日ごろの仕事の疲れをいやしてくれる夜のひと時。それが晩酌です。数品のおつまみと共に疲れた体に流し込むビールがたまらなく美味しい。などついつい飲みすぎてしまう人はいませんか?
習慣的にアルコールを摂取する人は、休肝日をほとんど作らず毎晩飲んでしまいががちです。
実は、このアルコール飲みすぎは、薄毛の原因に繋がります。特にその中でもビールの飲みすぎについて、何故抜け毛の原因になるのか原因と対策を解説します。
追記)動画コンテンツでもお酒と髪の毛の関係について解説しております。
ビール(アルコール)の飲みすぎ、習慣化は薄毛リスクあり
普段から習慣的にお酒を飲む。深酒をしてしまうなど心当たりがある人は、アルコールによって薄毛や抜け毛を増やす可能性があります。そのため、髪の悩みがありよくお酒を飲む習慣がある人は、休肝日を作ったり、飲む量を減らしてあげましょう。
とはいえ、ビールは悪いことだけではありません。ビールに含まれる成分【ホップ】は、女性ホルモンに似た構造を持つイソフムロンが含まれるため、薄毛予防につながる可能性も期待されています。
このように髪の毛に良い効果をもたらすお酒があるのも事実です。詳しくは「飲酒はハゲる原因!?アルコールと抜け毛の関係について解説」をご覧ください。
ビールの飲みすぎが薄毛の原因になる理由とは?
ビールの飲みすぎが頭皮や抜け毛に影響する理由は大きく2つ考えられます。
- その①:ビールに含まれる糖分量が多い
- その②:アルコールの摂取
ビールが薄毛の原因になる理由①:ビールに含まれる糖分量が多い
ビールは苦くて、スッキリした飲みものと思っている方も多いでしょうが、実はビールは糖分を非常に多く含んでいます。ビール、発泡酒、第三のビールどのビールにおいても1缶350ml あたり10g~12gの糖分が含まれています。
1日の糖分摂取量は成人男性・女性共に50~65gです。そのため、ビール3杯程度とおつまみだけでも1日の必要摂取量をオーバーしてしまいます。
糖分を取りすぎると、体内で脂肪分へと変わり、過剰な脂肪分は皮脂の分泌量の増加につながります。皮脂の過剰分泌は、髪の毛や頭皮にとって非常に悪いです。
- 頭皮のベタベタ
- 毛穴のづまり
- 菌の繁殖
- 汗とまざり合い異臭を放つ
こんな頭皮状態では、毛根の炎症に繋がり抜け毛を増やす可能性があります。またそれだけでなく、糖分の取り過ぎは、血液の流れを悪くしていしまいます。
毛根へ栄養を運ぶための血管は細い毛細血管です。そのため、ビールの飲みすぎによって糖分が過剰に摂取されると、頭皮の血行不良を引き起こす原因となります。
ビールが薄毛の原因になる理由②:アルコールの摂取
先ほどの成分の中にも出てきたアルコール。これが薄毛の原因にも繋がります。ビールを飲みすぎると、頭皮や髪の毛の生成に必要不可欠なビタミンB群やアミノ酸がアルコール分解のために使用されてしまいます。
ビールを飲むと、体は有害物質であるアルコールを分解しようと働きます。体にとってアルコールの分解作業は、体のエネルギーが非常に使用される重労働です。
その際に髪の毛の成長に必要な栄養分が分解・代謝に使用されてしまいます。通常なら髪の毛へ供給されるはずの栄養素が届かない状況を作ってしまうのです。
ビールの1日の適度な量+【ビールの育毛効果について】
適度な量は、その人の体質にもよるかもしれませんが、基本的に缶ビール1本350mlが適正量と言われています。この適正量を守ることが出来れば、ビールに含まれるアルコールの影響が少なく、精神的にも肉体的にも良い恩恵を受けることが出来ます。
また、実際にビールには3つの観点で育毛効果が期待されています。
ビールに期待できる育毛効果とは?
適度なビールでは、次の3つが効果として挙げれらます。
1.血行の促進
アルコール成分は、適度に摂取することで、血行を促進する効果が期待できます。血行が良いと毛根部分に良い栄養を届けやすくなります。
いくら栄養をとっても、血流が悪いと発毛することが出来ないといわれるほど血行は重要です。アルコールが全て悪いのではなく、上手く使うことで育毛にも利用することが出来ます。
2.ストレス解消
また、ストレス解消を解消することで自律神経のバランスが整い、ホルモンバランスの乱れや体調不良が生じるのを防ぐことが可能です。髪の毛はストレスなどの精神的ダメージを大きく受けるのです。
ストレスと薄毛に関して詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
3.ホップによるイソフムロン効果
イソフムロンは、体内で女性ホルモンと似た働きをするので、ホルモンのバランスを整えてくれます。その結果、自律神経を整えるだけでなく、頭皮の環境の改善にもつながるといわれています。
そのため、イソフムロンはヨーロッパの一部ではシャンプーの原料として使用されることもあります。更に、近年資生堂より、ビールに含まれるホップが「白髪予防」に効果的であるといったデータも明らかとされています。
参考資料:資生堂、「ホップ」に白髪化に関与する遺伝子の制御効果を発見
ビールに含まれる髪や体に良い・悪い成分とは?
ビールを飲むことによって体にはどんなメリット・デメリットがあるのかご存知な方は少ないのでしょうか?意外なことにビールにはアルコール以外にも良い成分が多く含まれています。
その①:ビタミンB群
ビール酵母をご存知でしょうか?このビール酵母の栄養価が高く整腸剤の成分の一つとして使われています。このビール酵母には、ビタミンB群が豊富に含まれます。
特にビタミンB2がビールには多く入っています。ビタミンB群は疲労回復に効果があり、炭水化物をデンプンなどの体へ吸収できる状態へ代謝する際に補助する力があります。
『疲れた時にはビール』は、実は合理的だったのかも知れません。
その②:ポリフェノール
ビールにポリフェノール入っているの?知らない方も多いのではないでしょうか。お酒の中で、ワインの次にポリフェノールが含まれているのがビールです。
このポリフェノールは抗酸化作用が強い成分で、体の酸化いわゆるサビを除去してくれる働きがあります。そのため、老化防止に効果的と言えるでしょう。
その③:キサントフモール
キサントフモールはビールの主成分である『ホップ』に含まれる成分です。このキサントフモールは近年の研究の結果、がんの増殖を抑える因子として注目されている因子です。
しかし、頭皮にとってはあまり良い働きではないかもしれません。キサントフモールは、血管新生を抑制する働きがあります。血管新生とは、血管が新しく枝分かれして成長していく現象です。
髪の毛を増やす上では、もともと細くなってしまった血管を広げたり増やしたりする必要があるため、血管新生は欠かせないものと言えるでしょう。
その④:アルコール
ビールはアルコール3~5%程度ですがアルコールが含まれています。このアルコールは、血管を通って肝臓に送られ、体に有害物質であるアセトアルデヒドになります。
このアセトアルデヒドは人体にとって有害であり、酔いの原因物質でもあります。有害物質が体内で生成されても健康でいることが出来るのは、肝臓のおかげです。
肝臓は、有害物質を無害の物質へ変える力があります。そのため、アルコールを摂取しても、次の日には通常と同じ毎日を過ごすことが出来ます。しかし、アルコールを処理するために肝臓に負荷がかかっているのは事実ですので、飲みすぎはアルコールによって体を壊してしまいます。
ビールは飲みすぎが薄毛の原因。適正量で育毛効果もある
いかがでしたでしょうか?
意外なことに、ビールはアルコール以外の成分は髪の毛に良い成分が多いのです。ですので、自分にとって適度の量で楽しむことで髪の毛には良い影響を与えることが出来ます。
ただし、適度な量は自分の想像よりも少ない量であることを頭に入れてくださいね。ビール1缶 350ml程度がおすすめです。また、それだけでなくビールには1日の糖分摂取量の1/6分含まれていることを意識して一日の摂取量を考えてみましょう!
ただ、正直、これを自分で考えて管理することは難しいです。薄毛・抜け毛が気になるという方は、専門家に見てもらうことが1番の改善への近道です。薄毛は進行型であるため、早期対応が改善への最短ルートになります。
手探りで様々な商品を試して、それでも効果が感じられず落胆してしまいます。そのようなお客様が、多く当店にいらっしゃいます。薄毛には人それぞれ明確な原因があり、追求・改善することでおのずと結果がついてきます。