「生まれつき毛量が少ない…」「年々ボリュームが減るし薄毛になったかも」など、毛量で悩む方が少なくありません。
毛量が少ないと将来薄毛になるなど言われていますが、生まれつき毛量が少ない人と減ってきた方では薄毛になる可能性に違いがあるのです。
そこで今回は、毛量が少ない人と減ってきた人の特徴、ボリュームが減る原因から対策法までを解説します！ 毛量やボリュームに悩んでいる、改善を望んでいる方は参考にしてください。
毛量が少ない人の特徴とは？
そもそも、日本人の髪の毛は平均して10万本、毛量が少ない方で約5～7万本、多いと約13～15万本ともいわれ、両者には倍ほどの差があります。
5～7万本と毛量が少ない方が13～15万本に増やせるのかというと、胎児の時に作られる毛穴の数が変わらないので、髪の毛の本数自体を増やすことは不可能です。
実際に毛量が少ない人には本数の問題以外にどのような特徴があるのか、ご覧になってください。
髪の毛が細い
毛量が少ない人の特徴として、髪の毛が細いということがあります。髪の毛全体の本数が少ない方でも、太くコシがある髪の毛だと毛量が少ないようには見えません。
一般的に日本人の髪の毛は平均して0.08mm、太い方では0.1～0.15mmほどの太さがあるのですが、髪の毛が細い方の太さは0.05～0.06mmほどです。
生まれつき髪の毛が細いのは遺伝によることが多いのですが、後天的に髪の毛が細くなるのは加齢や栄養不足・ストレスなどが関係しています。
ボリュームが出ない
毛量が少ない人は、頭頂部(トップ)や後頭部のボリュームが出ないという特徴も持っています。
髪の毛が細いとまとまりやすいという特徴もあるため、毛量自体が少ない訳ではないのに少なく見える場合があります。
ショートヘアであれば髪の毛が立ちあがりやすくなるのですが、伸びてくると髪の毛同士がまとまってしまい、ペタンとなりやすくなるのです。
ハリやコシがなく柔らかい
毛量が少ない人は、ハリやコシがなく柔らかい髪質の方が多いという特徴もあります。
ご自身の髪の毛にハリやコシがあるのか、毛先を軽く折り曲げた時に弾力を感じるか、生えている髪の毛や抜け毛を指に巻き付け手を離すとすぐに戻るかどうかを確認してみましょう。
| ハリ・コシがない | ハリ・コシがある | |
| 毛先を曲げた時に弾力を感じるか | 感じない | 感じる |
| 指に巻き付けた髪の毛がすぐに戻るか | 戻らない | 戻る |
パーマやヘアカラーの頻度が高い方は、髪の毛の内部や頭皮にダメージを与えるため、ハリやコシがなくなりやすいです。
本当に毛量が少ないかを判断するには？
本当に自分の毛量は少ないのか、髪の毛が細いだけかもしれないなど、ご自身では判断がつきにくいでしょう。
なぜなら、自分の髪の毛は毎日のように触りますが、自分以外の髪の毛を触って比較する機会がほとんどないからです。
あなたが今、毛量が少ないこと以外にボリュームが減る、髪の毛が細い・頭皮が見えるなどの悩みを抱えているなら、毛量が多いか少ないかの判断を専門家に任せてみませんか？
毛量が少ないと判断した場合には、改善に必要な対策法のアドバイスもさせていただきます。 ぜひお気軽にご相談ください。
髪の毛のボリュームが減る5つの原因
生まれつき毛量が少ない方、また髪の毛が太く毛量も十分だったという方で、ボリュームが減る・減ったときはどのようなことが原因になるのでしょうか？
以前よりも髪の毛のセットに時間がかかるようになった、欲しい所のボリュームがでなくなったり全体のボリュームが減るなどしている方は、以下で解説する5つの原因に当てはまることがないかを確認してください。
髪の毛のボリュームが減る原因①ホルモンの影響
1つ目の髪の毛のボリュームが減る原因は、性ホルモンの影響です。
男性・女性にかかわらず、加齢や以下で紹介する原因によってホルモンバランスが乱れると、ヘアサイクルの中の成長期が短縮されてしまいます。
その結果、髪の毛が十分に成長できず、細く弱い髪の毛が増えるためボリュームが減るという現象が起こってしまうのです。
ヘアサイクルの乱れが関係するのは、男性のAGA(男性型脱毛症)ではDHT(ジヒドロテストステロン)や女性のFPHL(女性型脱毛症)の一部で、これらには性ホルモンが深く影響しています。
髪の毛のボリュームが減る原因②生活習慣の乱れ
髪の毛のボリュームが減る原因には、食生活や睡眠・運動量など生活習慣の乱れも関係しています。
栄養バランスが偏っていると栄養不足、脂質や炭水化物の摂りすぎや運動量が少ないという方は血流が悪化しやすく、髪の毛まで必要な栄養が届けられずボリュームが減るのです。
睡眠は、髪の毛を作る細胞を活性化させる成長ホルモンの分泌と深い関わりがあり、睡眠不足や質が悪いと分泌量が低下して髪の毛が正常に成長できなくなります。
髪の毛のボリュームが減る原因③髪の毛や頭皮へのダメージ
髪の毛や頭皮へのダメージが過剰になることも、髪の毛のボリュームが減る原因の一つです。
ヘアカラー・パーマや紫外線は、髪の毛の内部や毛穴の奥にある髪の毛を作る細胞にダメージを与える、頭皮を乾燥させて皮脂分泌が過剰になるなどするため、結果的に髪の毛のボリュームが減る原因になります。
また、髪の毛がダメージを受けるとキューティクルが剥がれ落ち、内部のタンパク質(コルテックス)が流出してしまうため、髪の毛が細くなってしまうのです。
髪の毛のボリュームが減る原因④ストレス
髪の毛のボリュームが減る原因には、日頃受けているストレスの蓄積も深く関係しています。
ストレスが過剰になると、自律神経のバランスが乱れて交感神経が活発になります。
交感神経は体を活動させる際に優位に働く神経ですが、バランスが乱れると拡張させるタイミングになっても血管を収縮させるため、血流が悪化してしまうのです。
本来であれば寝る時に副交感神経が優位になるのですが、その時間にも交感神経が優位になると睡眠の質が低下します。そうすると、髪の毛を作る細胞を活性化できなくなるため、髪の毛のボリュームが減ることにも繋がります。
髪の毛のボリュームが減る原因⑤誤った頭皮・ヘアケア
シャンプーやスカルプローション、ヘアケア剤など頭皮やヘアケア製品の選び方や使い方が間違っていることも、髪の毛のボリュームが減る原因です。
洗浄力が強いシャンプーの使用やシャワーの温度が高い、ドライヤーを使わず自然乾燥させるなどは頭皮の乾燥や冷えを招いて血流が悪化し、髪の毛が細くなってボリュームが減ってしまいます。
寝る前にシャンプーをしない、朝と夜の2回シャンプーをする、シャンプー時に頭皮に爪があたったり力が強いなども頭皮や髪の毛に負担がかかってしまう原因です。
髪の毛の毛量が少ない人への対策法を解説
生まれつき毛量が少ないと感じている方を含め、以前と比較してボリュームが減る・細い髪の毛になったという方におすすめの対策法を3つご紹介します。
もともと髪の毛の本数が少ない場合は増やませんが、髪の毛を太くしたり丈夫にする、また薄毛改善に役立つ対策法ですので、ぜひ試してみてください。
毛量が少ない人がボリュームを増やす対策法：生活習慣の見直し
毛量が少ない人への対策法として、最も重要なのが生活習慣の見直しです。
髪の毛を作る栄養を積極的に摂取する、血流促進のために定期的な運動を欠かさない、睡眠の質を上げるという3つを、まずは積極的に行っていきましょう。
さらに、喫煙は血管を収縮させ血流を悪化させ、活性酸素を増やして髪の毛の成長を阻害するので禁煙を目指してください。多量の飲酒も髪の毛には悪影響ですので、量や回数を減らすことをおすすめします。
毛量が少ない人がボリュームを増やす対策法：シャンプーや洗い方を変える
2つ目に大切な毛量が少ない人への対策法は、普段使っているシャンプーそのものや洗い方を変えることです。
洗浄力が強いシャンプーは頭皮に乾燥やフケ・かゆみ、炎症のもとになります。洗浄成分は「ココイル」「ラウロイル」から始まり「グルタミン酸」や「タウリン」で終わる、頭皮に優しいアミノ酸系を選ぶと良いでしょう。
シャワーの温度はぬるめにし、最初にしっかりと予洗いしてから優しくシャンプーし、成分が残らないよう十分にすすいでください。肌質ごとにおすすめのシャンプーや正しい洗い方を詳しく解説しているので、ぜひ以下の記事も併せてご覧ください。
毛量が少ない人がボリュームを増やす対策法：頭皮マッサージをする
毛量が少ない人への対策法、3つ目は頭皮マッサージをすることです。スカルプローションや育毛剤を使っているという方はもちろん、使用していない方にもおすすめなので試してみてください。
正しい頭皮マッサージを行えば、直接頭皮の毛細血管を増やしたり血流を促進できるので、髪の毛を作る細胞へ栄養を届け成長を促せます。
また、頭皮の柔軟性を上げることも可能ですし、リラックス効果でストレスの緩和も期待できるため、シャンプー時や寝る前などに試してみましょう。
毛量が少ない人にはどんな特徴がある？髪のボリュームが減る原因や対策法まとめ
今回は毛量が少ない人の特徴や髪のボリュームが減る原因、髪の毛を太くしたり丈夫にする、また薄毛改善に役立つ対策法を解説いたしました。
もともと毛穴や生える本数が少なく、髪の毛が細い方は改善が難しいケースもありますが、後天的に毛量が減った場合は対策法を実践すると改善への道が開けます。
とはいえ、セルフケアでは改善まで月日がかかるものですし、少しでも早くボリュームが減る・髪の毛が細いなどの悩みを解決したい方は、専門家に相談してください。
