ふと、毛根をまじまじと見てみると、白い。
「あれ?この毛根って大丈夫なのかな?」
「白髪の始まり?」
「もしかして薄毛の兆候?」
など不安になる人も少なくありません。特に日ごろから抜け毛が多く感じる人や髪の毛の減りを感じる人は、どうしても気になってしまいますよね。
白い毛根の抜け毛はさまざまな意味合いがあり、場合によっては薄毛のサインであることもあります。そこで今回は、毛根の色に着目して【白い毛根】の抜け毛の特徴や、危険な抜け毛の予防策をご紹介します。
ご自身の毛根と比べて危険度をチェックしてみましょう。
抜け毛の本数が不安な人は、下記のリンクより1日の抜け毛の本数をまずは確認してみましょう。
白い毛根は安全な抜け毛と危険な抜け毛2つのパターンがある
白い毛根は全て同じに見えますが、実はよくよく見てみると、2つのパターンがあるのです。白い毛根の抜け毛という認識だけでなく、もう一度じっくり毛根をチェックしてみましょう。
抜け毛の色ではなく【形】が気になる人は下記を参照ください。
安全な白い毛根の抜け毛とは
安全な白い毛根の抜け毛とは、寿命を全うした髪の毛が抜け落ちた髪の毛のみです。あなたの抜け毛がこれから紹介する2つに該当するようでしたら、成長仕切った髪の毛であるため、問題はないでしょう。
ふくらみがない白い毛根
毛根そのものが白い場合は、髪の毛の寿命を全うした安全な抜け毛です。髪の毛は、成長するとき、色素細胞からメラニン色素が供給されることで、白から黒に変化します。
成長を全うした髪の毛は、細胞が増えるための毛母細胞と同時に色素細胞も死滅します。
色素細胞の死滅 ⇒ 髪の毛に色を付ける力がなくなる ⇒ 白い髪の毛のまま
色素が髪の毛に与えられることがなくなるため、毛根は白いままなのです。そのため、髪の毛が最後まで成長して、寿命を終えた状態の抜け毛といえます。
白い半透明な塊が付着している
完全に「白」というわけではなく、薄っすら半透明の塊が毛根についている毛根も正常だと考えられます。この半透明な物質は、毛根を皮膚へ固定するための鞘(さや)みたいなもので、毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれる組織です。
毛根鞘は、自然脱毛の時に付着している時があります。粘性が多少ある性質をしているため、皮膚に乗せた時にくっついたりすることもあります。
強引に白髪や黒髪を抜いた時にも、毛根鞘は付きます。この場合は周辺組織を傷つけながら引っこ抜くため、危険ですので薄毛の原因となります。
危険な白い毛根の抜け毛とは
危険な白い抜け毛かチェックする時は、頭皮のべたつき具合も一緒に確認してあげましょう。頭皮が脂っこい人ほど、危険な白い毛根の抜け毛である可能性が高くなります。
濁った白い塊がついている
危険な抜け毛は、頭皮トラブルによる「異常脱毛」です。
毛根部分に下記の項目があるようでしたら対策しないと薄毛リスクが高まります。
- 白い濁った塊がついている
- 触るとベタベタする
- 抜け毛の先端がとがっている
これらの症状がみられる場合、髪の毛は寿命を全うする前に抜け落ちてしまっている可能性が高いです。そのため、日ごろの生活から見直して対策をする必要があるといえます。
頭皮のベタベタが気になる人は、脂漏性皮膚炎の恐れもあります。下記に脂漏性皮膚炎について詳しくお伝えしておりますのでご参照ください。
白い毛根の抜け毛が危険な抜け毛だった時の対処法は?
危険な抜け毛が見つかった場合は、生活面から見直していく必要があります。すぐに治すための方法ではありませんが、継続して行えば徐々に頭皮バランスを整える効果が期待できる対処法をご紹介します。
生活習慣の乱れを改善する
生活の乱れの積み重ねが、頭皮の皮脂の分泌を増加させ、危険な白い抜け毛を招いてしまいます。そのためまずは、今の生活習慣に問題はないか確認してみましょう。
食生活
体は食べたものから作られるといわれるように、髪の毛も同様です。そのため、食事からとる栄養はとても重要です。ファーストフードやラーメンばっかりなど偏った食事にならないように、栄養バランスを意識して食事をするように心がけましょう。
バランスを意識する上で取り入れてほしい食材は「まごわやさしい」です。
これらの項目を日ごろの食事に入れる事を意識してあげましょう。また、皮脂の代謝を促進するビタミンB2、B6をサプリメントでもよいので、取り入れることも脂っぽい頭皮には効果的です。
レバー、うなぎ、かつお、いわし、パプリカ、モロヘイヤ
有酸素運動
有酸素運動は、脂質の代謝や老廃物の蓄積を汗とともに体外へ排出する力を高めてくれる運動です。また、血行促進効果もあり、頭皮への栄養補給・さらには頭皮で出た老廃物を回収する力を高める効果があります。
有酸素運動は、習慣化して行うと、体内のバランスを整える効果があります。ですので、いつもより一駅分ウォーキングするなど意識的に生活に取り入れてみて下さいね。

良質な睡眠をとる
睡眠は髪の毛の成長には必要不可欠です。寝ている間に成長ホルモンは分泌されます。
慢性的に睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪いと、抜け毛が増えていってしまいます。
毎日できれば7~8時間睡眠時間をとれるといいですが、仕事などで中々難しいという方は、できる限り睡眠時間を確保するようにしていけるといいでしょう。
ストレスをため込まない
ストレスは活性酸素を発生させてしまいます。活性酸素は人間のさまざまな老化現象を加速させるので、もちろん毛根にも悪影響を及ぼします。
また、ストレスでジヒドロテストステロンを生成が増加するともいわれています。
ストレスをつくらないことは無理なので、ストレスをうまく解消してため込まないようにしましょう。
頭皮を常に清潔に保つ
頭皮環境を清潔に保つことも、危険な白い毛根の抜け毛を防ぐ手の一つです。今回は、既に頭皮がベタベタして痒みまであるような人向けに、おススメの対策をご紹介します。
抗菌シャンプーを使う
抗菌シャンプーは、既に頭皮がベタベタ、頭皮が痒いといった人におススメのシャンプーです。皮脂汚れによって増えてしまった、頭皮の常在菌を殺菌する効果があり、痒みやフケを抑える効果が期待されます。
ミコナゾール硝酸塩やケトコナゾールの抗真菌剤の入ったシャンプーが脂漏性皮膚炎にはおすすめです。抗真菌剤は、マセラチア菌などの真菌を殺菌する効果があります。
ただし、ケトコナゾールは医薬品です。そのため、医師の処方が必要となります。ミコナゾール硝酸塩は、製薬会社が出しているシャンプーのコラージュフルフルなど一般的に購入することが出来るシャンプーです。
痒みが収まったらアミノ酸系シャンプーを使用しよう
痒みや頭皮の脂がひどい人向けへ、抗菌シャンプーをご紹介しましたが、そこまでいかない人にはアミノ酸系シャンプーを推奨します。アミノ酸系シャンプーは洗浄力が強すぎず、皮脂の取りすぎを防ぐシャンプーです。
頭皮が脂っこいと洗浄力が強いシャンプーを使用すべきと考える人もいますが、長い目で見ると逆効果です。使用後は確かにスッキリ感がありますが、皮脂を取りすぎてしまい、皮脂の過剰分泌を促す危険があります。
そのため、洗浄力が弱め・頭皮への刺激が優しいアミノ酸系シャンプーでしっかりと洗ってあげましょう。
シャンプーの仕方を見直す
正しくシャンプーの仕方が出来ていないと、危険な白い毛根の抜け毛の原因となります。シャンプーの大前提として、ゆっくり丁寧に行ってくださいね。
下記に正しいシャンプー仕方を添付しております。
正しいシャンプーのやり方
①お風呂に入る前に、側頭部と後頭部を指の腹を使ってもみほぐして血行を良くします。
(強くマッサージする必要は一切ありません。)②髪の毛を濡らす前に、ブラッシングで大きいフケやほこりを落とす。
③半身浴をして、軽く汗ばむまでつかり毛穴を広げてあげます。(じんわり汗をかきましょう)
④シャワーで湯シャンプーのみ(1分以上)
⑤軽く水気を落としたら少量のシャンプーを手に取り、髪の毛全体につける。
(頭皮にはまだつけなくてよい)⑥軽くゆすぎ、その後もう一度シャンプーを取り、全体になじませる。
⑦指の腹で頭皮をもみ洗い&マッサージ
(後ろ ⇒ 横 ⇒ 上 ⇒ 前の順番で洗う)※爪は立てずに洗う⑧シャワーで完全にシャンプー剤を落とす。入念に。毛穴から落としていくイメージです。
⑨トリートメントは頭皮につけず、髪の毛に馴染ませるのみ。時間はおかず洗い流す。
⑩タオルドライは、こすらず押し付ける感じで行う。
⑪ドライヤーは根本から乾かしていく。
白い毛根の抜け毛×薄毛が進行してきた人は、専門家へ相談
危険な毛根をセルフチェックして、「薄毛じゃない・抜け毛が気になりだした程度」でしたら、これまでご紹介したことを行えば十分改善の見込みがあります。
「既に薄くなってきた」
「抜け毛の本数が怖い」
この項目に当てはまる人は、一度専門家に相談してみることをおススメします。最近では、無料相談を受け付けているクリニックやサロンも多くございます。ぜひ一度活用されてみてはいかがでしょうか?
薄毛は正しい方法で治療すれば改善する見込みが高い悩みでもあります。一人で抱え込まずに早期対応して抜け毛や薄毛の悩みを解決してしまいましょう!
薄毛対策を本格的にしたい人は、少し楽~ややきつい程度の運動を行うことでより高い効果が期待できますよ。