AGAとは何の略で正式名称や意味は何というのか、どういった症状を指すのかを正しく答えられる方は少ないでしょう。
本記事では、AGAとは何の略語なのかやAGAの症状にあるタイプをはじめ、男性と女性で異なる発症原因があるのかを解説いたします。
また、男性や女性に共通する薄毛の予防・改善策についてもご紹介していきますので、薄毛に悩んでいる方やご家族の方は参考にしてください。
AGAとは何の略悟なのか正式名称や意味・タイプを解説
テレビのCMや電車の中吊り広告など、目や耳にすることが増えたAGAという単語ですが、AGAとは何の略なのか正式名称を言える方は少ないでしょう。
また、AGAは大きく分けた3つのタイプを指すため、AGAに該当しない脱毛症があったり女性の場合は正式名称や略語も異なります。
まずはAGAとは何の略なのか、正式名称と意味をはじめAGAのタイプを解説していきましょう。
AGAの正式名称と意味
AGAとは何の略なのかというと、正式名称「Androgenetic Alopecia(アンドロジェネティック アロペシア)」の太文字にしたところを取った略語です。
男性ホルモンが関連して起こる脱毛症という意味を持ち、思春期以降に発症する進行性の男性型脱毛症を指します。
女性でホルモンバランスの乱れから男性ホルモンが増え薄毛になった場合は、女性を意味するFemaleを最初に付けたFAGAと呼ばれますが、近年は女性の脱毛症全般を意味するFPHLが多く使われるようになりました。
AGAには3つのタイプがある
冒頭でもお話したように、AGAは大きく3つのタイプに分けられます。MやO・Uといった、アルファベットに似た形で薄毛になる進行パターンがAGAの特徴です。
自己免疫疾患が原因の円形脱毛症、皮膚疾患が原因で発症する脂漏性・粃糠性脱毛症、また分け目が広がっていく薄毛などの場合はAGAに分類されません。
AGAが進行する3つのタイプには、見た目でもわかる以下のような特徴があります。
AGAのタイプ | 特徴 |
---|---|
M型 | おでこの両サイド(剃り込み部分)から薄毛になる |
O型 | 頭頂部(つむじ)周辺から薄毛になる |
U型 | おでこの生え際から頭頂部にかけて薄毛になる |
見た目だけで判断は難しい?自分の薄毛がAGAかは専門家に相談しよう
明らかにおでこの生え際が後退している、つむじ辺りのボリュームが減ってきたなど、薄毛のサインはいくつかありますが本当にAGAか判断するのは難しいです。
AGAは男性ホルモンの影響による脱毛症ですが、よく似た症状の薄毛を発症させる原因はAGA以外にもいくつかあります。
個人でAGAだと判断し発毛剤を使用した結果、副作用に悩まされるケースもありますので、AGAか他の要因で薄毛になっているかは専門家に相談しましょう。
男性と女性でAGAを発症する原因が違うかを解説
AGAとは何の略なのか、正式名称や意味・タイプに続いて、AGAを発症する原因について解説していきましょう。
一般的に男性の薄毛はAGA、女性はFAGAと言葉は異なるものの男性ホルモンが影響しているという点は共通しています。
それでは、男性と女性ではAGA(FAGA)を発症する原因に違いがあるのか、男性や女性それぞれに多い薄毛を発症する原因をご覧ください。
男性に多いAGAを発症する原因
まず男性に多いAGAを発症する原因の1つは、髪の毛の成長を妨げ抜け毛を増やすジヒドロテストステロン(DHT)を増やす、5αリダクターゼの活性度が高いことです。
さらに髪の毛を作る細胞内にあるアンドロゲン受容体の感受性が高いと、DHTと結合しやすくなり髪の毛の成長に悪影響を及ぼし、髪の毛が細くなり抜け毛を増やしてしまいます。
これらは両親から遺伝的に受け継がれるものですが、AGAの発症は生活習慣や喫煙、ストレスなども原因ですし、テストステロンが減少してしまうことも一因です。
女性に多いFAGAを発症する原因
続いて女性に多いFAGAを発症する原因には、出産や加齢により女性ホルモンの分泌量が低下しバランスが乱れてしまうことがあります。
女性にも微量ながら男性ホルモンが分泌されており、女性ホルモンとのバランスが乱れてしまうと男性ホルモンが優位になって、抜け毛が増えてしまうのです。
男性ホルモンの量が過剰になってしまう原因には、多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症などの内分泌疾患、また子宮摘出や副腎または卵巣腫瘍などもあるため、不安な方は婦人科医へ相談しましょう。
男性と女性に共通する5つの薄毛を予防・改善策
最後に、男性と女性に共通のAGAやFAGAを予防・改善するために必要な5つの対策をご紹介していきます。
季節の変わり目や薬剤の影響など、思い当たる節がないのに抜け毛が増えてしまうという場合は、AGAやFAGAの前兆または発症の可能性があるので、早めに対処しましょう。
男性と女性に共通する薄毛を予防・改善策①:生活習慣の改善
1つ目にご紹介する男性と女性に共通のAGAやFAGA予防・改善策は、乱れている生活習慣の改善です。栄養バランスの乱れや睡眠、運動が足りていないなどに心当たりがある方もいるでしょう。
栄養バランスが乱れた食事では髪の毛に必要な栄養が足りず、十分に髪の毛を成長させられないばかりか頭皮の健康状態にも悪影響を与えてしまいます。
睡眠は髪の毛の成長に欠かせないホルモンの分泌、運動は栄養やホルモンを毛母細胞に届ける血流に直結する大切なものですので、睡眠の質を上げて1日20分程度は運動するようにしましょう。
男性と女性に共通する薄毛を予防・改善策②:ストレス解消
男性と女性に共通のAGAやFAGA予防・改善策、2つ目はこまめにストレスを解消することです。
ストレスが過剰に蓄積されてしまうと自律神経のバランスが乱れ、血流の悪化や睡眠障害、胃腸など栄養を吸収する消化器官の働きが低下するなどにより、髪の毛の成長を妨げてしまいます。
また、ストレスは抜け毛や薄毛の原因にもなる活性酸素を増やしてしまうため、こまめにストレスを発散できるよう短時間でも行えるストレス解消法を見つけましょう。
男性と女性に共通する薄毛を予防・改善策③:シャンプーの種類・洗い方の見直し
3つ目の男性と女性に共通のAGAやFAGA予防・改善策は、シャンプーの種類や洗い方を見直すことです。
現在使用しているシャンプーがご自身の頭皮に合っているのか、また洗い方が雑だったりお湯の温度が高すぎる場合も頭皮にダメージを与えてしまうので注意しなくてはなりません。
基本的には頭皮に優しいアミノ酸系の洗浄成分を主成分とするシャンプーを使い、37~39℃程度のお湯で正しく丁寧に頭皮を洗うようにしましょう。
男性と女性に共通する薄毛を予防・改善策④:喫煙・過度の飲酒を避ける
男性と女性に共通のAGAやFAGA予防・改善策4つ目は、喫煙や過度の飲酒を避けることです。
タバコは百害あって一利なしと言われるほど有害物質(毒素)を体に取り込んでしまうもので、全身の毛細血管を収縮させ活性酸素を増やす、髪の毛の栄養を作る肝臓を疲弊させるなどしてしまいます。
また、過度の飲酒も肝臓を疲弊させる上に睡眠の質を低下させる、アセトアルデヒドを分解するため髪の毛に必要な栄養が多量に消費されるなど、AGAやFAGAを進行させてしまう一因です。
男性と女性に共通する薄毛を予防・改善策⑤:紫外線から頭皮を守る
最後にご紹介する男性と女性に共通のAGAやFAGA予防・改善策は、紫外線から頭皮を守ることです。
紫外線の中でも髪の毛を作る細胞にまで影響を与えるUV-Aは、屋内外を問わず浴びてしまう紫外線で一年を通して降り注いでおり、頭皮を含む全身の皮膚を老化させてしまいます。
初夏~秋に多いUV-Bも頭皮に強いダメージを与えてしまうため、年間を通して紫外線対策を行い頭皮や髪の毛を労わるようにしてください。
AGAとは何の略?意味や正式名称の解説と男性・女性の薄毛を発症する原因まとめ
今回はAGAとは何の略なのか、その正式名称と意味に男性と女性で薄毛を発症する原因が違うのかについて解説いたしました。
「Androgenetic Alopecia」という正式名称を使う機会は少ないかもしれませんが、男性ホルモンが関連して起こる脱毛症という意味だけでもしっかりと覚えていただければ幸いです。
また、今回紹介した3つの進行パターンは基本的に男性にのみ当てはまり、女性は全体的に薄毛になっていくケースがほとんどで、発症する原因は異なるケースが多いものの男性ホルモンに起因しているという共通点があります。
どのような場合でも、AGA・FAGAは早期に対策を行えば進行を遅らせることも可能ですので、できるだけ早く専門家に相談するようにしましょう。