「ハゲたら、もう治らない…」
「育毛剤で髪が生えるっていうのは、メーカーの誇大広告であって生えるわけがない…」
そう考えてしまう方も少なくありません。
確かにインターネットや口コミで「育毛剤を使用したけど、ハゲが治らなかった…」などとよく見かけませんか?
実際に口コミなどで評価が高かったり、効果があると記載があったものについても、私は全ての成分を論文等で確認するようにしています。その結果、1つも育毛効果がある成分が含まれていない…なんてことはザラにあります。
良くても「頭皮の保湿・血行促進効果」がある程度でした。
正しい知識のもとで薄毛対策を行わなければ、「ハゲを克服すること」はとても難しいでしょう。また、使用方法を間違ったまま育毛剤などを使用しても、なかなか思うような結果が得られずハゲたままです。
しかし、ここで考えてみて下さい。
正しいやり方・正しい方法(成分)で薄毛対策を行っていたら、同じ結果になっていたでしょうか?
おそらく、今よりもずっと低コストかつ短期間で、薄毛を克服できる可能性が上がっていたことでしょう。
そうなんです。ハゲを治すためには、やり方が非常に重要なのです。
薄毛を改善することは、小学校で習う「足し算」と同じだと、私はいつも皆さまにお伝えしています。髪の毛に良いこと【+プラスの行動】と髪の毛に良くないこと【-マイナスの行動】の和によって髪の毛が生えるかどうかが決まるのです。
正しい方法を行っても、生えてこない人がいるのも事実です。それは、「抗がん剤治療や放射線療法を経験したことのある人」や「毛根が死滅してしまっている人」です。
育毛活動をしているのに「全然髪の毛が生えてこない…ハゲたまんまだし!」という人は、髪の毛に良くないマイナスの行動を積み重ねてしまっていないか、これを機に確認してみましょう。
とはいえ、自分の力でハゲを克服しようとするとかなり難易度が高めです。
残念ながら今回ご紹介する行動だけでは、薄毛が治らないケースもあります。その場合は早い段階で薄毛の専門家に相談しましょう。
また、私が過去に「どうやって薄毛を克服したのか?」について知りたい人は、下記をご参照ください。
【確認必須】薄毛が治らない人がやりがちな行動とは?
これまでも、薄毛を克服するためには「生活習慣を見直すことが重要である」と何度もお伝えしてきました。
ハゲが治らない人は、薄毛を進行させてしまうような行動を日常的にやりがちです。
まずは、おさらいも兼ねて下記の項目をチェックし、ご自身がハゲを進行させるNGな行動をしていないか確認してみましょう。
- 喫煙している
- シャンプーを1日2回以上している
- 睡眠時間が不定期
- 頭皮の痒みがある
- ジャンクフードやファーストフードをよく食べる
- ラーメンなど味の濃いものをよく食べる
- あまり野菜を食べない
- 運動しない
- ストレスが多い
- 抜け毛の本数が多い
- 洗浄力が強いシャンプーを使用している
- お酒をよく飲む
- 甘いものをよく食べる
皆さまはいくつ当てはまりましたか?
これらは薄毛を進行させ、頭皮環境を悪化させる【ハゲ促進行動】です。
ハゲが治らない時は、このような小さな原因を一つずつ改善していき、髪の毛が生えやすい環境を作り出すことが必須となります。
まずは、上記のチェック項目がどれだけ該当するか確認してみて下さいね。
これらを踏まえた上で、これから【ハゲが治らない人が見直すべき7つの行動】について解説いたします。
ハゲが治らない人が見直すべき7つの行動とは?
じわじわと【薄毛を進行させてしまう生活習慣】が存在します。ハゲが治らない人は、下記の7つの行動を知らず知らずのうちに行っている可能性が非常に高いです。
まずは、バイタルチェックから行っていきましょう。
薄毛・ハゲる原因①:睡眠不足
健康的な生活を維持したり、薄毛を改善させる上で大切なのが、睡眠です。規則正しい時間で7~8時間ほどの睡眠を取ることが、髪の毛を成長させます。髪の毛は寝ている間にぐんぐん成長するのです。
睡眠中は、副交感神経が優位となります。副交感神経には体をリラックスさせる作用があり、成長ホルモンの分泌を促進します。1日のなかで、寝ている時間が最も成長ホルモンが分泌されるため、髪の毛を生やし育てるために睡眠は欠かせません。
寝る時間もバラバラ、睡眠時間も不規則・・・このような状態では髪の毛は成長しにくくなりますし、ハゲが治らない可能性が高まります。仕事によって昼夜逆転していたり、生活リズムが崩れがちな人は、「寝る前に半身浴をする・携帯をいじらない」など睡眠の質を高めることを意識していきましょう。なるべく毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるくせをつけることでリズムが整い、質の良い、深い眠りにつきやすくなります。
- 規則正しく7~8時間睡眠
- リラックスした状態で布団に入る
薄毛・ハゲる原因②:食生活の乱れ
体は日頃の食事によって作られるというように、髪の毛も食事から作られます。そのため、栄養バランスが偏った食事をしていると、髪の毛を成長させるための栄養が不足してしまうことがあります。
もし、ハゲが治らなくて困っているなら、髪の毛がしっかりと成長するための栄養素を意識して摂取する必要があります。髪の毛に必要な代表的な栄養素は、【タンパク質・ビタミン・ミネラル】です。
1.タンパク質
髪の毛の約9割は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で構成されています。そのため、お肉やお魚を食べる量が不足していると、十分に髪の毛へ栄養が行き届きません。たんぱく質は体を構成する主軸であるため、内臓の活動でも消費されるため不足しがちです。積極的に食べるようにしましょうね。
2.ビタミン類
ビタミンは頭皮を健康な状態に維持する上で欠かせない栄養素です。特にビタミンCは、頭皮を構成するコラーゲンを合成するために必須の栄養素でもあります。更に、抗酸化作用も強く、髪の毛を増やすための細胞が老化していくことを防ぐ働きがあります。
また、ビタミンB群もハゲを治す上で必要な栄養素です。血液をサラサラにしてくれるなど補助的な働きがあり、薄毛を治すためには必要な栄養素と言えるでしょう。
育毛に欠かせないビタミン2選!セルフケアで欠かせない栄養とは?
3.ミネラル
牡蠣、あわびなどの貝類
牛・豚レバー
卵、チーズ、納豆
食事改善は長期的に継続しよう
これらの栄養素をバランスよく食べることが、ハゲを治すためには重要となります。1週間、食事を意識しても治りません。継続して数か月~数年単位で続けることで次第に効果が出てきます。
またこれらの食事をとるのが難しい方は、次の「まごわやさしい」こちらを意識してみて下さいね。これらを食事に取り入れることで、自然と栄養バランスが取れた食事になりますよ。
薄毛・ハゲる原因③:シャンプーが悪い
ハゲを治すためには、毎日使用するシャンプーにもこだわる必要があります。頭皮環境が悪化してハゲを治すことが困難になります。特に市販のシャンプーは、合成界面活性剤を主成分としているシャンプーが多く、洗浄力が強すぎる場合があります。
洗浄力が強いと、頭皮の皮脂を必要以上に取り除いてしまい、乾燥させてしまう可能性があります。また、乾燥した頭皮を補おうと皮脂の分泌量が増加して、逆に頭皮がベタベタになってしまうことも…。この状態の頭皮をインナードライと言い、頭皮の中は乾燥しているのに、表面は脂っぽい状態となります。
このような頭皮は、インナードライの可能性が非常に高く、頭皮環境が良くありません。頭皮が痒くなったり、フケが大量に出たり…と頭皮トラブルの元になり、ハゲが治らない可能性にも繋がります。
脂っこいベタベタな頭皮こそ保湿が必要|頭皮に保湿ケアが大切な理由とは?
頭皮に良いシャンプーは一択!それは「アミノ酸系シャンプー」です。洗浄力こそ低いものの頭皮への刺激が少ないシャンプーとなります。
また、痒みやフケが気になる人は、ケトコナゾールが配合された薬用シャンプーを使用すると劇的に改善します。
薄毛・ハゲる原因④:シャンプーの洗い方が悪い
シャンプーをする際、どれぐらい洗い方を意識していますか?
洗い方一つで、「毛穴の汚れがどれだけ落ちるか決まる」といっても過言ではありません。これからお伝えする3つのことを行っていないか確認してみましょう。
シャンプーを直接頭につける
シャンプーは、手に取りそのまま頭につけてはいけません。
そのままつけてしまうと、一部分のみに多くのシャンプーが塗布されて、全体に行きわたらないだけなく、洗い残しの原因になります。まずは、手のひらでシャンプーを伸ばしてあげるのが先決です。
その後、全体に馴染ませるように頭につけてあげましょう。
勢いよくゴシゴシ洗う
シャンプーを付けた後、勢いよくゴシゴシと頭皮を洗っていませんか?
力任せなその行動は、頭皮や毛細血管を傷める原因にも繋がります。シャンプーをするときは、決して爪を立てず、指の腹を使い優しくマッサージをするように洗うだけで十分です。ゆっくり時間をかけて洗うことで、汚れは自然と落ちます。
湯シャンプーの時間が短い
この湯シャンプーが非常に重要です。
シャンプーを付ける前にしっかりと湯シャンプーを3分以上行いましょう。それだけでも髪の毛・頭皮の汚れは約7割落ちます。
正しいシャンプーの洗い方とは?
- 手順①:お風呂に入る前に、側頭部と後頭部を指の腹を使ってもみほぐして血行を良くします。
(強くマッサージする必要は一切ありません。) - 手順②:髪の毛を濡らす前に、ブラッシングで大きいフケやほこりを落とす。
- 手順③:5分程半身浴をして、軽く汗ばむまでつかり毛穴を広げてあげます。(じんわり汗をかきましょう)
- 手順④:シャワーで湯シャンプーのみ(1分以上)
- 手順⑤:軽く水気を落としたら少量のシャンプーを手に取り、髪の毛全体につける。
(頭皮にはまだつけなくてよい) - 手順⑥:軽くゆすぎ、その後もう一度シャンプーを取り、全体になじませる。
- 手順⑦:指の腹で頭皮をもみ洗い&マッサージ
(後ろ ⇒ 横 ⇒ 上 ⇒ 前の順番で洗う)※爪は立てずに洗う - 手順⑧:シャワーで完全にシャンプー剤を落とす。入念に。毛穴から落としていくイメージです。
- 手順⑨:トリートメントは頭皮につけず、髪の毛に馴染ませるのみ。時間はおかず洗い流す。
- 手順⑩:タオルドライは、こすらずタオルを押し付ける感じで行う。
- 手順⑪:ドライヤーは髪の根本から乾かしていく。
薄毛・ハゲる原因⑤:運動不足
何となく、運動が髪の毛にも良いとご存知の方もいるでしょう。
その噂は本当です。運動を行うと、筋肉が活発に動き、心臓から送られてきた血液を全身に送り返すことが出来るようになります。筋肉はいわば、ポンプのような働きをしているのです。
日ごろからあまり運動していないと、筋肉がどんどん衰えていき、体のポンプがよく働かなくなってしまいます。その結果、全身・特に細部の指先や髪の毛の毛根部分まで、血液が届きにくくなります。
髪の毛は毛根の毛母細胞で作られますが、血液から栄養分を吸収しなければ、髪の毛を成長させることはできません。ハゲを治すためには、しっかりと運動してポンプの働きを高め、毛根まで血液を届ける必要があるのです。
運動不足の人におすすめが、有酸素運動です。5分でも10分でもウォーキングをすることから始めてみるのはいかがでしょうか?継続していくことで、体に筋肉が付き、毛根まで栄養を届けることが出来ますよ。
薄毛・ハゲる原因⑥:ストレス
切っても切れない存在であるストレスも、うまく付き合っていかないと、ハゲが治らない要因になってしまうことがあります。
過度にストレスがかかり続けると、自律神経やホルモンのバランスが乱れてしまいます。この乱れによる症状の一つとして血行不良が挙げられます。血行不良が長期化すると、髪の毛に必要な栄養分を運ぶことが出来なくなり、最終的に抜け毛につながります。
ストレスを長期間抱え込むことは、頭皮にとっても体にとっても良くないため、自分なりの解消方法を見つけてストレスとうまく付き合うことが大切です。
薄毛・ハゲる原因⑦:喫煙
タバコは体に悪いといわれるように髪の毛にも当然良くありません。
タバコは次の4つの事を引き起こします。
- 頭皮の血管を収縮させる
- 男性ホルモンの分泌を促す
- ビタミンを消費する
- 肝臓の機能を低下させる
これら全てが、薄毛の原因につながりかねません。
喫煙を続けていると、それだけで頭皮に良くないことがオンパレードのため、中々ハゲを治すのは困難になってきてしまうのです。
ハゲを治すためには、禁煙することをおすすめします。
ハゲへの効果が立証された育毛剤やお薬は?
効果がある育毛剤や薄毛に効果がある内服薬が存在します。
それは下記の成分が配合された製品です。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
ただし、当然、医薬品でもあるため、内服薬のフィナステリド・デュタステリドは、副作用としてEDや性欲減退、肝機能障害などが報告されています。ミノキシジルタブレット(ミノタブ)には、多毛症や動悸などの好ましくない副作用があります。
とはいえ、これらはかなり発毛効果が期待できる医薬品です。どうしてもハゲが治らないという人は、内服薬は最終の切り札として、使用することも検討してみましょう。
治らないハゲには、専門家の無料アドバイスを受けるのも一つの手
ここまで、たくさんのハゲになり得る行動をご紹介してきました。
「ハゲない行動を意識して続けているのに、なかなか治らない…」「自分一人ではなかなかハゲを克服するのは難しい…」と思われる方も少なくはないでしょう。私もハゲが治らなくて困った一人です。
その時は、一人で抱え込まず専門家に頼ってしまいアドバイスを受けるのも一つの手ではないでしょうか?
現在では、多くのクリニックや病院、そして発毛サロンで無料相談を行っています。そこで相談をして、まずは今のご自身の状況を把握してしまえばよいのです。
状態によってはしっかり治療しないと難しい場合もありますし、早い段階だったら簡単なアドバイスを受けるだけで髪の毛が生えてくることもあります。実は私も無料相談を何度か活用したことがあります。
そしてしっかりと対策することで約半年でハゲを克服しました。
皆さまも「ハゲが治らない!」と悩んでいる場合は、一歩踏み出して是非相談にいらしてくださいね。
元ハゲの発毛技能士が、いつでもあなたの薄毛の原因と対策をお伝えしますよ。
シャンプー毎日しっかりしているのに
夕方には頭皮がベタベタして困る…