「薄毛」は様々な原因で、多くの人が悩みます。薄毛は年を重ねると実感する人が増えていきますが、20~30代の若い年代で悩む人も多くいらっしゃいます。
しかし、薄毛にも数多く種類があり、悩みの種類も多種多様です。症状や原因は人によって異なるため、まずは進行状況や原因をしっかりと確認した上で対処をしなければ、改善は難しいことも多いです。
今回は薄毛の兆候や薄毛になる原因、薄毛を改善するための方法などについてご紹介いたします。
もしかして私って薄毛?気になり始めに起きる5つの兆候とは?
本記事を読んでいる人は、多くの方が自分の髪の毛に何らかの不安を抱えているはずです。
- 鏡を見た時に薄く見える
- シャワーを浴びた時に透けて見える
- 他人から指摘される
などさまざまな理由で自分の髪の毛が少なくなってきたのでは?と不安になります。
では薄毛の代表的な兆候はどんなものなのでしょうか?
詳しくご紹介して参りますので、一緒に確認してみてください。
薄毛の兆候その①:頭頂部・前頭部が薄くなる
最近ではテレビCMなどでも報道されることもあるAGA(男性型脱毛症)は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
代表的な薄毛の原因であるAGAは、以下の3つの特徴があります。
- 前頭部が薄くなる
- 生え際が後退する
- 頭頂部・つむじ周りが薄くなる
全体的には髪のボリュームが変わっていないように思えても、頭頂部や生え際の地肌が以前より透けて見えるように感じたら、薄毛が進行している可能性があります。
特に頭頂部は意識していなければ自分で見ることが少ないため、なかなか気づきにくく、鏡でチェックすることも大切です。
見分けるPOINT
AGAの特徴は、数日でいきなり進行するものではありません。
段々と、髪の毛のボリュームが少なくなってくる特徴があります。
「数ヶ月単位で写真を撮り、薄毛が進行しているか」確認することで判断することができます。
AGAの判断基準について、より詳しく知りたい人は以下も参考にしてください。
薄毛の兆候その②:以前より髪の毛が細くなる
薄毛の兆候の2つ目として、以前より髪の毛が細くなることが挙げられます。
髪の毛の量だけでなく、以前に比べて髪が細くなったと感じる場合も、薄毛が進行している恐れがあります。
髪の毛が抜けていなくても、髪自体が細くなってしまえばボリュームもなくなってしまいます。
具体的なイメージについて
髪の毛が細くなる原因については、前述したAGAや他にも生活習慣の乱れなど様々な原因があります。
薄毛が気になる時の対策方法は、ページの後半で解説しております。
薄毛の兆候その③:ヘアセットがうまくいかない
薄毛の兆候の3つ目として、ヘアセットがうまくいかないことが挙げられます。
薄毛が進行している場合、「髪のボリュームが無くなる・地肌透けてくる・本数が少なくなる」など様々な諸症状が現れます。
これまでは上手くセットできていたものが、以下のような傾向が見受けられたら要注意です。
- セットを何度しても上手くいかない
- 前髪割れが起きやすい
- トップにボリュームが出ず、ぺったんこになりやすい
- 髪の毛を触った感じが、軟毛化している
髪が細くなると、ワックスやスプレーを使ってもスタイルが維持しにくくなるので、髪の太さをチェックするだけでなくスタイリングのしやすさも確認してみましょう。
薄毛の兆候その④:抜け毛の増加
多くの人が薄毛に気づくきっかけの一つが抜け毛の増加です。
- 髪を梳いた時
- シャンプーをした時
- ドライヤーをした時
- 枕に付着する髪の毛が増えた時
これらを行った時に、抜け毛の本数が急激に変化を感じた時には特に注意が必要です。
一時的に抜け毛が増えることもある
抜け毛に関しては、薄毛でなくても一時的に抜け毛が増えることがあります。
- 季節の変わり目
- 出産直後の急激なホルモンバランスの変化
これらの抜け毛の多くが、一過性であり数ヶ月程度で回復する場合が多いです。
そのため、抜け毛の増加だけで、薄毛と判断する事は難しいです。
「地肌が透ける」など他の要因も起きていないか確認するようにしましょう。
抜け毛の形や色などが気になる人は合わせて以下の記事も参考にしてください。
薄毛の兆候その⑤:頭皮に痒み・赤みが出る
薄毛の兆候の5つ目として、「頭皮に異常が生じること」です。
薄毛の一種に、頭皮の炎症によって、髪が抜ける脂漏性脱毛症があります。
そもそも頭皮は髪を育てる場所のため、頭皮環境が悪化すれば当然、髪にも大きなダメージが行くことになりますよね。
特に皮脂と水分のバランスや、血流に異常がないか確認することは非常に重要になります。
頭皮のチェック方法
- 頭皮が痒い
- 頭皮がピリピリする
- 頭皮がチクチクする
- 頭皮が赤い
- フケが多い
- 頭皮が硬く、マッサージをしても動かない
上記の該当数が多いほど、「頭皮の異常によって薄毛になりやすい」結果となります。
薄毛が進行したのか?考えられる原因6選
ではそもそもなぜ薄毛になってしまうのでしょうか?
抜け毛が増えると薄毛が進行しているとはお伝えしましたが、元々髪の毛は健康な人でも一日に100本程度抜けてしまいます。
しかし、明らかにそれ以上の多くの髪が抜けたり、健康な髪が生えたりしない場合には、薄毛が進行している可能性が高いと言えます。
薄毛になる原因はいくつかありますが、代表的な原因をご紹介していきます。
薄毛の原因①:AGA(男性ホルモン)による影響
男性ホルモンの一つである「ジヒドロテストステロン」は、AGAの原因とされています。この男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの働きによって、成長途中の髪の毛が抜けてしまう現象が起きます。
AGAの原因とされるジヒドロテストステロンについて
ジヒドロテストステロン(DHT)は、体内に存在する5α-リダクターゼという酵素の働きによって、血中テストステロンが、還元されることで生成されるものです。
AGAに関するよくあるQ&A
女性ホルモンの割合が低下する更年期を終えた女性には起きる可能性があります。
女性のAGAのような薄毛はFAGAとも言われ、頭頂部から前頭部が全体的にぼんやりと薄くなることが明らかとなっています。
あります。
通常の抜け毛と比べて、「細い・短い・毛根が小さい」などの特徴があります。
薄毛の原因②:遺伝
皆さん1度は耳にする「薄毛は遺伝だ」という噂は本当です。
AGA、DHTの取り込みやすさなどは遺伝するため、母型の祖父AGAの場合には孫も薄毛になりやすいという特徴があります。 気になる方は、一度AGAの遺伝子検査を受けてみることもおススメです。
より詳しく遺伝と薄毛の関係について知りたい人は、以下の動画で詳しく解説しております。
薄毛の原因③:頭皮の環境悪化
3つ目にご紹介する薄毛の原因は、頭皮環境の悪化です。
頭皮環境の悪化は、一般的にそこまで髪の毛が抜け落ちるほどの影響を与えることは少ないとはされますが、強い頭皮の炎症などは薄毛の原因になりうるとされています。
また、頭皮の色を確認することで、毛根周辺の血流の良さを確認することもできます。
- 頭皮の色が青白い:血流が良く健康な頭皮
- 頭皮の色が赤い:頭皮が鬱血している。炎症を起こしている
- 頭皮の色が茶色い:慢性的に血液が鬱血して硬くなっている
2〜3番の特徴がある場合、将来的に薄毛になるリスクが高まる恐れがあります。
薄毛の原因④:外的要因
生活習慣の偏りや、遺伝も深く関係していますが外部からの刺激によっても影響されるとされています。
例えば仕事上、常にヘルメットや帽子をかぶって頭が蒸れていたり、外出が多く頭部を直射日光にさらされたりすることで、頭皮の常在菌のバランスが崩れてしまい、頭皮の炎症を引き起こすことあります。
また、加えて洗浄力の強いシャンプーを使ったり、パーマやカラーを繰り返したりするのも頭皮や髪にとってはダメージが大きいためなるべく控えることが大切です。
これらの外的要因が大きな原因の場合には、原因となる要素を見直すことで少なからず症状の改善が期待できますので、できる事から始めてみましょう。
薄毛の原因⑤:病気などの一時的な原因
薄毛になってしまうのは、必ずしも先述の原因だけではありません。
ストレスによる円形脱毛症や、投薬による脱毛、産後の急激なホルモンバランスの変化によるものなど、一時的に抜け毛が薄くなったり進行するケースもあります。
薄毛の原因⑥:女性ホルモンの低下
女性特有の悩みである更年期。
この更年期に薄毛の悩みを抱える女性は少なくありません。
人により個人差がありますが、大体50代前後から始まると言われており、その後閉経した後10年間続きます。
更年期は症状が重い方もいれば、軽い方もいらっしゃいます。
それまでは体調の変化があまりなかった方も、更年期に入ると急激に女性ホルモンのバランスが崩れてしまう事により抜け毛・薄毛になる方が多いです。
自宅で出来る薄毛予防セルフケア
「AGAかな?」「薄毛が進行してきたかな?」と思われる方は、今のうちから対策をしていきましょう。
その中でも身近なことから変えられることがあれば、そこから改善していくのも大きな対策となりますので、自分でできるセルフケアから確認してみましょう。
当店や発毛サロンなどで薄毛の治療をする場合でも、できることから日ごろの生活を変えていくことで早期改善につながる可能性がある上、予防効果も期待できます。
自分でできる薄毛対策①:生活習慣の見直し
まず、自分で出来る薄毛対策の一つ目として生活習慣の改善が挙げられます。
- 食事のバランス
タンパク質・ビタミン・ミネラル・炭水化物のバランスを考える - 日常的に運動習慣をつける
20~30分程度、軽い有酸素運動などを行う - 過度な飲酒・喫煙を避ける
- 睡眠時間を1日平均7~8時間確保する
- ストレスを発散できる環境を作る
一つ一つの積み重ねが薄毛の進行を遅らせることにも繋がり、また健康的な体を作る上で大切な要素です。
薄毛になりにくい生活習慣を身に付けたい人は以下の記事により詳しくまとめておりますのでご参照ください。
自分でできる薄毛対策②:ヘアケアの商品ややり方を見直す
自分でできる薄毛対策の2つ目は、ヘアケアのやりかたを見直すことです。
- 普段使用しているシャンプーについて
刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを使用 - ドライヤーの使い方について
毎日しっかりと根本から乾かす。ただし乾かすときは一点に当たらないようにドライヤーの首を振りながら乾かす - シャンプーのやり方について
予洗い・すすぎをしっかりと行い、手で泡立ててからシャンプーをつける
上記のような対策を行うことが出来ていない人は意外と多いとされています。
特に、髪の毛を洗う際には、爪を立てたり強い力でこすったりするのではなく、適度な力でマッサージを意識しながら、頭皮をもみほぐすように意識をするようにしましょう。
自分でできる薄毛対策③:ストレスを解消する
自分でできる薄毛対策3つ目は、適度にストレスを解消する生活を作ることです。
人間は毎日の生活で必ずストレスは感じています。
しっかりと発散できていなければ、自律神経のバランスを崩す原因になりかねません。
自律神経のバランスは、良質な睡眠を確保し成長ホルモンを分泌する上で、非常に大切です。
- ホルモンバランスの乱れ
- 代謝機能の低下
- 寝不足
- 食欲減退
ストレス発散方法
ストレス発散方法としておすすめな方法は以下の通りです。
- 大好きな趣味に没頭する
- 気分転換に体を動かす
ことはストレスを解消し、気持ちの切り替えを上手に行えるようになるきっかけとしても有効です。
ストレス発散方法が見つからない方は、興味の惹かれるものをまずはやってみることも良いですし、人に紹介してもらうのも一つの方法でしょう。
自分に合った方法で、ストレスを軽減する手段を探してみてはいかがでしょうか。
自分でできる薄毛対策その④:育毛剤を使う
自分でできる薄毛対策の4つ目は、育毛剤をつかってみることです。
薄毛が気になる方は、男女問わず幅広い世代で悩んでいらっしゃいます。
しかし、病院に行くのは恥ずかしいという意識を持つ人も多く、まずはセルフケアで何とかできないか考える方が多いでしょう。
そして、そんな方でもまず手に取りやすい対策方法は「育毛剤」です。
世の中のニーズに応じて、誰で気軽に利用できる育毛剤が数多く出回っていますから、ご自身に合うものを探してみても良いかもしれません。
ただし一部の医薬品は薬剤師の認可が必要ですが、中には誰でも入手できるものがありますので、まずはそちらで効果があるか、試してみるのもよいでしょう。
本格的に薄毛の進行がある場合は、専門機関に相談
本格的に薄毛が進行していることを感じた場合は、ご自身で対策されることはもちろんですが、早期に薄毛の専門機関に相談することをお勧めします。
薄毛改善には、原因を突き止めて根源を改善するのが効果的です。
自分の状態にあった対策をしっかりと確認して、薄毛対策を行なっていきましょう。
当院でも毎月、多くの薄毛の悩みを抱えるお客様がご来店されています。
実際の改善事例を男女別にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
本記事では、薄毛やAGAの始まりが疑われる人が確認すべき兆候や具体的な対策方法について解説しました。
このように、年齢・男女問わず薄毛の悩みを抱える人は少なくありません。
薄毛はほとんどのケースにおいて早期発見・早期治療を行うことで早い段階で薄毛の悩みを取り除くことが出来ます。
ぜひ本記事を参考に自分で出来る薄毛対策を行なってみてはいかがでしょうか。
それでも解決しない場合は、薄毛の専門機関に相談するようにしましょうね。