「ストレス感じてないのに、抜け毛が急に増えた…。」
「社会人になってから急に抜け毛が増えたのよ…。」
誰しもが知っている噂。ストレスによって髪の毛は脱毛すること。しかし、なぜストレスがかかると抜け毛が増えてしまうのでしょうか?
こんな疑問を持つ人は少なくありません。また、ストレスによってハゲてしまいどうにかして治したい人もいるでしょう。
ストレスによって髪の毛が抜ける場合は、適切な対応をしなければ抜け毛に悩まされてしまうこともあります。場合によっては10年ハゲのような円形脱毛症にも。
そこで今回は、【なぜ、ストレスによって薄毛・ハゲるのか?原因と対策について】予防策をお伝えします。なぜストレスで薄毛が進行するのか原因を理解して、正しく抜け毛予防を行いましょう。
また、AGAとストレスの関係ついては、こちらも参照下さい。
ストレスが抜け毛・薄毛に関係する3つの理由
ストレスは、気持ち的にしんどくなるだけでなく、抜け毛や薄毛の原因となりうる影響を体へ与えます。過度なストレスがかかると、体の中では、ストレスに対して多くの防御反応が働きます。
ストレスに対する防御反応の中に、結果として抜け毛を増やしてしまう原因が3つあるのです。
①ホルモンバランスの乱れ
②血行不良
③栄養分の消費
①ホルモンバランスの乱れ
男女問わずストレスを感じてくるとイライラしたり、感情の浮き沈みが大きくなってきます。
仕事で何をやってもうまくいかない時や、知人と些細な言い合いになった時、頭に血がカーッと昇ってきた経験は一度はあるでしょう。
このような強いストレスが続くと、脳が過負荷状態となり、ホルモンを出す指令がうまくできなくなってしまいます。
- 手順①:脳の視床下部から卵巣や精巣へ命令
- 手順②:卵巣や精巣からエストロゲンホルモン or テストステロンが分泌
- 手順③:成長ホルモンや甲状腺ホルモンが分泌
- 手順④:髪の毛の健康が維持される
手順①:脳の視床下部から卵巣や精巣へ命令(指令がうまくできなくなる)- 手順②:卵巣や精巣からエストロゲンホルモン or テストステロンが分泌
- 手順③:成長ホルモンや甲状腺ホルモンが分泌
- 手順④:髪の毛の健康が維持される
手順①が上手くいかないということは、下流は働くことが出来なくなります。その結果、女性ホルモン・成長ホルモンの分泌が低下して、抜け毛や薄毛になりやすくなるのです。
女性ホルモンの抜け毛の多くは、このホルモンバランスが乱れることによって引き起こされます。詳しくは「女性特有の抜け毛や薄毛はホルモンバランスの乱れが原因?具体的な原因と対策は?」をどうぞ。
②自律神経の乱れによる血行不良
ストレスは、自律神経を乱して髪の毛だけでなく体へも多くの影響を与えます。
ストレスを常に感じている人は、下記の項目に当てはまることはないか簡易チェックすることをおススメします。
- 確認①:寝れない
- 確認②:常に考え事をする
- 確認③:何か不安(具体性はない)
- 確認④:イライラする
- 確認⑤:どうしたら良いか分からない
いかがでしたか?
上記の項目は、過度なストレスによって自律神経が乱れたときに起きうる症状となります。ご自身の精神状態を把握したうえで、自律神経の乱れが髪の毛に与える影響をお伝えします。
- ストレスを感じる
- 交感神経が活性化して、アドレナリンが分泌
- アドレナリンによる血管縮小作用
- 毛細血管など細い血管の血流低下
- ストレスの慢性化により、血管が細いままに
上記のように、毛細血管への血のめぐりが非常に悪くなり、毛根部へと栄養が届かなくなってしまうのです。結果として抜け毛になり、薄毛の原因となります。
頭皮の血行は、「頭皮の色」を見ることで分かります。詳しくはこちらをどうぞ。
③髪の毛に必要な栄養素が消費される
前述した通り、ストレスを感じると交感神経が活性化します。交感神経が活性化すると、コルチゾールと呼ばれる副腎皮質ホルモンが分泌されます。
コルチゾールは抗ストレス効果高く、体の抵抗力を高めてくれるのです。ストレスを緩和するための必須のホルモンと言えるでしょう。
とはいえ、コルチゾールが生成されるために、ビタミンやミネラルなどの栄養素が大量に消費されます。
髪の毛を成長させるには、ビタミンやミネラルは欠かせません。ストレスがかかると結果として、栄養が足りなくなり、髪がやせ細り抜け毛となります。
<活性酸素の増加>
体にストレスがかかると、活性酸素と呼ばれる体のサビが生じます。この活性酸素を分解するために、亜鉛が消費されるのです。
亜鉛は、髪の毛の主成分「ケラチン」を生成する上で必要不可欠な栄養素であるため、亜鉛が減ることによって髪の成長スピードが低下します。
ストレスが体にかかると、そのストレスを軽減するために、多くの栄養素が使われ、髪の毛の分がなくなってしまい抜け毛が引き起こされます。
ストレス社会で働くあなただからこそ、髪の成長を助ける食べ物を知識として入れておく必要があります。詳しくは「育毛に【良い・悪い】食べ物の見分け方とは?【薄毛に効く食事完全マニュアル】」をご覧ください。
ストレスによる抜け毛は約3か月後から
ストレス性の抜け毛は、ストレスが解消された・忘れたころ(約3か月後)に起き始めます。そのため、なぜ髪の毛が抜けてしまったのか原因が分からなくなってしまうことがあります。
急に抜け毛が増えた場合は、2~3か月前を思い返してみて下さいね。
ストレスによる抜け毛は遅れて現れるのか?
抜け毛が3か月後から現れる理由として、髪の毛の生え変わるサイクル(ヘアサイクル)が大きく関係しています。
髪の毛は、成長期⇒退行期⇒休止期⇒成長期…といったサイクルを循環することで、健康を保っています。ヘアサイクルの期間はそれぞれ、成長期が3~6年、退行期が数週間、休止期が3か月程度と言われています。
普段、健康な人は、このサイクルを全うして髪の毛が抜けていくため、問題はありません。しかし、過度なストレスがかかると多くの髪の毛が成長期から退行期へとサイクルを進行します。
すると、退行期(数週間)+休止期(3か月後)に髪の毛が抜けてくるため、約3ヵ月後に抜け毛となって症状が現れます。
何で急に抜け毛が増えたんだろう…。
そんな疑問を持っている方は数か月前に何かなかったか思い返してみて下さい。
ストレスによって突然起きる薄毛の種類は2つ
これまで「ストレスによってなぜ抜け毛が生じてしまうのか」についてお伝えしてきました。これらは、AGAやびまん性脱毛症などの一般的な薄毛の進行を促進させます。
対して、ストレスは、突然抜け毛を急激に増やす脱毛症が2つ存在します。もし、このような抜け方が増えてきたら、早期に対応する必要があります。
①円形脱毛症
円形脱毛症の特徴は、突発的に起こり、頭髪内に10円玉から500円玉くらいの脱毛が発生し、円形にごっそり髪の毛が抜けます。
これが複数個できる場合や、円形でなく頭皮全体や眉毛や腋毛が抜ける場合もあります。髪が抜ける傷みなどは特になく、人に言われて気づくことも多いです。
小さい円形脱毛症なら、自然と治癒するためあまり気に留める必要はありませんが、円形の抜け毛が多数ある場合・大きい円形脱毛・全体的に脱毛この場合は専門家に相談して治す必要があります。
円形脱毛症の抜け毛にはある特徴がありますので、もしかしたら…と思ったら抜けた髪の毛の根毛部分をじっくり見てください。通常の抜け毛は、このように先端が丸く棍棒のような形をしていることから棍棒毛(クラブヘアと呼ばれています)
しかし、円形脱毛症の場合、免疫細胞が攻撃しているため、いびつな形をした萎縮毛として抜けてしまいます。
もし、このような抜け毛が増えてきた場合、円形脱毛症が出来てしまう可能性が高いと言われます。
②神経性脱毛症(ストレス性脱毛症)
ストレスによる薄毛に2つ目に神経性脱毛症があります。神経性脱毛症は、判断が難しい薄毛と言われています。
神経性脱毛症は、男性型脱毛症やびまん性脱毛症のように、頭頂部や生え際だけが抜けるといった決まった症状がないのが特徴です。円形脱毛症とも異なり、一部分だけでもなく、頭だったらどの箇所にでも生じる可能性があり、進行もまちまちです。
徐々に抜けていく人、急激に抜けてしまう人。一人一人の症状に差があるため、早期発見が出来ない恐れがあります。もし、気づいた場合は大丈夫だろうと放置にせず、薄毛治療の専門家に相談することをおススメします。
ストレスによる薄毛・抜け毛を予防する4つ方法
もし、ストレス性の薄毛になってしまった…。または予防したい人は、これから後述する5つの対処法を実践してみて下さい
- 手段①:血流改善
- 手段②:食生活の改善
- 手段③:とにかく睡眠をとる
- 手段④:薄毛治療へ行く(ひとりでは不安な場合)
①血流改善
前述した通り、ストレスは血管を収縮させて血流を悪くさせます。そのため、血行を促進させて毛根部へ影響を届けることが最重要となります。
血行を良くするためには、単純な事ですが次のことが有効です。
- 手段①:体を温めること
- 手段②:お水を1日2リットル飲む
- 手段③:有酸素運動を行う
- 手段④:ストレッチ
頭皮の血行をすぐに改善したい方は、頭皮マッサージも有効的です。
おでこの真ん中の生え際に指を当てて上下に6回動かします。生え際に沿って動かし耳の手前まで行います。
薄毛におススメなツボは3つあります。詳しくは「頭皮マッサージに育毛効果はあるの?正しい方法と薄毛に効果的なツボを厳選」をご覧下さい。
②食生活改善
ストレスは栄養素が消費するため、その分を食事で補いましょう。
基本に忠実に
「一日3食しっかり食べること」「油分や脂質が多い食物を控える」「ビタミン類や亜鉛等のミネラルを幅広く摂取する」
これらを意識することで抜け毛予防に繋がります。
とはいえ、何を意識して食べればよいの?という方も少なくありません。私もこれだけ伝えられても継続することは難しいと思います。そんな方は、以下の食材を食事に取り入れることをおすすめします。
まごわやさしい
それぞれの食材の頭文字を取って付けられた覚え方です。
これらの食材を多く取り入れることで自然とバランスの取れた食事と変えることができますので、ご家庭に取り入れてみてはいかがでしょうか?
③とにかく睡眠をとる
ストレス解消法として非常に有効的です。単純明快で「とにかく寝ること」です。体に休養を与えてあげましょう。質の良い睡眠は、ストレスによって乱れた自律神経を整える作用があります。
ストレスによる血管の縮小を和らげるだけでなく、睡眠時は、成長ホルモン・幸せホルモン「セロトニン」が分泌されるため、ストレスの軽減もされるのです。
そのため、1日7~8時間程度しっかりと睡眠を取ることをおすすめします。
睡眠不足となるとその修復に当てる時間が短くなり、頭皮の修復に必要な成長ホルモンが十分に分泌されない恐れがあります。どんなに忙しくても、夜型ではなく朝型の生活に変えるなどして、睡眠時間を確保を心がけましょうね。
近年の研究で、睡眠にはゴールデンタイムはないことが明らかとなっています。詳しくは「夜更かしでも薄毛にならない!?薄毛の原因は【質の悪い睡眠】」をご覧ください。
④薄毛治療へ行く(ひとりでは不安な場合)
「自分じゃもうどうしようもない…。」「不安で仕方がない…。早くどうにかしたい!」急に抜け毛が増えたことがある人はどうようもない不安に襲われます。
そのような方は、一人で抱え込まず薄毛や抜け毛治療の専門家に相談することをお勧めします。一人で抱え込むより、圧倒的に気が楽になります。
治療スピードも早めることが出来る場合が多いです。
この記事を書いている著者は、完全予約制のプライベート発毛サロンを経営しております。薄毛治療の多くが人に知られなくないと考えています。
そんな方は、少し宣伝になってしまうますが、東京の吉祥寺にある当サロンへお越しください。男性と女性それぞれの口コミもあります。詳しくは、「男性の薄毛改善記録(直筆アンケート)」、「女性の薄毛改善記録(直筆アンケート)」をご覧下さい。
【結論】ストレスを受け流すことで薄毛予防
大変だけど頑張らないと…。
明日も仕事か…。上司に会いたくないなぁ…。
ストレスに対して強くいなきゃ!そう考えてしまう方は少なくありません。
頑張らなくていいんです。
嫌なことからたまには逃げてください。
それが最善の一歩でもあるのです。
その悩みに対して「まぁいっか」や「向き合わない」など受け流す力を付けることによって、大きなストレスが来たときに受け流すことができます。
つらいときは会社を休んでも良いですし、自分の好きなことに充ててください。
無理は厳禁です。
自分の悪い点ではなく好きな点を見てあげましょう。
言われてみれば確かに…。
精神的な事だし、うつ病とかだったら分かるけど、ストレスで薄毛になるんだろう?