SNSや質問サイトで「スキンヘッドや坊主にしたら毛根はリセットされますか?」という書き込みをよく見かけますが、実際にスキンヘッドや坊主にすれば毛根はリセットされるのでしょうか?
本記事では、スキンヘッドにすると毛根がリセットされるのか、また坊主との違いやスキンヘッドのやり方からメリット・デメリットなどを解説いたします。
「髪質を変えたい」「薄毛を治したい」という悩みを抱えた方や、スキンヘッドにすると髪の毛が生えてこないという噂についてもお話しますので、気になっている方はぜひご一読ください。
スキンヘッドにすると毛根がリセットされる?
結論から申し上げると、スキンヘッドにしたからと言って毛根はリセットされません。
ですので、スキンヘッドにしても薄毛が治ったり髪質が変わるという現象は起きないのです。
では、なぜスキンヘッドや坊主にすると髪質が変わったり毛根がリセットするという説があるのか、その点について解説していきましょう。
スキンヘッドで毛根がリセットされる説①:赤ちゃんの髪を剃ると綺麗な髪が生えるという迷信
現在でも、高齢の方の中には「赤ちゃんの頃に髪の毛を剃ると綺麗で丈夫な髪が生える」と信じている方がいます。
確かにスキンヘッドにした後に綺麗な髪の毛になった方もいれば、反対に癖っ毛になった方や生えてこなくなった方もいて、医学的な根拠のないただの迷信です。
スキンヘッドにしてから生えてくるまでの段階で、赤ちゃんの毛母細胞が発達し髪質が変わっただけなのですが、一部には今でも信じている方がいるということでしょう。
スキンヘッドで毛根がリセットされる説②:思春期に坊主にすると髪質が変わった
1990年代までは、多くの中学校で男子生徒に対し丸刈り(坊主)を強制する校則、またクラブ活動で髪の毛を坊主にするなどの規則がありました。
中学校を卒業し高校生になると髪の毛を伸ばすのですが、その時に髪質が変化したと感じた方も多かったようです。
これは、思春期でホルモンのバランスが変化した、または成長によって毛根の形や角度が変化したために起こる現象のため、成人してからスキンヘッドにしても髪質が変わることはありません。

薄毛を治したいならスキンヘッドより専門家へ相談しよう
薄毛を治したいからといって、スキンヘッドや坊主にしても毛根はリセットされません。
なぜなら、薄毛になる原因は髪の毛ではなく、頭皮の奥にある毛根の細胞や血流、栄養バランスなど体内及び生活習慣に問題があるからです。
体の外側から髪の毛を作る細胞に働きかけるのであれば、スキンヘッドや坊主にするより薄毛の専門家に相談するのが適切!まずはお気軽にご相談ください。
スキンヘッドと坊主は何が違う?それぞれのやり方を解説
スキンヘッドや坊主にすれば、毛根がリセットされて薄毛が治るという噂はデマだと分かって頂けたところで、スキンヘッドと坊主の違いを解説しましょう。
スキンヘッドと坊主では見た目にも明らかな違いがありますし、保湿やカットなどお手入れのやり方も異なりますので、今後スキンヘッドや坊主にする際の参考にしてください。
スキンヘッドと坊主それぞれの違いとやり方
まず、スキンヘッドと坊主では見た目で分かる明らかな違いがあります。それは短くても髪の毛が伸びているかどうかです。
カミソリでツルツルに剃りあげているスキンヘッドに対して、坊主は0.5mm~2cmほど髪の毛の長さを残しています。
また、ソフトモヒカンやフェードカットなど、坊主にはいろんなバリエーションがありますが、スキンヘッドは頭部全体を剃りあげるため、バリエーションはありません。
- スキンヘッドのやり方
-
バリカンを一番短く調整し頭部全体の髪の毛を刈り上げた後、カミソリやシェーバーを使ってツルツルに剃りあげる。
- 坊主のやり方
-
好みの長さに調整したバリカンで、頭部全体を刈り上げる。または生え際から頭頂部に向かい、長さを残すようにヘアスタイルを作る。
スキンヘッドや坊主のお手入れのやり方
スキンヘッドや坊主にしている場合、紫外線や乾燥によるダメージから頭皮を守るためにも、日焼け止めや化粧水など保湿アイテムを使ってお手入れすると良いでしょう。
日焼けは毛根にまでダメージを与えますし、乾燥は皮脂の過剰分泌やフケ・かゆみの原因になります。
特にスキンヘッドの方はこまめにカミソリを使用するため、頭皮トラブルを起こしやすくなるのでしっかりと保湿ケアを行ってください。

スキンヘッドにするメリットやデメリット
少しでも薄毛を目立たなくする髪型として、スキンヘッドはかなり有効な手段ですが、仕事や人間関係で不安を覚える方もいるでしょう。
スキンヘッドにしても毛根はリセットされませんが、どのようなメリットやデメリットがあるのかを知り、ヘアスタイルの参考にしてください。
スキンヘッドのメリット
スキンヘッドにすることのメリットは以下の通りです。
- スタイリングの必要がない
- 薄毛が目立たない
- 理容室などへ行く必要がなくなる
- 汗で蒸れなくなる
- 清潔感がアップする
- 風や雨が気にならない
バリカンやカミソリを使って自分でメンテナンスできるため、散髪やスタイリングにかかっていた費用が不要になり、時間とお金の節約が可能です。
汗で蒸れることもなく、風や雨でヘアスタイルが乱れることもありません。そのため、ストレスが減って気分が軽くなったという方も多いので、気になる方はチャレンジしてみましょう。
スキンヘッドのデメリット
反対に、スキンヘッドにするデメリットとして、以下のようなものがあります。
- 3~5日ごとなどこまめなメンテナンスが必要
- 夏は暑さや日焼け、冬は寒さへの対策が必要
- 第一印象でいかつい印象を持たれやすい
- ケガをしやすくなる
スキンヘッドは、少しでも髪の毛が伸びると薄毛が目立つので、こまめにメンテナンスする必要があります。またクッションとなるものがないため、日差しや気温、衝撃のダメージは大敵です。
どうしても第一印象のインパクトがあり、いかつい印象を持たれることもありますが、笑顔を絶やさない・ヒゲや眼鏡などのアイテムで印象を和らげるなど、カバーする方法はいくらでもあります。
スキンヘッドにすると髪の毛が生えてこないという噂は本当?
SNSで「スキンヘッドにしたら髪の毛が生えてこない」という文を見つけましたが、この噂は全くのデマといっても過言ではありません。
スキンヘッドにしたとしても、毛根の奥にある毛母細胞が活動している限り髪の毛は生えてきます。ぱっと見で毛穴がないように見える方でも、数日剃らないでいるとチクチクと生えてきているのがわかるでしょう。
そのため、スキンヘッドの人は2~3日おきにカミソリで剃るメンテナンスをしているので、周囲の人からすると髪の毛が生えてこないと思ってしまうのだと考えられます。

スキンヘッドにすると毛根がリセットされて薄毛が治る?坊主との違いを解説まとめ
本記事では、スキンヘッドにすると毛根がリセットされるのか、また薄毛が治るのかや坊主との違いを解説いたしました。
スキンヘッドや坊主にしても毛根はリセットされませんし、薄毛を目立たなくすることは可能ですが治るというのは間違いです。
スキンヘッドにはこまめなメンテナンス、また保湿などのお手入れといったデメリットもありますが、メリットもたくさんあるので、挑戦してみたい方はチャレンジしてみましょう。
とはいえ、スキンヘッドにするのは抵抗があるという薄毛で悩んでいる方は、専門家に自分の髪の毛を取り戻せるかを相談してみませんか?改善のためのノウハウやアドバイスをお伝えできるので、まずは気軽にご相談ください。