AGAの薬の一つザガーロ(デュタステリド)は、薄毛治療として厚生労働省承認日 2015年9月にグラクソ・スミスクライン株式会社が、男性型脱毛症(AGA)として承認を得た新薬です。
新薬と聞いて、「従来のAGAの薬(フィナステリド)より効果が高くてすぐに治すことが出来る!」と期待していた人も少なくありません。確かにプロペシアより、より効果が出る場合があると、報告例もございますが、それ以上にプロペシアの5倍以上の確率で副作用になりやすいことをご存知ですか?
今回は、AGAの治療薬の一つザガーロ(デュタステリド)の副作用に着目して、危険性や何故「やばい」「やめとけ」と言われるのかをご紹介します。
ザガーロ(デュタステリド)とは?【やめとけと言われる真相に迫る】
ザガーロ(デュタステリド)は2016年より日本国内でも販売が開始された薬で、既に認可されてから数年経つ薬です。これまでは、AGAの飲み薬ではプロペシア(フィナステリド)が主流でした。
プロペシアについて詳しく知りたい人は、下記のリンクを参照下さい。
ザガーロは、プロペシアと同様に前立腺肥大症に効果を発揮してその後、男性型脱毛症(AGA)にも認可された薬です。ザガーロはプロペシアより低濃度である0.1mgと0.5mgの2種類が販売されています。(プロペシアは0.2mgと1mgが販売されています。)
低濃度にもかかわらず、ザガーロはプロペシアより高い確率で副作用を発症してしまう強い薬なのです。副作用の発症確率が「ザガーロはやばい」「ザガーロやめとけ」と言われる主な理由です。
AGAの薬ザガーロ(デュタステリド)はプロペシアより副作用が強い?やめとけと言われる理由
プロペシアより低い濃度にもかかわらず、ザガーロ(デュタステリド)での強い副作用が報告される理由として、ザガーロがⅠ型とⅡ型の5αリダクターゼを阻害するためと言われています。
プロペシアは、Ⅱ型のαリダクターゼ(酵素)を阻害しないため、ザガーロの方がAGAの進行を2倍抑制することが出来ると思われがちです。しかし、そんなことはありません。
その理由は、AGAが進行する主な理由は、る5αリダクターゼⅡ型のみであるためです。そのため、Ⅰ型のαリダクターゼを抑制したところで、劇的な効果の差は期待することはできないでしょう。
5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型の違いは?
5αリダクターゼⅠ型が存在しているのは皮脂腺です。そのため、5αリダクターゼのⅠ型が活性化すると、皮脂の分泌量が増加して頭皮環境が荒れやすくなるのみです。
確かにこのまま対策をしないと薄毛を進行させる原因にも成り得ますが、生活習慣や頭皮環境を施術で処置するだけで、副作用なく清潔に保つことは可能です。
一方、5αリダクターゼⅡ型が存在するのは、毛乳頭(毛根)です。毛乳頭は、髪の毛の成長や停止を指令する組織であるため、Ⅱ型が活性化すると薄毛が進行しやすくなります。
そのため、Ⅰ型Ⅱ型の両方を抑制したからといって、AGA治療の効果が2倍になるというわけではないのです。
当店では、AGAと診断され、過去にプロペシアを服用していた方でも、プロペシアを辞めて、サプリメントや生活習慣などを徹底して改善することで、過剰に増えることを抑制でき、内服薬を使わなくても薄毛を改善することが出来た人が非常に多くいらっしゃいます。
そのため、まずは、内服薬を使わない薄毛治療からチャレンジしてみることをお勧めします。それでも薄毛が改善されなかった場合に、AGA治療薬に頼ると良いでしょう。
AGAの薬ザガーロの副作用はやばいの?発症確率は?
ザガーロを服用することで報告されている副作用と発症確率は下記の通りです。下記の表を見ることでザガーロをやめておけと言われる理由が見えてくるでしょう。
<ザガーロの副作用と発症確率>
副作用 |
発症確率 |
---|---|
リビトー減退 性欲減退 |
5.8% |
勃起不全 |
5.0% |
射精障害 |
1.7% |
これだけでもかなり高いと感じる人も少なくないでしょう。AGAの治療薬は長期服用によってはじめて効果を発揮する薬です。ザガーロ(デュタステリド)を長期服用した試験結果はこちらです。
<ザガーロの副作用と発症確率(国内長期投与試験)>
副作用 |
発症確率 |
---|---|
リビトー減退 性欲減退 |
8.3% |
勃起不全 |
10.8% |
射精障害 |
4.2% |
いかがですか?
120症例中20症例で副作用が確認されています。という事は、1/6の確率で副作用が現れてしまうのです。これらの副作用は男性らしさに直結するものばかりです。この表を見るとやはり、「ザガーロはやばい、やめておけ」と言われる理由が見えてきたかと思います。
プロペシアの副作用と発症確率は?
副作用 |
発症確率 |
---|---|
性欲減退 |
1.8% |
勃起機能の低下 |
1.3% |
鬱 |
1.0% |
精子減少 |
1.1% |
プロペシアの発症確率は上記の通りです。このように、ザガーロに比べて副作用の確率は低下しています。しかしそれでも、1/20人の確率で男性性器に関係するような副作用が発症してしまうのです。
ザガーロの副作用は子供にも影響するヤバい副作用あり?
AGA(男性型脱毛症)の治療薬には、「催奇形性(さいきけいせい)」があることをご存知でしょうか。特に妊活中の夫婦には、注意が必要です。
ザガーロだけでなく、プロペシアなどAGAの内服薬全般が、女性の服用が禁止されている薬です。というのもこれらの薬は、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する薬であり、胎児の奇形性を高めてしまうからです。
DHTは、薄毛や抜け毛を促す悪玉男性ホルモンと呼ばれてるため、不要なホルモンを思われがちですが、男性にとっては無くてはならないホルモンです。というのも、DHTは胎児の生殖器の発達にも関わっているからです。確率は低いにせよ「ザガーロはやめておけ」と言われる理由に納得です。
もし、妊娠中の女性にプロペシアやザガーロの成分が入り込んでしまった場合、女性の体内でDHTが抑制されてしまいます。DHTが抑制されることで、お腹の中の子供に影響が及び、生まれてくる男の子の生殖器が小さくなったり、奇形が起きる可能性があるのです。
AGAの薬ザガーロの服用を辞めたら抜ける【長期で服用する気がないならやめておこう】
AGAの内服薬であるザガーロやプロペシアによって生えてきた髪の毛は、AGAの治療薬を服用を辞めると数か月で抜け落ちてしまう特性があります。あくまで薬の力でホルモンを調整して抜け毛を抑制しているため、服用を辞めると血中のDHTが増えて再びAGAが再発します。
特徴として、AGA治療を始めた時より薄毛が進行してしまう場合があるということです。20代で飲み始めた場合、数十年単位でザガーロやプロペシアと付き合う必要が出てきてその分副作用の発症率も高まってしまうのです。
AGAの内服薬に頼らない薄毛治療もある
AGAの治療薬は、飲むだけで簡単であり、月々の負担額としては1万円程度と非常に手ごろに始めることが出来ますが、その反面辞める時は非常に慎重に行う必要があります。
「薄毛治療を考えている人」、「既にプロペシアやザガーロを服用しているが、そろそろやめたい人」は少なくありません。そのような人は、内服薬に頼らないAGA治療をお勧めします。
私も、AGAと医師に診断された過去がありますが、内服薬を使用せず、5年以上フサフサの状態を維持しております。薬に頼るのは楽です。しかし、継続させることは難しいのです。
それより、半年程度しっかりと髪の毛が生える体質へ変えることで自然と髪の毛が増やすことは可能です。元ハゲの経験、薬学系大学院出身の私があなたの薄毛の症状に最適の治療を行います。
その結果、内服薬を使用せずに98.7%もの薄毛改善実績を作り出すことに成功しました。過去に薄毛で何度も挫折した経験が今に生きております。もし、内服薬を使用しない薄毛治療に興味がある人は、ぜひ私に相談してみて下さいね。
もし、AGAの薬を服用したいと検討している場合は、飲み続ける期間なども考えた上で始めるようにしましょうね。