よくインターネットやお客様から次のことを相談されます。
これらの質問が非常に多いのが現状です。
プロペシアを使用している人は、副作用の次に心配なのが効果の減退です。そのため、少しでも効果を感じられない・抜け毛が増えた時に真っ先に薬剤耐性を疑ってしまいます。
確かにお酒などのアルコールは飲み続けると耐性が出来て強くなるなど言いますが、AGAの治療ではどうなのでしょうか。
結論からお伝えすると、数年単位でプロペシアに対して耐性が出来ることはありません。
(※10年以上のデータは明らかとなっていません。)
プロペシア(フィナステリド)の効果について効果が文献によって立証されている期間が明らかとなっています。そこで今回は、不安要素の一つであるフィナステリド(プロペシア)への耐性をテーマにお伝えしていきます。
薄毛に効果ある有効性分を詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
ミノキシジルの副作用と正しい効果の理解度チェック【使用前の確認しよう】
プロペシアへの耐性が出来たという口コミ
プロペシアを続けていくと、髪が中々伸び悩む時期が訪れます。実際にプロペシアを飲み続けた人の口コミを見てみると下記のような声もあります。
なんかますます禿げるねぇ。プロペシア効かなくなってしまった。耐性ってヤツ?まぁ、3年髪を延長できたと喜ぶべきなんだろうね。
— さがっつあんよー (@motchinn_dada) 2016年3月9日
最近薄毛が進行していると思う。
プロペシアが良いらしいけど耐性がついたら効果なくなるとか
どしたらいいん?w— shinobi.fitness (@XYZshinZYX) 2017年9月15日
7年飲んでるプロペシアに耐性がついてしまったのか頭頂部がさびしくなってきたからリアップに手を出した。
— PROPECIA(大学生) (@finasteride1mg) 2015年10月17日
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1087310820
生の声だし・・・
ちょっと不安。
プロペシアを飲み続け、昔に比べて効果が実感できなくなったという声は少なからずあります。
それが耐性によるものなのかどうかはわかりませんが、実際に長い間飲み続けるだけでは、年月とともに、フサフサな状態が維持できなくなっているという人はいるようです。
その①:プロペシアの服用でも薄毛が進行する場合がある
その②:プロペシアを数年単位で服用しても、進行した人も存在する
その③:薄毛の進行は耐性によるもの?かもしれない。
プロペシアを続けると耐性が出来るの?
前述にて、プロペシアの耐性について実際の声を集めてみました。
しかし、科学的なデータでは、「プロペシアの長い期間飲み続けることで耐性が出る」ことは報告されていません。むしろ、後述してお伝えしますが、プロペシアの効果は10年間は継続することが立証されています。
では、何故プロペシアを続けても薄毛が進行してしまうことがあるのでしょうか?
それには、プロペシア以外の原因によるものが考えらます。
- その①:生活習慣の変化による薄毛の進行
- その②:プロペシアの飲むタイミングがバラバラ
- その③:AGA以外の薄毛が合わさっている
その①:生活習慣の変化による薄毛の進行
プロペシアを飲み続ける期間は、数か月~数年、人によっては数十年です。
そのため、飲み始めて効果を感じたあの頃と今では生活習慣や体質が異なることがあります。
仮に新入社員(22歳)が入社と同時にプロペシアを飲み始めたとすると、3年後の25歳では飲み始めた時と生活環境(職場・プライベート)など全然違いますよね。
プロペシアによって抜け毛を減らす効果があるものの、ストレス過多の環境や睡眠不足が続くと頭皮への血流が不足して髪の成長が十分に出来ない状態になる可能性があります。
その結果、プロペシアの効果は維持できているものの、生活環境の変化によって抜け毛が増えたり・薄毛が進行してしまうケースもございます。
AGAの進行を抑制するために意識すべき生活習慣は下記の通りです。
(気なる項目がある場合をクリックすると詳しくご覧になれます。)
その②:プロペシアの飲むタイミングがバラバラ
意外とやってしまうのが、日によってプロペシアを飲むタイミングがバラつきがあることです。
毎朝飲んでいる人が飲み忘れてその日の夜に飲むなんてことありませんか?
プロペシアの効果を最大限発揮するには、血中のフィナステリドの濃度を一定することがカギとなります。そのため毎日同じぐらいの時間に飲むことも効果を維持するために必要となります。
長い間飲んでいると忘れてしまう日や、プロペシアを飲むタイミングがずれてしまうこともあると思いますが、出来る限り飲む時間を決めて使用するようにしましょう。
その③:AGA以外の薄毛が合わさっている
薄毛が進行する原因は、AGAだけではありません。
年齢による薄毛(壮年性脱毛症)、自己免疫疾患による円形脱毛症、頭皮の湿疹による脂漏性脱毛症などさまざまです。プロペシアを飲み始めた当初は、AGAのみだったが、これら別の薄毛が進行することがあります。
円形脱毛症や脂漏性脱毛症はそれぞれ特徴があります。
プロペシアは少なくとも10年間は効果の継続可能
プロペシアの効果は臨床研究によって10年間は効果が維持できることが明らかとなっています。
<検証内容について>
【対象者】
- 20歳~61歳までの男性(118人)
- 1mgのフィナステリドを使用
- 心身ともに健康
- 薄毛はAGAで他のタイプの薄毛ではない人
【条件】
- 薄毛改善に関係する行動はフィナステリドのみ
内容としては、最初の1年間で改善が見られた被験者の5年後、10年後の薄毛の進行度合いをチェックしています。
<長期服用試験の結果>
118人を対象としたフィナステリドを用いた薄毛の進行度合いを確認した結果がこちらです。
1年前と変わらない:45%
薄毛の改善:53%
薄毛の悪化:4%
1年前と変わらない:28%
薄毛の改善:68%
1年前と比べて改善または髪の毛を維持できている人の割合
【5年後】
- 薄毛の悪化:2%
- 髪の毛の維持 or 改善:98%
【10年後】
- 薄毛の悪化:4%
- 薄毛の維持 or 改善:96%
この結果を見る限り、【10年間プロペシアを使用し続けたとしても、フィナステリドへの耐性が出来ることは低い】ことが明らかとなっています。
むしろ、長期服用により、薄毛の維持⇒改善 の髪が増えた人の割合が増えています。
参考文献:https://www.hgspecialist.com/resources/product-files/files/Finasteride-10-year-follow-up.pdf
画像が見えずらいですが、上記の画像は
検証を始めるスタート状態と、10年後の頭皮状態です。
プロペシアの耐性を感じてもやってはいけない3つの行動
効果がない・薄れてきたと思い、もっと効果を髪を増やしたい自分の判断でやってしまいがちな行動が3つあります。
これから紹介する3つの行動は、非常に危険で予期せぬ副作用を引き起こす可能性があるので絶対に辞めた方が良いです。
- その①:プロペシアの飲む量を増やす。
- その②:プロペシアの飲むペースを勝手に変える。
- その③:プロペシアと別と内服剤(ホルモン調整系)を交互に飲む。
その①:プロペシアの服用量を増やす
非常に危険です。
プロペシアは用法用量を守られた上で副作用や効果を検証されています。そのため、1㎎以上服用すると予期せぬ健康被害になる恐れがあります。
焦る気持ちは分かりますが、規定量を守った上で使用しましょうね。
もし、M字や頭頂部を特に生やしたい場合は、塗る育毛剤を使用して発毛力を高めることをおススメします。
AGAの治療に塗り薬を検討中の方必見!薄毛に効果がある外用薬完全マニュアル
その②:プロペシアの飲むペースを勝手に変える
自分で勝手に飲むペースを変えてしまうと、むしろプロペシアの効果を減退させる恐れがあります。
決まった時間に飲むことで血中のフィナステリド濃度を一定に保つことが出来、効果を発揮できます。
そのため、【決まった時間に飲む】これだけは意識して継続するようにしましょうね。
その③:プロペシアと別と内服剤(ホルモン調整系)を交互に飲む
これも、飲む量を増やすのと同様に非常に危険です。
有効成分の継続時間は薬によって異なります。そのため、交互に飲み続けると必要以上に効果を発揮してしまい、副作用を強める恐れがあります。
特に同じ効果を持つザガーロやフィンペシアなどとの併用は絶対に控えた方が良いでしょう。
薄毛の専門家から豆知識
プロペシアは風邪薬などとの飲み合わせは問題ありません。理由としては、プロペシアの添付文書に併用禁忌の記載がなく、併用禁忌となる薬は存在しないためです。
参考文献:プロペシアの添付文書
今よりもっと髪を増やしていきたい人向け【専門家へ相談】
いかがでしょうか?
プロペシアは耐性が付きにくい薬であることは間違いありません。
とはいえ、プロペシアを飲み続けても髪の毛が薄くなってきた、フィナステリドは自分には合わないのではないか?と不安になる人は少なくありません。
自分では中々解決出来ない薄毛のトラブルについては専門家に一度相談してアドバイスをもらうことをおススメします。自分では思いがけない理由で薄毛の進行が止まらないこともあります。
インターネットで調べて解決することも一つの手ですが、しっかりと対面してアドバイスをもらう事で劇的に薄毛が改善したケースも多くあありますよ。
プロペシア(AGA治療)を続けて数年…最近効果が感じられなくなってきた。
もしかして、私の体はプロペシアに対して耐性が出来て効果が無くなってしまったのかもしれません。