髪の毛のボリューム低下や分け目の広がりといった薄毛の症状に悩んでおり、原因や改善方法を探している方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、女性の薄毛はホルモンバランスや生活環境の乱れが原因として考えられますが、日々の過ごし方次第で改善できる可能性はあります。
この記事では、女性の薄毛にホルモンバランスが関係している理由や、ホルモンバランスを整える方法を解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
女性はホルモンバランスの乱れが原因で薄毛になる?
女性の薄毛には様々な原因が推測されますが、ホルモンバランスの乱れによって薄毛に悩んでいる女性は非常に多いです。
まずは、女性がホルモンバランスの乱れで薄毛になる原因と、将来的に治る可能性といった基本情報から確認していきましょう。
女性ホルモンの減少は薄毛に影響を与える
女性の薄毛は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量の低下が影響している可能性があります。
FAGA(女性男性型脱毛症)は、エストロゲンの減少によってヘアサイクルが乱れることで、抜け毛が増えることが分かっています。
特に、出産後や更年期のタイミングで一気に女性ホルモンが減少するため、分け目の広がりやボリュームの低下に悩む女性は非常に多いです。
女性の薄毛はホルモンバランスを整えることで治る可能性が高い
女性の薄毛はホルモンバランスの乱れで起こることが多いため、ホルモンの分泌量を安定させることで改善する可能性があります。
後ほど詳しくご紹介しますが、食事の栄養バランスや睡眠の取り方を改善することで、ホルモンバランスを安定させることができるでしょう。
女性の薄毛に考えられる5つの原因
女性の薄毛にはホルモンバランスが影響していると解説しましたが、他にも薄毛になる原因はいくつか考えられます。
ここからは、女性の薄毛に考えられる5つの原因を解説していくので、ご自身の症状や日々の過ごし方にいくつ当てはまるかをチェックしてみてください。
- ヘアサイクルの乱れ
- ダイエットによる栄養不足
- 頭皮に負担が掛かっている
- 病気による疾患
- 脱毛症を発症している
①:ヘアサイクルの乱れ
ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期を繰り返すことで、最終的に自然と抜け落ちる仕組みになっています。
女性ホルモンのエストロゲンには、髪の毛が退行期や休止期へ移行するのを抑える働きがあり、実際に妊娠中は分泌量が増えるため髪の毛が抜けにくくなります。
ホルモンバランスによりヘアサイクルが乱れ、退行期や休止期の髪の毛が一気に増えることで、抜け毛の量が増えて薄毛になった可能性もあるでしょう。
②:ダイエットによる栄養不足
健康的な食事制限ではなく、1日の食事を極端に減らす・抜くような過度なダイエットは髪の毛の大敵です。
食事量が減れば髪の毛に回される栄養素は必然的に少なくなるため、体重だけでなく髪の毛も減ってしまう可能性があります。
③:頭皮に負担が掛かっている
ポニーテールのような髪を後ろで結ぶヘアスタイルは、牽引(けんいん)性脱毛症を引き起こす原因になります。
常に頭皮が引っ張られることで生え際が薄くなる脱毛症で、分け目を固定しているロングヘアの方にも起こりやすい症状です。
④:病気による疾患
ホルモンバランスや生活習慣が原因ではなく、脱毛を伴う病気が隠れている可能性もあります。
一例として、甲状腺の疾患・鉄欠乏性貧血・新型コロナウイルス感染症などは、女性の薄毛を引き起こす病気として知られています。
抜け毛だけでなく体調不良も併発している場合は、自力で治そうとせず、すぐに専門のクリニックを受診してください。
⑤:脱毛症を発症している
円形脱毛症や粃糠(ひこう)性脱毛症といった、何らかの脱毛症を発症しているケースも考えられます。
円形脱毛症は硬貨サイズの脱毛斑が単数もしくは複数箇所に見られる病気で、重症の場合は全身のほぼ全ての毛が抜ける場合もあります。
粃糠性脱毛症はフケによって頭皮環境が悪化して抜け毛が増える病気であり、いずれも専門家のもとで適切な治療を受ける必要があるでしょう。
女性ホルモンバランスが乱れる5つの原因
女性ホルモンバランスが乱れる原因として、生活習慣の乱れやピルの使用に加えて、加齢や出産による影響が考えられます。
続いては、女性ホルモンバランスが乱れる5つの原因を解説していくので、心当たりのある項目から目を通してみてください。
- ストレス
- 睡眠の質の低下
- ピルの服用
- 出産
- 更年期・加齢によるもの
①:ストレス
仕事や家事などの長期的なストレスが脳に負荷を与えると、女性ホルモンの分泌量に影響を及ぼします。
さらにストレスそのものが、ホルモンバランスとは関係なく頭皮環境や毛根に良くないため、問題そのものを解決するかイライラをうまく解消する必要があるでしょう。
②:睡眠の質の低下
必要な睡眠が取れていない場合、充分な量の女性ホルモンが分泌されにくくなります。
長く寝ているはずなのに疲れが取れない・眠気がひどい場合は、何らかの原因で睡眠の質が大きく低下していると考えられるでしょう。
③:ピルの服用
月経のコントロールやPMSの症状を抑える目的でピルを服用している場合も、ホルモンバランスが乱れやすくなります。
ピルの服用そのものが薄毛に繋がることはありませんが、ホルモンバランスを変化させる過程で一時的に抜け毛の量が増える場合もあるでしょう。
④:出産
妊娠中はエストロゲンの分泌量が増加しますが、出産後は一気にエストロゲンが減少します。
急激なホルモンバランスの変化で抜け毛が一気に増える方も多いですが、抜け毛が起きて半年から1年ほどで自然に改善するケースが一般的です。
⑤:更年期・加齢によるもの
40代から50代にかけて更年期になり、エストロゲンの分泌量が減ることでホルモンバランスが乱れやすくなります。
女性ホルモンが全く分泌されなくなる訳ではないので、日々の食事・睡眠・運動の習慣を見直すことで、髪の毛を健康的な状態に改善することができるでしょう。
薄毛の原因はホルモンバランスの乱れ以外にも考えられる
薄毛を引き起こすホルモンバランスの乱れの原因を解説してきましたが、ホルモンバランス以外にも様々な要因が考えられます。
記事の前半でも触れているように、FAGAや円形脱毛症などを発症していたり、抜け毛を伴う病気が原因である可能性もゼロではありません。
当店は頭皮と髪の毛の専門家が在籍しており、薄毛の原因を正確に特定して最適な治療方法を提案しているので、抜け毛にお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。
女性ホルモンバランスをチェックする3つの方法
女性ホルモンの分泌量が減る原因をご紹介しましたが、そもそもホルモンバランスが乱れているのかが分かりにくい方も居るはずです。
ここからは、女性ホルモンバランスをチェックする方法を詳しくご紹介していくので、ご自身の体調や症状と照らし合わせて確認してみてください。
- 月経の状態
- 体の自覚症状
- メンタルの状態
①:月経の状態
女性ホルモンバランスが乱れている場合、月経の状態に変化が現れます。
月経の周期がズレていたり、経血量の変化や強い痛みを伴う場合などは、高確率でホルモンバランスが乱れているでしょう。
- 月経周期が整わない
- 以前よりも経血量が減った、または増えた
- 月経時の痛みが強い
- 月経に伴う体の不調が起こりやすい
②:体の自覚症状
体調の変化からも、ホルモンバランスの乱れを推測することができます。
ホルモンバランスが乱れている時に自覚しやすい症状として、疲労感の蓄積・ニキビや肌荒れ・腰痛や肩こりなどが挙げられます。
髪の毛がパサついて枝毛や切れ毛が増えやすいといった症状も該当するので、下記にまとめた自覚症状のリストをチェックしてみてください。
- 疲労感が取れない、疲れやすい
- 肌に吹き出物がある、肌の状態が悪い
- 立ちくらみやめまいが起きる
- 熟睡できない、睡眠不足
- 腰痛、肩こりがある
- 髪の毛に潤いを感じない
③:メンタルの状態
ホルモンバランスが乱れると気分が塞ぎ込んで、やる気や元気が出ない状態になりやすいです。
また、何気ないことで強いストレスや怒りを感じたり、気分の上下が激しい時なども、ホルモンバランスの乱れが原因と考えられるでしょう。
- 元気が出ない、気分が落ち込む
- ストレスを感じやすい
- イライラすることが多い
- 月経前は特に精神的に不安定になる
女性ホルモンバランスを整える方法3選
女性ホルモンバランスが乱れると髪の毛や体調に悪影響を及ぼしますが、ちょっとした工夫や心がけ次第で安定させられる可能性があります。
最後に、女性ホルモンバランスを整える方法3選をご紹介していくので、エストロゲンの分泌量について悩んでいる方もぜひチェックしてみてください。
- 栄養バランスの良い食事を摂る
- 軽めの運動をする
- 生活習慣を整える
①:栄養バランスの良い食事を摂る
インスタント食品や外食で済ますのではなく、栄養バランスを考えた食事を摂ることがホルモンバランスに良い影響を与えます。
特に「大豆イソフラボン」はエストロゲンに似た作用を持つことで知られており、豆腐や納豆といった大豆製品に多く含まれているので積極的に摂取しましょう。
主食と副菜・果物や野菜などを取り入れた過不足のない食事をメインに、足りない栄養素はサプリメントで補うのがおすすめです。
②:軽めの運動をする
息が弾む程度のウォーキングやサイクリングなど、軽めの運動を行うことをおすすめします。
軽い運動は全身の血流を促進させるため、頭皮や毛根にも良い影響を与えるほか、気分をスッキリさせてストレスを発散する効果も期待できます。
例えば、エスカレーターではなく階段を使ってみたり、近くのスーパーまで車ではなく徒歩で向かうなど、生活リズムに運動を組み込むことが習慣化のポイントです。
③:生活習慣を整える
食事・運動・睡眠を含めた生活習慣全般を整えて、心身を健康に保つことがホルモンバランスの安定に繋がります。
質の高い睡眠を取るためには、お風呂で体を温めたりストレッチで全身をほぐすなどして、深くリラックスした状態で入眠することが大切です。
寝る直前までゲームをしたりスマホで動画などを見ていると、脳が覚醒して眠りが浅くなるため、マイナスの習慣を減らしてプラスの習慣を増やしていきましょう。
女性ホルモンバランスの乱れで薄毛になる?薄毛の原因・チェックポイントおよび整える方法まとめ
この記事では、女性ホルモンバランスの乱れが薄毛を引き起こす理由と、薄毛の原因やホルモンバランスを整える方法をまとめてご紹介しました。
生活習慣やストレスの影響で女性ホルモンバランスが乱れると、抜け毛が増えて薄毛の原因になりますが、日々の過ごし方を変えることで改善できる可能性が高いです。
ただし、何らかの病気や脱毛症が進行している可能性もゼロではないので、髪の毛やホルモンバランスでお悩みの方はぜひ当店へお気軽にご相談ください。