40代後半から50代半ばにかけて多くの女性が悩む更年期ですが、「更年期を迎えてから抜け毛がひどい」という悩みが増えています。
更年期になると、女性ホルモンの分泌低下によりさまざまな症状が現れるものですが、実際に抜け毛がひどい症状の原因は女性ホルモンだけなのでしょうか。
本記事では、更年期に抜け毛がひどい原因は女性ホルモンの分泌低下なのか、また抜け毛がひどい症状は治るのかやいつまで続くかなど、更年期の抜け毛について解説します。
更年期の女性で脱け毛がひどいのは女性ホルモンの分泌低下が原因?
更年期の女性に増える抜け毛がひどいというお悩みは、女性ホルモンの分泌低下が原因の1つであると考えられます。
しかし、女性ホルモンの分泌が低下するだけでなく、更年期を迎えた女性の抜け毛がひどい症状を引き起こす原因は、取り巻く環境によるものも多いです。
まずは、抜け毛がひどいと悩む更年期の女性に多い3つの原因を詳しく解説していきましょう。
脱け毛がひどい原因①:女性ホルモンの分泌低下
更年期の脱け毛がひどい原因、1つ目は女性ホルモンの分泌低下です。2種類ある女性ホルモンの中でも、エストロゲン(卵胞ホルモン)は30代をピークに老年期に向かって分泌量が低下します。
更年期はちょうど揺らぎの時期で、脳が今まで通りの量を分泌するよう指令しても、卵巣機能の衰えにより十分に分泌できません。
また、エストロゲンは髪の毛の成長サイクルを正常に維持する役割もあります。しかし、分泌量が不足してしまうとヘアサイクルが乱れ、成長期短縮・休止期の延長が起こり抜け毛がひどい状態になります。
脱け毛がひどい原因②:自律神経のバランスが乱れる
更年期の脱け毛がひどい原因の2つ目は、自律神経のバランスの乱れです。前述した通り、卵巣機能の衰えにより脳の指令通りにエストロゲンを分泌できないと、脳は混乱を起こし視床下部へ異常を伝達します。
すると、自律神経の働きを司る視床下部や脳下垂体も混乱してしまうため、自律神経のバランスが乱れるのです。
視床下部は自律神経だけでなく、内分泌系や感情のコントロールにも関わるため、更年期はカラダとココロの状態も不安定になります。
脱け毛がひどい原因③:過度なストレス
更年期の脱け毛がひどい原因、3つ目は過度なストレスです。更年期とは、閉経を挟んだ前後10年の期間を言い、一般的に40代後半から50代中頃に起こるものです。
この年代は、仕事や家庭(育児や家事・介護)を取り巻く問題によりストレスが過度になりやすく、また更年期症状による体の不調も重なるためストレス度はより高くなります。
ストレスは自律神経のバランスの乱れにも関わり、その影響から女性ホルモンの分泌低下や血流悪化にも繋がるため、抜け毛がひどい原因にもなるのです。
更年期の抜け毛はいつまで続く?
毎日のように抜け毛がひどい状態が続くと、このまま薄毛になるのではないかと落ち込みストレスを感じてしまうでしょう。
一体いつまで抜け毛がひどいのか、ピークはいつなのかという点について解説していきます。
抜け毛がいつまで続くかは個人差による
更年期で抜け毛がひどい状態は、通常であれば更年期の症状のピークに起こるのですが、そのピークは個人差により異なります。
そのため、いつまでも抜け毛がひどい状態が続くということはなく、更年期の症状が治まるにつれて徐々に抜け毛も治まっていくでしょう。
しかし、更年期以外の栄養不足や喫煙・誤ったヘアケアなどにより、抜け毛がひどい状態をより悪化させることもあるため注意してください。
更年期の抜け毛がひどいとお悩みの方は専門家に相談
更年期に当てはまる年代の女性で、抜け毛がひどいと悩む方は一度専門家に相談してみましょう。
なぜなら、更年期で抜け毛がひどいのは女性ホルモンの分泌低下だけが原因ではなく、頭皮の乾燥や自律神経のバランスが乱れ血流が悪化しているなどの可能性もあります。
多くの女性が抱える悩みを解決してきた頭皮や髪の毛の専門家であれば、あなたに合った対策をアドバイスし必要な施術を提供できるので、お気軽にお問い合わせください。
更年期の抜け毛を減らすセルフケア対策
更年期だと自覚があり、ほてりやのぼせ・不安・イライラにひどい疲労感などの症状がある場合は、婦人科を受診して適切な治療を受けましょう。
抜け毛がひどいとお悩みの場合は、婦人科での治療以外にも有効なセルフケア対策があります。
ここからは、抜け毛がひどいとお悩みの更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策をご紹介していきますので、ぜひ試してみてください。
更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策①:髪に必要な栄養を摂る

更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策、1つ目は髪に必要な栄養を摂ることです。
仕事や家事に忙しく自分を後回しにして、食事を簡単なもので済ませたりしている方は特に栄養不足に陥りがちなので、タンパク質やビタミン・ミネラルを多めに摂るよう心がけましょう。
髪の毛に良い栄養素 | 効果 | 代表的な食材 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の毛の合成に必要不可欠 | 卵・魚類・肉類・大豆製品・乳製品など |
ビタミン | タンパク質の分解を手助けする効果や頭皮の健康状態を保つ | 豚や鶏のレバー・ウナギ・魚・緑黄色野菜・柑橘類など |
ミネラル | 髪の毛を生成する際の補助 | 牡蠣・牛肉・アーモンド・魚介類・海藻類など |
上記は一例ですが、この他にも女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン、腸内環境を整え栄養を吸収しやすくするための食物繊維や乳酸菌も食生活にプラスしてみてください。

更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策②:正しい髪と頭皮のケア
更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策、2つ目は正しい髪と頭皮のケアを行うことです。
頭皮が健康な状態にならないと、健康で丈夫な髪の毛を育てられません。そのため、正しい髪と頭皮のケアを行って抜け毛を減らしていきましょう。
正しいシャンプーの方法や頭皮マッサージの方法は、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。


更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策③:漢方やサプリ

続いて3つ目の更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策は、漢方やサプリメントを補助的に摂ることです。
薬局などでは、更年期障害により乱れた自律神経のバランスを整える、女性ホルモンの分泌低下をサポートするための漢方薬やサプリメントが販売されています。
自律神経のバランスにはタンパク質やGABA・カルシウムにミネラル、女性ホルモンの分泌低下にはエクオールなど、薬剤師に相談して選ぶようにしましょう。


更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策④:有酸素運動
更年期を迎えた女性におすすめのセルフケア対策、続いては血流をよくするウォーキングなどの有酸素運動です。
有酸素運動は全身の血流を促進する効果があるとされ、更年期の女性は血流が悪化しがちで栄養や酸素が行き届きにくいため、日常生活に有酸素運動を取り入れましょう。
通勤や買い物をする際に少し遠回りをして歩く時間を増やしたり、エスカレーターよりも階段を選ぶ、歯磨きの時は足踏みやかかと上げをするなどを意識してみてください。

更年期による抜け毛の悩みに関するQ&A
最後に、更年期によるひどい抜け毛の悩みに関してよくある質問をご紹介し、それぞれにお答えしていきましょう。
ここで解決しない質問があれば、こちらのリンクから直接ご相談いただけますので、ぜひ利用してください。
更年期自体はいつまで続く?
更年期とは、1年以上生理が来ない閉経を挟んだ前後10年を指すため、一般的には閉経してから5年程度経過すると更年期が終わるとされています。
とはいえ、更年期の症状自体が長引くケースやいったん収まった後に再度症状が現れるケースもあるため、一概に何歳までとは言えません。
生活習慣の乱れやストレス、慢性的な疲れなどがある場合はいつまでも続いたりしますので、まずは生活の中にある問題やストレスの原因を取り除く工夫をしてみましょう。
更年期の抜け毛は治る?
更年期に抜け毛がひどいと悩む女性からすると、「いつまで続くの?治るの?」と不安になると思いますが、更年期の症状が落ち着くにつれ治る方が多いです。
更年期真っただ中にある方で早く治るために治療したいという場合は、専門家への相談や医療機関を受診して、施術や処方されるサプリメントを服用しましょう。
更年期に抜け毛が増えやすい人はいる?
更年期に抜け毛が増えやすい方の特徴は以下の通りです。
過去に無理なダイエットをしたことがある
冷え性である
毎日飲酒や喫煙をしている
ストレスが多い環境にいる
不規則な生活を送っている
毎日朝シャンをする
パーマやヘアカラーを頻繁に行っている
栄養不足に陥ったことがあったり、血流不足・頭皮の乾燥を招くような行為を続けていると、頭皮環境や髪の毛の生成に悪影響が出てしまいます。
そのため、更年期になる前から体だけでなく頭皮や髪の毛にもよい生活を送るようにしましょう。
命の母は抜け毛に効果がある?
更年期に起こるさまざまな不調に効果が期待される命の母(小林製薬)ですが、抜け毛にまで効果があるかは定かではありません。
命の母には女性ホルモンを調整する作用や自律神経の調節、血流改善作用などに期待できる生薬が含まれていますが、効能として記載されていませんので過度な期待はできないでしょう。
抜け毛がひどいの原因は女性ホルモンの減少?更年期はいつまで髪が抜けるのかまとめ
本記事では、更年期の女性は女性ホルモンの減少が原因で抜け毛がひどい?抜け毛はいつまで続くのかについてやセルフケア対策を解説いたしました。
更年期の抜け毛は更年期に起こるその他の症状が落ち着くにつれ治るものですが、悩みがストレスになると症状が悪化するので早期に対策を試してみましょう。
また、更年期症状に効果があるとされる、命の母などの生薬や漢方は抜け毛に対して過度な期待ができません。早く治るような改善を期待する方は、1日も早く頭皮や髪の専門家へ気軽に相談してください。