「薄毛の人に太っている人が多い。」「メタボが進行するとハゲになる。」見た目の中でも外観の大きな割合を占める体系と髪型。肥満や薄毛は男性のみならず、女性でも大きな悩みです。
ここで肥満とハゲの関係について、事前にお伝えしておく知識が2つあります。
- その①:肥満(メタボ)が進行すると、男性ホルモンが低下する。
- その②:AGA(男性型脱毛症)の原因は男性ホルモンである。
「あれ?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
そうなんです。結局どっちが正しいのか分からない状態になり、関係ないと考えてしまう人も少なくありません。
結論からお伝えすると肥満と薄毛は関係性があり、太ると薄毛が進行します。そこで今回は、【正しい肥満と薄毛の関係について原因と対策】を紹介します。
そもそも肥満だと薄毛になるの?
そもそも肥満だと薄毛になるのか?ということです。結論をお伝えした通り肥満だと薄毛を進行させる一つの原因です。薄毛だと肥満になるは関係ありません。
【肥満→薄毛】は成立しますが、【薄毛→肥満】は成立しません。あくまで体重の増加に伴う体内バランスの変化によってハゲは進行します。では、まずは、自分が肥満(メタボ)なのかセルフチェックしてみましょう。
肥満(メタボ)の基準とは?
肥満の基準は2011年に日本肥満学会が規定しております。
(肥満についてより詳しく知りたい人は、「肥満症診療ガイドライン2016」にガイドラインがございます。)
肥満の目安はBMI(体格指数)よって規定されています。このBMIは身長と体重に定められています。
(※ボディービルダーなど筋肉質の場合、数値としては肥満と判断されてしまう場合があります。)
BMIの求め方
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
- BMI 18.5以上 25未満が「普通体重」
- BMI 25以上が「肥満」
- BMI 35以上は「重度の肥満」
ここ数年で体重が5kg以上増えた人も、BMIの数値で正常値でも薄毛のリスクが高まりますので、ぜひ注意が必要です。
肥満が薄毛(ハゲ)の原因と言われる2つの理由とは
肥満により薄毛が進行する理由として考えられている理由として2つあります。なぜ肥満がハゲの進行を早める・重篤化させるのかしっかりと把握してみましょう。
薄毛は生活習慣と密接に関係しています。
これを機に見直してみてはいかがでしょうか?
男性ホルモン(テストステロンの低下)
肥満は、体内にさまざまな影響を与えます。その一つが「男性ホルモンの低下」です。この結果は臨床実験により既に検証され、データとして報告されています。
20~49歳の男性136例を対象に、健康状態など肥満に関わるデータ(血清LH値、テストステロン量、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)、コレステロール値、BMI・WHR)を分析しています。
血清LH:女性ホルモン(黄体形成ホルモン)
SHBG:テストステロンと結合して、遊離テストステロン値を下げる(AGAの原因DHTの生成を抑える)
- 結果まとめ①:肥満の30代男性は正常なBMIの男性に比べて総テストステロンが優位に低い
- 結果まとめ②:肥満の40代男性は、血清LH、SHBG値の低下も確認された
男性ホルモンは薄毛の原因と言われ続けていますが、むしろテストステロンの低下は薄毛を進行させると考える皮膚科学の専門家は少なくありません。
というのも、血中のテストステロンが低下すると、男性ホルモンを補おうとより強力な男性ホルモン(DHT)へ変換されます。そのためAGAの原因と言われるDHT量が結果として増加してハゲが進行するのです。
この理由については、「性欲が強いとハゲるうわさ…本当なの?【薄毛とスケベの関係】」で詳しくお伝えしています。
血流不良
メタボや肥満な状態は、血中コレステロール値が上昇して血液がドロドロの状態になりやすくなります。健康的に悪影響なのはもちろんですが、髪の毛にも悪い影響を及ぼします。
髪は毛細血管から酸素と栄養をもらう事で太く長く成長することが出来ます。血流がドロドロだと、頭皮のような細い血管では致命的なダメージになりかねません。
そのため、慢性的にメタボな状態が続くと、髪は十分に栄養と酸素をもらうことが出来ず、髪だけやせ細り抜け毛となりかねません。その結果、髪質が柔らかく変化したり、ハゲが進行してしまいます。
頭皮の血流の良し悪しは、頭皮の色に着目して頂ければ大まかにですが、判断することが出来ます。興味がある人は「頭皮の血行不足はハゲ予備軍!?自宅で出来る頭皮の血流セルフチェック」を参考にして下さいね。
元々猫っ毛で髪が細い。そんな人は薄毛の心配は少ないです。髪質が変化した人は肥満でなくても薄毛になりかねません。詳しくは「猫っ毛の髪質は、「薄毛」になりやすいの?|ハゲのうわさ」をご覧ください。
食べないダイエットはメタボ・薄毛にNG【バランス飯が重要】
ここまで読んで頂いた人は、薄毛予防の為にダイエットをしなきゃ!と考えている人も少なくないでしょう。とはいえダイエット法にもたくさんあり、やり方によっては、薄毛を進行しかねないダイエット法も存在します。
薄毛を進行する恐れがあるダイエット法は【食事を抜く】ことです。
食べないダイエット法は痩せることは可能ですが、その分髪の為の栄養分も減らしてしまう危険があります。ダイエット法を行う時の食事は下記のことを意識するだけで十分です。
- 栄養のバランスを考えた食事
- 間食を食べない
- 腹八分目に抑える
- 寝る3~4時間前から極力食べない
たったこれだけで良いのです。
バランスの考えた食事は「まごわやさしい」を食事に取り入れることを意識することで自然と体にも髪にも良い食事にすることが出来ますよ。
また、もっと詳しく食事について知りたい人は、「育毛に【良い・悪い】食べ物の見分け方とは?【薄毛に効く食事完全マニュアル】」をご覧いただければ、肥満にも薄毛にも効果的な食べ物の参考になりますよ。
有酸素運動が薄毛にも脂肪にも効果的
薄毛の専門家がおススメするのは、ダイエットの基本でもある有酸素運動です。
有酸素運動は、脂肪燃焼効果が高いだけでなく、血流促進効果も期待ができるメタボにもハゲにも優しい効果がある方法なのです。またお金もほとんどかかりません。
そのため、言い方が悪いですがダイエット製品を購入するより、ランニングやウォーキングを数か月続けてみることの方が圧倒的に効果を見出すことができます。
血行促進効果と脂肪燃焼効果に有効な運動時間や強度は下記の通りです。
- 運動時間:30分程度
- 運動強度:やや楽~ややきつい程度の心拍数
しんどいぐらいまで追い込まなくても十分に脂肪燃焼効果が期待できます。またそれだけでなく、運動には遊離DHT量を低下させる効果が期待されています。ぜひ、いつもの生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
既にハゲが気になる人は薄毛の専門家に相談するのが近道
これまで肥満と薄毛の関係についてお伝えしてきましたが、既に薄毛の悩みがある人は、ダイエットはもちろんですが、それ以上に薄毛に対して対策を行って行く必要があります。
肥満は、薄毛を進行させる原因の一つであり、それ以外にもハゲを重篤させる原因はさまざま存在します。そのため、自分の薄毛が進行している原因と対策を正しく理解することから始めましょう。
最近では無料相談を受け付けている薄毛の治療院も多く存在します。薄毛は早期対策がカギとなります。そのため恥ずかしがらず、相談または治療を始めることをおススメします。
そんな私は、完全予約制のプライベート発毛サロンを経営している薄毛の専門家です。もし不安で相談してみたいとお考えでしたらいつでもご連絡下さいませ。
当店は、東京の吉祥寺にて薄毛治療を専門としています。私の過去の経験・経歴を活かし、多くの人の悩みを解決しております。
え?肥満と薄毛って関係してそうだけど…
むしろ太った方がハゲ予防になるの?
結局どっち?