以前よりも髪の毛にボリュームが無くなった、昔のようにハリやコシのある髪の毛を取り戻すことはできないの?と困っているのは女性だけでなく、男性にも多いお悩みです。
「年だから仕方ない」と諦めてしまう方もいらっしゃいますが、日常生活にほんの少しプラスするような、髪の毛のハリやコシを出す方法や取り戻す方法があります。
本記事では、髪の毛のハリやコシとはどういうものなのかを解説し、一時的にハリやコシを出す方法と根本からハリやコシを取り戻す方法をご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
髪の毛のハリやコシとはどういう意味?
髪の毛にハリやコシがなくなった…とはよく聞くものの、どういった状態を指すのかを正確に理解できている方は少ないでしょう。
多くの場合、柔らかくボリュームのない髪の毛だろうというイメージになるかと思いますが、ハリとコシには明確な特徴や定義があります。
まずは、髪の毛のハリやコシとはどのような意味や特徴があるのかを解説していきましょう。
「ハリ」とは髪の毛の強度を意味する
髪の毛のハリとは、髪の毛を引っ張った時に切れずに耐えられる強度のことで、毛髪の引張強度と伸張率に関する研究によると日本人の髪の毛は1本で約70~100gの重量に耐える強さがあります。
しかし、加齢やパーマ・ヘアカラーを繰り返すなどすると強度は弱まってハリが無くなり、切れやすく弱い髪の毛になってしまうのです。
「コシ」とは髪の毛の弾力を意味する
髪の毛のコシとは、弾力や反発力のことを指します。髪の毛を引っ張った時や指に髪の毛を巻き付けた時に、力を緩めたら元に戻るかどうかを指します。
弾力性や反発力がある髪の毛のことをコシのある髪の毛と言い、ハリとコシの両方をキープできていないと健康な髪の毛とは言えないのです。
ハリやコシがなくなる原因
髪の毛のハリやコシがなくなる原因には、以下のようなものがあります。
- ホルモンバランスの変化(加齢・出産など)
- 喫煙や過度の飲酒
- 乾燥
- 紫外線ダメージ
- バランスが偏った食事
- 質の悪い睡眠
- ストレス
- パーマやヘアカラー、ドライヤーなどの熱…etc
ハリやコシは髪の毛内部のタンパク質や髪の毛を育てる細胞が深く関係しており、タンパク質量が減ったり細胞の機能低下が起きるとハリやコシが失われます。
また、キューティクルがはがれて髪の毛内部のタンパク質や水分が失われてしまうことでも、ハリやコシがなくなってしまうので気をつけましょう。
数年の間に髪の毛のハリやコシがなくなったら薄毛のサイン?
数年前を振り返って思い返した時に、髪の毛のハリやコシがなくなってきていると感じた場合は、薄毛になる危険性が高まっています。
その理由は、髪の毛を育てる細胞の老化や毛細血管の血流悪化、またAGA(男性型脱毛症)やFPHL(女性型脱毛症)を発症している可能性があるからです。
これらは早期に対策を講じることで改善も可能ですので、薄毛になってしまう前に専門家に相談して適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
髪の毛のハリやコシを出す方法5選
髪の毛にハリやコシを与えるためにできることはいくつかあります。ハリやコシを出す方法として有益なアプローチをご紹介します。
これらは一時的にハリやコシのある髪の毛にする方法ですが、次の項目でご紹介する根本からハリやコシを取り戻す方法も同時に行い、健康な髪の毛を育てる土壌を作りましょう。
ボリュームアップ系のヘアケア商品を使う
ボリュームアップが期待できるヘアケア商品には、ケラチンやシスチンが配合されているものが多く、髪の毛のハリやコシを出す方法として有効です。
男性や女性にかかわらず更年期に差し掛かっている年代の方は、エイジングケアが期待できるビタミンB6も含む商品、また洗浄力が強すぎないアミノ酸系シャンプーを選んでください。
スカルプケア商品を使う
髪の毛のハリやコシを出す方法として、健やかな状態の頭皮にする男性や女性専用のスカルプケア商品を使うこともおすすめです。
必要な油分は残しつつも頭皮の汚れや毛穴の詰まりをスッキリと洗い流し、頭皮環境を整えると健康な髪の毛を育てられるようになります。
ヘアオイルを使う
お風呂上がりのドライヤーを使う前に、ダメージから髪の毛を守りハリやコシを与えるヘアオイルを使うことも、髪の毛のハリやコシを出す方法として有効です。
ただし、頭皮に付けたり1回の量が多いとベタついてボリュームが無くなるため、使う際は少量(1~2滴)を手のひらに伸ばして髪の毛の中間から毛先にのみ使うようにしてください。
サロントリートメントをする
髪の毛のハリやコシを出す方法には、美容室で現在の髪の状態や髪質に合ったトリートメントやヘッドスパを行うこともおすすめです。
サロントリートメントは、髪の毛の内部に不足している成分を補充しダメージ改善も期待できますし、ヘッドスパは毛穴の詰まり除去や血流促進に効果的なので定期的に行うと良いでしょう。
ヘアケアの方法を見直す
最後にご紹介する髪の毛のハリやコシを出す方法は、普段行っているヘアケアの方法を見直すことです。シャンプーの方法やタオルドライ、ドライヤーの使い方を見直してみましょう。
シャンプー前のブラッシングや予洗いを行っているか、爪を立てたり力強く洗っていないか、ドライヤーと頭皮の距離は適正かなどしっかりと確認してください。
髪の毛のハリやコシを取り戻す方法7選
続いては、体の内側から髪の毛を健やかに育て、ハリやコシを取り戻す方法をご紹介していきましょう。
日頃から行っている生活習慣を見直すだけでも少しづつ変わってきますので、継続して対策してみてください。
食事の栄養バランスを見直す
日頃から朝食を抜いたり野菜不足を実感している、またインスタント・コンビニのお弁当をよく食べているという方は、髪の毛のハリやコシを取り戻すために食事の栄養バランスを見直しましょう。
髪の毛は普段摂取している食べ物から吸収する栄養で作られているため、髪の毛の主成分となるタンパク質や生成を補助するビタミン・ミネラルを積極的に取り入れることをおすすめします。
どうしても不足してしまう栄養素がある場合は、市販のサプリメントで補うことも良いのですが、飲み合わせや過剰摂取には注意してください。
睡眠の質を高める
睡眠時間が短い方や起きた時に疲労感や倦怠感が残っているという方におすすめの、髪の毛のハリやコシを取り戻す方法は睡眠の質を高めることです。
人は睡眠中に成長ホルモンを分泌し毛母細胞を活性化させるため、ハリ・コシのある太く艶やかな髪の毛を育てるためにも質の高い睡眠をとれるようにしましょう。
定期的に運動する
車や公共交通機関の移動が多く、体を動かすことが少ない方は血液の循環が悪化して新陳代謝の低下が考えられるため、髪の毛のハリやコシを取り戻すためにも定期的に運動するようにしましょう。
運転やデスクワークで同じ姿勢を長時間続ける時は、座ったままでもこまめに足を動かしたりトイレ休憩の際にストレッチをする、通勤時に余分に歩くなど軽い運動を継続してみてください。
喫煙や多量の飲酒をやめる
タバコを吸う方や毎日の晩酌で缶ビールを数本空けてしまう、休肝日がないという方におすすめの髪の毛のハリやコシを取り戻す方法は、禁煙とお酒を控えることです。
タバコは血流を悪化させ活性酸素を増やす、お酒の飲み過ぎは髪の毛を育てる際に必要な栄養素を消費してしまいます。とはいえ、飲酒は適量なら血行促進効果があるので、上手に付き合うようにしましょう。
ストレスをためない
ストレスは血行不良や睡眠不足、ホルモンや自律神経のバランスを乱すなど心身はもちろん髪の毛にとっても悪影響を及ぼします。髪の毛のハリやコシを取り戻すためにも、ストレスはためないようこまめに解消しましょう。
おすすめのストレス解消法としては、趣味に没頭したりリラックスする時間を作る、映画や小説・マンガを見て思い切り泣いたり笑うなどがあるのでぜひ試してみてください。
ヘッドスパに通う
スマホやパソコンを長時間使う方やストレス過多な方が増えているため、髪の毛のハリやコシを取り戻す方法として月1回程度ヘッドスパに通うのもおすすめです。
髪の悩みがある方は、リラクゼーションがメインのドライヘッドスパではなく、頭皮や髪の毛をケアしてくれるトリートメントを受けられるヘッドスパを選ぶと良いでしょう。
頭皮をマッサージをする
ヘッドスパにはなかなか行けないという方は、髪の毛のハリやコシを取り戻すためにご自身で頭皮マッサージを行ってみるのもおすすめです。
頭皮に爪を立てたり擦らないように注意して指の腹を置き、ほぐすように動かしたりツボを優しく押して頭皮の血行を促進し、健康な髪の毛を育てていきましょう。
髪の毛のハリやコシを出す方法はある?ハリやコシを取り戻す方法12選まとめ
今回は髪の毛のハリやコシとは?男性や女性のハリやコシを一時的に出す方法と根本からハリやコシを取り戻す方法をご紹介しました。
髪の毛のハリやコシを出す方法や取り戻す方法としては、体の内側から栄養を補給する食べ物やサプリ、外側からはシャンプーやトリートメントで髪の毛や頭皮内部に栄養を補給するのが大切です。
また、普段からヘアケアの方法を見直したり生活習慣を改善することも忘れないでください。食材やメニュー、正しいヘアケアの方法を詳しく知りたい方は専門家がアドバイスさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。