頭頂部や生え際が薄くなるなど、人によってハゲ方は異なりますが、具体的に何パターンのハゲ方があるのかが気になっている方も多いでしょう。
結論から言うと、ハゲ方の種類は15パターンに分けられ、性別・体質・疾患などの原因によって現れる症状が異なります。
この記事では、男性・女性に多いハゲ方の種類や原因のほか、具体的な対策方法をご紹介していくので、薄毛や抜け毛にお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
ハゲ方の種類全15パターンの特徴・原因を解説
ハゲ方の種類は男性と女性でも違いがあり、原因はホルモンバランスの乱れから病気・ケガを含めて様々です。
まずは、ハゲ方の種類全15パターンの原因や特徴を解説していくので、基本情報として目を通してみてください。
ハゲ方の種類①:AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)は男性に多いハゲ方のひとつで、若年性脱毛症という名前でも呼ばれています。
主な原因は薄毛に関連した遺伝や、男性ホルモンによるヘアサイクルの乱れが挙げられ、生え際がM字型に後退したり頭頂部が薄くなるのが特徴です。
- 男性ホルモンによるヘアサイクルの乱れ
- 薄毛に影響する遺伝子の遺伝
ハゲ方の種類②:FAGA(女性男性型脱毛症)
FAGA(女性男性型脱毛症)は女性に多いハゲ方で、FPHL(女性形脱毛症)の一種であり、びまん性脱毛症とも呼ばれます。
ストレスや生活習慣による、自律神経やホルモンバランスの乱れが原因とされ、分け目の広がりや髪全体のボリュームの低下が見られることが特徴です。
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経の乱れ
- ストレス
- 薄毛に影響する遺伝子の遺伝
ハゲ方の種類③:円形脱毛症
円形脱毛症は、頭皮などに硬貨大の脱毛斑が1個から複数個発生するハゲ方で、症状によっては全身の毛が抜けてしまうことが特徴的です。
原因は、自分の体を守るはずのリンパ球が髪の毛を生やす毛包を攻撃してしまう「自己免疫疾患」と考えられています。
- 自己免疫疾患
- ストレス
ハゲ方の種類④:脂漏(しろう)性脱毛症
脂漏(しろう)性脱毛症は、脂漏性皮膚炎から発症するハゲ方で、頭皮に赤みやかゆみがあったり、異常な量のフケが出ているなどの特徴があります。
主な原因は頭皮から過剰に皮脂が分泌されていることですが、生活習慣や食事バランスの乱れによって引き起こされているケースが多いです。
- 皮脂の過剰分泌による脂漏性の皮膚炎
ハゲ方の種類⑤:休止期脱毛症
休止期脱毛症は、多くの髪の毛がヘアサイクルの「休止期」になってしまい、頭皮全体から一気に抜け毛が増えるハゲ方が特徴です。
考えられる原因は多岐に渡り、生活習慣の乱れや膠原病のほかコロナ感染によるストレスや産後に増える抜け毛も休止期脱毛症に該当します。
- 食生活の乱れによる栄養不足
- 運動不足
- 睡眠不足
- 喫煙習慣
- アルコールの過剰摂取
- 抗がん剤などの薬剤
- 膠原(こうげん)病
- 鉄欠乏性貧血
- 亜鉛欠乏症
- 甲状腺の機能異常
ハゲ方の種類⑥:牽引(けんいん)性脱毛症
牽引(けんいん)性脱毛症は、特に女性に多いハゲ方のひとつで、生え際が後退したり分け目が広がって地肌が見えるのが特徴です。
ポニーテールなど髪を引っぱる髪型によって頭皮に負担が掛かるのが原因なので、性別や年齢を問わず起こりやすい脱毛症とも言えます。
- ポニーテールなど髪の毛を引っ張る髪型
- 髪の毛の重み
- 頭皮の血行不良
- ヘアアイロン
- エクステ
ハゲ方の種類⑦:圧迫性脱毛症
圧迫性脱毛症は、頭皮全体が何らかの力で押さえつけられることで血行が悪化して起こる脱毛症であり、生え際や頭頂部から薄くなるハゲ方が特徴です。
長時間・長期間のヘルメット着用や、強すぎる頭皮マッサージのほか、体に合わない硬い枕を使い続けることも圧迫性脱毛症の原因になります。
- 帽子、ヘルメットの長時間着用
- 強い力の頭皮マッサージ
- 硬い枕
ハゲ方の種類⑧:瘢痕(はんこん)性脱毛症
瘢痕(はんこん)性脱毛症は、何らかの原因で頭皮が深く傷つき、髪の毛を作る「毛包」を失うことで、部分的に毛が生えなくなるのが特徴です。
大きな事故・ケガ・火傷による外傷や皮膚がんのほか、全身性強皮症といった病気も瘢痕性脱毛症の主な原因となります。
- 怪我、火傷などの外傷
- 皮膚がん
- 全身性強皮症
ハゲ方の種類⑨:粃糠(ひこう)性脱毛症
粃糠(ひこう)性脱毛症は、異常な量のフケが発生することで起こる症状で、頭皮全体に抜け毛が見られるのが特徴です。
何らかの症状で発生したフケが毛穴を詰まらせて健康な髪の毛が育ちにくくなるのが原因とされ、脂漏性脱毛症と混同しやすい症状と言えます。
- フケの大量発生で毛穴が塞がれることによる炎症
ハゲ方の種類⑩:白癬(はくせん)性脱毛
白癬(はくせん)性脱毛症は感染性脱毛症の一種であり、頭皮の水虫である頭皮白癬によってかゆみや炎症が起こり、一部分に丸い脱毛斑ができるのが特徴です。
症状が円形脱毛症と似ていますが原因が異なるため、できるだけ早く適切な治療を行わないと抜け毛の量や範囲が広がってしまいます。
- 白癬菌による頭皮への感染
ハゲ方の種類⑪:梅毒性脱毛症
梅毒性脱毛症は、梅毒トレポネーマという菌によって引き起こされる感染性脱毛症の一種で、約5ヶ月の潜伏期間の後に後頭部や側頭部の抜け毛が増え始めます。
主に性行為による感染が原因で、進行すると脊髄や脳神経にまで影響が及ぶ病気ですが、適切な抗生物質による治療を行えば完治することも十分可能です。
- 性行為による感染
ハゲ方の種類⑫:老人性脱毛症
老人性脱毛症は年齢を重ねることで起こる症状であり、髪の毛全体のボリュームが落ちるハゲ方をするので、FAGAの症状にも似ています。
主に加齢による新陳代謝の低下のほか、動脈硬化などによる血行不良が原因として挙げられ、多くの高齢者が経験する脱毛症とも言えるでしょう。
- 加齢による毛母細胞の衰え
- 新陳代謝の低下
- 動脈硬化などによる血行不良
- ストレス
ハゲ方の種類⑬:先天性乏毛(ぼうもう)症
先天的乏毛(ぼうもう)症は、生まれつき髪の毛が抜けたり切れたりしやすくなる遺伝性疾患で、1万人に1人の割合で発症すると言われていますが、正確な割合は判明していません。
中には、生まれた時は髪の毛が生えていても、1年~2年でほとんどが抜け落ちてしまい、脱毛後に一切髪の毛が生えてこないといったケースもあります。
- 遺伝性の疾患
ハゲ方の種類⑭:脂腺母斑(しせんぼはん)による脱毛
脂腺母斑(しせんぼはん)は、生まれつき頭皮の一部分に生じるアザであり、アザになっている部分が脱毛斑になりますが脱毛症ではありません。
遺伝による先天的疾患の一種であり、年齢と共に脂腺母斑の皮膚が変色し始めて皮膚腫瘍ができる場合もあるため、思春期前に切除したほうが良いとされています。
- 遺伝子変異による生まれつきの脱毛斑
ハゲ方の種類⑮:自己抜毛(ばつもう)症
自己抜毛(ばつもう)症は、頭皮から自然に抜け毛が発生するのではなく、自分で髪の毛を抜いてしまう精神的な症状の一種です。
学童期や思春期の子どもに多い症状で、環境や人間関係によって抱え込んだストレスを軽減するために行ってしまう行動と言われています。
- 過度のストレス
専門家は薄毛の原因を正確に特定することが可能!
ここまでご紹介してきたように、ハゲ方には種類が多く中には症状が似ている脱毛症もあるため、一般の方が自力で原因を特定することは困難です。
当店では脱毛症の原因に合わせた専門的な治療やアドバイスを行っているので、適切な治療を受けて早く治したいとお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
男性に多く見られるハゲ方の特徴と薄毛の原因
ハゲ方は性別によっても特徴があり、男性の場合は部分的に抜け毛・薄毛が進行しやすいという特徴があります。
続いては、男性に多く見られるハゲ方の特徴と薄毛の原因を解説していくので、抜け毛にお悩みの男性はぜひ目を通してみてください。
男性のハゲ方で多い特徴は「O字ハゲ」「M字ハゲ」「U字ハゲ」など
男性のハゲ方の種類としては「O字ハゲ・M字ハゲ・U字ハゲ」など、部分的に薄毛が進行していくケースが多いです。
O字ハゲはつむじ周辺が薄くなっていく頭頂部の症状で、一方でM字ハゲの場合は生え際の左右が後退していき、最終的に頭頂部まで進行してU字ハゲになってしまう方も居ます。
男性に多いAGAのハゲ方 | 特徴 |
---|---|
O字ハゲ・つむじハゲ | 前髪部分は残っており、頭頂部から脱毛する |
M字ハゲ | 前髪が左右の生え際から後退する |
U字ハゲ | M字ハゲが進行し、前髪部分から頭頂部まで脱毛する |
男性の薄毛の原因には「男性ホルモンの過剰分泌」や「遺伝」が多い
男性の薄毛の主な原因として、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの過剰分泌による、健康的な育毛の阻害・抜け毛の進行が挙げられます。
また、家族や親戚に薄毛の方が多い方は、ハゲやすい遺伝子を持っている可能性が高いでしょう。
原因としては男性ホルモンや遺伝以外にも、ストレスや生活習慣の乱れなどが挙げられるので、原因に合わせた具体的な対策を行うことが大切です。
- 男性ホルモンの過剰分泌
- 遺伝
- ストレス
- 睡眠不足
- 栄養バランスの偏り
- 頭皮の血行不良
- 頭皮へのダメージ
女性に多く見られるハゲ方の種類と薄毛の原因
男性の薄毛の種類や特徴が分かったところで、次は女性に多いハゲ方の種類と薄毛の原因をチェックしていきましょう。
女性の場合は男性と違い、部分的というよりは全体的に髪のボリュームが落ちてしまう方が多く、ホルモンバランスの変化やストレスが主な原因として考えられます。
続いては、女性のハゲ方の特徴と原因の詳細を解説していくので、現在進行系で悩んでいる方もぜひ参考にしてみてください。
女性のハゲ方で多い特徴は「全体的に薄くなっていく」タイプ
女性のハゲ方の種類はそこまで多くなく、びまん性脱毛症のように全体的にボリュームが落ちていくタイプがほとんどです。
分け目から徐々に薄毛の範囲が広がっていく方が多いですが、人によっては体質ではなく同じ髪型を続ける頭皮への負担が原因で、部分的に薄くなる方も居ます。
女性の薄毛の原因は「ホルモンバランスの変化」や「ストレス」が多い
女性の薄毛はハゲ方の種類に関わらず、女性ホルモンの乱れやストレスが原因になっているケースがほとんどです。
出産や加齢に伴うエストロゲンの減少や、日常的なストレスによる血行不良が薄毛の原因となるため、根本的に原因にアプローチする対策が必要になります。
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 睡眠不足
- 栄養バランスの偏り
- 頭皮の血行不良
- 頭皮へのダメージ
男性・女性におすすめの3つの薄毛対策をご紹介
男性と女性に多いハゲ方の種類と原因を解説しましたが、日々の過ごし方で薄毛対策をすることは可能です。
最後に、抜け毛にお悩みの方におすすめな薄毛対策を3種類ご紹介していくので、ぜひ毎日の習慣として取り入れてみてください。
- 生活習慣の見直し
- 頭皮へのダメージを防ぐ
- ストレスを発散する
対策①:生活習慣の見直し
食生活や睡眠の質といった生活習慣の見直しは、健康的な髪の毛を育てる基本となります。
タンパク質・ミネラル・ビタミンを食事からバランスよく摂取して、髪の毛の成長に必要な栄養素を取り入れましょう。
また、成長ホルモンは睡眠中に分泌されるので、寝る前のスマホをやめるなど、睡眠の質と長さを両立するように意識してみてください。
対策②:頭皮へのダメージを防ぐ
美容院でのヘアカラーやパーマを控えたり、分け目を定期的に変えるなど、頭皮へのダメージを減らすのも薄毛対策には効果的です。
髪が薄い部分は紫外線のダメージを受けやすいので、帽子・日傘・日焼け止めスプレーなどで対策して、頭皮の健康を守りましょう。
対策③:ストレスを発散する
ストレスを溜め込むと血行が悪化して抜け毛が増えるので、ウォーキングなどの軽い有酸素運動や、カラオケで歌うなどしてストレスを発散するのもおすすめです。
悩みなどを家族や友人に話したり、映画やドラマなど趣味の時間に没頭することも非常に効果的なので、薄毛やメンタルケアの対策としてぜひ試してみてください。
男性・女性のハゲ方全15種類の特徴とは?原因やおすすめの対策まとめ
この記事では、男性・女性のハゲ方全15種類の原因や特徴のほか、おすすめの対策方法をまとめてご紹介しました。
性別や体質によってハゲ方の特徴は異なりますが、日々の対策によって薄毛の進行を防いだり改善することは可能です。
最も効果的な対策は、専門家のもとで原因を正確に特定して適切な治療に取り組むことなので、お困りの方はぜひ当店へお気軽にご相談ください!