髪の毛や頭皮の健康を保つ上で良い血行は欠かすことが出来ない存在と言えるでしょう。血液は、毛根へ酸素と栄養を供給する唯一の手段でもあります。
血行不足に陥ると、十分な酸素や栄養が供給できなくなり、抜け毛やハゲてしまう原因につながります。しかし、年間数百人と頭皮の健康を見てきた私の経験談になりますが、多くの人が頭皮の血行不足状態に陥っています。
頭皮を流れる血管は、腕や足を流れる血管より、細く・数も少なく、血流が詰まりやすいのです。他の臓器より血行不足になりがちです。また、薄毛(禿げる)が進行する人と、血行不足は相関関係があります。
「頭皮の血行の重要性について」セルフチェック方法・血行不足が起きる原因・解消法をご紹介します。最近疲れ気味の人や生活習慣が乱れている人も必見です。
頭皮の血行は、頭皮の色で判断できる
頭皮の血行は、頭皮の色で大まかに判断することが出来ます。自分の頭皮の状態をみて、下記のどの項目に当てはまるか確認してみましょう。
青白い頭皮
青白い頭皮は、健康な頭皮状態です。血行や代謝が良く、油分と水分のバランスが取れた頭皮と言えるでしょう。そのため、柔軟性も高く、頭皮が原因で薄毛になることが低い頭皮です。
赤い頭皮
赤い頭皮は、頭皮のうっ血又は炎症状態である頭皮です。上記の画像のような血管が浮き出て見えたり、また頭皮全体が赤くなります。赤い頭皮は、皮膚バリアーが上手く保つことが出来ていない・血行不足状態でもあるため、ハゲや薄毛の原因となります。
茶色い頭皮
茶色い頭皮は、血行が悪くなり、髪の毛が成長するための栄養や酸素が毛根まで届いていない可能性があります。肌の生まれ変わりである、ターンオーバーも上手く機能していないことが多く、フケや痒みがも併発する恐れがあります。
黄色い頭皮
黄色い頭皮は皮脂が酸化した状態です。脂は黄色っぽく見えるため、頭皮全体がコーティングされてしまっているのです。酸化された皮脂は、ベタツキ、かゆみ、炎症、臭いなど様々な頭皮のトラブルの原因となります。
より詳しく頭皮の色の見分け方についてご紹介した記事「頭皮の色で薄毛リスク診断【黄色い・赤い頭皮は薄毛の危険信号】」をまとめております。下記のリンクをご参照ください。
※より詳しい血流状態を知りたい人は、指先より血管・血の流れを確認する必要があります。
頭皮の血行不良が引き起こす3つの症状
慢性的な頭皮の血行不良は、好ましくない3つの症状を引き起こしてしまう可能性があります。もし、これからご紹介する3つの症状が自分にも当てはまる時は、血行不良による薄毛も可能性として挙げられるでしょう。
抜け毛
頭皮の血行が良くない状態が続くと、抜け毛の原因になります。髪の毛は、血液によって栄養や酸素が運ばれることによって、はじめて太く長く成長します。
血行不良で頭皮がカチカチの状態だと、髪への栄養がスムーズに渡すことが出来なくなり、髪が細く短くやせ細ってしまうのです。
頭痛
血行不良が続くと、頭痛の原因にも…。血流が悪くなることによって引き起こされる頭痛を、「緊張型頭痛」といいます。
頭の横や肩や首の筋肉が緊張することで、血行不良となり、血液・リンパ液の循環が悪くなります。その結果、筋肉内に老廃物が溜まり、その周辺の神経が刺激されて起きる頭痛です。
いつも頭痛になる、肩こりが酷い人は、血流不足によって引き起こされている可能性が考えられます。特にこの頭痛は現代病ともいわれる頭痛の一つであり、パソコン仕事で長時間同じ姿勢を取り続ける人に起きやすい症状です。
髪の毛のハリ・コシの低下
血流不足は、抜け毛だけでなく髪の毛全体のハリやコシを無くす原因となります。髪の毛のハリやコシは、キューティクルがしっかりと構築されることで艶やか髪になります。
頭皮の血行が良くないと、キューティクルを作るための栄養が少なくなり、健康な髪の毛より少ないキューティクル数となります。その結果、髪のハリが無くなり、弱々しい髪の毛へ変わってしまうのです。
【豆知識】実は頭皮に良くないNG行動とは?
良かれと思って行っている習慣が実は、頭皮だけでなく毛細血管に傷を付けていることがあります。そんなNG行動を2つご紹介します。
頭皮をブラシでたたく
お風呂上りなどに、硬いブラシで頭皮をたたく行動は、頭皮に良くないNGな行動です。一見、刺激によって血行が良くなりそうと思いがちですが、むしろ逆で、頭皮・毛細血管を傷つける原因になります。
頭皮は繊細な皮膚ですので、ブラシはたたくのではなく優しくなでる程度で使用するようにしましょう。
ゴシゴシと力強くシャンプーをする
力強くシャンプーを行うことも頭皮には、悪い行動です。確かに、爽快感やさっぱり感で気持ちが良いですが、強くシャンプーを行うと、せっかく生えてきた産毛を抜いてしまう原因にもなります。
シャンプーは指の腹で優しくゆっくり洗うだけで十分に頭皮の汚れを取り除くことが出来ますよ。
洗い方だけでなく、使うシャンプーも重要となります。頭皮に優しいシャンプーの選び方を下記にご紹介します。
⇒(シャンプーが抜け毛の原因!?頭皮に良いシャンプーの選び方)
頭皮の血行を良くするための3つの行動
頭皮の血流不足は、日頃の些細な行動で軽減することが可能です。そこで今回は、簡単に出来るが、効果的な行動を厳選しました。
肩・首のコリを解消する
頭皮の血行不良は、頭だけでなく肩や首のコリによっても引き起こされます。これらの場所が凝り固まっていると、頭への血液が十分に供給できないため、日頃から動かしてあげましょう。
そこでデスクワークの合間でも出来る簡単な解消法をご紹介します。
耳のマッサージ(著者おススメ)
- 耳たぶをつかみ、上・下・横に引っ張ったり、もんだり、回して下さい。
- これを30秒以上行う。
これだけです。
たったこれだけですが、首まわりの血流を流すことが出来るのです。「こんなことで本当に?」と感じる人は騙されたと思って行ってみて下さい。30秒以上行うことで、少し首が軽くなりますよ。
目の疲れをいやす
眼精疲労は、目の周辺の筋肉をカチカチにしてしまい、M字ハゲや前頭部の薄毛の原因につながります。こちらも忙しい人向けに簡単に出来る対策をお伝えします。
ホットタオル
最近では、ホットアイマスクなどの製品もドラックストアで売っているように、目元を温めてあげることは非常に効果的です。また、タオルと電子レンジさえあればいつでもできるので簡単です。
- タオルを軽く濡らし、電子レンジへ
- 30秒~1分程度チンっ
- 熱すぎない程度に冷まして目元に乗せて1分以上放置
眼精疲労と薄毛の関係についてもっと詳しく知りたい人は下記をクリック。
⇒(眼精疲労は薄毛を進行させる?目が疲れている人は頭もカチカチ)
頭皮マッサージ
正しい頭皮マッサージとツボは、頭皮の血流を促すだけでなく、育毛効果が期待されます。薄毛治療の専門家である私がおすすめするツボは3つです。
①百会、②通天、③天柱
この3つです。この3つを強すぎず、ゆっくり指の腹でマッサージしてあげて下さい。
これらの詳しい効能について下記にまとめております。
⇒(頭皮マッサージに育毛効果はあるの?正しい方法と薄毛に効果的なツボを厳選)
薄毛や禿げてきたかも…その時は専門家へ相談を
既に薄毛や抜け毛が進行してきてしまったら、一度専門家に相談することをおススメします。お金がかからないセルフケアでやってみることも選択肢の一つですが、上手くいかずに落ち込んでしまうこともあります。
それでしたら、早期に薄毛治療の専門家に相談して、原因を特定して治療することが一番早く薄毛を治すことが出来ますよ。最近では、無料相談なども受け付けている病院も多数あります。
薄毛は、何も対策をしないと進行してしまうものがほとんどです。早めに対策すれば、髪の毛を隠して過ごす生活から解放されますよ。
お客様の生の声を集めてみました。男性と女性で分けてまとめています。