薄毛の始まりとして、気になる抜け毛。
人は誰でも1日50本~100本程度抜け毛があると言われています。しかし、いつもより抜け毛増えたり、地肌が目立ち始めると、シャンプーやドライヤーなど普段の行動が怖くなってしまうことがあります。
実はその抜け毛の増加や薄毛が進行した原因が良かれと思ってやっている身近な行動が、実は薄毛や抜け毛を増やしている原因の可能性もあることをご存知でしょうか?
そこで今回は、ついついやってしまいがちな頭皮にNGな行動をご紹介すると共に、抜け毛予防に効果的な頭皮ケアをお伝えします。
髪の毛が成長して抜けるまでのサイクルや頭皮について詳しく知りたい人は、まず下記をご覧ください。
抜け毛を増やす頭皮に悪い4つの行動とは?
数年前まで、「頭皮に良い・育毛効果がある」と言われていたことでも、医学の進歩と共に、実は抜け毛の原因となりうる行動だったことは多々あります。
そんな、以前より抜け毛予防として知られていた行動や、ついつい気になって行ってしまう危険な行動を3つお伝えします。まずは、下記の行動を行っていないか、チェックしてみましょう。
その①:頭皮をヘアブラシなどで刺激する
「頭皮をヘアブラシでたたくことで、血流を促進して育毛効果が期待できる」と信じて、行っていた人は少なくないでしょう。
- お風呂あがりに頭皮マッサージとして、ヘアブラシで頭皮をトントン叩いていませんか?
- ヘアブラシが頭皮を刺激して気持ち良いから、何度も頭皮を引っかいていませんか?
今では頭皮をヘアブラシで叩いて刺激すると、毛細血管や頭皮を傷つける原因となってしまうため、抜け毛を増やすと考えられています。
以前の私も、ついつい心地よさと刺激によって細胞が活性化すると考え、お風呂上りに硬いヘアブラシでトントン叩いていました。
良かれと思って行っていた行動が、抜け毛や薄毛の原因となっていたなんて考えもしませんでした。
確かに、頭皮に刺激を与えて血流を良くすることは良いことです。
しかし、固いヘアブラシなどで頭皮を叩いて刺激するのは、頭皮には刺激が強すぎて、健康でいい髪の毛は生えてきません。ヘアブラシで刺激することで起こり得る頭皮へのダメージは下記の通りです。
- 刺激によって頭皮に傷が入り、雑菌が侵入して炎症を引き起こす
- 強い刺激によって、毛細血管が傷つき血流が滞る
チクチクした固いもので顔を何度も叩く姿を・・・。人の顔は、頭皮の数倍の感覚神経が張り巡らされているため、ほとんどの人が痛いと感じるでしょう。
頭皮も、顔の皮膚と繋がっていることから顔と同じように丁寧に扱ってあげましょう。そのため、ブラシは柔らかい素材のものを使用して優しくケアしてあげましょう。
≪抜け毛予防や頭皮ケアを考えたときにおススメのヘアブラシ≫
頭皮への刺激が少なく、かつマッサージ効果が期待できるヘアブラシも存在します。
- ナイロン素材のブラシ
- 豚・猪などの動物の毛
この中でも特にお勧めなのは、動物の毛を使用したブラシです。動物の毛のブラシは、髪にやさしくツヤを出してくれる他に、マッサージ効果もある優れたブラシなのです。
触った事がある人はご存知だと思いますが、少し硬めで頭皮に対しては丁度よい刺激となっております。また、乾燥した髪の毛とブラシ間では静電気が起きやすいが、動物の毛のブラシは静電気の発生を防止する事が可能です。
- 水分がある環境下では使用しない方が吉
(ブラッシング効果が半減するだけでなく、キューティクルが開いているため傷ついてしまいます。) - 通常のブラシより毛が密集しているため、詰まったホコリや髪の毛が取れずらい
(清潔に保つのに一苦労がある)
※地肌にあてるときは決して力を入れすぎないようにするのがポイントです。
その②:朝にシャンプーをする、1日2回以上シャンプーをする
- 飲み会で帰りが遅くなったし、明日の朝お風呂に入れば良いや。
- 明日休みだから、次の日シャンプーすればいいや
- ドライヤーめんどくさい・・・
このようなシチュエーションはよくあると思いますが、抜け毛の原因となるNGな行動です。
というのも、朝にシャンプーする場合は、出社前など急いでいることが多く、充分なすすぎができず、シャンプーかすやリンスが残ってしまいがちです。
また、その前日に洗ってない場合、頭皮の皮脂が多い状態のまま放置されているので、菌が繁殖しやすくなります。髪の毛は夜の寝ている時に最も成長するため、頭皮環境の悪化は髪の成長の妨げになります。
ですので、極力夜にしっかりとシャンプーを行い頭皮がきれいな状態で睡眠するようにしましょう。もし寝てしまった場合は、次の日は同じ枕カバーは使用せず綺麗なものに取り換えるなど対策して頭皮を清潔に保ちましょう。
その③:自然乾燥・ドライヤーを使用しない
ドライヤーは時間がかかるし髪が濡れたままにしてしまうことはありませんか?
その行動は、頭皮環境を悪化させ、抜け毛を増やす要因の一つとなります。髪の毛が濡れたままの状態だと、頭皮に雑菌が繁殖しやすい状況なのです。
- 水気がある
- 36℃~38℃近辺の温度
- 換気できない
濡れたままの髪の毛は、上記の条件が全て揃った、菌が繁殖する絶好の環境です。その為、自然乾燥は、菌が繁殖する条件に最適なのです。
せっかく綺麗に洗ったのに、菌が繁殖してしまったら、頭皮環境を悪化させ抜け毛の原因になりかねませんので、髪の毛は根元から乾かし頭皮環境を綺麗にすることを意識してあげましょう。
また、濡れている髪はキューティクルが開きダメージを受けやすい状況です。開いたままだと髪の毛から栄養が抜けていってしまう可能性もございます。
髪の毛を乾かすときのポイントとして、濡れている髪はキューティクルが開いてる為、熱に弱いということです。そのため、ドライヤーは10cm以上離して乾燥させてあげる事を意識して使用してください。
その④:白髪を抜く
みなさまは、白髪を見つけた時、どうしますか?すぐに抜いてしまいますか。それとも根本の部分からハサミでカットしていますか。
すぐに抜くと答えた方は薄毛の原因になりうるNGな行動です。
白髪を抜くと、根毛にとても強い刺激を与えてしまい、新しい毛が生えなくなる原因になります。その結果、薄毛に繋がります。ついつい、1,2本だったら、抜いちゃえ!と思ってしまう所ですが、頭皮の事を考えて我慢して下さい。
髪の毛と皮膚は毛根鞘という半透明の物質で繋がっています。強引に抜いてしまうと、毛根鞘を強引に引き抜く為、毛根と接する皮膚に多大なダメージを与えてしまいます。
その為、これらを繰り返す事で髪の毛が生えにくい環境へと変化してしまうのです。1~2本の白髪が生えているのと、髪の毛が一生生えてこないのどっちがいいですか?
答えは明確ですよね。
白髪を見つけた際は、白髪の根元をハサミでカットするか、部分染めなどで、頭皮への極力ダメージを意識しつつ、目立たなくしてあげましょう。
薄毛や抜け毛を予防する効果が期待できる4つの生活習慣とは?
気になる抜け毛を予防するには、日々の生活習慣を意識することが大切です。これからご紹介する
「ストレスの解消・食生活の改善・有酸素運動・頭皮マッサージ」を行うことで、薄毛を予防する効果が期待できますよ。
AGAを自力で治すために欠かせないことを厳選!自分で出来る薄毛改善マニュアル
その①:ストレスの解消
ストレスは、精神的な負担だけでなく、体に様々な変化をもたらします。髪の毛の成長を妨げ、抜け毛や薄毛の原因になりうる要素もたくさんあるのです。
≪ストレスによる頭皮への影響≫
- 血管の縮小による血行不良
- 血糖値の増加・活性酸素(体のサビ)の分泌
- 男性ホルモンの増加
- 不眠症
髪の毛は、血液から酸素や栄養をもらうことで成長します。しかし慢性的にストレスがかかると、交感神経が活性化し、血管の縮小が起きます。頭皮を流れる血管は非常に細く、ストレスによる血管縮小の影響を受けやすいのです。
また、ストレスがかかるとその負荷に対抗すべく、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。コルチゾールは血糖値を上げることで体の抵抗性を高めるだけでなく、老化や抜け毛の原因でもある活性酸素を発生させます。
コルチゾールは、男性ホルモンであるテストステロンと同じ副腎皮質から分泌されているため、必然的に血中のテストステロン(男性ホルモン)も増加してしまうのです。
ストレスは考え事の原因にもなりえます。そのため、寝ようとしても気持ちが安らぐことはなく、何かを考えてしまう・寝られない状態にしてしまいます。睡眠時は、成長ホルモンが最も分泌される時間帯でもあるため、その時間が確保出来なくなり抜け毛となってしまうことも。
その②:バランスの整った食生活
体は食べたもので作られると言われるように、髪の毛も普段の質が変わってきます。抜け毛や薄毛が気になる人は、日頃の食事からまず意識して変えてみてはいかがでしょうか?
≪髪の毛に良い栄養とは?≫
- タンパク質
- 亜鉛
- ビタミン群
これらの栄養素は、髪の毛(ケラチンタンパク質)を作り出す上で欠かせません。また、これらの栄養を血液で運ぶためには血流も大切になります。
そのため、青魚などに含まれるEPAなどを摂取することで、栄養豊富な血液を毛根に届けること期待できます。
私も普段から野菜やお魚などバランスよく食べることを意識しています。
その③:有酸素運動
有酸素運動は、血行促進効果が高い運動であり、髪の毛への栄養補給を高める効果が期待されます。さらに、体を動かすことは、ストレスを軽減することが明らかとなっているため、ストレス解消効果もあるのです。
血行促進するための運動強度も明らかとなっており、やや楽~ややきつい程度のスピードで行うと良いでしょう。
≪具体的な有酸素運動≫
ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、ダンス、水泳、サイクリングなど
その④:頭皮マッサージ
正しい頭皮マッサージは、頭皮の柔軟性を高め、血管を広げる効果があります。最近は、携帯の見る時間やパソコン仕事が増えてきているため、頭皮がカチカチに凝り固まっていることも少なくありません。
お風呂上りなど、一日のリフレッシュを含めてマッサージすることで、抜け毛を防ぐことが出来ますよ。具体的なツボやコツは下記のリンクに詳しく紹介しています。
頭皮マッサージに育毛効果はあるの?正しい方法と薄毛に効果的なツボを厳選
マッサージする上での注意点
やり方を間違ったマッサージは、毛細血管を傷つけ、抜け毛を増やす原因になりかねません。しっかりとポイントを押させて優しくマッサージをしてあげましょう。
【結論】抜け毛を防ぐには生活習慣の見直しが大事
いかがでしたか?
ボリュームのある記事でしたが、日頃の生活習慣の積み重ねで抜け毛が増えて、薄毛になりやすくなります。今回ご紹介した、ついついやってしまう抜け毛を増やしてしまう4つの行動は下記のとおりです。
- 頭皮をヘアブラシなどで刺激する
- 朝シャン
- 自然乾燥
- 白髪を抜く
日頃の行動でついついやってしまうNG行動はありましたか?このような小さな積み重ねが、薄毛・抜け毛を予防し、髪を発毛へとつなげることが出来ます。
既に薄毛で悩んでいる人は、今回お伝えしたポイント以外に、一度薄毛の原因を知ることが最も早く薄毛を治すコツです。薄毛治療の専門家として多くの人を薄毛を改善してきました。
治療を成功したお客様の声を参考にして下さいね。きっとあなたにとってよいアドバイスになりますよ。
自分で解決できない時は専門家へご相談ください。
ブラシの刺激で、髪の毛が増えるはず・・・!