薄毛治療の最前線に立ち、毎日多くの方の悩みを解決していく中で「もう何年も髪の毛が生えてなかったから、毛根が死滅して治せないですよね?」とよく聞かれます。
本当に毛根が死滅してしまったら現代医療では植毛でしか対処することはできませんが、毛根が死滅してしまうケースというのはとても少ないことです。
そこで今回は、毛根の死滅してしまった状態や原因、毛根の状態の判断基準と毛根を復活させるにはどうすればよいのかという対策を徹底解説いたします。
毛根は本当に死滅してしまうのか?
多くの人が数年~十数年の間、髪の毛が生えて来ないと「毛根が死滅してしている」と諦めがちですが、本当にご自身の毛根が死滅しているか確認したことはありますか?
というのも、AGAや女性の薄毛など年齢と共に薄くなってしまった毛根は死んでいない場合がほとんどで、このような髪の毛根は働きを休止しているだけであり毛根自体は生きているケースが多いのです。
毛根の構造
毛根は「毛球・毛包」といった大きく二つの構造に分かれており、毛球には毛乳頭・毛母・メラノサイトなど主に髪の毛を製造する組織が局在し、毛包は毛母細胞を生み出す毛包幹細胞や毛根鞘などの髪の毛を包み込む組織で成り立っています。
毛包部に存在する毛包幹細胞が自己複製しながら毛母細胞の元となる細胞を生み出し、その元となった細胞が毛乳頭細胞のそばまで移動する事によって毛母細胞となり、毛乳頭細胞から栄養や酸素を受け取り分裂と増殖を繰り返すことで髪の毛となるため、毛球や毛包さえ存在していれば毛根は死滅していないのです。
毛根は基本的に目に見えないため、存在するかどうかをご自身の目で判断することは難しいかもしれませんが、実際にはほとんどの場合で死滅しているのではなく休眠しているだけという可能性が大いにあります。
健康な毛根の状態とは?
そもそも、健康な状態の毛根とは一体どのような状態のことを指すのでしょうか。
それは抜けた毛を見ると分かります。
通常の健康な毛根は丸みを帯びており、膨らんだ状態が正常な状態です。毛先に向かうにつれて細くなっていき、全体的にマッチ棒のような形をしていれば健康な毛根と言えるでしょう。
更に、抜けた毛の毛根に半透明の白っぽいものが付いていても、それは毛根鞘とよばれる組織で、頭皮と毛根を接着する役割を持っていたものですので問題ありません。
詳しくは下記の記事も参考にしてみて下さいね。
本当に毛根が死滅した状態とは?
ほとんどの場合が毛根は死滅することはなく休止しているのだとお伝えしましたが、毛根が死滅した状態になってしまうことも勿論あります。
- 頭皮が深く傷ついている
- ヘアサイクルの循環が終わってしまった
毛根が死滅してしまう原因①頭皮が深く傷ついている
毛根が死滅した状態になる原因として、過去に頭部を怪我して縫うような怪我や火傷で皮膚がケロイド状になってしまった場合、毛根がある皮膚の真皮まで損傷している可能性があります。
毛包や毛球のある真皮まで損傷をしてしまうと毛根自体が無くなってしまうため、本来の死滅とは意味が違っていますが髪の毛が生えてこなくなるという意味で、毛根が死滅した状態だと言えるでしょう。
この状態を瘢痕性脱毛症(はんこんせいだつもうしょう)と言い、原因には火傷や傷の他に皮膚が硬く繊維状になる強皮症やガン・感染症などがあります。
毛根が死滅してしまう原因②ヘアサイクルの循環が終わってしまった
髪の毛はヘアサイクル(成長期→退行期→休止期→成長期)を繰り返すことで生え変わります。
- 成長期:約3~6年
- 退行期:約2~3週間
- 休止期:約3~4ヵ月
ヘアサイクルは人の一生で40~50サイクル前後と言われており、1サイクルは男性で3~5年程・女性は4~6年程で髪の毛は生まれかわりを繰り返すため、基本的には40サイクルすると考えると、男性では約120年・女性では約160年程度は毛根が死滅する事はありません。
ただし、男性型脱毛症(AGA)等によりヘアサイクルが乱れて成長期が数か月~1年と短くなってしまうと、ヘアサイクルの上限値に達してしまい30年程度で毛根が死滅してしまう可能性があります。
毛根が死滅したかの判断方法はある?
毛根が本当に死滅してしまっているのかどうか、それをご自身でセルフチェックすることが出来れば希望を持てると思うのですが、実際に毛根が死滅しているのかの判断は瘢痕性脱毛症以外となると専門家の私でも難しいというのが結論です。
とはいえ毛根が死滅しているかどうかの目安は少なからずありますので、専門家でなくても判断できる簡単な判断方法をご紹介いたします。
毛根が死滅したかどうかは産毛で分かる
一般の方でも簡単に毛根が生きているか死滅しているかの判断方法として、産毛の有無をチェックすることです。
ほんの少しでも良いので産毛がチラッと見える、または触って分かる場合は毛根が生きていると言えますし、触っても分からない・見えないという場合ですと毛根が寿命を迎えている可能性があります。
触って分からない場合でも、拡大機能が付いたカメラアプリやマイクロスコープで確認すると産毛が見つかることがありますし、もし自分の毛根が気になるなら一度無料診断や体験を活用して、産毛の有無を確認してもらうと良いでしょう。
抜け毛をチェックすれば毛根の状態が分かる
現在の髪の毛が生えている毛根の状態は、抜け毛についている毛根部分をチェックする事で判断する事も可能です。
シャンプーをした時や枕などについている抜け毛の毛根部分を、拡大機能付きのカメラや拡大鏡などを使ってみた時に、白くぷっくりと丸い毛根がついているなら正常であると判断できます。
しかし、黒く細い・尖っている・いびつであったり千切れたようになっている場合ですと、髪の毛が正常に成長できていないということになり毛根に何かしらの異常が起こっている可能性があります。
薄毛に関するセルフチェック記事を下記に掲載していますので、こちらも併せてご覧になってください。
【ヘアロス確認法】女性の薄毛が60秒で分かる薄毛チェックとは?
女性のつむじハゲは皮膚科で治す?頭頂部やつむじを隠す髪型も解説!
毛根が死滅していないのに髪の毛が生えない理由
実際には毛根が死滅していないにもかかわらず、髪の毛が生えてこない状態というのは毛根が休眠している可能性が高いです。
なぜ毛根が休眠してしまうのか?という点については、様々な原因が考えられます。
毛根が休止してしまう原因:食生活が乱れている
健康な髪の毛を作るためにはバランスよく栄養を摂取することが重要なのですが、日頃の食生活でファストフードやインスタント食品を利用する事が多い場合は、脂質や塩分・糖質などが過剰でビタミンやミネラル・タンパク質が不足している可能性があります。
髪の毛を構成する成分はタンパク質を分解したアミノ酸から作られるケラチンが主となり、ケラチンを作るためにはミネラル・ビタミンが欠かせません。
また食生活の乱れは栄養不足だけでなく血流悪化も招いてしまうため、毛根が正常に機能しなくなり休止してしまう原因にもなってしまいます。
毛根が休止してしまう原因:質の良い睡眠が取れていない
毛根に存在する細胞だけでなく、身体のほとんどの細胞は成長ホルモンの影響によって、状態の維持や機能促進をしています。
成長ホルモンは眠りについて最初に訪れる最初の深い睡眠時に分泌量が最大となり、浅い睡眠時には減少しながら起床するまでに全身に運ばれて各細胞を刺激していくため、しっかりと深い睡眠に入ることが出来なければ成長ホルモンの分泌量が不足してしまうのです。
また、成長ホルモンは生命維持に必要な臓器から先に使われ髪の毛を作る毛根の細胞は後回しになるため、質の良い睡眠が取れていないと毛根の細胞は活性化できず髪の毛が弱ってしまう原因になります。
毛根が休止してしまう原因:疾患や服用している薬
ヘアサイクルに多大な影響を与える甲状腺ホルモンの分泌に異常をきたしたり、抗がん剤や治療薬などの服用・中止で毛母細胞の増殖が阻まれることも、毛根が休止してしまう原因になります。
また高熱が続いたり外科手術を行う、多量な出血などでも身体の中で異常が起こった事への対応が先になり、生命維持のために栄養や成長ホルモンなどが使われてしまうため、髪の毛を作る細胞(毛根)が働きを休止してしまうのです。
この場合は疾患の完治や薬の服用が必要無くなり、細胞の機能が元に戻るなどすると毛根の働きも正常化していくのですが、あまり長期間にわたると正常な状態に戻るまでに相当に期間を要する場合があります。
毛根が休止してしまう原因:ストレス
科学的なデータは現在のところ発表されていませんが、ストレスは自律神経のバランスを乱し免疫力を低下させてしまうことから、少なからず頭皮の血流が悪化して毛母細胞の分裂・増殖が低下し毛根が休止状態になる原因だと言われています。
ストレスと一言でいっても、人間関係や仕事・家事などへの精神的ストレスから気温や匂い・騒音やケガなどの外的なもの、疲労や空腹などの生理的なストレスなど様々です。
紫外線を浴びすぎたり、シャンプーや育毛剤の間違った使用なども頭皮にはストレスとなり、毛根に悪影響を及ぼします。
休止中だった毛根が復活した実例をご紹介
薄毛歴が10年以上の方でも自分に合った正しい方法で薄毛治療を行えば、休止していた毛根が復活して髪の毛が生えるケースも多いにあります。
日々、薄毛治療の最前線で男女問わず薄毛の悩みを解決してきている私が、実際に過去30年間髪の毛が生えず毛根が全て死滅してしまったと考えていた方が、2ヵ月で毛根から毛が生え始めたケースをご紹介させていただきましょう。
60代女性の毛根が復活した事例:治療前
今回ご紹介させて頂く方は30年間もの間薄毛で悩んでいた東京都在住の60歳代女性で、何をやっても効果がなく毛根が死滅してしまったとダメ元で来店してくださいました。
来店された時は上記の写真のように毛根がほとんど見えない状態で、毛穴がうっすらと見える程度だったためご本人は半分以上諦めていらっしゃったのですが、少しでも可能性があるならと治療を開始したという経緯があります。
そして、この方に合った正しい方法で2か月間、入念に私と一緒に頑張った結果をご覧ください。
60代女性の毛根が復活した事例:2か月間の治療結果
生活習慣の改善やご自宅でのケアと当店での施術を週に1~2回繰り返し、2か月間行った結果が上記の写真です。
2か月前までは死滅してしまったと思われていた毛根から産毛状の髪の毛が成長してきていることが見て取れ、ご自身も驚かれていました。
約30年という長い間毛根が休止していた事もあり、成長するスピードはゆっくりですが確実に毛根が復活して活動を始めた証拠で、「自分ではダメだ」と思っても正しい方法で頭皮環境を改善+体質改善を行えば、再び毛根が活動し始めることがあるということが分かります。
休止中の毛根を復活させるための期間の目安は?
休止中の毛根を復活させ、髪の毛として目に見えるほど成長させるためにはどのぐらいの期間がかかるのか気になるところですよね。
前述した方の場合は産毛が生えるまでに2か月、さらにしっかりとした髪の毛が生えるまでとなると半年と少し時間を要しましたが、平均的にどの程度の期間が必要になるのかという目安を知っておきたい方のために、毛根を復活させるための目安となる期間を解説いたします。
毛根を復活させるには最低でも半年が目安
休止中の毛根が活動を始めて結果が見えるのにかかる期間の目安は約6か月~1年と言われており、これはヘアサイクルが関係していて新たな髪の毛が作られるのですが、髪の毛は1か月で約1cm程しか伸びないので目に見えるほど太く成長するまでには相応の期間が必要になります。
毛根を復活させるには髪の毛を生成する毛乳頭細胞に効果的に刺激を与えて活動を再開させること、そしてそのためには頭皮環境の改善と生活習慣の改善が必要不可欠で、髪の毛に栄養がしっかりと届くように血流を改善し栄養を摂取することが重要です。
新しく生まれた髪の毛を大切に太く強く育てていくためにも、毛根を復活させるには長期的な改善が必要なのだということをしっかりと理解し、焦ったり不安になることが無いようにしましょう。
自己流のケアでは毛根が復活しない場合もある
毛根を復活させるにはどうすればよいのか?と自己流のケアを行う方もいらっしゃいますが、自己流の場合はいつまで経っても思うような結果が出ずに生えて来ないケースもザラにあります。
AGAのお薬に頼ればより効果を出すことはできますが、あくまで薬の力で生やすため服用を辞めたら再び抜けてしまうため、持続できる髪の毛を生み出すには前述したことがカギとなるのです。
当店では最短3ヵ月で太くしっかりとした髪の毛を復活させた方もいらっしゃいますし、出来るだけ早く毛根を復活させるにはやはりプロである薄毛の専門家に相談して、適切な対策を講じることが一番の近道だと言えます。
毛根を復活させるために必要な対策はある?
毛根を復活させるには毛根まで酸素と栄養を供給させる必要があるため、簡単に自分で出来る対策方法として下記のことを一つずつでも行っていくことがおすすめです。
- 毛根を復活させるために必要な対策その①:睡眠の質向上と時間の確保
- 毛根を復活させるために必要な対策その②:バランスの取れた食事
- 毛根を復活させるために必要な対策その③:有酸素運動
- 毛根を復活させるために必要な対策その④:ストレスをためすぎない
- 毛根を復活させるために必要な対策その⑤:シャンプーの仕方・種類の見直し
- 毛根を復活させるために必要な対策その⑥:禁煙
- 毛根を復活させるために必要な対策その⑦:お酒を控える
- 毛根を復活させるために必要な対策その⑧:育毛剤の使用
※それぞれ、クリックするとより詳しく書いた関連記事を閲覧することが出来ます。
対策するポイントが多いと感じるかもしれませんが、これらの対策を行うことによる効果を考えて、自分に合うものを取捨選択する必要があります。
また薄毛治療は長期戦ですので、正直辛いと思う時も出てきますが、そこをうまく乗り越えて初めて毛根が復活するので髪の毛を生やすためにも頑張ってみてください。
毛根を復活させるために必要な対策その①:睡眠の質向上と時間の確保
毛根が休止してしまう原因にも記載いたしましたが、毛根を復活させるには質の良い睡眠を取ることも重要です。
個人個人で必要な睡眠時間の量は変わるものですが、出来れば6~7時間の睡眠時間を確保して日中に睡魔が襲ってこない程度にはしっかりと眠るようにしましょう。
寝つきが悪いという方は日中に軽い運動をしたり、寝る前はリラックスする時間を作るようにし、就寝1時間前からはスマホやパソコンなどのブルーライトを発生させるものを触らないようにしたり、飲食を控えるようにしてください。
毛根を復活させるために必要な対策その②:バランスの取れた食事
こちらも前述した通り、髪の毛を作るためにはタンパク質やビタミン・ミネラルといった栄養素が必要不可欠で、これらは他の生命を維持する為の臓器や筋肉などにも使われるので、1日の推奨摂取量も比較的高く設定されています。
栄養が不足してしまうと髪の毛に届く前に必要な臓器へと使われてしまうため、出来るだけ十分な量の栄養をバランスよく摂取することが重要です。
また男性型脱毛症の原因物質となる5αリダクターゼという還元酵素の働きを減らす、髪の毛を太く成長させるような栄養素などを意識して摂取することもおすすめですので、様々な食材を使った料理を食べるようにしましょう。
毛根を復活させるために必要な対策その③:有酸素運動
運動不足によって筋力が低下してしまうと、栄養を頭皮まで届ける血流が悪化してしまうため、毛根を復活させるには筋肉を増やすことがおすすめです。
中でも有酸素運動は身体への負担を少なくして行うことが出来、また継続しやすい・運動が苦手でも取り組みやすい、幸せホルモンと言われるセロトニンが増えるなどのメリットが多く、ストレスの解消や代謝の活性・ホルモンバランスの正常化など髪の毛にも良い効果が沢山あります。
さらに血管を強くしなやかにする作用もあるため、筋肉を動かして血管を刺激し心臓へと送り込む事で血流が促進されるので、毛細血管の多い頭皮まで新鮮な酸素や栄養を送ることで太く強い髪の毛を作ることが出来るようになるのです。
毛根を復活させるために必要な対策その④:ストレスをためすぎない
ストレスを受けると、体内ではホルモン分泌や自律神経のバランスが乱れる・髪の毛に必要な栄養が多量に消費される・活性酸素が増えるなど、身体に悪影響を及ぼす作用が増えてしまいます。
毛根を復活させるには、受けたストレスをこまめに解消して自律神経のバランスを正常化していくこと、そしてホルモンバランスを整えることが必要なのです。
おすすめのストレス解消の方法としては、沢山寝る・有酸素運動をする・マッサージを受ける・趣味を楽しむ・創作活動をするなどのほか、たくさん笑う・日光浴をする・泣くなど五感を使うものが良いでしょう。
毛根を復活させるために必要な対策その⑤:シャンプーの仕方・種類の見直し
毛根を復活させるには、普段使っているシャンプーの成分や頭皮を洗う方法を改めることも必要なのですが、家族が使っているものをそのまま使っている方や髪の毛を洗えばよいと考え洗い方が間違っている方が非常に多いです。
基本的にシャンプーは頭皮の汚れを落とし適切な環境にするためのものであり、また頭皮の肌質に合ったものを使わなければ頭皮の乾燥を招き、シャンプー後のケアを怠れば常在菌の繁殖を起こす可能性が高くなります。
出来れば、シャンプーは程良い洗浄力のアミノ酸系のものを使い、ゴシゴシこすらず優しく指の腹で頭皮を動かすように洗って、シャンプー後はドライヤーを使って早めに乾かすようにしましょう。
毛根を復活させるために必要な対策その⑥:禁煙
タバコには5,000を超える有害物質が含まれ、ニコチンやタール・一酸化炭素の他にもトルエンやアセトン・ヒ素・カドミウムなど、溶剤や殺虫剤などにも使用されるような化学物質があります。
これらの物質は血流を悪化させ活性酸素を増やし、タンパク質をアミノ酸へを分解する肝臓の機能低下を引き起こし、さらにジヒドロテストステロンが増えるため薄毛の進行が早まる可能性が高くなってしまうのです。
毛根を復活させるには第一に禁煙することが必要ですが、急には止められない方も多いので少しづつ減煙して、最終的にはタバコをやめる(卒煙)するようにしましょう。
毛根を復活させるために必要な対策その⑦:お酒を控える
近年の研究結果で、ビールの原料であるホップは5αリダクターゼの働きを阻害するということが分かりましたが、ビールを飲めばよいというものではなく実験では塗布していたので飲み過ぎには注意が必要です。
お酒を飲み過ぎてしまうと体内ではアセトアルデヒドという物質に分解されるのですが、アセトアルデヒドはジヒドロテストステロンを増やす・肝臓に負担をかける・髪の毛の元になる栄養を消費するなど、毛根に悪影響を与えてしまいます。
適量であれば血流を良くする効果がありますので、お酒は飲み過ぎないように適量程度に控えておくようにすることが毛根を復活させるには大切です。
毛根を復活させるために必要な対策その⑧:育毛剤の使用
死滅してしまった毛根には効果を発揮することが出来ませんが、毛根を復活させるにはご自身に合った育毛剤を使用する事もおすすめです。
ジヒドロテストステロンを増やしてしまう5αリダクターゼの働きを抑制する、毛母細胞の活性化を促進する・血流を促進するなど様々な作用がある育毛剤がありますが、毛根が休止してしまった原因に対して効果があるものを選ぶようにしましょう。
また長期間使うものですので、価格帯や安全性などもしっかりとチェックしてから購入するようにしてください。
毛根が生き返る菌はあるのか?真偽を解説
死滅した毛根が生き返る、もう一度髪の毛を生やすために必要な対策はお伝えしましたが、ネットでは「毛根が生き返る菌がある」なんて噂も出ています。
実際のところどうなのでしょうか?真偽をお伝えしていきます。
結論から申し上げますと、「毛根が生き返る菌」は現段階で医学的にも存在はしていません。
塗るだけで翌日フサフサになる、なんて書いてある場合もありますがそのような菌は存在していません。
しかし、人間の体には常に菌が共存しており、体内から頭皮まで様々な菌がいます。
頭皮を守るために存在する「アクネ菌・表皮ブドウ球菌・マラセチア菌」という菌類は、常在菌といい頭皮の自浄作用を一部担ってくれています。
これらの菌が増えすぎてしまうと、頭皮環境が悪化し抜け毛や薄毛に繋がっていきますので注意しましょう。
そのため、健康な毛根を復活あるいは育てるためには、常在菌を増やさないように正しいケアを行うことが大切です。
頭皮の菌や、髪の毛と菌についての関連記事はコチラ↓も合わせて参考にしてみて下さいね。
毛根が死滅したかどうかの判断方法とは?毛根を復活させる対策を解説まとめ
本記事では毛根が死滅してしまった状態とは?死滅する原因や判断方法、毛根を復活させるにはどうするかという対策などについて解説いたしました。
実際に広範囲の毛根が死滅してしまうというのはレアなケースで、ほとんどはただ休止している状態であるため適切な対策を行うことで毛根は復活する事が多いです。
とはいえ、自己流のケアなど遠回りになってしまうと、時間と共により薄毛が進行してしまうこともありますので、まずは実際に薄毛の専門家に見てもらい、今の発育状態・生活習慣・効果的な治療法を教えてもらうことが最も早く発毛に繋がります。
当店では多くの薄毛に悩む方を改善し、また今回ご紹介した方のように毛根が死滅してしまったのではないかと思われるほど進行してしまった場合でも、施術とアドバイスなどで驚くほどの発毛を遂げた方もいらっしゃるので、毛根の状態を判断して欲しいという方は気軽にご相談ください。