最近女性の方も全体が薄毛になったり一部分だけ髪の毛が抜け落ちたりする抜け毛に「原因は仕事のストレスではないか」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、ストレス性脱毛症とも呼ばれるストレスによる抜け毛は、自律神経やホルモンバランスの乱れが原因で、特徴的な症状が無いため気づかない場合もあります。
本記事では女性に多いストレス性脱毛症の特徴や原因を解説し、回復までに要する期間についてもご紹介します。
ストレスによる抜け毛の3つの特徴

女性の抜け毛はホルモンバランスの変化が原因となることが多く、髪の毛の抜け方を観察することでストレスによる脱毛症かおおよその見当が付きます。
本項では、特に女性に多いストレスが原因の抜け毛について、特徴や状態などの傾向を解説していくので、参考にしてみてください。
①毛根が小さい
毛根が小さく膨らみがない髪の毛は、成長期が短縮されて髪に十分な栄養が行き渡らないことで抜けやすくなるのが特徴です。
通常、髪の毛は2〜7年の成長期を経て、成長が止まると自然に抜け落ちます。このサイクルが乱れることで毛根が小さくなります。
健康な女性の毛根はラグビーボールやマッチ棒のような形状で、左右対称に膨らんでいるのが特徴ですが、毛根が小さくなると細い髪が増えたり産毛程度にしか成長しなくなる恐れがあります。
②抜け毛が短い
髪の毛は成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しますが、ストレスが加わった抜け毛は成長期が短縮されるため、抜け毛が短くなる特徴があります。
仕事や人間関係などでストレスを感じやすい女性の場合、抜け毛に1~2センチ程度の短い毛が混ざることがありますが、これは十分に育つ前の髪の毛が抜けてしまうことが原因です。
ストレスが血行を悪化させると毛根に必要な栄養が届きにくくなるので、髪の毛がスムーズに成長しなくなることも関係していると言われています。
③抜け毛が急に増える
健康な女性の抜け毛は一日に50~100本程度が自然な範囲とされていますが、強いストレスを受けると自律神経やホルモンバランスが乱れ、髪の毛の成長期が突然休止期に移行することがあります。
これはストレスによる血行不良や栄養不足が毛根に悪影響を及ぼし、通常は成長期にあるはずの髪の毛がストレスの影響で突然抜ける状態になるためです。
女性の抜け毛の特徴としては、仕事や家庭で大きなストレスを抱えた際に分かるほか、洗髪時やブラッシング時にも抜け毛が増えたと感じるケースがあります。

ストレスを悪化させ抜け毛が増える原因

ストレスは日常生活において避けられませんが、過度に蓄積すると身体や心に大きな影響を及ぼすので注意が必要です。
本項では、ストレスがどのように血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、女性の毛根に悪影響を与えるのかを詳しく解説します。
不規則な生活リズム
不規則な生活が続き、夜更かしや不規則な食事時間が重なると、睡眠の質が低下しやすく栄養バランスも崩れがちです。
不規則な生活リズムはストレスを増大させる要因の一つとされており、ストレスが蓄積することによって自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になりやすくなります。
結果として、血行が悪化して頭皮に必要な栄養や酸素が十分に行き渡らない状態になり、髪の成長が十分にサポートされずに抜け毛が増えて、回復期間が遅れる恐れがあります。
バランスの悪い食生活
忙しい日々が続くと、ファストフードや加工食品に頼った食事になることで、必要な栄養素が不足しがちです。
栄養が偏った食事は、髪の成長に必要なタンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が不足し、頭皮や毛根への栄養供給が滞り毛根が弱くなるため、髪の毛が抜けやすくなります。
髪の健康を維持する力が弱まることで新しい髪の毛の成長が妨げられ、回復期間が延びる可能性があります。
解決できない不安や悩み
女性に限らず、解決できない不安や悩みに真剣に向き合いすぎることは、心身に大きな負担が掛かりストレスが増大する原因になります。
解決できない悩みを抱えた状態が続くと、心が常に緊張してリラックスすることができず、自律神経のバランスが乱れる原因になるでしょう。
交感神経が優位な状態が長引くと血管が収縮しやすくなり、頭皮への血流が滞ることで髪の成長に必要な酸素や栄養が十分に届かなくなることが懸念されます。
慢性的な運動不足
運動不足により全身の血流が滞ると、頭皮への血行が悪くなり毛根に必要な酸素や栄養素が十分に供給されず、髪の毛が成長できなくなることで抜け毛が増える可能性があります。
頭皮は血液を全身に送る心臓から遠い位置にあるため、特に血行不良の影響を受けやすいことも抜け毛の大きな要因です。
運動はストレスホルモンであるコルチゾールの分解を促進し、幸福感をもたらす脳内物質の分泌を促進しますが、運動不足になるとストレスが蓄積しやすくなると言われています。
正確な原因を知りたい方は専門家へ相談を!
抜け毛が増加し自己対処で改善が見られない場合は、専門家に相談して診断を受けることにより、正確な原因を特定して適切な治療やアドバイスを受けることが可能です。
例えば、ストレスが原因で薄毛が進行していると感じた場合は、皮膚科やAGAクリニックを受診することで、薄毛の進行を抑制できるでしょう。
自己判断での対処は効果が限定的な場合が多いため、スーパースカルプ吉祥寺店では頭皮の専門家が抜け毛の改善を手厚くサポートするので、お気軽にご相談ください。
ストレスが原因の抜け毛を減らす対処法5つ

ストレスによる抜け毛の改善は可能ですが、症状の進行具合によっては改善に時間が掛かることもあるでしょう。
ストレスによる脱毛の改善は「焦らず気長に取り組むこと」が重要です。本項では日常で取り入れられる対処法を5つご紹介します。
没頭できる趣味を見つける
趣味に没頭することはストレスを軽減し、心をリフレッシュさせる効果的な方法です。
趣味に集中するとストレスの原因を考える時間が減ることで自律神経のバランスが整いやすくなり、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑えられて、体や心への悪影響が軽減されます。
仕事がストレスに感じる人の場合、違うジャンルの副業にチャレンジしてみるのも良いでしょう。ただし、無理に苦手なことをするのではなく、好きなことで時間を忘れて楽しめる趣味を見つけることが大切です。
規則正しい食生活を心がける
バランスの良い食事は髪の成長に必要な栄養素を供給して、頭皮の健康を維持します。特に、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどは髪の構成や成長に欠かせません。
忙しくて時間がない時にコンビニ弁当を選ぶ場合にも、彩りの良いものを選ぶことで自然に野菜の摂取量が増えます。
規則正しい食生活は体内のホルモンバランスを整えて、自律神経の安定にも寄与するため、ストレスの軽減や血行促進が期待できます。
きちんと睡眠をとる
睡眠中は、ストレスホルモンとされるコルチゾールの分泌が抑えられるため、適切な睡眠は自律神経のバランスを整える役割を果たします。
きちんとした睡眠とは睡眠時間にとらわれるのではなく、日中に生活に支障が出るほどの眠気を感じないことが重要です。
「〇時間は絶対に寝なければならない」という先入観を捨てて、自分の生活リズムに合った睡眠時間を確保することが大切です。
ヘアファンデーションやウィッグでカバーする
髪や頭皮を傷めずにメイクのように簡単に見た目の印象をアップできるヘアファンデーションやウィッグは、気になる薄毛部分をさっとカバーすることが可能です。
ヘアファンデーションは部分的な薄毛を自然に隠してくれ、手軽に使用できる上に携帯にも便利です。一方でウィッグは広範囲の薄毛をカバーし、スタイルチェンジや頭皮の保護にも役立ちます。
タイミングを気にせず手軽に使えるため急な外出や人に会う際にも安心感があり、見た目の印象を改善しながらストレスを軽減できるので、前向きな日常生活が送れます。
話しやすい相手に相談する
日々のストレスは自分一人で抱え込むと負担が大きくなりやすいため、友人や家族など、話しやすい相手に悩みを相談してみるのがおすすめです。
「最近薄毛が気になって…」など、少しだけ打ち明けるだけでも気持ちが軽くなることがあります。直接話すのが難しい場合は、メールやメッセージアプリを活用するのも良いでしょう。
相談することで心が軽くなり、良質な睡眠や食事を取ることにも前向きになります。自律神経が整い血行も改善されるため、抜け毛の進行を防ぐ一助となります。

ストレスによる抜け毛は生えてくる!回復期間を解説

ストレスが原因で抜け毛が増えた場合、適切な対処をすれば再び髪が生えてくる可能性があります。
一般的に抜け毛の状態から正常なヘアサイクルに戻るまでには、半年から1年程度の時間が掛かるとされています。
しかし、回復には個人差があり時間がかかることもあるため、症状を自己判断せず早めに専門家に相談することをおすすめします。
ストレスによる抜け毛は放置すると悪化する場合もあるので、自分で治そうとせずに専門家のサポートを活用することが健康的な髪の毛を取り戻す近道です。


ストレスをケアして抜け毛を防ぐ!心身の健康を整えよう|まとめ
ストレスは抜け毛の大きな要因の一つですが、適切なケアで再び髪が生える可能性があります。ただし回復には半年から1年ほどかかるとされており、早めの対策が重要です。
スーパースカルプ吉祥寺店では発毛技能士が頭皮の状態を丁寧に確認し、一人ひとりの特徴に合わせたケアプランをご提案しています。
施術だけでなく、生活習慣やストレスの対処方法についてもアドバイスを行い、健康な髪を取り戻すお手伝いをしているので、一人で悩まずぜひご相談ください。