あれ?最近抜け毛増えたかも…。こんなに分け目見えなかったのに…。そんな抜け毛や薄毛の不安を募らせる女性は少なくありません。
その原因は、女性ホルモンが少なくなってきたことによる薄毛の可能性があります。
「プロゲステロンやエストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンを増やす・バランスを整えることで薄毛の症状が改善されるかもしれませんよ。
女性の抜け毛は、ホルモンバランスと切っても切れない関係がありますので、「もしかして私も当てはまるかも…。」そんな方はこの記事を参考にしてみてください。際に当店では、自律神経のバランスを整えるための施術を行っています。
女性特有のホルモンバランスの乱れで薄毛になってしまう人が改善される場合が多くあります。
年齢別女性の薄毛対策も解説しております。ご参考にして下さい。
女性ホルモンが乱れると抜け毛が増えやすくなる
皆様も一度は聞いたことはある「女性ホルモンが減少すると抜け毛増える」という噂。逆に男性ホルモン場合は「男性ホルモンが増えると抜け毛増える」という噂もあるほど、ホルモンと髪の毛は密接な関係性があります。
特に、女性ホルモンと髪の毛は強い関係性があります。女性ホルモンのバランスや分泌量が減少すると、抜け毛が増えてしまう可能性が高いのです。
女性ホルモンの一つエストロゲンは髪の毛に対して次のような効果を示します。
・髪の毛の成長を促進する作用があり、成長維持に関与
(髪の毛の成長期間が男性は平均3~5年ですが、女性は平均4~6年と長い)
女性の方が髪の成長期間が長い理由は、エストロゲンホルモンが男性よりも多いためとも言われているのです。この女性ホルモン「エストロゲン」は更年期が訪れる中高年にさしかかると、減少していきます。
その結果、これまでとは異なるホルモンバランスとなり様々な影響を体へ与えます。その1つが更年期障害です。体内の女性ホルモンが減少することで、相対的に体内にある男性ホルモンの割合が増加して引き起こされます。
男性ホルモンの増加+女性ホルモンの減少というのは髪の毛へも大きく影響するため、抜け毛が増えて、生え際や分け目が目立つようになるケースも少なくありません。
抜け毛の量を調整する考えられているエストロゲンとは?
ここまで女性ホルモン「エストロゲン」の減少が抜け毛が増える要因であることをご説明しましたが、そもそもエストロゲンとはどういった体内物質なのでしょうか。
「エストロゲン」とは、主に卵巣から分泌される女性ホルモンの1つです。「美人ホルモン」ともいわれています。
- 乳腺細胞の増殖促進
- 卵巣排卵制御
- 脂質代謝制御
- 中枢神経(意識)女性化
- 皮膚薄化
エストロゲンホルモンは、女性らしい体作りに関する重要なホルモンとなります。
これらの役割は、女性らしいツヤ・ハリがある髪の毛を保つ働きがあるのです。一般的にエストロゲンは思春期から大きく分泌され始め、20代~30代がピークとなりその後、年齢とともに減少するホルモンです。
その結果、女性らしい髪の毛は抜けて、生え際が目立つようになり以前のようにセットがうまくいかなくなってくることが増えてきます。また女性ホルモンの分泌量が変化するのは、加齢のみではないのです。
20代や30代など若くても、エストロゲンが減少してしまうことがあるのでご紹介します。
女性ホルモンを高めるための食事について動画にて解説しております。
女性ホルモンが乱れる・減少してしまう5つの原因と対策を紹介
前述した通り、女性ホルモンのバランスが乱れてしまうのは、加齢だけではなく、次の4つがあげられます。
- 出産後
- 更年期
- 過度なダイエット
- 生活習慣の乱れ
- 過度なストレス
いかがでしょうか?
抜け毛増え始めた+上記の5つの原因の1つでも当てはまると体内のホルモンバランスが乱れて抜け毛が増加している可能性があります。ではそれぞれの原因と対策について解説しますね。
ホルモンバランスによる抜け毛が増える原因その①:出産後
子供が生まれるまでは、髪の毛フサフサだったのに…。
子供も生まれて幸せな時に、抜け毛が増えて髪のボリュームが減っちゃった…。
このような抜け毛の増加は「分娩後脱毛症」と呼ばれる症状となります。これは、女性ホルモン「エストロゲン」が急激に低下することによって起きるもの。
妊娠初期から、エストロゲンレベルは週ごとに上昇します。このホルモンレベルの上昇によって月経がストップし、妊娠する準備が整っていきます。その後もエストロゲンホルモンは、子宮粘膜の形成や乳への血液の供給を増やしていく働きを担っているため、常にたくさん分泌されています。
ところが、赤ちゃんを産んだ後は、体が不要と判断し、エストロゲンが急激に減少してしまうのです。これまで、たくさんあった女性ホルモンが出産とともに、突然減ってしまうということに体は付いていけません。結果として、ホルモンバランスが乱れ、抜け毛がたくさん発生してしまう原因となります。
図解で分かる産後のホルモン量の変化図
ただし、ご安心下さい。徐々に体がホルモンバランス整え、およそ1年ほどで自然と髪の毛は戻ってくる場合がほとんどです。
また、まれに1年前後経っても抜け毛が戻らないことや、ストレスなどにより他の脱毛症が合併してしまうことがありますので、その場合は専門家に相談することをお勧めします。
しかし、抜け毛が増えてしまうのは不安ですよね。少しでも早く髪の毛を取り戻したい方は下記を対策として取り入れてみてはいかがでしょうか?
出産後に起きる抜け毛の対策は?
産後は、ホルモンの減少だけでなく、子供を産むことによって、体の栄養が不足しがちです。髪の毛は食べたものから作られるため、髪の毛の成長に必要な栄養を、しっかり摂るようにします。
手の込んだ料理を作るのは大変ですが、コンビニのお弁当やスーパーのお惣菜でも、栄養価の高い食べ物はたくさんあるので利用しましょう。
このような栄養素を意識して食べることがおすすめです。
- タンパク質(肉・魚・大豆)
- ミネラル(ひじき・わかめ・ナッツ類)
- カルシウム(小魚・乳製品)
- ビタミンB群(バナナ・まぐろ・牛乳・レバー)
これらの食品をバランスよく食べることを意識することで、髪の毛の成長を促すことが出来ます。あまり食べられない人は補助としてサプリメントを取り入れることも考えてみてはいかがでしょうか?
抜け毛がいつまで経っても治まらない
髪の毛が薄いまま
上記のようなケースは注意が必要です。産後のホルモンバランスの乱れだけでなく他の原因が併発して抜け毛が治まらないことがあります。
その場合、一度専門家に相談することをおススメします。
ホルモンバランスによる抜け毛が増える原因その②:更年期
閉経前後にあたる更年期は、特にエストロゲンの分泌が下がってしまうライフイベントの一つです。個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を「更年期」といいます。
もちろん、年齢と共に誰しもが起きることですので、されることが出来ないことではあるものの、更年期の起きる症状に加え、抜け毛まで増えてしまうことは精神的につらいことです。
では、この年齢と共に起きてしまうホルモンバランスの乱れによる抜け毛をを軽減する方法は、どのようにすればよいのでしょうか?
30代の女性に向けた薄毛治療のための動画を解説しています。よければ参考にして下さい。
更年期に起きる抜け毛の対策は?
更年期による抜け毛を防ぐ方法として、次の2つがあります。
- 自分で行うセルフケア
- 病院で行う医療療法
自分で行うセルフケアとは?
自宅などで行うことが出来るセルフケア方法は次のようなことが挙げれます。
- 女性ホルモンを高める食品を食べる(大豆)
- 腸内環境を整える
- 補助として亜鉛・鉄分を取る
食べ物の中には、女性ホルモンと似た働きを持つ栄養素を持つものもあります。その代表的な食品は「大豆」です。
大豆にはイソフラボンが含まれており、これが腸内で吸収されると「エクオール」と呼ばれるエストロゲンと似た働きを持つ物質へと変化します。
このエクオールが血液を介して全身に行きわたることで、更年期による抜け毛を軽減することが出来ます。ただ単に、大豆を取るだけでなく、次のことも一緒に行うことで効果を高めることができます。
- 吸収を高めるために腸内環境を整えること
- 赤血球量を増やすためにミネラルも同時に取る
病院で出来る更年期による抜け毛の緩和方法とは?
- 漢方薬の使用
- ホルモン補充療法
- 薄毛治療院に通う
身近に出来る対策の一つとして、漢方薬を使う方も多くいらっしゃいます。医学的根拠は弱いですが、体調を整える上では効果がある療法のため、多くの人が行っている治療法の一つです。
もう一つが、ホルモン補充療法と呼ばれる病院でエストロゲンの薬を処方してもらい、更年期障害を改善し、抜け毛を防ぐ方法です。あまり馴染みのない方法ではありますが、海外では認可され始めている方法です。
最後に、抜け毛が重度になってしまう場合は薄毛の専門家に相談することもお勧めしております。当店の場合、更年期を迎えて薄毛になってしまった方でも、約9割の方が半年~1年で改善する傾向があります。
ホルモンバランスによる抜け毛が増える原因その③:過度なダイエット
男性より女性に多いのが、ダイエットにより、女性ホルモンの乱れを引き起こし、女性の抜け毛を進行させてしまうことがです。特に注意が必要なのが、「食事制限によるダイエット」です。
パーソナルトレーナーの下で、行うダイエットは栄養管理しているため安全ですが、独学でテレビやネットの知識を見よう見まねでチャレンジすることは危険であり、やりすぎてしまう場合があり、女性ホルモンを減少させる要因となります。
女性ホルモンの分泌には、栄養が必要です。
エストロゲンの分泌を低下させないためには、ホルモンの元になるしっかりとした食事を取らなければなりません。しかし、ダイエットや偏った食事で、栄養が不足してしまうと、ホルモンの分泌量が低下してエストロゲンのバランスが乱れてしまいます。
無理なダイエットを長期的に行うと栄養失調状態となり、髪の毛が薄くなるだけでなく、骨密度が低下して20代なのに50代後半の骨密度になってしまうケースも。髪の毛だけでなく、体にも負担が大きく取返しがつかなくなります。
ダイエットによる抜け毛の対策は?
非常に簡単です。
すぐにダイエットを中止し、医療機関に相談することです。ただ、過度なダイエットをしてる本人は自分が危険なことをしていることに気づいていないケースがあります。
その場合は、身近な家族が医療機関に相談してゆっくりでも良いので治療していくことをおすすめします。その上で、肉や魚、貝類や野菜類、果物などを含む、バランスのとれた食生活を送り、栄養をしっかりと摂れば、女性ホルモンバランスは正常に戻っていくはずです。
その結果、抜け毛の本数も次第に減っていきますのでご安心下さい。
ホルモンバランスによる抜け毛が増える原因その④:生活習慣の乱れ
ホルモンバランスは生活習慣の乱れと密接に関係しています。そのため、若いから私は大丈夫と思わずに今の生活を見つめなおす必要があります。
今回は身近でありがちなことで女性ホルモン「エストロゲン」を下げる要因を下記にあげてみました。
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
ホルモンバランスを乱す身近な原因①:
睡眠の質と量が低い
女性ホルモンのバランスを保つために、大切な要素として睡眠と質と量があげれらます。どんなに忙しくても睡眠時間だけは確保することと言われるぐらい大事。
髪の毛の成長やホルモンバランスの乱れを改善するための理想な睡眠時間は、7~8時間とされています。
下記の図のように睡眠は寝る時間によっても体の修復される部位が異なるのです。
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ホルモンバランスを乱す身近な原因②:食生活の乱れ(糖質のとりすぎ)
適度な糖分は幸せホルモンのセロトニンを分泌させるため、良い影響もあります。しかし、糖質を取りすぎている場合がほとんどです。糖分を頻繁に摂っていると血糖値が急激に上がります。その後、インスリンが分泌されて、急激に上がった血糖値が急激に下がります。
この急激な変動が、イライラや不安の原因となり女性ホルモンのバランスの不安定にも繋がります。特に、ジュースや炭酸飲料のほか、缶・ペットボトル入りのコーヒーや紅茶などの加糖飲料は糖分がたっぷり入っています。
これらは吸収が早いため、血糖値を急激に上げてしまう作用があるため、より注意が必要です。特に体の糖化を進行させる「白砂糖」には要注意です。
甘いものが欠かせないあなたは、白砂糖をみりんやはちみつなど他の甘味料に変えることで、栄養価があり、体によい糖分を摂取することを心がけましょうね。
ホルモンバランスによる抜け毛が増える原因その⑤:過度なストレス
強いストレスは、ホルモンの分泌に悪影響を与えてしまう可能性があると言われてます。過度なストレスにより、ホルモンバランスが乱れ、女性の抜け毛が増えてしまうこともあります。
ホルモンは副交感神経が活性化しているときである「リラックス」「睡眠」などに多く分泌します。具体的な施策としては、ストレス環境を避けること・自分のストレス解消法を確立することです。
など、それぞれのストレスに応じた対策方法は変わってきますので、自分自身の状況に応じた対策をしっかりと行うようにしましょう。
女性の抜け毛の悩みは些細なことから注意しよう
いかがでしたか?
女性の抜け毛が増えてしまうことは、身近な些細なことから引き起こされるとも考えられています。現在では、クリニックなどによる薄毛治療薬の投薬療法などもありますが、体への負担が否めません。
まずは、自分の過去に抜け毛が増えてしまう原因がないか確認してみましょう。特に、女性ホルモン「エストロゲンホルモン」に注目することで、その原因にあった対策を行うことが出来ます。