AGAを治すために、処方された薬を飲んでいるけど、数週間~数か月経てど、中々発毛の効果を感じられなかった人は少なくありません。薄毛治療でしっかりと金額を払って治療しているにもかかわらず、薄毛改善が認められないと育毛を諦める原因に繋がります。
しかし、残念ながら「人によってはAGA治療の効果が現れにくい人がいるのが事実」です。
薬の添付文書や論文のデータ・そして、毎年100名以上の髪の悩みを持つ方をカウンセリングしている私の経験を踏まえてお伝えすると、AGA治療を始めても中々効果を実感できないケースは、大きく6つに分かれます。
- AGAに効果がない治療法を実践している
- 飲み始めてからの期間が短い
- 毎日飲んでいない
- そもそもAGAによる薄毛じゃない
- 薬剤耐性が出ている
- 生活習慣が乱れている
AGA治療中の方で効果を感じない人は上記の6つに分類されます。そこで今回は、AGAの薬が効果を感じられない時に見る、確認すべき点をお伝えします。
薄毛治療のサロンの現場経験と学術的観点を合わせた内容を詳しくご紹介しますので、治療効果が出るか不安な方はご覧くださいませ。
AGA(男性型脱毛症)は治せるのか?
まずは大前提となりますが、AGA(男性型脱毛症)で薄毛になってしまっても髪の毛を再び生やすことが出来るのでしょうか?
AGAが進行する原因を特定して、正しいAGA対策を行えば
9割以上の確率で髪が生えてくる効果を実感できます。
実際に改善することに成功した実例を紹介します。
とはいえ、現在の医療では、AGAの根本原因を完全に排除することは不可能です。あくまで遅延させて発毛寿命を延ばすと考えてあげましょう。
追記:現在のAGAを治すために使われる薬で薄毛完治は不可能
現在、AGAでは「プロペシアやミノキシジルタブレット」と呼ばれる飲み薬を処方して貰い髪の毛を生やすのがメジャーなAGA治療法です。
特に当店にご相談に来る方で次のようなお客様が多いため、追記致しました。「他のクリニックでプロペシアやミノタブを飲んでいたのですが、辞めたい。」という方が急増します。
結論からお伝えすると、「プロペシアやミノキシジルタブレットではAGAの完治は不可能です。」
プロペシアやミノキシジルタブレットは、有効成分の効果を24時間程度しか維持することが出来ず、飲み続けない限り髪の発毛を維持することが出来ません。
飲むのを辞めてしまうと、薬の効果が切れて元のAGA(男性型脱毛症)へと戻ってしまいます。こちらの記事でも紹介しておりますが、薬による発毛は、その副作用とリバウンド作用を頭に入れておく必要があります。
そのため、既にプロペシアやミノキシジルタブレットを服用中の方は、薬による対策のみではなく、生活習慣の改善や頭皮環境をより良くして辞めた時の抜け毛を少なくする努力をする必要があります。
たしかに薬を服用すれば、発毛効果は強いですが、薬を飲まない状態にするには一度生えた髪の毛が抜けてしまう覚悟が必要なことだけ頭に入れておきましょう。
AGA治療が効かない理由①:【発毛効果がない治療を実践している】
この製品が良い。悪い。
などたくさんありますが、インターネットの口コミ評価が高くても効果がないものも多いです。
- 薄毛が進行する原因が一つだけでないこともある
- インターネットには効果がない髪に良い製品が星の数ほどある
これらの理由で、AGAの治療を行っているのに効果を感じることが出来ない人は少なくありません。当然、インターネット上にも効果があるものも当然ありますが中には効果がない製品もあります…。(有名なものも…。)
確かに保湿効果や頭皮環境を整える効果が期待されるものは多く存在しますが、発毛させるとは異なります。そのため、インターネットで購入するもの・使用するものは一度専門家に聞いて効果があるか?成分を見てもらうことをおススメします。
AGAへの効果が期待できるおススメは2つのみ
AGAへの効果がある、おススメはたった2つで良いでしょう。
- 効果がある【塗るor飲む】お薬(プロペシア、ミノキシジル、ザガーロ等)を使用する。
(効果大、副作用可能性あり、継続する必要あり、金額的負担あり) - 生活習慣の改善をする。
(効果小~中、副作用なし、金額的負担ほぼなし)
今回は、上記の2つを行っていてもAGAに対して中々効果を感じられない人向けで作成しております。今現在、おススメできる2つのAGA対策以外の方法で行っていた人は、下記の記事を参考にして頂けたらメリット・デメリットを含め、網羅的に対策が出来ます。
【確認】AGAの治療に使われる薬は効果が認められているか?
クリニックや皮膚科で処方される薬がそもそも効果があるの?
と疑いを持つ人も少なくありません。AGA治療に使われる薬は2種類あり、それらの薬が、臨床研究において効果が認められているものがほとんどです。
※)追記 AGAの治療の副作用について
AGA治療で使われるお薬は全て医薬品です。
「髪を生やす」といった効果よりも、他の副作用が先に出てしまうケースもあります。特に「初めて飲み始める」時は下記のことを行うことをおススメします。
- 飲み始めて1~2か月後に血液検査を行う。
- 何か体に違和感を感じたらすぐに専門家に相談する。
副作用の確率としては少ないものの、違和感を感じたら服用を控えるようにしましょう。
AGAの治療で処方されるものには、2種類ある
男性の薄毛治療(AGA)を行う上で、処方されるものは大きく2種類あります。
- 薄毛の原因である悪玉男性ホルモンを抑制して抜け毛を抑制する
- 血管を拡張させ、髪の毛の成長を促す
この2つのパターンに分かれます。
抜け毛を抑制する働きは、発毛より防止の効果が強いのが特徴です。そのため、脱毛期間が長い人は、発毛効果を感じるまでに長期的になることがあります。
そのため、初めて数か月経っても効果を感じることが出来ず、辞めてしまう原因になります。とはいえ、抜け毛を防ぐため、飲み始める前より抜け毛の本数が減少します。
そのため、抜け毛を抑制するだけでも髪の毛が増えたを感じる方も少なくありません。
AGA治療が効かない理由②と③:【薬の飲み方】
AGA治療薬は、毎日決められた時間に決められた量を服用することがもっとも効果が出る服用方法です。そのため、次のような飲み方を行ってしまうと、AGA治療薬の効果のムラが出やすくなり、発毛効果が低下する可能性があります。
②飲み始めてからの期間が短い
薄毛を治すためには、1ヵ月程度飲むだけでは髪の毛は中々増えてきません。最低でも3か月以上飲み続ける必要があるのです。3か月以上飲み続ける必要があるのは、ヘアサイクルという髪の成長メカニズムが関与しています。詳しく知りたい人は「【髪の毛の基礎知識】毛髪の構造から薄毛・抜け毛のメカニズム総論」をご覧ください。
一般的には、半年間は飲み続けてみて経過を見ることが多いと言われます。1ヵ月飲んでも効果が出なかったら不安になりますよね。特にフィナステリドなど5α-リダクターゼ拮抗薬のみを服用している場合は、効果を感じるまでに時間がかかる場合があります。
中々効果を感じず、不安が募ったら、処方して頂いている病院やクリニック、そして専門家に相談しながら続けていくのも一つの手です。
[2]毎日しっかりと飲んでいない
AGAの治療には、毎日欠かさず飲み続けることがポイントです。
風邪薬をイメージしてください。
風邪が引いているのに途中で自分で飲むのを辞めることはありますか?AGAの薬も同じです。髪が生えてくるまで決められた容量を守り、毎日飲み続ける必要があります。
そうすることで有効性分の血中濃度を保つことが出来、発毛となります。
【NGな行動】
早く髪の毛を増やしたいからといって服用する錠数を増やすは危険ですので絶対に控えて下さい。
AGA治療が効かない理由④:AGA以外の抜け毛の場合【3種類】
AGAではない抜け毛は、前述した男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)や血行不良が原因による抜け毛ではありません。そのため、いくらAGAのお薬を服用したとしても効果が感じることはありません。AGAではない薄毛は大きく3つ存在します。
1.円形脱毛症、2.びまん性脱毛症、抜毛症(トリコチロマニア)です。
[1]円形脱毛症
円形脱毛症は、皆様もご存知の通り「10円玉ハゲ」と呼ばれる脱毛症の一種です。
この円形脱毛症が起きるメカニズムは詳しくは解明されていませんが、
大きく3つの要因があるといわれています。
- アレルギー性
- ストレス性
- 自己免疫疾患
円形脱毛症の主な原因は免疫機能の誤作動です。体を病気から守るはずの、細胞が、自分自身の毛根を敵だと認識することによる抜け毛です。
円形脱毛症とAGAとの見分け方は?
AGAとの見分け方は、抜け毛を確認すれば簡単です。通常の抜け毛は、このように先端が丸く棍棒のような形をしていることから棍棒毛(クラブヘアと呼ばれています)
しかし、円形脱毛症の場合、免疫細胞が毛根を攻撃しているため、いびつな形をした特徴的な毛根の形をしています。
1か所のみの円形脱毛症の場合、半年ほどで自然と治る方も多いですが、多発性の円形脱毛症の場合、半年~数年かかってしまう方もいる脱毛症です。
まずは、「生活習慣を変えること」「どのタイプの円形脱毛症なのか」探ることが重要です。
[2]びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は女性の代表的な抜け毛です。AGAとは異なり、生え際や分け目から全体的に、薄くなってくる脱毛症です。びまん性脱毛症には、プロペシアが効果を示さないことは、明らかとなっています。
男性型および女性型脱毛症診療のガイドライン(2017)にも記載されています。
これは、ガイドラインの一部を抜粋したものです。Aが「治療に進める」Dが「行うべきでない」ことを示しています。フィナステリドはホルモンバランスを調整する作用が強いため、女性には効果があまり出ず、AGAの脱毛症のみに特化しているのです。
[3]抜毛症(トリコチロマニア)
子供や女性に多いのが、このトリコチロマニアと呼ばれる抜毛症です。これは、ストレスや不安から無意識に自分の毛を抜いてしまう抜毛症です。
癖のようになってしまっていますので、抜きたくなくても制御できず、ついつい抜いてしまうことで起きる薄毛です。精神的なストレスがメインであるため、AGAの薬などは一切効果がありません。
薄毛治療をメインに行いつつ、メンタルケアを行って治していくことが最も効果的です。ストレスを多く抱えているケースが多いため、治るまでに時間がかかってしまうケースもありますので、専門医のもと治療することをおススメします。
AGA治療が効かない理由⑤:AGA治療薬に対する薬剤耐性について
よくインターネット上で噂されるのが、
「AGAのお薬は飲み続けると耐性が出来て効果がなくなる」と言ったことです。
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1087310820
Yahoo知恵袋から一部抜粋してきましたが、このような悩みを抱える人は
少なくないようです。
プロペシアは10年間服用した臨床データがある。
科学的なデータでは、プロペシアを10年間飲み続けると耐性が出来るか研究したデータがあります。
118人を対象に行った結果、服用10年で薄毛が悪化したケースは4%程度。
96%もの人が、髪の毛の維持または、増毛が確認されています。
プロペシアを続けると耐性が出来る?【データに基づく効果期間】
- AGAの耐性についての心配はほとんどいらない。
- 他の薄毛を進行させる原因により、効果を感じないことが多い
AGAへ効果がない原因⑥:生活習慣
AGA治療に医薬品は非常に効果的と言われています。しかし、これまでお伝えしたことをしっかりと行っている・服用しているにもかかわらず、薄毛改善の効果が出にくい方も多くいます。
その原因には、「生活習慣が乱れ」、「悪い頭皮環境」であることが考えられます。せっかく処方した薬で悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を抑制したとしても、生活習慣の乱れが乱れていると効果が減退することがあります。
日々の生活が乱れていると、毛根までの血流が悪くなったり体内のホルモンバランスが乱れやすくなります。その結果、AGAの進行が止まらずに効果を感じられないケースもあるのです。
特に、タバコや偏った食事などは有効成分が血中を通して頭皮まで効果を示す妨げになりかねませんので出来る限り意識してあげましょう。
また、頭皮環境の悪化も同様です。皮脂の分泌が多く、常にベタベタ毛穴が詰まっている状態では、塗り薬などの効果は最大限発揮することはできません。それだけでなく、頭皮の炎症や最悪の場合、脂漏性脱毛症と呼ばれる抜け毛となります。
具体的にAGAを進行させると言われる生活習慣を3つほどお伝えします。
ストレス
精神的なストレスによって悪い影響を受けた体では、自律神経が乱れやすくなります。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、生きるために必要な【呼吸・代謝・ホルモンバランス】などのバランスを保つ働きがあります。
慢性的なストレスは、この2つのバランスが崩してしまい、交感神経が活発になるのです。交感神経の働きに血管を縮小させる作用と、男性ホルモンを活発化する働きがあります。
AGAの進行の一つにDHT(男性ホルモン)が関わっているため、ストレスを軽減させることもAGAの治療効果を高める上で大切です。
ストレスを軽減させる効果が明らかになっているおススメの行動は「運動・人に話す・ヒーリングミュージックを聞く」などから実践してみてはいかがでしょうか?
食生活
体は食事から作られると言われるように髪にとっても食べ物は大切。当然、バランスの良い食事を意識している人と、偏った食生活をしている人では、髪に与えられる栄養分が全く違います。
髪はケラチンと呼ばれるタンパク質で7割を構成しています。髪を作るために必要なアミノ酸やビタミン、ミネラルが足りていないと、髪の合成が間に合わず抜け毛の原因と繋がります。
いくら、AGAの原因である男性ホルモンを薬によって抑えたとしても、髪を作る材料が足りていなければ効果はないと感じてしまうこともあるでしょう。
そのため、バランスの取れた食事から意識してみましょう。食事と関連して過度なダイエットも薄毛の原因につながります。
睡眠不足
睡眠は、疲れ切った細胞を癒す大切な時間です。
睡眠時間が不足し、自律神経が乱れたり、ホルモンのバランスが悪くなると抜け毛が増加します。理由としては、成長ホルモンが減少し、髪や頭皮の修復が行われなくなってしまうからです。
7時間~8時間
これ以下になると、細胞の修復がしきる前に脳が活動してしまうため、AGAの薬の効果を軽減させることにも繋がります。
AGAへの効果が実感できなかった人へ
いかがでしょうか?
これらの項目を見ても中々AGAへの効果を実感することが出来なった人は、一度専門家にしっかりと状況を相談して本当のAGAが進行する原因を確認することをおススメします。
元薄毛だった私も自分なりに薄毛の改善策をトライしてみました。「本当にこれが効果があるの?」と半信半疑で継続する事が難しかったことを今でも覚えています。
「AGAを何とかどうにかして改善して髪の毛を増やしたい!」
けど一人で乗り越えるのは不安という人は少なくありません。最近では、無料相談など気軽に相談することが出来るクリニックやサロンが非常に増えています。
これを活用しない手はないでしょう。一人で抱え込まないで使えるものを最大限活用して自分の薄毛の悩みを解決しましょう。
既にAGAの薬を飲んで対策をしている人は、薬の耐性を疑うのではなく
まずは、他に薄毛を進行させる原因がないか確認する方がより早く
効果を実感することが出来ますよ。
不安な人は、私宛に問い合わせにて相談して下さい。