合肌の頭皮の特徴
湯シャンに向いていないオイリー肌の特徴は、汗ばんでいないときに頭皮を触るとしっとりした皮脂が手に付きます。男性に特に多く、頭皮を触った時に指がしっとりしている人はオイリー肌の頭皮の場合がほとんどです。
頭皮の皮脂が髪を伝って広がるため、夕方ぐらいになると髪の毛のボリュームがペタンとなりやすくなります。また、フケの形は扁平状の大きくべたつきがあるフケが出やすくなります。
皮脂が大量に分泌されるため、頭皮にニキビなど吹き出物が出やすくなり悩まれる方も少なくありません。頭皮のニキビについては、「頭皮にできるニキビの特徴とは?頭のニキビ対策【効果抜群】」をご覧ください。
湯シャンを行うメリットとは
湯シャンに向き不向きがあるなどあまり良いイメージをお伝えしていませんでしたが、湯シャンのメリットとしては頭皮の皮脂を取り過ぎないので、乾燥肌の方には有効です。
一般的に言われる湯シャンを行うメリットとして、次のようなことが挙げられます。
- 頭皮の乾燥やフケの予防
- 頭皮湿疹やアトピーによるかゆみの軽減
- シャンプーに含まれる化学物質の刺激が無くなる
- 抜け毛の抑制
湯シャンを行うことで得られる4つのメリットを、それぞれ詳しく解説していきましょう。
湯シャンをするメリット:①頭皮の乾燥やフケの予防
湯シャンをすることのメリットとして、頭皮の乾燥やフケを予防するというものがあります。
市販されているシャンプーを使っている方が多いと思いますが、シャンプーには化学合成された洗浄成分が入っており、成分によっては頭皮に必要な分の皮脂まで取り去ってしまう作用を持つものがあるので、乾燥肌や敏感肌の方は余計に頭皮が乾燥してしまうのです。
湯シャンは洗浄成分の入ったシャンプーを使わず、ぬるま湯のみで頭皮を洗い余分な皮脂と汚れだけを取ることが可能で、本来の潤いを残してくれるため乾燥やフケの発生を予防することが出来ます。
湯シャンをするメリット:②頭皮湿疹やアトピーによるかゆみの軽減
湯シャンをすることのメリット、続いては頭皮湿疹やアトピーによるかゆみを軽減してくれることです。こちらもシャンプーに含まれる化学合成物質の刺激、また皮脂を取り過ぎたことによる乾燥が原因なので、湯シャンに変えると症状が落ち着く事が多いです。
また、入浴時の洗う順番なども関係している可能性がありますが、湯シャンに変えただけで頭皮だけでなく背中や顔のかさつき、湿疹なども無くなるという方もいらっしゃいます。
乾燥や敏感肌で悩んでいる方は、シャンプーやボディソープなどの成分を見直してみる必要があるでしょう。
湯シャンをするメリット:③シャンプーに含まれる化学物質の刺激が無くなる
湯シャンをすることのメリットには、シャンプーに含まれる合成界面活性剤や保存料・香料など様々な化学物質が使用されているため、これらの成分による刺激でかゆみや湿疹が起こったり、皮脂を取りすぎてしまうことで乾燥または皮脂分泌が過剰になることを防ぐということがあります。
実際に日本皮膚科学会が発表している接触皮膚炎診療ガイドライン2020年版の中で記載されている調査の結果、アレルギー症状が起こった製品228件中27.12%がシャンプーだったと明らかにしているほどです。
毎日使用する事が多いシャンプーですが、体質によってはシャンプーを使わない方が体に良い場合もあるので、まずはご自身の体質との相性を考えなくてはなりません。
湯シャンをするメリット:④抜け毛の抑制
湯シャンをすることのメリットには、頭皮の乾燥が原因で傷んだ髪の毛やフケなどによる抜け毛を抑制する事もあります。
乾燥した頭皮は非常に傷つきやすく、炎症が起こると治りにくくなることもあり、その炎症によって抜け毛が増え脱毛症になることもあるため、頭皮の乾燥には十分な注意が必要です。
頭皮の乾燥はシャンプーを使用する事以外にも、ドライヤーの使用法が間違っていたり髪の毛を自然乾燥させる、シャワーの温度が高いなどがあるので、普段から頭皮が乾燥していたり敏感肌だと感じる方は保湿するようにしましょう。
湯シャンをする事で感じるデメリット
湯シャンをする事へのメリットを解説してきましたが、やはりどうしても解消できないデメリットもあります。
- 臭いや皮脂のべたつきが気になる
- スタイリング剤が使えない・落ちない
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 髪の毛のツヤが無くなる
試してみることに損はないのですが、頭皮の皮脂・臭いが気になるという方や普段からスタイリング剤を使用する方は、メリットを感じられないことも多いようです。
上記に記載した湯シャンのデメリットについても、それぞれ具体的に解説していきましょう。
湯シャンをするデメリット:①臭いや皮脂のべたつきが気になる
湯シャンをすることのデメリット、まず一つ目はシャンプーを使用しないため洗いあがりのフワッと感がなくシャンプーの良い香りがしないことです。これまで湯シャンをしていなかった人が湯シャンを行うと、洗い足りないと感じる可能性があります。
また、湯シャンのみの生活を続けた結果、頭皮の皮脂の臭いやべたつきが気になる人が少なくありません。
これは、湯シャンを始めて最初の内は皮脂の分泌量がシャンプーを行っていた時と変わらないためで、皮脂の分泌量が徐々に変化していくまで耐えきれず、湯シャンを止める方が多い原因の1つです。
湯シャンをするデメリット:②スタイリング剤が使えない・落ちない
湯シャンをすることのデメリット2つ目はスタイリング剤が使えない・落ちないことで、スタイリング剤はメインの成分をワックスと呼ばれる油分で髪をまとめてセットするため、湯シャンのみの場合スタイリング剤でのセットは天敵です。
シャンプーを使用する時は、シャンプーに含まれる界面活性剤の力によりワックスを洗い流す事が出来ますが、湯シャンのみではいくらお湯で流しても油脂を洗い落とすことが困難になります。
しかも、湯シャンに使うのは体温に近いぬるま湯で油分を取る力が弱いため、日頃からスタイリング剤で髪をセットする人は、湯シャンだけではワックスの脂が頭皮に蓄積して頭皮トラブルの原因になりかねません。
湯シャンをするデメリット:③時間がかかる
3つ目の湯シャンをすることのデメリットは、湯シャンをするという行為自体にも言えることなのですが、効果が出るまでに相当の時間がかかることです。
実際に初めて湯シャンをしようという方の場合ですと、髪の毛を濡らす前のブラッシングから髪の毛を乾かすまでに30~40分程かかることもあり、また効果は数か月続けないと分かりにくいでしょう。
湯シャンだけの生活にするまでにも皮脂の分泌量が変化するまでは時間がかかりますし、それでも湯シャンにチャレンジしたいという方は、ある程度時間に余裕がある時だけ行うということから始めていく事をおすすめします。
湯シャンをするデメリット:④髪の毛のツヤが無くなる
湯シャンをすることのデメリット、最後にお伝えするのは髪の毛のツヤが無くなるということです。と、いっても完全に無くなる訳では無く、シャンプーやトリートメントに配合されていたコーティング成分のシリコンや低分子性カチオン界面活性剤の効果が無くなるため、本来の自然なツヤに戻るだけです。
低分子性カチオン界面活性剤にはタンパク質変性作用(タンパク質を壊す働き)があり、地肌に付いてしまうと頭皮から浸透して頭皮や毛母細胞にダメージを与えてしまうため、健康な髪の毛を育てることが出来なくなります。
シャンプーやトリートメントの成分を見ただけでは分かりにくいですが、成分表示の10番目辺りまでに「~クロリド」とあれば、それが低分子性カチオン界面活性剤の名称なので、覚えておくと良いでしょう。
湯シャンの抜け毛や薄毛への効果は専門家に相談しよう
抜け毛が増えたり薄毛が気になっている方で、湯シャンにチャレンジしようと考えている方もいらっしゃるかとは思いますが、実際に抜け毛や薄毛改善のために湯シャンをするようになっても、短期間のチャレンジで諦めてしまう方が多いのはデメリットばかり感じて「自分には合わない」と辞めてしまう方が多いということにあります。
試してから辞めるのも良いのですが、試している間に頭皮環境が悪化してしまっては元も子もないので、まずは湯シャンを試しても大丈夫なのかを専門家に相談してみましょう。
ご自身のセルフケアだけでは改善出来ない場合でも、最善の治療方法をアドバイスさせていただきますので、是非お気軽に下記のリンクからご相談ください。
効果的な湯シャンのやり方を解説
湯シャンが体質に合う・合わない人の違いやメリット・デメリットを見ていただきました。
その上で湯シャンを行ってみたい方は、効果が出るまで続けていただく必要があるので、効果的な湯シャンのやり方・コツをご紹介していきましょう。
-
- 髪を濡らす前にブラッシングする
- 38~40℃程度のぬるま湯で頭皮までしっかりと濡らす
- 頭皮をマッサージするようにもみ洗う
- 髪の毛が長い人はトリートメントを毛先だけに使う
- 洗髪後はしっかり乾かす
特に乾燥が気になる人は、お風呂上がりにホホバオイルなどの保湿剤を頭皮に馴染ませましょう。皮脂の過剰分泌を抑える効果も期待できるので、脂性肌の方も頭皮が乾燥していると感じた時に試してみてください。
湯シャンの正しいやり方:シャンプーを使う回数を徐々に減らす
湯シャンを継続する為に必要なこととして、いきなりシャンプーを使わないようにするのではなく、週に1~2回や1日おきなどシャンプーの使用を徐々に減らしていくことが必要です。
これまで毎日シャンプーを使用していた方が急にやめてしまうと、皮脂分泌が過剰になったり反対に激減して頭皮が乾燥し過ぎてしまうことがあり、べたつきが気になることが増えてしまいます。
また湯シャンになれていない間は頭皮の汚れを落としきれないことも多く、臭いやフケ・べたつきの原因になり頭皮に負担をかけてしまう恐れがあるため、必ず時間をかけて頭皮や皮脂分泌が湯シャンに慣れる期間を設けるようにしてください。
湯シャンの正しいやり方:シャンプー前にはブラッシング
湯シャンを始める前の正しいやり方として、髪の毛を濡らす前に毛先の絡まりをほどき生え際からつむじへ・またその反対にと全方向から髪の毛に付いた汚れを取り除くためにブラッシングをします。
使用するブラシは、静電気が起こりにくい獣毛ブラシや先端の丸い木や竹製のパドルブラシが推奨されていますが、付着した汚れを洗い落とせるように水洗いが可能なものがおすすめです。
また現在は湯シャン専用ブラシも販売されていますし、ブラッシングは髪の毛に付いた汚れを取るだけでなく頭皮のマッサージも兼ねているので、出来れば1回に付き50~100回程度しっかりとブラッシングするようにしましょう。
湯シャンの正しいやり方:お湯は必ずぬるま湯
続いての湯シャンの正しいやり方として、ブラッシングでほぐされた頭皮や髪の毛をしっかりと濡らしていきます。
使用するお湯の温度は35~40℃程度のぬるま湯で、乾燥肌や敏感肌の方は38℃くらいまで、脂性肌や混合肌の方でも38℃から高くても40℃までにしておくようにしましょう。
お湯の温度が高い程、皮脂はよく取れるようになるのですが頭皮が乾燥してしまい、皮脂分泌が過剰になってべたつきの原因になるので避けてください。また、湯船に浸かっている間に顔だけ出して頭全体を浴槽に漬けるのも効果的です。
湯シャンの正しいやり方:頭皮をマッサージするように洗う
次に頭皮を洗って行くのが正しい湯シャンのやり方なのですが、頭皮を洗う時のポイントとして以下の事を守って洗うようにしてください。
-
-
- ぬるま湯を使う
- シャワーヘッドを近づけ頭皮に当てながら行う
- 頭皮に爪が当たらないようにする
- 髪の毛は指を通す程度、メインは頭皮
- 湯シャン中は顔を上にあげてシャワーを上から下に流す
- 洗い残しやすい耳周りや首周りもしっかりと洗う
頭皮を洗う時のポイント -
毛穴の皮脂を落とすようにお湯を行き渡らせ、最低でも5分程度は優しく揉みこするように洗いましょう。乾燥肌の方は長い時間洗うと乾燥してしまうため5分以上かけない方が無難です。
皮脂が多いという方や毛量が多い方は10分程度かけるという方もいるので、ご自身の体質や毛量に合わせて洗う時間を考慮し、指の腹を使って細かく小刻みに洗いムラがないように洗い上げ、しっかりと洗い流すためにもすすぎにも時間もかけてください。
湯シャンの正しいやり方:髪の毛が長い人はトリートメントを使う
髪の毛が短い方には必要ないのですが、髪の毛が長く毛先のパサつきや手触り・まとまりが気になるという場合はトリートメントを使っても良いでしょう。
ただし、湯シャンのデメリットでも解説したように低分子性カチオン界面活性剤が入っているものは肌に悪影響があるため、頭皮に付かないようにして使用してください。
またホホバオイルやアンズ油・椿油にココナッツオイルなど、自然な成分のオイルを毛先に付けることも効果的ですし、オイルを数滴頭皮に馴染ませると乾燥性のフケを抑制出来ます。
湯シャンの正しいやり方:しっかり乾かす
正しい湯シャンのやり方、最後は汚れを綺麗に落とした後は出来るだけ早く髪の毛を乾かすことです。
髪の毛が濡れたまま放置するということは、濡れた雑巾を放置することと同じで雑菌が繁殖してしまうため、可能な限り早く頭皮や髪の毛の水分をタオルで吸収し、ドライヤーで乾かしてあげましょう。
ドライヤーを使う際は出来るだけ髪の毛や頭皮から離し、髪の毛をかき分けドライヤーを振りながら髪の毛の根元に風を送り込み、中間から毛先へと移動しながら全体が5割程度乾いたら冷風に切り替えて乾かすと頭皮や髪の毛が乾燥し過ぎることを防げます。
湯シャンは白髪にも効果あり?
湯シャンが頭皮環境の改善や抜け毛に効果があると言われているのと同時に、白髪の抑制効果もあると言われているのですが、実際に湯シャンには白髪を減らす作用があるのでしょうか?
髪の毛は元々作られ始めた時は白髪で、その生成途中にメラニン色素が黒く色を付けているのですが、メラニン色素をつくるメラノサイトという細胞が機能を停止してしまうと白髪のまま成長してしまいます。
メラノサイトの機能が停止してしまう原因は、加齢や乱れた生活習慣・遺伝・活性酸素だと言われており、湯シャンとは直接関係が無く白髪に良いとされる根拠もありません。
人によっては湯シャンで白髪が増える可能性がある
白髪を減らすために湯シャンをしたいという方の中で、頭皮が脂性肌の方は皮脂分泌が過剰な間はシャンプーと併用しないと白髪が増えてしまう可能性があります。
これは、皮脂分泌が過剰になることで頭皮の常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖し、頭皮を刺激して脂漏性皮膚炎になってしまうことで酸化ストレスを受け、体内で発生した活性酸素がメラノサイトを攻撃してしまうため、白髪が増える可能性が高くなるのです。
しかし、実際に湯シャンを続けている方の中には白髪が減ったという方もいるため、体質や生活習慣の改善などを同時に行うことで白髪を抑制できることもあると考えられます。
【実体験】皮脂が多い人が湯シャン生活をするとどうなるのか試してみた
皮脂が多い男性が間違った湯シャンを生活をするとどうなるか、身をもってお伝えするために筆者である私が7日間の湯シャン生活を行ってみました。
-
-
- シャンプー剤の使用を7日間控える
- 生活リズムは変えない
- 湯シャンは正しいやり方で行う
間違った湯シャンのやり方 -
私が行った湯シャン生活の条件は上記3つで、生活リズムは変えないまま7日間はシャンプーを一切使用しないものの、ブラッシングやマッサージなどは正しい湯シャンのやり方で行ったものです。
皮脂が多い私が間違ったやり方で湯シャン生活を続けた結果
薄毛治療院を経営する私は、どちらかというと脂性肌の頭皮です。こんな私がいきなりシャンプーを一切使わない湯シャン生活を7日間続けた結果、以下の様な感想を持ちました。
-
-
- 1日目:本当にこれ洗い切れているのかな?と不安になる
- 2日目:髪が重く、頭皮の皮脂が多いと感じる
- 3日目:頭皮のべたつきが限界になり、頭を振ると皮脂の香りがふわっと香る
- 4~7日目:髪が多量の皮脂のせいでペタッとなり痒みも出て苦痛になる
-
本来、効果的に湯シャンを始める場合は週1回程度や1日おきにシャンプーを使用するのですが、私は7日間いきなり湯シャンだけの生活にしたせいで、頭皮が皮脂でひどい状態になってしまったようです。
その後、再度徐々に湯シャンに切り替える正しい湯シャンへ移行するやり方で行ったものの、やはり皮脂が気になり髪の毛のべたつきやフケが発生してしまったので、脂性肌の方にはおすすめ出来ないと言わざるをえませんが、乾燥肌の方やアトピーなどアレルギーをお持ちの方には向いていると言えるでしょう。
湯シャンを続けた場合の最悪の結果は?
湯シャンを始める時はほとんどの方がポジティブな面に目を向け、湯シャンの恩恵を受けようと考える方が多いのではないでしょうか。
本章では、湯シャンを悪い方向に作用した際の最悪な結果をテーマに解説をしていきます。
湯シャンを続けた場合の最悪の結果は大きく3つです。
湯シャンを続けた場合の最悪の結果①:フケが大量に出る
湯シャンを続けると、頭皮の脂分や老廃物が完全に落ちず、フケが大量に出ることがあります。
お湯だけでは汚れや皮脂を十分に除去できないため、頭皮に残った汚れが乾燥してフケとなることが多いのです。
フケが目立つと、見た目に自信が持てず、頭皮の健康にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、適切なシャンプーと保湿が必要です。
湯シャンを続けた場合の最悪の結果②:薄毛になる
湯シャンを続けることで、頭皮の清潔さが保たれず、毛根にダメージを与える可能性があります。毛穴が詰まってしまい、栄養供給が不十分になると、髪の成長が阻害され、薄毛や脱毛の原因となってしますのです。
髪の健康を維持するためには、適切な洗髪方法や頭皮ケアが欠かせません。頭皮の環境を整えることが重要となります。
湯シャンを続けた場合の最悪の結果③:頭皮が痒くなる
湯シャンを続けると、頭皮が痒くなることがあります。
理由としてはお湯だけでは頭皮の油分や汚れが完全に洗い流せず、 皮脂が過剰に分泌されることが上げられます。 これが原因で、頭皮が乾燥し、かゆみを感じることがあるのです。
痒みが続くと、掻きむしってしまうこともあり、炎症や頭皮に傷ができるリスクも高まります。適切なケアが必要です。
湯シャンはフケが大量に出たりハゲる?湯シャンのメリットとデメリットを解説まとめ
今回は湯シャンのメリットとデメリット、そして湯シャンをすると大量のフケやハゲる原因になるのかについて解説いたしました。
乾燥肌・敏感肌の方やアトピーなどアレルギーをお持ちの方であれば、かゆみやフケの原因となる乾燥から守ることが出来る可能性が高いですが、脂性肌の方だと皮脂を落としきれずべたつきやフケの原因になり、湯シャンを続けた結果ハゲる可能性があります。
湯シャンには薄毛予防や白髪の抑制を期待するのではなく、あくまで保湿効果のみに期待する方が良いでしょう。薄毛やAGAの原因は人により様々な場合が多いので、その点を確実に判断して予防や治療をする場合は専門家に相談した上で適切な治療を行うようにしてください。