薄毛や抜け毛が気になりだした人がまず検討するのが「育毛剤」です。とはいえ、インターネット上やドラッグストアは育毛剤が膨大にあります。
結局どれが良いか分からずに、口コミに頼って購入してみるものの結局効果出ず…。なんて人は少なくありません。
育毛剤を購入する上で必要なのが、「どの成分が今の自分の髪の悩みに合致しているか」です。しかし、アフィリエイト商品などが非常に多く、選ぶのが非常に困難なことも事実です。
そこで今回は、育毛剤の選び方として、吟味してほしいポイントなど利益度外視の正しい知識を薄毛治療を経営する私がご紹介します。
※アフィリエイトのように、特定の製品をおススメは一切しません。
追記)
私がまだ何も知らず無知だった時、育毛剤選びに苦戦して失敗しました話は「【体験談】ハゲを治した男が1年間育毛剤を使用しても効果がなかった理由を語る」をご覧ください。
【知っておこう】合わない育毛剤を使うリスク
自分に合っていない育毛剤を使用していても、お金を払うだけで全く効果が出ないなんてこともあります。また、それだけでなく場合によっては、育毛剤に含まれるアルコール成分などで頭皮に赤みや痒みが生じるケースもあります。
そのため、【いかに一番初めに自分に合う育毛剤を選定出来るか】これが重要となってきます。育毛剤の選定方法としては、今の薄毛や抜け毛の進行度合いによって判断することが良いでしょう。
ではこれから育毛剤の種類と、頭皮のタイプごとに合った育毛成分を紹介しますね。
育毛剤と種類と成分について【厳選した選び方】
育毛剤には様々な種類がありますが、大まかに4つの作用がある育毛剤に分類されます。
- 男性ホルモンを抑制に効果的な育毛剤
- 毛母細胞の活性化に効果的な育毛剤
- 血流の促進に効果的な育毛剤
- 頭皮環境を整えて頭皮トラブルを防ぐ育毛剤
①男性ホルモンを抑制に効果的な育毛剤
男性ホルモンの働きを抑えることで、髪の毛を育毛させるタイプの育毛剤です。この種類の育毛剤がは、男性ホルモンの量が過剰に分泌されてしまい薄毛や抜け毛になってしまっている人におすすめです。
また、ここでお伝えしている男性ホルモンの抑制というのは、「ジヒドロテストステロン(DHT)の生成の抑制」です。そのため、あくまで男性ホルモンを直接抑制するのではなく、DHTを生成する5α-リダクターゼを抑制する働きとなります。
男性ホルモンの違いについて知りたい人は「男性ホルモンが多いとハゲるの?【AGAの原因であるDHTって何?】」をご覧ください。
【確認する育毛成分とは?】
「5αリダクターゼ」を抑制する成分としてよく知られているのは、次の成分です。
- フコダイン
- オウギエキス
- オウゴンエキス
- キャピキシル
- アカツメクサ花エキス
- プラセンタエキス
- 冬虫夏草エキス
育毛剤は発毛剤とは異なります。そのため、長期的に使用することで少しずつの改善がある根気のいるものです。
②毛母細胞の活性化に効果的な育毛剤
髪の毛は、毛乳頭から受け取った栄養や酸素を元に、毛母細胞が細胞分裂することによって、新しい髪が作られます。髪の生まれ変わりのサイクル(ヘアサイクル)には「成長期」、「退行期」、「休止期」があり、男性は平均3〜5年、女性は平均4~6年で一巡します。
しかし、この毛母細胞の分裂が弱くなると、成長期の髪の割合が低下して、休止期の髪の毛が増加します。この毛母細胞の活性化を促す効果のある育毛剤です。
【どんな人におススメ?】
- 加齢による薄毛の人
- 長い期間、頭皮が見えている部分がある人
【どんな育毛成分?】
育毛剤に含まれる成分で毛母細胞の活性化効果が期待されるのは次の成分です。
- トランス‐3,4’‐ジメチル‐3‐ヒドロキシフラバノン(t‐フラバノン)
- パントテニルエチルエーテル
- 6‐ベンジルアミノプリン
- ステモキシジン
- ペンタデカン酸グリセリド
③血流の促進に効果的な育毛剤
血流は、毛母細胞まで酸素と栄養を届ける上で、必要不可欠な存在です。しかし、頭皮の血管は非常に細く血流が滞りがちです。
毛細血管は
- ストレス
- 睡眠不足
- 運動不足
- 偏った食事
などの生活環境にによっても委縮してしまいます。すると、流れる血液量が十分ではなくなり、栄養が届かなくなってしまうのです。
【どんな人におススメ?】
- 生活習慣が乱れがちな人
- 冷え性な人
【どんな育毛成分?】
- センブリエキス
- セファランチン
- トウガラシエキス
- ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)
- ニンニクエキス
- サイトカイン
- 塩化カルポニウム
- アルギニン
- ピディオキシジル
- ミノキシジル
これらの成分は、血管拡張効果により頭皮の血流を促すことが可能です。
追記)血行促進を行う成分は、刺激性がある成分も含まれます。人によっては使用後に赤みや痒みが出る人もいます。
④頭皮環境を整えて頭皮トラブルを防ぐ育毛剤
健康な髪の毛が育つためには、健康な土壌「頭皮」が必要不可欠です。
例えば、「過剰な皮脂の分泌、頭皮の乾燥、フケ、痒み」といった状態は、頭皮に傷が付いていたり、菌の過剰増殖が起きることで、毛の成長を妨げています。
場合によっては、炎症による抜け毛が起きてしまうこともあります。
脂漏性皮膚炎で頭皮が痒い!!抜け毛まで…その原因・対策は?
このような頭皮トラブルを解決に一役立つ成分を紹介します。
【どんな人におススメ?】
- 頭皮に痒みがある
- 頭皮に痛みがある
- フケが多い
- 頭皮がベタベタする
【どんな育毛成分?】
- アスコルビン酸(皮脂の分泌抑制)
- ピリドキシンHCI(皮脂の分泌抑制)
- ココナッツオイル(保湿)
- ホホバ○○(保湿)
- アセチルグルコサミン(保湿)
- イソプロピルメチルフェノール(抗菌)
- ピロクトンオラミン(抗菌)
育毛剤を選ぶ時に気を付けてほしい3つポイント
前述では、それぞれの頭皮状態に合わせた育毛成分を紹介しました。ぜひ先ほどの成分を育毛剤のラベルを確認して選ぶようにしましょう。
育毛剤は、自分の症状にあった育毛剤を選ぶことが第一です。次の3つを網羅することでより自分に合う育毛剤を探すことが出来ます。
- 症状に合った育毛剤か?
- 価格帯は適正か?ランニングコストを考えよう
- 安全性が高い育毛剤か?
①症状に合った育毛剤かどうか?
薄毛や抜け毛はさまざまな要因が重なって起きています。例えば生活環境の乱れが原因となっているものもあれば、ストレス性のもの、遺伝性のもの、頭皮環境が悪いなどの原因によって薄毛や抜け毛が起きています。
育毛剤と一言でいってもそれぞれそのタイプに効果があるものなのかは変わりますし、症状に合わせて作用するように作られていますので、まずは自分の頭皮がどんな状態で、何が原因で薄毛や抜け毛が起きているのかを把握した上で購入しましょう。
自分の頭皮の悩みがどのような原因で起きているのか確証がない人は、一度専門家に相談した上で判断することをおススメします。
②価格帯は適正か?ランニングコストを考えよう
育毛剤は即効性があるものではなく、効果が出るまでに最低でも3ヶ月以上かかると言われています。
ですが、育毛剤は安いものではなくなかには1本1万円前後など、とても高額な育毛剤もたくさんあります。育毛剤を続ける為にも途中で挫折してしまうことのないように、続けられるものを選ぶのがポイントです。
途中で値段が高すぎて続けられないなんてことにならないように、継続できる価格のものを選ぶようにしてくださいね。
③安全性が高いものか?
市販のものとはいえ今は育毛剤の開発について各メーカーが研究を重ねて作られていますので、安全性なども何度もチェックが行われているものがほとんどです。
そのため大きな副作用が出たなどの話を聞くことはありませんが、なかには添加物やアルコールなどを多く含んでいるものもあります。
育毛剤の有効成分を浸透させる為にも少量のアルコールは必要ですが、安価な育毛剤などは有効成分の量が少ないのに、アルコール量が多いものもありますので、安全性の高いものかどうかをしっかりと見極めるようにしましょう。
育毛剤を使っても効果が出ない場合は、専門家に相談しよう
試行錯誤して育毛剤を使用しても結局効果がなかった。もうどうすればよいのか分からない。
こんなひどく悩んでしまう人は少なくありません。
というのも、薄毛や抜け毛が重篤化する場合は、複数の頭皮トラブルや抜け毛の原因が重なることがほとんどです。いくら育毛剤を使っても頭皮まで浸透せず、効果を発揮できないことは少なくありません。
その場合は、皮膚科やクリニックそして薄毛専門のサロンで一度頭皮診断を受けることをおススメします。自分では気づかない原因や今の頭皮の現状をしっかりと確認することが出来、解決の糸口になります。
専門院の場合、頭皮だけでなく生活習慣のアドバイスやシャンプーについても詳しく教えてくれます。自分で育毛剤を買ってチャレンジしてみるのも選択肢の一つですが、闇雲に行うのではなく、正しい方法で薄毛対策を行いましょうね。
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