頭皮が油っぽいと薄毛になりやすいと一度は聞いたことがありませんか?
確かに薄毛の人に頭皮が皮脂でベタベタの方は少なくありません。
発毛技能士がその関係性について結論をお伝えしますね。
頭皮が油っぽい人は薄毛になるか・・・なりません!
しかし、絶対に関係が一切ないかと言われるとそうではありません。
そこで今回は、頭皮の皮脂に着目して薄毛とどんな因果関係があるのが、ご説明いたしますね。
皮脂が多いから薄毛ではなく、薄毛の人に皮脂が多い
実は、皮脂が多いから薄毛になるのではなく、薄毛の人に皮脂が多い人が沢山いるのです。
男性の薄毛。一般的にAGAと呼ばれる薄毛は、悪玉男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の影響によって進行するといわれています。
DHTは、男性ホルモン(テストステロン)と皮脂腺から分泌される酵素(5αリダクターゼ)が結合して生成されます。
皮脂腺が活性していると、皮脂の分泌が多いのはイメージ付きますよね。
実は、そのような方は5αリダクターゼの分泌も多いのです。
そのため、【皮脂が多いことによって薄毛が進行するわけではなく、薄毛の人に皮脂が多い】のです。
<まとめ>
皮脂が多い≠ハゲ
ハゲ(DHTが多い)=脂っぽい頭皮
ただし、頭皮の環境が汚い状態で放置して悪化すると脂漏性皮膚炎となり、抜け毛につながることもあります。
これを脂漏性脱毛症と言います。
脂漏性脱毛症については、下記のリンクに言及しておりますのでご参考下さい。
薄毛と関係ないといっても、皮脂を増やす行動は薄毛と進行する
注意が必要なのが、皮脂によって薄毛は進行しませんが、皮脂を増やすような生活習慣は薄毛を進行させます。
その代表例として、食生活が挙げられます。
油っこい食事や脂身が多い肉類を好んで食べる人は、脂肪が体内に蓄積されやすい状態になり、頭皮の皮脂腺が活性化しやすいのです。
そんな人は、頭皮がベタベタになりやすいだけでなく、薄毛の進行に関与する「5αリダクターゼ」も活性化されやすい状態と言えるでしょう。
また、偏った食事も注意が必要です。
- チョコやケーキやお菓子など脂質・糖質が高い甘いものを毎日食べる
- コンビニ弁当やインスタント食品がほとんど
これらの食事を取っている人も例外なく薄毛を進行させる可能性がありますので、脂質・糖質・塩分を気にしたバランスの取れた食事にすることをおすすめします。
抗酸化力のある食べ物や野菜、植物由来のタンパク質など食事に取り入れて下さいね。
育毛シャンプーにも注意が必要
一般的に売られている育毛シャンプーは「皮脂を取って頭皮をきれいにして育毛させる」などコンセプトとされていますが、それでは効果がありません。
むしろそのようなシャンプーは合成界面活性剤が主成分となっていることが多く、強い洗浄力によって逆に頭皮によくないこともあります。
逆に皮脂を取りすぎてしまうと、頭皮トラブルの原因につながり、薄毛を進行させてしまうことも…。
適度な油があった方が、頭皮上を弱酸性にすることが出来、外界からの刺激から保護してくれます。
そのため、「洗いすぎ・刺激の強いシャンプー」には注意が必要です。
育毛シャンプーを検討している人は、下記のリンクも参考にして下さいね。
頭皮が油っぽいと薄毛になるわけでなかった!薄毛になるのは、別の理由が原因?まとめ
いかがでしたか?
皮脂が元々多いだけでは、薄毛を心配する必要はありません。
毎日夜にシャンプーをすること、日頃の食生活を規則正していくだけで薄毛になることを防ぐことができます。
ただし、注意が必要な人もいらっしゃいます。
⇒薄毛が進行している疑いがあり、かつ皮脂が多い人です。
それだけ、皮脂腺が活性化しているため、生活習慣やホームケアの方法を変更する必要があります。
そのまま対策せずに放っておいたら、薄毛はどんどん進行していまいます。
もし、自分が髪の毛が薄くなってきたかも…しかも頭皮もベタベタしている…
そんな人は危険信号です。
すぐに、専門家に相談して早期に対策して薄毛だけでなく皮脂のベタベタも解消することを推奨します。