頭皮からフケが出ると周囲からの目線がストレスになってしまいますが、冬場は特にフケが出やすいため、原因や対策方法が知りたい方も多いのではないでしょうか。
冬場に発生するフケは空気の乾燥や寒さによる血行不良が原因とされていますが、シャンプーのやり方や保湿のタイミングを見直すことで改善できる可能性があります。
この記事では、冬場にフケが増える原因とフケを放置するリスクのほか、具体的な保湿対策をご紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
冬場にフケが増える4つの原因
冒頭でもお伝えしているように、冬場にフケが出る主な原因としては、頭皮の乾燥や血行不良などが挙げられます。
何とかフケ対策をしようとするあまり、かえって逆効果になる行動もあるので、原因をしっかりと把握することが改善の近道となるでしょう。
まずは、冬場にフケが増える4つの原因から解説していくので、ご自身の過ごし方が当てはまっているかをチェックしてみてください。
- 頭皮が乾燥している
- 血行不良
- 紫外線の影響
- シャンプーの回数が多い
①頭皮が乾燥している
冬場にフケが増えてしまう最大の原因は、低湿度・低気温によって起こる空気の乾燥です。
冬になると暖房を使う時間が長くなることから、空気が乾燥して角質同士を結ぶ細胞間物質が少なくなることで、角質が剥がれやすくなります。
皮脂の分泌量が低下して、頭皮のバリア機能が落ちることによってフケが増えるので、適度な保湿対策が必要になるでしょう。
②血行不良
冬は寒さの影響で血流が悪化しやすい季節でもあり、頭皮に栄養が上手く運ばれなくなることもフケが増える原因です。
寒さで血管が収縮して、血の巡りが悪くなると頭皮が栄養不足になるため、皮膚のバリア機能が落ちやすくなります。
頭皮のバリア機能が落ちると新陳代謝も乱れやすくなり、古い角質が溜まることでフケの発生量が増えてしまいます。
③紫外線の影響
冬場にフケが増えてしまう原因としては、紫外線によって蓄積された頭皮のダメージも挙げられます。
夏に比べて冬は日差しが弱めに感じられる季節ですが、紫外線の刺激は想像よりも強く、頭皮のバリア機能を低下させてしまいます。
紫外線を浴びた影響によって頭皮のバリア機能が落ちると、乾燥してフケが出やすくなるので、帽子や日傘を使った紫外線対策が必要になるでしょう。
④シャンプーの回数が多い
フケを気にするあまりにシャンプーの回数を増やすと、逆にフケが増えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
例えば、洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったり1日に何度もシャンプーをすると、頭皮を守るために必要な皮脂まで落としてしまいます。
皮脂を落としすぎると、頭皮を乾燥から守るために皮脂を多く分泌しようとするので、結果的にフケの発生量も増えてしまうでしょう。
頭皮に現れる「フケ」の正体とは?
冬場にフケが増える原因を解説しましたが「そもそもフケとは何なのか」について詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。
フケの正体は頭皮に残った古い角質であり、生まれ持った肌質や年齢によってフケの状態や発生量が変わります。
ここからは、頭皮に現れるフケの正体とフケを放置するリスクについて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
フケの正体は新陳代謝で剥がれた角質
繰り返しになりますが、冬場に増えるフケの正体は、頭皮の新陳代謝によって剥がれた古い角質です。
健康的な頭皮から出るフケは非常に小さく、シャンプーなどで適度に洗い流されるため、通常のフケであれば日常生活の中で目立つことは少ないでしょう。
しかし、頭皮の常在菌と皮脂量のバランスが乱れて新陳代謝に悪影響が出ると、古い角質が増えるためフケの量も増えてしまいます。
肌質や年齢もフケの状態に影響する
フケの状態と発生量には、本人の生まれ持った肌質や年齢が影響することが分かっています。
男性に多いとされる脂性肌タイプの方の場合は、髪の毛の根元にベタベタとしたフケが残ることが多く、乾燥肌タイプの方は細かいフケがポロポロと落ちる傾向にあります。
また、子どもは大人の肌と比べて皮膚の水分保持機能や皮脂腺が未発達なので、乾燥肌系の粉雪のようなフケが出やすいため、肌質や年齢に合わせた具体的な対策が必要です。
頭皮のフケは抜け毛が増える可能性もある
頭皮のフケは本人の清潔感に悪影響を及ぼすだけでなく、抜け毛が増える原因にもなるため、将来的に薄毛になるリスクがあります。
フケは頭皮のかゆみを誘発するため掻きむしることで皮膚炎を発症し、さらにフケが増えることで毛穴を詰まらせて髪の成長を阻害することが、抜け毛に繋がる理由です。
当店では、頭皮のトラブルに関する専門的な治療と改善に向けたアドバイスを行っているので、冬場のフケや頭皮の乾燥でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
冬場にフケを増やさないための7つの対策
冬にフケが増える理由には本人の体質や湿度などが関係していると分かったところで、具体的な対策方法をチェックしていきましょう。
乾燥によるフケの発生を抑えるためには、保湿の方法やシャンプーのやり方を見直して、清潔な頭皮環境を維持することが効果的です。
最後に、冬場にフケを増やさないための7つの対策をご紹介していくので、ぜひ日々の習慣として実践してみてください。
- 頭皮の保湿をする
- シャワーを適温に設定する
- 湯船にゆっくり浸かる
- 頭皮に優しいシャンプーを使う
- シャンプーのやり方を見直す
- ドライヤーを正しく使う
- 加湿器を使う
①頭皮の保湿をする
冬場にフケを増やさないために最も効果的な対策方法は、適度に頭皮を保湿することです。
入浴を終えた後に、頭皮用の美容液・化粧水・ローションなどを手に伸ばして、頭皮全体に行き渡らせるイメージで揉み込みましょう。
また、乾燥しやすいお風呂上がりだけでなく、乾燥した外気から頭皮を守るために外出前の支度として保湿ケアしておくのも、フケ対策には効果的です。
②シャワーを適温に設定する
熱すぎるシャワーは頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうため、シャワーは適温に設定して頭皮への負担を抑えましょう。
シャワーで頭皮を洗う際は、温度を38℃~40℃程度のぬるま湯に設定して、適度に皮脂を残して頭皮の潤いをキープすることが重要です。
また、シャワーの勢いが強すぎるのも、頭皮にダメージを与えて乾燥が進む原因になるので注意してください。
③湯船にゆっくり浸かる
冬場は頭皮の血行を改善するためにも、ゆっくりと湯船に浸かってみることをおすすめします。
40℃程度の湯船にゆっくりと浸かって身体を温めると、頭皮を含めた全身の血流が安定し、新陳代謝が良くなることでフケが目立たなくなります。
また、ベッドに入る2時間前に15分ほど湯船に浸かることで睡眠の質が向上し、成長ホルモンの分泌量が増えるので乾燥で傷んだ頭皮の回復も早まるでしょう。
④頭皮に優しいシャンプーを使う
冬場のフケを抑える対策として、普段から使っているシャンプーを別の種類に変えてみるのもおすすめです。
肌に対して洗浄力が強いシャンプーは皮脂を落として乾燥しやすくなるため、頭皮に優しいアミノ酸系・弱酸性のシャンプーを使ってみるのも良いでしょう。
また、ホホバオイルやシアバターといった天然由来の保湿成分を含むシャンプーを使うと、お風呂上がりの乾燥対策にもなります。
⑤シャンプーのやり方を見直す
フケをなるべく発生させないようにする上で、正しいシャンプーのやり方を実践することも効果的な対策になります。
爪を立ててガシガシと擦るような洗い方は、頭皮を傷つけて乾燥を促進してしまうので、指の腹を使いながら頭皮全体を揉むように洗ってください。
また、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しは頭皮を刺激してしまうので、生え際や耳の周辺なども忘れずにしっかりと洗い流しましょう。
- 夜にシャンプーをする
- シャンプー前にブラッシングをする
- ぬるま湯シャワーで予洗いをする
- 髪の水気を切り、髪に合った量のシャンプーを泡立てる
- 髪の毛に泡を乗せ、生え際から頭頂部に向かって頭皮を洗う
- 指の腹でマッサージするように洗う
- 洗い残しが無くなるまで、シャンプーよりも長い時間しっかりすすぐ
⑥ドライヤーを正しく使う
シャンプー後にドライヤーをせず寝てしまうと、髪の根元が半乾きになることによって、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
髪を乾かす際は、ドライヤーを頭から15cm~20cmほど離した状態で左右に小刻みに揺らしながら、髪の先端や根本へと温風を当てていきましょう。
生乾きの場所を残さないように襟足付近などもしっかりと乾かしたら、最後は髪の毛に熱を籠らせないために全体へ冷風を当てて完了です。
⑦加湿器を使う
冬は暖房によって空気が乾燥しやすくなるため、加湿器を使って部屋の湿度を安定させましょう。
部屋の湿度が50%~60%になるように加湿器を調節することで、頭皮が乾燥するリスクを最小限に抑えられます。
しかし、湿度を上げすぎると逆に雑菌などが繁殖しやすい状態になってしまうので、こまめに湿度をチェックすることも大切です。
冬場に頭皮のフケが増える原因とは?頭皮の保湿による乾燥対策・抜け毛リスクまとめ
この記事では、冬場にフケが増えてしまう原因とフケの正体に加えて、フケを放置するリスクや具体的な対策方法をまとめてご紹介しました。
冬は頭皮が乾燥しやすくフケが発生しやすい季節ですが、保湿アイテムの使い方やシャンプーのやり方を見直すことが有効な対策となります。
また、フケは放置すると将来的に抜け毛や薄毛を促進するリスクがあるため、なかなか症状が改善せずにお悩みの方はぜひ当店へお気軽にご相談ください。