「ラーメンを食べると薄毛になる」
「ラーメンは塩分・脂質が多いから髪の毛にもあまり良くない」
このようなことをネットで検索すると良く目にします。
しかし、ラーメンによって引き起こされる症状が薄毛と関係することは現在まで報告されていません。
ただ、体に良くないのは確か。3大生活病にかかるリスクを高めます。
私もラーメンが好きで月に1度は食べています。(本音は週1度食べたい・・・)
今回は、ラーメン好きのためにラーメンがどのような影響を体へ与えるのか発毛技能士がお伝えいたします。
そもそも何でラーメンでハゲるといわれるようになったのか
まずラーメンに含まれるカロリー・塩分濃度・脂質など上げてみます。
今回は、私が学生時代にハマってしまったラーメン二郎を例に挙げてみます。
(極端なデータになるかも知れませんが悪しからず・・・。)
小ラーメン、ニンニク、スープ飲まない :1351kcal、塩分10.1g
小ラーメン、豚、ニンニク、スープ半分飲む :1802kcal、塩分17.0g
小ラーメン、豚、ニンニク、野菜、アブラ、スープ全部飲む:2256kcal、塩分23.9g大ラーメン、ニンニク、スープ飲まない :1773kcal、塩分11.6g
大ラーメン、豚、ニンニク、野菜、アブラ、スープ半分飲む:2224kcal、塩分18.5gラーメン二郎に関する研究から引用
こちらがラーメン二郎の大ラーメン、豚、ニンニク、野菜となります。
うん。山盛りですね。
これにハマっていた過去を想像すると恐ろしいです。
ちなみにカロリー2224kcal、塩分18.5gだそうです。
厚生労働省が推奨する1日の塩分量は、「男性:8g、女性:7g」です。
この1杯のみで2倍近く摂取していることになります。
次に日清カップヌードルです。
皆様が慣れ親しんだものですよね。
こちらは、カロリー:353kcal 、塩分:4.9g、脂質:15.2gです。
先ほども述べた通り、1食にしては塩分や脂質の割合が多い食べ物ということがわかります。
では、【塩分】や【脂質】を取りすぎると体や髪の毛へどのような影響を与えるのでしょうか?
塩分の影響でハゲるといわれているのか?
塩分は、Naと言われておりプラスの電荷をもつ栄養素です。
適度な塩分は体のpHや生理活性を行う上で必要不可欠ですが、
余分な塩分は体へ余分な水分をため込んでしまいます。
これは、腎臓が体内の電解質濃度を一定に保つために働くためであり、
過剰に取りすぎたものを薄めるために水分を取り込みます。
この結果、むくみなどの症状を引き起こし、長期的に塩分過多の状態が続くと、高血圧を引き起こす可能性が出てくるのです。
では、高血圧が薄毛へ与える影響はどのようなものでしょうか?
実のところ、高血圧が抜け毛や薄毛の直接的な原因になるということはないのです!
ここがポイントです。
そのため、高血圧の人でも髪の毛がフサフサの人がいます。
ただし、高血圧のような状態が続くと血管にダメージを受けて血行が悪くなり薄毛につながる原因にもなります。
ですので、ラーメンの塩分が薄毛の原因ではなく、高血圧によって血管が硬くなりその結果薄毛の原因へとつながるのです。
脂質の影響でハゲるといわれているのか?
脂質自体は、多すぎても少なすぎても健康に悪影響を及ぼす可能性があるといわれています。
今回は、ラーメンですので過剰に脂質を取りすぎた場合にフォーカスを当ててお伝えします。
脂質過多になると、体に余分なエネルギーを蓄えすぎてしまいます。
というのも、脂質は炭水化物やタンパク質より大きなエネルギーをもつ栄養素です。
日頃から運動せず、一日の消費カロリーが少ない場合、余ったエネルギーは体脂肪として貯蓄され、
肥満やメタボリックシンドロームの原因となります。
この肥満やメタボリックシンドローム自体はただの太りすぎなのですが、この状態が続くと内臓脂肪が増え、
高血圧・高糖質・脂質代謝異常が組み合わさり、脳卒中や心臓病などの動脈硬化性疾患を招きやすいと言えます。
ラーメンの場合、頻度を考え食べること・適度にウォーキングなどしている人の場合は、
摂取頻度が多くないこと、カロリー消費が多いことから基本的には問題はないとされています。
そのため、長期的にラーメンを食べると生活習慣病を引き起こしやすいだけであり、
ラーメン=薄毛とはなりません。
ラーメンは決して体に良い食べ物とは言えない
ラーメン=薄毛ではないですが、だからといって気にせずラーメンを高頻度で食べるのは控えた方が良いでしょう。
髪の毛以前に、体への負荷が大きくなります。
若い内は代謝が良く、週1回ラーメン生活をしてもあまり体への影響を感じることはないと思いますが、
30代40代になって同じ生活を続けていくと老廃物の蓄積し、何らかの病となって現れる可能性があります。
そのためラーメンを食べるときは、スープを飲みすぎないことや、その後の食事のバランス、運動など
工夫して美味しく健康に食べることをおすすめします。