AGA(男性型脱毛症)の一番の原因と言われている男性ホルモンの一種:DHT(ジヒドロテストステロン)。
そのため、男性ホルモンが多い人はハゲるなどよく考えられています。
本当に、男性ホルモン多いとハゲてしまうのでしょうか?
今回は正しい知識を付けて頂くためにも、男性ホルモンと薄毛の関係について解説します。
男性ホルモンが多いとハゲるのか?
「男性ホルモンが多いと髪が薄くなる」 「性欲が強い人はハゲる人多い」
など、一度はこの噂を耳にしたことはありませんか?
その噂を信じてしまう人は少なくありません。
そのため、人より男性ホルモン多そうだなと自覚している男性は、
「将来ハゲるんじゃないか」 「男性ホルモンが原因でハゲてきたのかな?」
と心配している方も多いと思います。
勿論、過去の私はその一人でした…。
学生時代に週3回以上筋トレ、更にプロテインを飲んでいたほどの体育会系だったのです。
当然人より男性ホルモンも多いはず。
でも安心してください。
男性ホルモンと薄毛は直接的に関係はありません。
薄毛の原因は、下記の理由です。
男性ホルモンが還元酵素の働きによって形が変わること
この変化で生成されるのが、DHT(ジヒドロテストステロン)です。
このDHTがAGAを進行させる原因であって、男性ホルモンであるテストステロンは影響しないのです。
私が、男性ホルモンを増やすことでハゲるのか検証してみた結果もご覧ください。
筋トレして男性ホルモンを増やすとハゲ・薄毛になるか検証してみた。
男性ホルモンを抑えるため、禁欲生活や筋トレを辞めるハゲ予防は迷信
思春期に急激に増加する男性ホルモン。
20代30代男性は、ハゲ・薄毛の噂を信じて男性ホルモンを抑えるために
「禁欲生活・筋トレ禁止」などしたことありませんか?
しかし、これらの髪の毛への効果は、ほとんど効果はありません。
確かに、禁欲や筋トレを行わないことで筋肉や精子を作るのに
タンパク質や亜鉛が、使われないから、その分髪の毛へ
補給されるといったイメージがあるかと思います。
科学的に立証されていませんが、確かに一理あるかも知れません。
とはいえ、その栄養分が全て髪の毛へ行きわたるわけではありませんし
元々の栄養を食事から取れている人は、筋トレをしても
髪へ栄養は補給されていますので、薄毛やハゲの心配はありません。
やったことある方は分かりますよね。
むしろ、自分の好きな事が出来ないなどでフラストレーションが溜まってきます。
男性ホルモンは、薄毛とは直接的に関係せず、逆に抑制し過ぎると
ED・性機能の低下のみならず、肉体的・精神的に体を崩す悪影響を及ぼします。
【注意】ハゲ予防に男性ホルモンを抑えるのは危険すぎる
誤った認識のもと、ハゲ予防をするため、男性ホルモンを抑制・低下させる行為を
行うのは、危険ですので絶対に辞めて下さい。
男性ホルモンの低下によって引き起こされる症状
もし、男性ホルモンを薄毛治療の為に抑制した場合、
次の副作用が起きる恐れがあります。
- ED(勃起不全)
- 精子量の減少
- 精神的な不安・だるさ(男性更年期総障害)
- 判断力・決断力の減少
- 女性化の促進(筋肉量の低下)
いかがですか?
男性ホルモンの低下は、肉体的・精神的に非常に負荷がかかります。
※)例を上げると、ニューハーフなどはこのような諸症状のリスクを
医師から告げられた上で、ホルモン療法を始めます。
男性ホルモンは年齢と共に次第に低下する
男性更年期障害は30代を過ぎると、男性ホルモンが年1~2%程自然に減少します。
女性のように発汗したりなどの変化がないので分かりにくいですが、男性にも更年期障害があります。
また、テストステロンの働きが低下すると、基礎代謝が低下します。
20代、30代にて2型糖尿病やメタボリック症候群を誘発する恐れもあります。
自然と男性ホルモンは低下してしまうものですので、男性ホルモンを抑える必要は一切ありません。
むしろ、男性ホルモンは男らしくイキイキと生活するには必須です。
後程、お伝えしていきますが、男性ホルモンでも「テストステロン量」を増やすことが
結果として、薄毛の原因でもあるDHTを抑制することができます。
DHTの抑制方法について詳しく知りたい人はこちらをクリック。
(ページ下部に移動できます。)
テストステロンは、筋トレや食生活で高めることが出来ます。
筋トレなど行うことは体の筋肉量が増加することで基礎代謝も上がります。
結果、髪の毛に栄養を届けるためにも筋トレは良いことです。
男性ホルモンは体に必須な重要ホルモン
これらのように男性ホルモンを抑制すると大変な事になることが明らかとなりました。
男性ホルモンには、2種類あります。
- 男性らしさを維持するテストステロン
- AGAの原因であるジヒドロテストステロン
テストステロンは、各組織の司令部ともいわれる
脳の視床下部により分泌量を制御されています。
脳からの指令を受けることでテストステロンは、
95%が精巣、5%が腎臓から分泌されます。
前述で、男性ホルモンの抑制は危険すぎるとお伝えしましたが、
テストステロンは、体内でどのような役割をしているのでしょうか?
男性ホルモン(テストステロン)の働きは?
男性ホルモン(テストステロン)その働きは次の通りです。
- 男性性器の発育と機能の維持
- 性欲を高める
- 筋肉・骨格の発達
- ひげの成長
- バイタリティーの増加
- 幸せホルモン「ドーパミン」の分泌を産出
- 血管の状態を正常に保つ一酸化窒素(NO)を産生
実は、男性ホルモンは、これだけ多くの働きがあるのです。
テストステロンの働きで注目してほしいのが、血管の健康も保つ働きです。
血管は、ハゲ予防にとって非常に重要な要素。
血流の悪化が、薄毛の原因になるといっても過言ではありません。
そのため、男性ホルモンを抑えなきゃ…。と思う必要はないと言えるでしょう。
追記)
男性ホルモンを抑えようとして行う行動は、ジヒドロテストステロン(DHT)ではなく
テストステロンが低下する傾向があります。
余計にハゲを進行させる危険ありです。
男性ホルモンの分泌を促す行動とは?
- 運動後
- 異性との接触時
- 興奮した時
- 勝負事
- 何か達成した時
原始時代から男は槍をもってマンモスなど狩りをしていた時代から、
興奮した時などに出やすいと言われています。
【要注目】ハゲ・薄毛の原因ジヒドロテストステロン(DHT)とは?
これまで、男性ホルモンはハゲ・薄毛に影響しないと強くお伝えしてきました。
ただし、
このジヒドロテストステロン(DHT)だけは、AGAを進行させ、皆様の頭をハゲさせる原因となります。
薄毛の原因物質、悪玉男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)とは、
男性ホルモンの20倍強いホルモンと呼ばれるホルモンです。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンと皮脂腺から分泌される
5αリダクターゼが反応することによって生成されます。
生成されたジヒドロテストステロンが、髪の毛の根本の細胞「毛乳頭」
に結合することで、細胞成長を抑制する因子を分泌させます。
その結果、髪の成長がSTOPして、抜け毛となります。
そのため、通常のヘアサイクルでは、髪が成長し終わった後に、抜け毛となりますが、
DHTにより、成長途中で抜け落ちてしまうのです。
ジヒドロテストステロン(DHT)が分泌されるときは?
ジヒドロテストステロンは、次の要因で分泌量が増加すると考えられます。
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣
- 遺伝的要因
- 加齢
関連記事
強力な男性ホルモンDHTの生成を抑制するには?
このDHTをされるのは、1.ホルモンバランスの乱れ 2.生活習慣 3.遺伝 4.加齢
とお伝えしました。
では、具体的な対策法としては、大きく2つあります。
- AGA治療薬を使用した抑制(強力だが、デメリットあり)
- 生活習慣改善による抑制(時間がかかるが、デメリットなし)
AGA治療薬を使用した抑制(強力だが、デメリットあり)
現在、クリニックや病院でのAGA治療は、
「DHTをどれだけ分泌させないか」が治療法の主流となっています。
そこで使用されるのが、AGA治療薬プロペシア(フィナステリド)です。
フィナステリドは、テストステロンをDHTに変換する5α-リダクターゼの働きを阻害します。
その結果、AGAによる抜け毛を減らす薬です。
しかし、医薬品であるため、副作用のデメリットがあります。
また、飲んでいる間しか効果が発揮されないため、飲み続ける必要がある対策です。
生活習慣改善による抑制(時間がかかるが、デメリットなし)
DHTは、生活習慣の乱れや日ごろのストレスにより、増減することも明らかとなっています。
そのため、生活習慣の見直しも薄毛を予防するためには大切です。
- 常にストレスがかかる環境で生活している
- 脂っこいもの、味の濃いもの中心の食生活
- 運動を全くしない
- お酒の飲みすぎ
- 喫煙
- 睡眠不足
<加齢について>
DHTが増加する原因の一つとして、加齢があります。
この加齢によるAGAが進行する原因として、体内のテストステロン量が低下
することで、男性ホルモンを維持しようと、より強力な男性ホルモンであるDHT
が生成されることによると考えられています。
詳しくは、「【年齢とAGAの関係】同世代の薄毛の割合は?|年代別の薄毛人口グラフ」をご覧ください。
体内の男性ホルモンバランスを整えて抜け毛防止効果がある食べ物
食と男性ホルモンも密接に関係しております。
これからお伝えする食事は、男性ホルモンのバランスを整えて、髪の毛の成長を促し、
ハゲや薄毛帽子につながる食べ物です。
タンパク質
卵、牛肉、豚肉、鶏肉、魚、牛乳、大豆プロテインなど。
タンパク質を多く含む食事は、テストステロンレベルを上げ、
筋量増強効果も期待できます。
更にタンパク質は髪の毛を構成するケラチンの元となる重要なものです。
また、プロテインには多くのものに必須アミノ酸が含まれております。
この必須アミノ酸は体では作る事ができないものですので栄養補給という面からも最適ですね。
私も毎日プロテインを飲むようにしております。
プロテインは太ると言われていますが、スナック菓子を食べるより圧倒的にカロリー・脂質が低いです。
最近のプロテインは様々な味(ココア、チョコレートブラウニー、クッキー&クリームなど)があり
非常に飲みやすくなっていますよ。
野菜(ビタミン)
ニンニク、ネギ、タマネギ、ウコン、人参、ヤマイモなどのネバネバ食品、など。
個人的におすすめなのは、ニンニクベースのソースをかけたハンバーグ、
山芋たっぷりお好み焼き、ねばねば丼などにすると複数のお野菜をまとめて食べることが出来ますよ。
【結論】薄毛に影響する男性ホルモンは、DHTのみ
いかがでしたでしょうか?
AGAや薄毛を進行させる男性ホルモンはDHT(ジヒドロテストステロン)のみです。
テストステロンは、体の中で重要な働きをしております。
にもかかわらず、絶えず男性ホルモンが多いと薄毛になると言われています。
適切な方法でAGA対策を行えば、かなり高い確率で髪の毛を生やすことが出来ます。
また、それ以外の日常生活と薄毛や抜け毛が関連した噂はいくつもありますよね。
関連記事にございますので、良ければ参考にして下さいね。