体毛が濃いと薄毛になる。
将来ハゲやすくなるといった噂。
人より、体毛が濃いと感じる男性は、ハゲやすい体質なのかな…
と将来の不安に悩まされることもあります。
結論からお伝えすると、残念ながら「薄毛と体毛の濃さは関係します。」
この薄毛と体毛の関係は、男性ホルモンが体毛と髪の毛に与える影響からお伝えしていく必要があります。
そこで今回は、【体毛の濃さとハゲの関係】についてお伝えしていきます。
また動画でも解説しておりますので是非併せてご確認下さい。
自分が「体毛が濃い」か判断するには?
体毛が濃い・薄いを判断するための基準は決まってはいません。
とはいえ、どの程度毛が生えていれば体毛が濃くて、薄毛になりやすいのか
心配な方もいるでしょう。
そのため、簡単に自分が体毛が濃いかどうか判断してみましょう。
一般的に体毛が濃いと呼ばれる人はインターネット上ではどの程度なのか意見を集めてみました。
情報その①
手の指や甲の部分、足の指や甲の部分、太ももやお尻のハート型の部分、
背中、乳輪、顔の顎下など、比較的、そこまで太くシッカリした黒い毛が生え無い部分にも、
ビッシリと毛が生え揃っている。
情報その②
男性の場合「一日ひげを剃らなかっただけで人相が変わる」という人は、毛深い部類に入るでしょう。
体毛が濃いかどうかは、下記の方法でまずは確認してみましょう。
- あまり毛が生えて来ない部分の体毛が黒くて太いかどうか
- 1日ヒゲを剃らなかった時の人相について
体毛が濃いとハゲるのは【男性ホルモン】の影響
前述した通り、体毛と薄毛の関係は、男性ホルモンの影響の説明から行う必要があります。
体毛と髪にホルモンが与える影響をそれぞれの場合に分けてお伝えします。
体毛の毛が濃くなるメカニズム
体毛が濃くなる原因として考えられているのが「男性ホルモンの影響」です。
12~18歳の間で急にすね毛や腕毛などの体毛が濃くなったことを思い返して下さい。
この時期に体内の男性ホルモンが急増するのです。
体毛が濃くなるには、この男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼの働き
によって、形を変えてDHT(ジヒドロテストステロン)となります。
このDHTが毛根部分にある毛乳頭細胞に働きかけ「IGF-1」という
毛の成長を促進させるシグナル分泌を生み出すのです。
そのため、ヒゲやすね毛のような濃くて太い毛が生まれやすいのです。
髪が薄くなるメカニズム
薄毛が進行するメカニズムは、体毛が濃くなるメカニズムと非常に類似しています。
男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼによって還元されて
DHT(ジヒドロテストステロン)形を変えます。
《※ここまでは体毛のメカニズムと一緒》
しかし、髪の毛の場合、毛乳頭細胞にDHTが働きかけると「TGF-β」という
毛の成長を抑制するシグナルを生み出してしまうのです。
そのため、前頭部や頭頂部の毛が成長を停止するため、薄毛となります。
ホルモンと【体毛・髪の毛】関係のまとめ
- 体毛では、細胞成長因子「IGF-1」を分泌させ、ヒゲ・ムダ毛を濃くする。
- 頭皮では、細胞成長阻害因子「TGF-β」を分泌させ、髪を抜けやすくする。
遺伝的な体毛の濃さは、薄毛には影響しない
前述した通り、体毛が濃い理由として、男性ホルモンによる影響をお伝えしました。
また、男性ホルモンだけでなく、遺伝的な要因で体毛が濃くなることがあります。
具体的にお伝えすると、「毛穴の数が多さ」や「毛の太さ」です。
毛穴の数や太さは遺伝的に生まれ持った影響であるため、薄毛の原因とは繋がりません。
そのため、毛穴の多さや太さはそこまで注目せずに、男性ホルモン=ハゲる影響があることを
覚えておきましょう。
もっと、詳しく男性ホルモンと薄毛の関係ついて知りたい人は
「男性ホルモンが多いとハゲるの?【AGAの原因であるDHTって何?】」
をご覧ください。
女性ホルモンは、体毛を薄くして髪の成長を促す
男性ホルモンが薄毛と影響するとお伝えしましたが、
男性ホルモンと対をなすホルモンといったら【女性ホルモン(エストロゲンホルモン)】ではないでしょうか?
女性ホルモンは、男性ホルモンとは全く逆の働きをする力があります。
女性ホルモンは、体毛を薄くして、髪の毛の成長を促す働きがあるのです。
とはいえ、体の健康には女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが大事。
ホルモン療法などで女性ホルモンを上げようとするのは非常に危険です。
精神状態を不安定にするだけでなく、皮下脂肪を蓄えやすくなり女体化への原因につながりかねません。
それよりも、男性ホルモンを増やす生活習慣を改善するなどのケアを行うようにしましょう。
大豆イソフラボンは薄毛に効果的!【エクオールへの変化がポイント】
自分で出来るハゲ対策・体毛をこれ以上濃くしない方法とは?
ハゲが進行する・体毛が濃くなることは、男性ホルモンや遺伝だけの影響ではありません。
生活習慣の積み重ねにより増加します。
そこで男性ホルモンを増やしてしまう原因を知り、1つずつ改善してみてはいかがでしょうか?
- ジャンクフードをよく食べる
- 脂っこい食事が中心
- ストレス
- 睡眠不足
- 喫煙
意外と身近なことに、ハゲを進行させる要因が隠れているのです。
ストレスや睡眠不足が続くと、交感神経が活性化し続ける状況が続いてしまうため、
抗ストレスホルモンであるコルチゾールが副腎皮質から分泌されます。
副腎皮質は男性ホルモンを分泌する臓器でもあるため、
ストレスが増加すると男性ホルモンも増加します。
また、脂っこい食事は、皮脂の分泌を増加させ、頭皮のベタベタ・抜け毛の原因につながります。
【結論】体毛が濃いと感じる人は日ごろのハゲ予防が大切
いかがでしたか?
体毛が濃いと薄毛になりやすいかは間違ってはいませんが、
遺伝的やホルモンによる影響以外は、自分のケアで何とかなる部分も
あります。
ハゲの進行は、様々な影響が重なって生じるものです。
日頃の生活習慣から意識することで薄毛やハゲ予防は十分可能です。
薄毛が気になるなら体毛のせいにするのではなく、
ストレスなど外部的要因を軽減してあげましょう。
追記)
私は、AGAの遺伝子があると血液検査で診断されましたが、6ヵ月で薄毛を改善しました。
詳しくはこちら
既に薄毛に悩んでいる・どうにかしたい時は、生活習慣の改善だけでは治すことが出来ないケースも。
その場合、専門家に相談して自分の薄毛の状態を把握して状態にあった
AGAの治療法を提示してもらうことをおススメします。
著者の私は、多くの薄毛で悩む人を改善してきましたが、早期対策が大切ですよ。
私は、毎日ヒゲ剃りが欠かせないほどです。
ヒゲ剃りから1日経過して鏡を見た時に、ヒゲが目立つレベルは「体毛が濃い」に
含まれそうですね。