ふと抜け毛を見たときに、毛根をまじまじと見てみると白いものが付着してるなんてこと経験ありませんか?
「あれ?この毛根って大丈夫なのかな?」
「白髪の始まり?」
「もしかして薄毛の兆候?!」
など不安になる人も少なくありません。特に日ごろから抜け毛が多く感じる人や髪の毛の減りを感じる人は、どうしても気になってしまいますよね。
白い毛根の抜け毛はさまざまな意味合いがあり、場合によっては薄毛のサインであることもあります。そこで今回は、毛根の色に着目して【白い毛根】の抜け毛の特徴や、危険な抜け毛の予防策をご紹介します。
ご自身の毛根と比べて危険度をチェックしてみましょう。
抜け毛の本数が不安な人は、下記のリンクより1日の抜け毛の本数をまずは確認してみましょう。
毛根に付いている白い塊って何?【透明物は毛根鞘?】
毛根に付着する白い塊は、2種類あり、特徴から正体がわかります。
本章では毛根についている白い塊の正体についてご紹介します。
毛根に付いている白い塊:①半透明な場合
毛根についている白い半透明の塊は毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれる物です。
毛根を取り囲むように付着しており、髪を生み出す毛母細胞に栄養を届ける「毛乳頭」が含まれています。
毛根鞘とは、髪の毛を包んでいる毛包の一部で、髪と頭皮を固定するクッション的役割があります。
毛包は、袋状になっていて髪の毛を包んでいます。その袋の中で毛根側と接している部分を「内毛根鞘」、皮膚側と接している部分を「外毛根鞘」と言います。
この2つを総称して、毛根鞘と呼ばれているのです。
毛根に付いている白い塊:②べたつきがある場合
一方で、べたつきがある白い塊の場合は、毛根鞘だけではなく皮脂腺から過剰に分泌された皮脂でしょう。
毛根に皮脂も多くついてしまっている場合は、頭皮状態に何らかの異常がある可能性が高いです。
皮脂は、睡眠不足やストレス、脂質の摂りすぎ、生活などの乱れなど、さまざまな原因で分泌が促されます。
頭皮のべたつきやニキビ、痒みなど違和感を感じる方は、皮脂分泌が関係している可能性がありますので抜け毛の毛根をいくつか確認してみましょう。
抜け毛に白い塊が付いてるのは正常?
「抜け毛に毛根鞘(白い塊)ごと付着していて良いのか?」という疑問を持たれる方も少なくありません。
結論から申し上げますと、正常です。
前述のように、べたつきがあり皮脂が付いてしまっている場合は何らかの問題があると言えますが、毛根鞘ごと抜ける抜け毛は正常な状態ですので安心してください。
毛根鞘ごと抜けたらもう髪は生えないのか
抜け毛に付着している白い塊、毛根鞘がごと抜けてしまったら「もう髪の毛が生えてこないのでは?」と疑問に思う方が沢山いらっしゃいます。
そんなことはありません。
毛根鞘が抜けたとしても毛乳頭と毛母細胞があれば、髪はまた生えてきます。
毛乳頭は、毛穴の奥深くにあり毛細血管と繋がっています。
その毛細血管から、髪の毛の生成に必要な栄養素を受け取る器官のことを毛乳頭と言います。
毛乳頭の中にある毛母細胞は毛細血管から栄養を受け取り、分裂を繰り返して毛の生成を行なっていきます。そうすることで髪の毛が上に押しあがり、伸びていくのです。
そのため、毛根鞘が抜けてしまっても、2つが失われていない限り髪は生え続けていきます。
白い毛根は安全な抜け毛と危険な抜け毛2つのパターン
白い毛根は一見全て同じに見えますが、実はよくよく見てみると、2つのパターンがあります。
まずは「白い毛根の抜け毛」という認識だけでなく、もう一度じっくり毛根をチェックしてみましょう。
今すぐ抜け毛を確認出来る方は、ティッシュなどの上に抜け毛を用意してから記事を読んでいただけると分かりやすいのでオススメです。
抜け毛の色ではなく【形】が気になる人は下記も合わせて参考にしてみて下さいね。
安全な白い毛根の抜け毛とは
安全な白い毛根の抜け毛とは、寿命を全うした髪の毛が抜け落ちた髪の毛のみを指します。
あなたの抜け毛がこれから紹介する2つに該当する場合、成長仕切った髪の毛であるため問題はないといえます。
是非確かめてみて下さいね。
安全な白い毛根の抜け毛:①ふくらみがない白い毛根
毛根鞘がなくても、毛根そのものが白い場合は、髪の毛の寿命を全うした安全な抜け毛です。
髪の毛は、成長するときに色素細胞からメラニン色素が供給されることで、白から黒に変化します。
そのため、成長を全うした髪の毛は、細胞が増えるための毛母細胞と同時に色素細胞も死滅していきます。
色素細胞の死滅 ⇒ 髪の毛に色を付ける力がなくなる ⇒ 白い髪の毛のまま
色素が髪の毛に与えられることがなくなるため、毛根は白いままなのです。
そのため、髪の毛が最後まで成長して、寿命を終えた状態の抜け毛といえます。
安全な白い毛根の抜け毛:②半透明な塊が付着している
完全に「真っ白」というわけではなく、薄っすら半透明の塊が毛根についている毛根も正常です。
この半透明な物質も、毛根を皮膚へ固定するための鞘(さや)のような役割があり、白い毛根の塊と同じく毛根鞘(もうこんしょう)の一部です。
毛根鞘は、自然脱毛の時に付着している時がありますが、無理やり抜いた場合も付着していることがあります。
粘性が多少ある性質をしているため、皮膚に乗せた時にくっついたりすることもあります。
無理矢理抜かないで!
強引に白髪や黒髪を抜いた時にも、毛根鞘は付きます。
この場合は周辺組織を傷つけながら引っこ抜くことになるため、危険ですのでやめましょう。薄毛の原因にもなります。
毛根に白い塊が付く原因を解説
先程毛根に付いている白い塊は2種類に分かれるとご紹介しましたが、「白い塊」と言っても毛根鞘以外にもいくつかあります。
状態によって、原因が変わってくるため確認していきましょう。
毛根に白い塊が付く原因:①毛根鞘
毛根に白い塊が付く原因1つ目は、毛根に付着している状態がゼリー状の半透明の白くふっくらとしたものであれば毛根鞘です。
抜け毛が出た際に毛根に付着していても問題ないものになります。
毛根鞘がゼリー状で半透明の場合は、髪の毛が成長期の際に抜けたものですが、
ふっくらとしていなくても同じ毛根鞘であり問題は無いと言えます。
ふっくらとしていない毛根鞘は、髪の毛が退行期に入った際の抜け毛になります。
どちらも問題は無いものの、抜け毛自体が多すぎる場合は頭皮に何らかのトラブルが起きている可能性があるため、注意が必要です。
毛根に白い塊が付く原因:②皮脂や角質
毛根に白い塊が付く原因1つ目は、皮脂や古い角質の過剰な蓄積によるものです。
これにより、抜け毛の毛根の周囲に白い塊が付着していることがあります。
毛根鞘との見分け方としては、皮脂の方が脂っぽいべたつきがあったり、黄色っぽくなっている場合は皮脂や古い角質の可能性が高いでしょう。
しかし皮脂や古い角質が付着している場合は頭皮を正しく洗えていない可能性があります。
シャンプーや洗い方を見直したり、専門家に聞くことをお勧めします。
確認が必要です!
皮脂の汚れの場合、皮脂分泌が増え頭皮環境が乱れている恐れがあります。
皮脂の分泌が増え、シャンプーなどで皮脂を上手く落とせていない場合毛穴詰まりが多くなり抜け毛が増えてしまう事もありますので早急に対処してくださいね。
毛根に黒い塊が付いていたら危険?
抜け毛の毛根が白くなく黒い状態の抜け毛を見かけたことはありませんか?
実は危険なサインであることはご存知でしょうか。
ではなぜ黒い毛根の抜け毛は危険なのか、解説していきます。
毛根が黒いと危険な理由:①栄養不足による脱毛
通常毛根が白くなっている抜け毛は成長期が終わり正常なヘアサイクルで抜けたものになります。
しかし黒い毛根の場合、毛根にまで栄養が行き届いていないことが挙げられます。
栄養が毛根まで行き届かなくなると、色素細胞に異常が生じてしまうため、白くあるべき毛根が黒くなった状態で抜け落ちることがあります。
血行不良の原因としては、運動不足や冷え、ストレスなどが挙げられています。
毛根が黒い場合、色だけでなく毛根の形にも良く注意してみて下さい↓
その抜け毛本当に大丈夫?
栄養が行き届いていないことによって毛根が黒い場合、髪の毛の成長期を終える前に抜け落ちている可能性も考えられます。
黒い毛根の抜け毛が増えた際は生活習慣なども改めてしっかりと見直すことが大切です。
毛根が黒いと危険な理由:②ヘアサイクルが乱れている
毛根が黒くなるもう1つの理由は、ヘアサイクルが乱れていることです。
ヘアサイクルとは髪の毛が生まれてから抜け落ちるまでの周期のことで、毛周期とも言います。
通常2年から7年のスパンでヘアサイクルは繰り返されますが、そのほとんどを髪の毛の成長期が占めています。
成長期を終えた髪の毛はやがて退後期になり、休止期を迎え抜け落ちることで抜け毛が起こります。髪の毛の成長期には、髪に色素細胞が送られる為、髪の毛が黒くなるのです。
髪の毛の成長期が終わり、休止期を迎えると、色素細胞の供給が停止し、毛根が白いままになります。
ですので、抜け落ちた髪の毛の毛根が黒い場合はヘアサイクルに乱れが生じている可能性があります。
危険な白い毛根の抜け毛とは
抜けた毛が危険な白い毛根かをチェックする時は、頭皮のべたつき具合も一緒に確認してあげましょう。
頭皮が脂っこい人ほど、危険な白い毛根の抜け毛である可能性が高くなります。
以下を参考に、頭皮状態も一緒に確認していきましょう。
濁った白い塊がついている
危険な抜け毛は、頭皮トラブルによる「異常脱毛」です。
毛根部分に下記の項目が当てはまる場合は、対策をしないと薄毛リスクが高まる恐れがあるので注意しましょう。
- 白い濁った塊がついている
- 触るとベタベタする
- 抜け毛の先端がとがっている
これらの症状がみられる場合、髪の毛は寿命を全うする前に抜け落ちてしまっている可能性が高いです。そのため、日ごろの生活から見直して対策をする必要があるといえます。
頭皮のベタベタが気になる人は、脂漏性皮膚炎の恐れもあります。下記に脂漏性皮膚炎について詳しくお伝えしておりますのでご参照ください。
白い毛根の抜け毛が危険な抜け毛だった時の対処法4選!
では危険な抜け毛が見つかった場合はどうしたらよいのでしょうか?
まずは、生活面から見直していく必要があります。
すぐに治すことは難しいですが、継続して行えば徐々に頭皮バランスを整える効果が期待できる対処法をご紹介していきます。
毛根が危険な状態の時の対処法:①生活習慣の乱れを改善する
生活の乱れの積み重ねが、頭皮の皮脂の分泌を増加させ、危険な白い抜け毛を招いてしまいます。
そのためまずは、今の生活習慣に問題はないか確認してみましょう
食生活
体は食べたものから作られるといわれるように、髪の毛も同様です。
そのため、食事からとる栄養はとても重要です。
ファーストフードやラーメンは美味しい物ばかりですが、同じものばかりで偏った食事にならないように、栄養バランスを意識して食事をするように心がけましょう。
バランスを意識する上で取り入れてほしい食材は「まごわやさしい」の合言葉です。
これらの項目を日ごろの食事に入れる事を意識してあげましょう。また、皮脂の代謝を促進するビタミンB2、B6をまずは食事から積極的に取り入れてみて下さい。
難しい方はサプリメントでもよいので、摂取していく事が脂っぽい頭皮を改善する為には効果的です。
レバー、うなぎ、かつお、いわし、パプリカ、モロヘイヤ
有酸素運動
抜け毛に限らず、今後の薄毛対策のためにも大切なのは有酸素運動。
筋トレを中心にされている方は是非有酸素運動も一緒に取り入れてみて下さい。
有酸素運動は、脂質の代謝や老廃物の蓄積を汗とともに体外へ排出する力を高めてくれる運動です。また、血行促進効果もあり、頭皮への栄養補給・さらには頭皮で出た老廃物を回収する力を高める効果があります。
有酸素運動は習慣化して行うと、体内のバランスを整える効果があります。
ですので、いつもより一駅分ウォーキングするなど意識的に生活に取り入れてみて下さいね。
毛根が危険な状態の時の対処法:②良質な睡眠をとる
睡眠は髪の毛の成長には必要不可欠で、寝ている間に成長ホルモンは分泌されていきます。
つまり慢性的に睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪いと、抜け毛が増えていってしまいます。
毎日できれば7~8時間睡眠時間をとれると良いですが、仕事などで中々難しいという方は、できる限り睡眠時間を確保するようにしていけるといいでしょう。
また、どうしても睡眠時間が短いという方は、短い睡眠時間の中でも睡眠の質を高められるような対策をしていくことが大切です。
毛根が危険な状態の時の対処法:③ストレスをため込まない
ストレスは体のサビを増やす「活性酸素」を多く発生させてしまいます。
活性酸素は人間のさまざまな老化現象を加速させるので、もちろん毛根にも悪影響を及ぼします。
また、ストレスによってジヒドロテストステロンを生成が増加するともいわれています。
ストレスをつくらないことは無理なので、ストレスをうまく解消してため込まないようにしていきましょう。
毛根が危険な状態の時の対処法:④頭皮を常に清潔に保つ
抜け毛の毛根が危険な毛根だった際は生活習慣やストレス解消も大切ですが、頭皮環境を清潔に保つことも、危険な白い毛根の抜け毛を防ぐ手の一つです。
今回は、既に頭皮がベタベタして痒みまであるような人向けに、おススメの対策をご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。
ステップ①抗菌シャンプーを使う
抗菌シャンプーは、既に「頭皮がベタベタしている」「頭皮が痒い」といった人におススメのシャンプーです。
皮脂汚れによって増えすぎてしまっている頭皮の常在菌を殺菌する効果があり、痒みやフケを抑える効果が期待されます。
ミコナゾール硝酸塩やケトコナゾールの抗真菌剤の入ったシャンプーが脂漏性皮膚炎にはおすすめです。
抗真菌剤は、マセラチア菌などの真菌を殺菌する効果があります。
ただし、ケトコナゾールは医薬品です。そのため、医師の処方が必要となります。
ミコナゾール硝酸塩は、製薬会社が出しているシャンプーのコラージュフルフルなど一般的に購入することが出来るシャンプーです。
自分に合ったものがどうしても分からないときは、専門的なところで聞くか、医師に相談することをお勧めします。
ステップ②痒みが収まったらアミノ酸系シャンプーを使用しよう
痒みや頭皮の脂がひどい人向けへ、抗菌シャンプーをご紹介しましたが。
しかし、そこまで酷い頭皮状態ではない方には、アミノ酸系シャンプーを推奨しています。
アミノ酸系シャンプーの特徴は洗浄力が強すぎず、皮脂の取りすぎを防ぐシャンプーです。
頭皮が脂っこいと洗浄力が強いシャンプーを使用すべきと考える人もいますが、長い目で見るといつは逆効果です。
使用後は確かにスッキリ感がありますが、皮脂を取りすぎてしまい、皮脂の過剰分泌を促す危険があります。
そのため、洗浄力が弱め・頭皮への刺激が優しいアミノ酸系シャンプーでしっかりと洗ってあげましょう。
シャンプーについてはコチラも参考にしてみて下さいね↓
ステップ③シャンプーの仕方を見直す
自分に合ったシャンプーが見つかっても、正しいシャンプーの仕方が身に付いていなければ、清潔な頭皮を保つことはできません。
間違ったシャンプー危険な白い毛根の抜け毛の原因となります。シャンプーの大前提として、ゆっくり丁寧に行ってみてくださいね。
下記に正しいシャンプー仕方を添付しておりますので、是非今日や明日から試してみましょう!
正しいシャンプーのやり方
①お風呂に入る前に、側頭部と後頭部を指の腹を使ってもみほぐして血行を良くします。
(強くマッサージする必要は一切ありません。)②髪の毛を濡らす前に、ブラッシングで大きいフケやほこりを落とす。
③半身浴をして、軽く汗ばむまでつかり毛穴を広げてあげます。(じんわり汗をかきましょう)
④シャワーで湯シャンプーのみ(1分以上)
⑤軽く水気を落としたら少量のシャンプーを手に取り、髪の毛全体につける。
(頭皮にはまだつけなくてよい)⑥軽くゆすぎ、その後もう一度シャンプーを取り、全体になじませる。
⑦指の腹で頭皮をもみ洗い&マッサージ
(後ろ ⇒ 横 ⇒ 上 ⇒ 前の順番で洗う)※爪は立てずに洗う⑧シャワーで完全にシャンプー剤を落とす。入念に。毛穴から落としていくイメージです。
⑨トリートメントは頭皮につけず、髪の毛に馴染ませるのみ。時間はおかず洗い流す。
⑩タオルドライは、こすらず押し付ける感じで行う。
⑪ドライヤーは根本から乾かしていく。
白い毛根の抜け毛×薄毛が進行してきた人は、専門家へ相談
危険な毛根をセルフチェックして、「薄毛じゃない・抜け毛が気になりだした程度」でしたら、これまでご紹介したことを行えば十分改善の見込みがあります。
しかし、「既に薄くなってきた」「抜け毛の本数が怖い」という内容に当てはまる方は、一度専門家に相談してみることをおススメします。
最近では、無料相談を受け付けているクリニックやサロンも多くございますし、当店でもお試し体験でしっかりとお悩みを伺っております。
薄毛は正しい方法で治療すれば改善する見込みが高い悩みでもあります。
まずは一人で抱え込まずに早期対応して、抜け毛や薄毛の悩みを解決してしまいましょう!
薄毛対策を本格的にしたい方は、少し楽~ややきつい程度の運動を行うことでより高い効果が期待できますのでオススメです!